わたしはかもめ2004年鴎の便り(1月)

便

1月16日

黒木「新選組!」加入[ニッカン]

◇近藤勇ら極めた「天然理心流」投法

戦国パ・リーグを掻き回す平成の「新選組」になる。1軍マウンドから遠ざかること丸2年半。黒木知宏投手が16日、「天然理心流」の境地で復活プランを語った。

鋭い眼光に、落ち着き払った笑顔。極意を得た剣豪のように、黒木は確かな自信をつかんでいた。「ここ2年は肩の痛みがあってできなかったことができている」。昨年11月下旬からブルペンに立ち続け、投球数は早くも1100球を突破。「自分は投げ込むタイプ。走り込みやウエートトレだけでは、肩の投げる筋肉は鍛えられない」とこのペースなら、キャンプ終了までに3000球を数える計算だ。全盛時の調整法を取り戻しており、それはまた、右肩痛の不安から解消された証しでもあった。

今季のテーマは何事にも動じない「自然体」。昨年は考えすぎ、右肩を気にするあまり、フォームが小さくなった。闘志をむき出しにする黒木本来のスタイルを見失っていた。「細かいことは考えない。本能のおもむくまま自然に、投げたい時に投げます」。相通じるのは、あの新選組メンバーが免許を授かった天然理心流の精神。「自然に逆らわず、天地にのっとり剣理を極める」という教えと重なる。

そして新選組局長・近藤勇の愛刀「虎徹」のように、最大の「武器」も切れ味を取り戻しつつある。この3年、黒木の苦闘ぶりを知る草場ブルペン捕手が太鼓判を押した。「持ち味は手元でホップする球。まだ10球に1球程度ですが、1球投げられるようになっただけ、順調にきています」と目を細めた。黒木も手応えを感じている。「あとはユニホームを着たとき、体中からどう感情が溢れてくるかです」。魂の男、ジョニー復活の日は近い。

天然理心流
開祖は近藤内蔵之介、近藤勇は第4代宗家。千葉周作の北辰一刀流などと並び、江戸4大剣法と称され、実践に基づいた必殺剣を追及した。新選組では沖田総司、土方歳三も免許を授かっており、その能力の高さで、尊皇攘夷派の志士達を恐れさせた。

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アマ指導者講習会小林雅が出席[ニッカン]

◇太れ太れ太れ

全日本野球会議主催の指導者講習会が16日、千葉・幕張メッセで始まり、小林雅英投手がアマチュア指導者にアドバイスを送った。

長嶋ジャパンが誇る守護神の持論は「太れ」だった。この日は投手の育成をテーマにしたプログラムが組まれ、小林雅は井上投手コーチとともに、最後のパネル討論会にゲスト参加。約500人の指導者を前にして、幼少時からプロ入りまでの球暦を振り返りながら体験談を語った。「スピードアップ」の秘訣を求められると「体重が増えると球速も増す」という社会人時代のエピソードを披露。練習量が落ちウエートオーバーに泣かされながらも、球が速くなっていたという。その経験をヒントに、入団後も体重を約10キロアップさせて速球に磨きをかけた。他にも包み隠さずアドバイス。「僕に企業秘密はないです。教えても、自分にしかできないと思っているから」と自信もチラリとのぞかせた。

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工藤、川井とアリゾナ入り[ニッカン]

巨人工藤公康投手が16日、自主トレのため米アリゾナ入りした。前日15日川井貴志投手と共に、成田発の航空機で出発。当初は2月1日からのキャンプ地グアムに1週間程度、先乗りする予定だったが、昨年末にも訪れたアリゾナのジムでの調整に変更した。工藤は「悔いのないキャンプ前を過ごしたい」と、勝手知る場所での最終調整を選んだ。今後、10日前後の当地トレを経て、チーム(31日)より数日早くグアムに入る予定。

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黒木、復活へ炎の3000球[スポニチ]

右肩痛から3年ぶりの戦列復帰を目指す黒木知宏投手が“3000球調整”で開幕1軍が懸かるオープン戦登板に備えることになった。さいたま市のロッテ浦和球場で自主トレを続けている黒木は16日、不安を抱える右肩を一からつくり直すため、鹿児島キャンプで徹底した投げ込みを行うと宣言した。

「走り込みやウエートも大事ですが、肩の筋肉は投げ込まないとできませんから。ここ1、2年は右肩の痛みもあってあまりできませんでしたが、今年はやらないと…」。肩の不調が離脱長期化の要因だけに不安は残るが、それでも黒木の決意は固い。9日の初投げでいきなり82球を投げた。ペースを落とさず15日までの投球数は304。今月だけで早くも1000球に達しそうな勢いだ。キャンプでの投球数は平均的な投手で1500球を超えない程度。 昨年は1231球だった黒木だが、今年は大台2000球への手応えがある。オフも休まずブルペンに入り、昨年11月下旬から年末までの1ヶ月で800球を投げた。“右肩上がり”の状態は全盛期を上回る早い仕上がりで、この日遠投の相手を務めた草場ブルペン捕手も「去年とは比較にならないよ。(1、2月で)3000球いくかもね」と太鼓判を押した。「本能のままに投げて細かい修正はあとの話」と笑う右腕が、まずはオープン戦開幕となる2・28巨人戦(鹿児島)を目指してペースを上げる。

