わたしはかもめ2004年鴎の便り(1月)

便

1月8日

浦和球場の場外弾から子供を守れ![ニッカン]

◇飛びすぎ李ロッテ困った

「アジアの大砲」に注意せよ!新外国人の李承Y内野手が自主トレを予定するロッテ浦和球場周辺に8日、「驚弾警報」が発令された。

球場関係者が李の破壊力に頭を悩ましている。施設管理部の宮野主査は「(本塁打は)低い弾道で運ぶタイプらしいけど、用心するに越したことはないでしょう」と警戒した。同球場の右翼後方には、高さ25メートルのネットが張り巡らされている。推定飛距離150メートル級の特大アーチでなければ越えない計算だが、それでも昨年はメイ(退団)と寺本が1本ずつ「場外」に打ち込んでいる。キャンプまで同球場で調整する李が、フリー打撃で打席に立つ計画もある。アジア新の56本塁打を樹立した規格外のパワーなら、サク越え連発も十分に予想される。

厄介なのは隣接するマンションの駐車場だ。昨年は場外弾2本がいずれも車のボンネットを直撃、修理費合わせて20万円の損害を与えた。高野総務部長は「損害保険に加入しているので球団の実害はない」と手は打っているものの、現場が危惧するのは対人被害。宮野主査は「週末は子供達の遊び場になる。こっちは当たってしまったら本当に大変」と、状況を見て駐車場とネット横に職員を配置する態勢を整えている。

そこで注目されるのが、あのアイテムだ。56号に王手をかけた時には、記念ボールを奪おうと球場には虫取り網を手にしたファンが殺到した。「誰か虫取り網で車を守ってくれませんかね」と球団関係者も李の底力には興味津々。宮野主査は「あのネットを越えたら本物。30発は堅いな」と密かに期待を寄せていた。

◇中旬にも来日

李が今月中旬にも来日する見通しとなった。7日に在留資格認定申請書の許可が下り、週明けに現地韓国の日本大使館で就労ビザを申請する。球団は手続きをよりスムーズに運ぶため「空路現地入りして本人に手渡す方法が確実」(高野総務部長)と、代理人の金基柱氏に配達人を依頼する予定。希望する10日からの新人合同自主トレへの参加は不可能となったが、大幅な練習メニューの見直しは回避されることになった。

ページトップ

ロッテ浦和球場に李シフト[報知]

さいたま市のロッテ浦和球場に“李シフト”が敷かれることが8日、分かった。韓国の56発男・李承Y内野手が、日本での自主トレ中に場外アーチを連発することを想定し、球場関係者は係員2、3人にグラブを持たせて右翼場外に配置することを検討している。

関係者は李が左打ちであることに戦々恐々としている。なぜなら、浦和球場のネットは近くに東北新幹線などの高架がある左翼側は高さが30メートルあるのに対し、右翼側は20メートルと低い。昨年は左打ちのメイと寺本が場外に飛ばし、隣接するマンション駐車場の車を直撃。損害保険をかけていたものの、車2台分の修理費二十数万円を弁償していた。

「韓国で56発も打っているんでしょ。この辺りのマンションには小さな子供も多い。まだ車ならいいけど、人に当たってしまうことが心配」と宮野施設管理担当。李は20日前後に来日して浦和球場で自主トレを行う予定だが、外で打撃練習する前に室内練習場で“飛距離チェック”を行うことも検討。韓国最高の打者を迎えるにあたり、来日前から対策に余念がない。

ページトップ