わたしはかもめ2002年鴎の便り(12月)

便

12月12日

初芝は6300万円

FA宣言をせず残留した初芝が、3分のスピード更改。700万円減の6300万円でサインした。「(契約書)に住所と名前を書くのに1番長く時間を使った。」と、ダウンにもサバサバ。シーズン終了直後、2度目の獲得となったFA権(行使せず)について話し合い、来季の金額の提示も受けていたという。今季は125試合に出場したが、打率は規定打席到達29選手中、最下位の2割2分3厘、55打点と不本意な成績。

初芝
「話したのは3分ぐらい。FAの話し合いをした時に契約の話もしていた。今日は全く話していない。悪かったときは出てくるものは何もない。球団に従うだけ。プロに入ってから1番悪かったんだから。覚悟はしていたよ。打点を期待されていると思うので、80(打点)という数字を頭に置いてやりたい。」

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“淡白”初芝は700万ダウンも3分白旗[サンスポ]

初芝清内野手は700万円減の6300万円にも納得のスピード更改。日本一淡白な更改男となった。

球界でもっとも諦めの早い男が、ロッテにいた。14年目のシーズンを終えたベテランの初芝だ。初の契約交渉で700万円ダウンの6300万円を提示されたが、粘り腰のかけらも見せずにわずか3分で白旗を挙げた。

「だって、今年の数字(打率.223、17ホーマー、55打点)では何にも言えないでしょうに」と、スピード陥落の理由を説明し始めた初芝。球界一淡白な交渉風景まで自ら披露した。

初芝
「話し合いは“1年間ご苦労さん”と言われて“ハイ有難うございます”と言葉を返し、出された契約書にサインするだけ。契約書に住所と自分の名前を書いている時間のほうが長かったよ。」

さらに驚くことに、スピード更改は今回を含めて4年連続で、最近では“恒例行事化”していることも判明。4年間合計の交渉時間が15分足らず…というのだから、欲がないというのか何と言うのか…。

もっとも、ここ4年は打率.260(1億円)、.276(同額)、.253(7000万円)、.223(6300万円)と不本意な成績が続いているので文句が言えないのも事実。年男の来年は堀との三塁争奪戦となるが、「体の方は若い選手に負けないくらい元気だよ」と、やる気は失っていない。

目標が達成されれば当然交渉時間は長くなる。本来、長時間交渉に渋い顔のフロント陣も、こと初芝に関しては「そうなって欲しい」と願っている。

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小野が“サンデー晋吾”復活宣言[サンスポ]

右肩と腰痛に苦しみ、5勝8敗に終わった小野は、9年目の契約交渉で初めてダウンを味わった。「10%ダウンです。去年は6100万ですから、いくらになったかは計算してください(5500万円)。でも肩の不安はなくなったので、来年は1から出直しです」と“サンデー晋吾”復活を宣言。

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小野、初のダウン

5勝に終わった小野が、600万円減の5500万円と、9年目で初のダウン提示だったが、納得でサイン。気持ちの上でも、早く来シーズンへのスタートを切りたかった。

小野
「サインしました。9年目で初のダウンです。ここ2年、オフ、キャンプとつまずきましたからね。今年はキャンプからつまずきました。去年の今頃から右肩痛で何もできていなかったですからね。でも、後半は自分のピッチングが出来たので来年につながったと思います。秋季キャンプも上手くいけて、来年は久し振りに頑張れそうな状態ですよ。」

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諸積、9年目で初の保留

諸積が9年目で初の保留となった。選手会長の黒木知が不在のチームにあって、選手会副会長として引っ張った。その数字以外の評価に対する考え方に球団と差が出た。

諸積
「良い評価をしてもらいましたが、ダウンだったのでハンコは押しませんでした。言いたいことを言わせてもらいました。ゲーム、数字以外のこと。選手会長が不在の中で大げさだけどチームをまとめたと思っているし、33歳で雨の中ヘッドスライディングもしたし(笑)。球団からもその点は言われて嬉しかった。数字を見ると悔しいが、充実感はあった。」

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