千葉マリンで行われたファン感謝デーに14000人のファンが集まった。昨年は選手がファンの髪を切る「バーバーマリーンズ」が好評だったが、理容師法に抵触するために中止となり、代わりにチャリティーオークションが人気を集めた。シーズン中に使用した選手のユニホームやグラブなどが出品され、小坂のバットが最高額の2万円で落札された。チャリティーオークションで集めた26万円は千葉県と千葉市に寄付された。
右肩痛で今季登板のなかった黒木知宏投手の来季の契約について、川北智一球団代表は4日、ファン感謝デーが行われた千葉マリンスタジアムで大幅ダウンを示唆した。球団の提示は1億7500万円から最大幅の25%ダウン、1億3150万円とみられる。
右肩痛が公傷になると交渉の行方は変わってくるが、同代表は「契約交渉はあくまでも1軍の評価、査定」と遠回しながら否定した。交渉は12月中旬に予定されているが「まだ考えていない」と黒木知。スター選手不在のチームで何年も“ロッテの顔”として君臨してきただけに、大荒れ交渉となることは避けられそうにない。
ファン感謝デーが行われ、山本監督と選手は約2時間、サイン会、インタビュー、野球教室、チャリティーオークションなど1万4000人のファンとの交流を楽しんだ。山本監督は「来年こそ、皆さんの期待に応えたい」と挨拶。ファンからは「来年こそ頼むぞ!」の声援が飛んでいた。
黒木の年俸30%ダウンが確実となった。ロッテ・川北智一球団代表は4日、右肩痛で今シーズンを棒に振った黒木知宏投手の来季契約について、1億円以上の選手に適用される最高減俸額の30%の大幅ダウンを提示する考えを示した。同代表はこの日、今オフの契約更改交渉に関して「あくまでも1軍で活躍した成績を評価する」と厳しい方針であることを示し、黒木も例外ではないと断言した。今季の黒木の年俸は日本人投手では西武・西口に並ぶリーグ1位の1億7500万円。「球団と僕のことだから」と本人は言葉を濁したが“首位陥落”は避けられない状況となった。
小林雅が、来季の年俸で黒木知を抜き、チームの日本人選手トップに立つことが確実となった。今季の小林雅は37セーブを挙げ、日本記録の33試合連続セーブポイントを樹立するなど、記録ずくめの1年だった。怪我もなく、チームの勝利の半数以上に貢献した抑えの鉄人に、球団も高く評価。今季の年俸(1億円)から倍増の2億円前後が提示される可能性が高い。
4日、千葉・美浜区の球団事務所では、打撃投手・ブルペン捕手ら、裏方さんが契約更改。10月22日に2軍投手コーチを解任された仁科氏が「打撃投手」として再出発することが、4日、明らかになった。コーチが打撃投手に転職するのも、50歳代の打撃投手も異例。しかも、現役時代に110勝を挙げた元エースである。昨年までは1軍投手コーチで、2年間でここまで降格するのも珍しい。
また、寮長と2軍コーチ陣の負担を減らすため、チームスタッフ兼副寮長という肩書きとなった。ロッテ浦和球場近くにある球団寮に寝泊まりする池田重喜寮長はあまり自宅に帰れない。また、2軍コーチの中には打撃練習で投げすぎ、肩を痛めているコーチもおり、サポート役が必要だった。仁科氏は地肩が強く、ファームでの打撃投手として最適と判断された。