ロッテは2−3の7回無死一、三塁から、フェルナンデスの右越え3ランで逆転した。1点差に詰められた8回も、井上純と福浦の長短打で2点を加えた。ミンチーは8回途中4失点ながら8勝目。9回は小林雅が締めくくった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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福岡ダイエー | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 4 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 | 2 | x | 7 |
1点を追う7回、無死一、三塁、打席に入るフェルナンデスを山本監督が呼び止めた。「小さくなり過ぎている。大きく構えろ」と言った。フェルナンデスは、12日のオリックス戦以来となる今季14号の逆転3ラン。自力V消滅を救い、今季初めてダイエー3連戦に勝ち越す、価値あるアーチだった。
「4番なんだから大きく打て!」。こんな山本監督のハッパに、フェルナンデスは7回無死一、三塁から右翼席に15打席ぶりの逆転14号3ランを放った。「最低でも外野フライでいいと思って打席に入った。ホームランになるとは…。チームに貢献できてよかった」と助っ人は4番の働きができてホッと一安心。
ロッテはフェルナンデスの一撃が自力V消滅の危機を救った。1点を追う7回無死一、三塁から右翼席へ14号3ラン。ダイエーとの3連戦で今季初めての勝ち越しも決めた。それまでの3打席は好機に凡退していただけに「最悪。犠牲フライでもいいという気持ちでやった。最高の結果になって嬉しいよ」。打席に向かう直前に、身ぶり手ぶりを交えて「(構えが)小さくなりすぎてる」とアドバイスを送った山本監督は「(後半戦は)まだ3試合。五分じゃ意味がないんだから勝ち越すことだね」と目尻を下げていた。