藤田宗一投手は25日、4時間に及ぶ長時間交渉で、10%減の6750万円で更改した。
午後1時半に千葉マリン内の会議室に消えた藤田が次に姿を現したのは午後5時前。しかし、これはただの“水入り”。フロントはこの休憩時間を利用して藤田の後に予定されていた川井と交渉。川井が終わると6時から本田運営課長と長島スコアラーが二手に分かれ清水直、藤田と同時交渉を行った。
第2部再開から1時間が経過した午後7時。藤田がついに陥落だ。今季は50試合に登板も0勝2敗0S。10%減の6750万円の提示はついに変わらず、妥結した。例年、更改の席で必ずもめる“保留男”は「将来メジャーに行きたい夢や(起用方に)納得いかない部分もあったのでトレードに出して欲しいとも言った。球団と腹を割って話せるのは、こういうときしかありませんからね」と、最後まで強気の姿勢を貫き通した。
実を言うと藤田の交渉はこの日で3回目。これまでの2回も平均2時間かかっているので、計8時間を要しての『お疲れ合意』だった。
先発、中継ぎで51試合に登板して4勝1敗、防御率2.76と活躍した川井は25日、1650万円増の3450万円で更改した。「倍(3600万円)は欲しかったんですけど、高く評価してくれましたので納得しました。これをベースに上を目指します」。印鑑を忘れたため、契約書に押したハンコは急遽買った300円の三文判だった。
3年目で自己最多の14勝(11敗)を挙げた清水直が25日、3000万円増の5400万円で契約更改した。また、藤田は750万円減の6750万円、川井は1650万円増の3450万円でそれぞれサインした。ロッテはこの日で全選手の契約更改を終えた。
25日、外国人3選手と来季の契約を完了したと発表。チーム最多の15勝(14敗)を挙げたミンチーは300万円増の2億円となった。メイは3000万円増の9000万円、シコースキーは2400万円増の5400万円でそれぞれ更改した。