わたしはかもめ2004年鴎の便り(1月)

便

1月9日

黒木早くも座らせて82球[ニッカン]

黒木知宏投手が9日、ロッテ浦和球場で異例の投げ込みを行った。まだ1月上旬で、地元宮崎から帰ったばかりだが、捕手を立たせた状態で36球、そして座らせて82球を投じた。「この時期にボールを投げるのは、怪我をする以前はあり得ない」というスピード調整。そこには3年ぶりに1軍で登板したいという決意があった。

室内練習場に併設されたブルペンに、小気味よいミットの音が響く。「キャンプでたち投げとかしてる投手の隣でビシビシ投げていたら、首脳陣もおっと思うじゃないですか」。半分はカーブというシーズン中さながらの投球練習だった。草場ブルペン捕手も「去年の12月にも受けたんですけど、その時もシーズン中よりよかったですから」と復活に太鼓判を押す。

宮崎へ帰省中も、ネットピッチングを中心に、練習を継続。おかげで現在の体重は82キロだ。これまで87キロほどでキャンプを迎えていた黒木だが「シーズン中と変わらない練習をしていますから、太る要素がないんです」と胸を張る。フォームも固まってきた。「腕が遠回りしなくなってきました。後ろが小さくて前が大きい投げ方ですね」(草場捕手)という、肩に負担がかからない投法だ。この心技体の充実ぶりが、今年の黒木の活躍を予感させる。

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小宮山が目付け役[ニッカン]

5年ぶりにロッテ復帰した小宮山悟投手が、黒木の「お目付け役」を買って出た。9日も浦和球場で自主トレを行った小宮山が、ロッテを離れていた間も気にかけていたのが、黒木だった。練習後に「チームが低迷していたのは、黒木がいなかったのが1番の原因でしょう。そういう意味では蹴っ飛ばすどころか、首根っこ捕まえて(練習を)やらせようと思います」と宣言した。小宮山は、黒木が師匠と慕っていた存在。それだけに影響力も抜群だ。「キャンプでは黒木を何回泣かせられるかでしょうね」とニヤリ。自ら手本を示すことも忘れない。「2月1日にはすごいボールを投げますよ」と初日から全力投球で、後輩に威厳を見せる。

◇ナンちゃんから特別賞

小宮山がタレント南原清隆から密着取材を申し込まれた。都内で行われたテレビ朝日の「スポーツ新年会」に出席。“浪人”していた昨年までコメンテーターをした縁で、南原が司会を務めるスポーツ検証番組「NANDA」から特別賞を贈られた。南原から「1年間、熱く追わせてください」と迫られ、「ご自由にどうぞ」と快諾した。

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80球のスクランブル発進−復活期す黒木[サンスポ]

寒空の下、いきなりブルペンで捕手を座らせ、約80球。復活を期すジョニーが異例の“スクランブル発進”。黒木が、さいたま市のロッテ浦和球場で9日、本格始動した。「8割程度」という力強い腕の振りから、コース、球種を投げ分ける。まるでキャンプ中盤のような光景が展開された。「まだ下半身が弱いし、指先も少し力が入らないけど、この時期あのくらい腕も振れて、痛みもなく投げられるのは幸せ」。上々の感触を口にした。肩の故障で1軍マウンドを2年以上遠ざかった。復活を確信した昨秋の感覚を失いたくなかったのだろう。昨秋以降も練習メニューの質量を落とさず、オフ返上で状態をキープした。「このオフに休んでまた一から肩を作り直すというのは…。腕を振っても大丈夫な状態を肩に覚えさせたかった」。“イレギュラー調整”に踏み切った要因には危機感もあった。

自主トレ期間中に700〜800球程度を投げ込む予定。キャンプ序盤からバレンタイン新監督の目を自分に向けさせるのが狙いだ。「少しでも早くボールを投げて、アピールしたい」。そして、目標はまず確実な1歩。「2年半仕事してないから、10勝とか15勝とかより、まず(1軍)マウンドで投げないと始まらない」。復活への第1球に向けて着々と準備が進む。

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黒木、早くも座らせて82球[スポニチ]

黒木知宏投手が9日、ロッテ浦和球場で異例の投げ込みを行った。まだ1月上旬で、地元宮崎から帰ったばかりだが、捕手を座らせ、82球(立たせた状態では36球)を投げた。「この時期にボールを投げるのは、ケガをする以前はありえない」というスピード調整。そこには3年ぶりに1軍で投げるという決意があった。

室内練習場に併設されたブルペンに、小気味よいミットの音が響く。「キャンプで立ち投げとかしてる投手の隣りで、ビシビシ投げてたら、首脳陣もおっと思うじゃないですか」。半分はカーブというシーズン中さながらの投球練習だった。草場ブルペン捕手も「去年の12月にも受けたんですけど、その時もシーズン中より良かったですから」と復活に太鼓判を押す。

宮崎へ帰省中も、ネットピッチングを中心に、練習を継続。おかげで現在の体重は82キロ。これまで87キロほどでキャンプを迎えていた黒木だが「シーズン中と変わらない練習をしてますから。太る要素がないんです」と胸を張る。フォームも固まってきた。「腕が遠回りしなくなってきました。後ろが小さくて前が大きい投げ方ですね」(草場捕手)という肩に負担のかからない投法だ。この心技体の充実ぶりが、今年の黒木の活躍を予感させる。

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黒木、本格始動[報知]