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黒木復活へ3000球投げる[報知]

黒木知宏投手が、荒行の3000投球で復活イヤーにかける。右肩痛で2001年7月から、約2年半も表舞台から遠ざかっている元エース。今季はキャンプ終了までにブルペン、キャッチボール、遠投などで3000球を投げ、強固な肩をつくり上げる。右肩の不安との闘いが終わろうとしている。黒木が掲げたのは、リハビリからの復活を目指す投手としては過酷な数字への挑戦だ。「ここ1、2年は痛みがあって投げ込めなかった。投げ込まないと肩は出来ない」昨年の11月下旬からキャンプ終了まで投げ続けることを宣言した。

既に、自主トレ中盤となる15日までに1100球の投げ込みを完了。ペースを落とすなど、今後の調整を考えても2000球を超えれば多い方だが「キャンプが終わる時点で3000球?いくかもしれないね」とこの日、遠投を受けた草場ブルペン捕手もうなずいた。右肩の回復状態が良好な証明。「投球フォームも、右肩をかばうような投げ方はやめました。自然流でいく」とジョニーは言い切った。投げて投げて剛腕復活。この男のカムバックなくして、ロッテの快進撃はない。

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小林雅が指導者講習会で1時間半の熱弁[サンスポ]

全日本野球会議主催の指導者講習会が16日、千葉市の幕張メッセで行われ、守護神・小林雅英投手がパネラーとして参加した。ディスカッションのテーマは「投手の育成について」で、小林雅は自分の調整法や食生活、さらにストッパーとしての心得まで約1時間半に及ぶ熱弁をふるった。そのなかで、キャンプでは第2クールまで連日ブルペンに入ることを宣言。

小林雅
「ボクの場合投げ込んでも最大150球。キャンプで1日やるくらいでしょう。その分、初日から50球と決めて、第2クールまでは毎日ブルペンに入ります。」

キャンプが4勤1休なら計8日間、シーズン中と同じ状況を設定して肩を作り上げる考え。約500人の受講生を前にして、小林雅の目は早くも実戦モードに切り替わっていた。

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鹿児島キャンプに「李承Y・観戦ツアー」[サンスポ]

新外国人、李承Y内野手を目当てに韓国で異例の「キャンプ観戦ツアー」が企画されていることが16日、明らかになった。昨季アジア新記録の56本塁打を放ったスーパースターの日本球界挑戦に、韓国は早くも大フィーバー。現地の旅行代理店ではチャーター機を利用した観戦ツアーまで浮上している。

アンニョンハセヨ〜、カムサンハムニダ。ロッテのキャンプ地、鹿児島・鴨池球場のスタンドに韓国語が飛び交う!?日本で頑張る李承Yの勇姿を見て応援しようという「キャンプ観戦ツアー」が韓国の旅行代理店で企画されているのだ。「韓国の旅行代理店や日本の提携店から、李さんのキャンプ観戦ツアーをやらせて欲しいという話が来てるんですよ。こちらとしては、是非やってくださいと言ってます。いやあ、今までにはなかったことですね」。ロッテの球団営業担当者は、驚きの声を上げた。隣国からのオファーは昨年末から殺到し、すでに10件近くまで達している。かつてファンクラブ主催のキャンプツアーが行われたことはあったが、個人目当てのツアーとなればチーム初。村田兆冶(現野球評論家)、落合博満(現中日監督)らかつてのロッテのスター選手でさえ成し得なかった“快挙”となる。

まさに、韓国での“スンヨプフィーバー”を物語る格好。だが、ビックリするのはまだ早い。シーズン中には、さらに壮大なツアーが行われる。その名も「ライオンキング・チャーター機」の登場だ。地元紙の報道などによれば、韓国内での同内野手のニックネームにちなんだチャーター機での観戦ツアーが決定。4月2日の本拠地開幕戦に合わせ、第1便が出発するという。日本でもイチローや松井の活躍で、メジャー観戦ツアーが実施された。しかし、コリアン大砲への期待は、スケールがひと回りもふた回りも違う。

「韓国の盛り上がりを改めて、実感しています」。あまりの人気に、球団関係者は舌を巻いた。李の来日を待って、参加者の募集が始まる予定。果たして、どれだけのファンが集結するのか。地元のフィーバーが、日本にも上陸するのは時間の問題。グラウンドだけではなく、スタンドにも注目だ。

李承Y(イ・スンヨプ)
1976年8月18日、韓国・大邱市生まれ、27歳。95年に慶北高から三星ライオンズ入団。00年シドニー五輪では韓国の銅メダル獲得に貢献。昨年10月2日のシーズン最終戦で「アジア新記録」となる56号本塁打を記録した。タイトルは本塁打王5度、打点王4度、MVP5度。1メートル83、85キロ。左投げ左打ち。背番号36。年俸は2億円。

ロッテはもちろん、韓国国民の期待を背負う李承Y。10日の新人合同自主トレに合わせて来日予定だったが、ビザの発給が遅れた関係で大幅にずれこんだ。現在 は大邸市近郊の慶山にある古巣・三星の練習場で自主トレを行っている。既にフリー打撃を始めており、キャンプインに向けた準備は万端。今後は旧正月(21〜23日)を家族と過ごし、24日以降に来日する。

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