わたしはかもめ2004年鴎の便り(1月)

便

1月24日

李のバットで本塁打オプションつかめ[ニッカン]

日本でもすっかり定着した「出来高払い」について、少し考えさせられる話が出てきた。今月25日に韓国発の航空機で来日する李承Y内野手の契約だ。李は契約金1億円、年俸2億円の2年契約を結んだが、関係者によると、出来高契約の部分で、ロッテと李側は来日直前まで話し合いを行っていたという。

李の出来高分は、チームが優勝すれば3000万円、また出場試合数に応じ最高2000万円が支払われるというもの。しかし代理人の金基柱氏がこだわっていたのは、本塁打数による出来高だった。重光オーナー代行からは「日本でも56本打てばボーナスを用意します」という「56本オプション」の確約は受けていた。しかし「10本ごとに1000万円」のような現実的な契約が欲しかったのだ。

結局、この話し合いは物別れに終わった。バレンタイン監督が、川北代表らに「シーズン終盤に個人プレーに走る要因となる、個人成績による出来高は結ばないで欲しい」との要請を出したからだ。ただ、金氏はまだ諦めていない。「シーズンが終わったら、また本塁打オプションについて話し合いたいと、僕は思っていますけどね」。今季終了後にも再び交渉の席に着くことを明言した。

元々李にはフォア・ザ・チームの気持ちしかない。だが金氏には「韓国最高の打者として、国民も納得するような、よりよい契約を結んであげたい」という親心がある。だから譲れない。

そんな状況で、今年のオフに向けて、バレンタイン監督にホームラン出来高を認めさせる方法があるとするならば、李が打つことだろう。日本では、李は内角の速球に弱いと他球団に分析されている。それでも仮に今季40本でもマークすれば、厳しい指揮官も「どんな契約を結ぼうとも、この選手はチームのために全力を尽くしてくれる」と認める可能性が出てくるに違いない。来季、希望のオプション契約を結べるかは、自分のバットにかかっているのだ。

◇美人妻は3月

李の夫人、松静(ソンジョン)さんの来日が3月上旬になる見込みとなった。李の「僕の鹿児島キャンプ中に、浦安の自宅マンションで1人にしておくのは心配」という考えで、しばらくは韓国にとどまるという。チームは2月29日にダイエーとのオープン戦(福岡)後に帰京する。夫人の来日も同時期になる予定。李にとって、それまでは孤独な戦いが続く。

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李“韓国トレ”打ち上げ![スポニチ]

25日来日する新外国人・李承Yが韓国国内で充実の自主トレを打ち上げた。地元紙・スポーツ朝鮮によれば、李は「この9年間の冬季トレーニングの中で1番力を入れた」。西武との3・27開幕戦(西武ドーム)で対する松坂には「特に入念に見たが全く弱点がない。厳しい勝負になる」と警戒を強めた。また韓国国内でJリーグ・横浜のFW安貞桓との比較が話題になっていることに「自分の方が劣ると思われたくない」と負けん気の強さをのぞかせた。

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李来季本塁打オプションへ[報知]

李承Y内野手が“1発回答”で、来季のオプション契約に本塁打を追加する。今季はバレンタイン監督と球団側の意向で、持ち味の本塁打オプションを断念。「優勝の絡んだ後半戦に個人プレーに走る可能性がある」ことが理由だ。

今季から2年契約で年俸2億円、契約金1億円に加え、試合出場数、チームの優勝など満額で約5000万円のオプション契約も結んだとされている。一時は、重光オーナー代行が日本新の56本塁打を打った際のボーナスを口にしたが、預かりとなり10本、20本、30本の単位での李サイドの提案も、今年は見送りとなった。

しかし、李サイドは今季終了後にも、再度「本塁打オプション」を申し入れる。「彼はホームランバッター。そのためにも今季は結果を出して、話し合いたい」と代理人の金基柱氏。当然、李も「1発回答」するつもりだ。地元・韓国では十分に自主トレを積み、25日来日するアジアの大砲。日本のファンの前で「1発宣言」が出れば、来季の本塁打オプションの現実味も帯びてくる。有無をもいわせぬ実力を見せつけ、ボビーも球団も、ファンも納得させる。

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