右肩痛から3年ぶりの戦列復帰を目指す黒木知宏投手が9日、さいたま市のロッテ浦和球場で本格始動。82球の投球練習を行うハイペース調整で復活へ意気込みを示した。いきなりだった。草場ブルペン捕手を立たせたまま36球を投げると、座るよう指示。腕の振りや軌道を確かめながら、カーブも交えて82球を投じた。故障には人一倍神経質なはずの右腕が室内とはいえ、寒さが厳しい1月上旬に本格投球。自ら「この時期に投げるなんて(昔は)あり得なかった」と漏らした投手陣ブルペン1番乗りだった。

「過去の実績は全て捨ててやり直す。テーマは“一から”です。第2の野球人生を始めたい」。決意を示すようにオフ返上で練習を続けた肉体は82キロ。例年の同じ時期より5キロ軽く、すでにシーズン並みだ。フリー打撃や紅白戦での先陣はもちろんオープン戦開幕投手も目指す。そのため1月の投球数ノルマは、この時期では異例の800球。「アピールして勝ち取らないといけない立場。簡単に場所はありません」。全盛期は3試合程度の調整登板だったオープン戦も修羅場の投球感覚を取り戻すための真剣勝負。「6試合でも7試合でも投げたい」と訴えた。充実の補強とプレーオフ制導入で30年ぶりの悲願に燃えるロッテ。「まずはマウンドに上がって1球投げないと始まらない」と再出発を誓った元エースが起爆剤となる。

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黒木いきなり82球[報知]

右肩痛から3年ぶりの1軍登板を目指す黒木知宏投手が9日、さいたま市のロッテ浦和球場で本格始動した。浦和のブルペンに、年明け“チーム1番乗り”を果たし、いきなり力のある82球を投げ込んで意欲をアピール。「(体が)できていれば投げたい」と、2月28日に行われる巨人とのオープン戦開幕戦(鹿児島)の登板も志願した。

去年のこの時期とは比較にならない引き締まった体が、何よりもジョニーの決意を物語っていた。ひげを蓄えた輪郭もりりしい。投げ込むたびに「フンッ」と息が漏れた。「去年の秋からメニューを落とさずやってきた。このままいけばキャンプでいいアピールができる」立ち投げで36球。そして捕手を座らせ、カーブも交えた82球を投げ込んだ。

体重はシーズン中の82キロを維持。昨年12月23日までブルペンに入り、キャッチボールは故郷の宮崎・延岡に帰省中の元日にも行った。この日も朝9時からアップ、ブルペン、ウエートトレ、そしてランニングと密度の濃い3時間だった。球を受けた草場ブルペン捕手は「現時点ではチームの中で1番いい出来。今年は復活する」と、黒木の自信に溢れた表情を裏付けた。

キャンプインまでに800球を投げ込み、紅白戦、オープン戦といずれも初戦登板を目指す黒木のテーマは「1から」。「ボビー(バレンタイン)が監督だから若い人が台頭することは間違いないけど、みんなと競争する。先発はしたいけど、こだわりよりも、チャンスをものにしたい」。2年半遠ざかったマウンド。もう言い訳はできない。故郷の愛宕山で見た初日の出のように、必ず光り輝いてみせる。

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黒木が初投げ82球…今月中に800球目標[サンスポ]

右肩痛からの復活を目指す黒木知宏投手が9日、さいたま市のロッテ浦和球場で本格始動。いきなり、82球の投球練習を行った。平成14年から2年間も1軍登板のない元エースは、異例のハイペース調整で猛アピール。まずは1月中の目標に計800球の投げ込みを掲げた。

厚手のコートを着ていても、寒さが身に堪える。最低気温0度の室内練習場で、黒木の体から湯気が立ち上がる。草間ブルペン捕手を相手に真っすぐ、カーブを織り交ぜ、1月上旬では異例の82球を投げ込んだ。

黒木
「2年半、仕事をしていない訳ですから。第2の野球人生が始まったと思って、ルーキーイヤーのつもりでイチからやり直します。1月中も(1日に)100球くらい投げられる肩を作りたい。全部で7、800球くらい投げますかね。」

焦る気持ちを抑えきれない。平成10年に最多勝を獲得するなど、不動のエースとして君臨したジョニー。しかし、この2年間は右肩痛で1軍登板なし。野球人生の崖っ縁に立たされた。

昨年はオフに入ってからも、12月23日まで投球練習を行った。新年を故郷・宮崎で迎え、1月5日にはネット投球を開始。すでに、8割程度まで仕上がっている。「先発はしたいですけど、そうも言ってられない。紅白戦、オープン戦に1番手で投げられるよう、アピールしていきます」。かつての栄光はかなぐり捨てた。開幕まで“チーム1番乗り”を続け、復活へと結びつける。

◇小宮山が“鬼コーチ”に名乗り

5年ぶりに古巣復帰した小宮山が、黒木の“鬼コーチ”に名乗り。この日から本格始動した後輩と挨拶を交わし「(黒木が)故障で思うようにならなかったときに、尻を叩く人がいなかったんでしょう。蹴っ飛ばすどころか、首根っこを掴んででもやらせます」と宣言した。黒木自身「師と仰いでいた」という存在だけに「キャンプで何回、泣かせるかだね」と口元の髭をピクつかせた。

◇D1巡目・内がマスク姿で入寮

新人6選手が入寮した中で、D1巡目・内(川崎工高)だけがマスク姿。実は今年の元旦に風邪をひき、一時は38度まで発熱した。「熱は下がったんですけど…。期待半分、不安半分ですね」と声はかすれ気味。10日から新人合同自主トレが始まるが、参加は微妙な状態だ。

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