わたしはかもめ2004年鴎の便り(1月)

便

1月27日

カツ丼大好き李、黒豚大使[ニッカン]

◇キャンプ地・鹿児島が名産品のPRを要請

ライオン・キングは「カツ丼」が大好き!ロッテ李承Y内野手が「黒豚PR大使」に就任する。来日してから3日連続で口にするなど、無類のカツ丼フリークであることが27日に判明した。話を聞きつけたキャンプ地・鹿児島の関係者は、なれぬ異国での食生活を楽しんでもらおうと、特産品の黒豚を「李スペシャル」として提供することを検討。合わせて同県が誇るブランド豚のPR作戦を展開する。

◇3日連続食す

いくら食べても飽きない。本拠地千葉マリンでの初練習。たっぷり汗を流しお腹をすかせた李は、関係者食堂で迷わず大好物を注文した。25日の来日初ディナー、前日26日の夕食に続き、これでもかという「カツ丼」の3連投。胃がもたれそうなメニューだが、李東勲通訳によると「単純に好きみたい。無心に食べていました」と証言。球団幹部と堅苦しい食事の席でもカツ丼を頼んだという逸話があり、欠かせないスタミナ源になっている。

豚といえば、忘れてならないのはキャンプ地・鹿児島だ。全国屈指の畜産王国で、代表する特産品として黒豚が有名だ。毎年、県知事がキャンプを視察に訪れた際、黒豚100キロを陣中見舞いとして贈呈。最高級品をえりすぐり、しゃぶしゃぶ用のローズ肉とバラ肉を提供している。

◇健康特選素材

だが今年は「李スペシャル」のヒレ肉が新しく品目に加わる。贈呈元の県教育委員会保健体育課では「ロースはカツ丼として最高の味が楽しめる」と推薦。さらに「カツ丼といえばヒレとロース。是非検討したい」と準備に入った。ヒレ肉は昨年まではなかった部位。李は現在、ベスト体重から4キロオーバーで、体脂肪率を20%後半とやや太め。脂肪分の少ないヒレ肉なら気兼ねなく口にできる。健康面にも配慮した、まさに李のための「特選素材」といえそうだ。また豚は、米国で起きたBSE騒動とアジアで流行する鳥インフルエンザの影響を受けて、にわかに需要を伸ばしている。黒豚生産者の窓口となる県畜産課では「市内にはトンカツ店も多いので、店で食べていただけたら最高の宣伝になります」と李にPR大使の要請も忘れなかった。

◇監督と初対面

この日はバレンタイン監督とも初対面。まさに食堂でカツ丼を口にしていた時に、指揮官は突然現れた。李は「気高く、自信もたっぷりで、とても頼もしく見えた」と、そのオーラにすっかり心酔。バレンタイン監督も「印象はストロング。いい目の輝き方をしている」と目を細め「早くゲームの中でプレーする姿を見たい」と2月28日鹿児島でのオープン戦開幕(対巨人)から起用する方針を明かした。キャンプを締めくくるイベントだけに、李も黒豚パワーの1発で地元ファンに恩返ししたいはず。「カツ丼は手間がかかるらしく、注文に時間がかかった。でも、そのおかげで監督と会えましたから」。カツさまさま、前途洋々の未来を暗示しているかのようだった。

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バレンタイン監督、アポなしで視察

バレンタイン監督がアポなしで本拠地を訪れた。前日に来日したばかりで、この日はロブソン打撃コーチらと千葉・美浜区役所で外国人登録の手続きを済ませた。その帰り道「球場で食事を取りたい」とふらり立ち寄ったという。キャンプの荷物出しで訪れていた選手達と挨拶を交わし「力を合わせて頑張りましょう」と、キャンプインも目前に迫り気持ちは高まっていた。

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里崎と渡辺俊が「スンちゃん」を51年会へ勧誘

マリンスタジアムで自主トレを行っていた里崎と渡辺俊が、この日マリンスタジアムを訪れた李承Yに昭和51年生まれの選手で作っている「51年会」への入会を勧めることになった。51年会には、里崎、渡辺俊のほか、川井、橋本将、サブローと今シーズンから2軍マネジャーになった高橋薫、池野ブルペンキャッチャーが所属。里崎は早くも(勝手に)李承Yを「スンちゃん」と呼んでいる。

里崎
「スンちゃんには、51年会に入るように声を掛けますよ。スンちゃんも同じ年なので、いろいろ励ましあってやっていければと思う。スンちゃんも心強いでしょう。一緒に頑張っていかないといけないですからね。」
渡辺俊
「51年会は、橋本将会長がOK出さないと入れません。入会資格は厳しいですよ(笑)。母国を離れて頑張る訳ですからね。僕らが少しでも手助けになればと思っています。」

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李「スンちゃん」と呼ぼう[報知]

◇「51年会」が歓迎会を計画中

韓国の国民的打者、李承Y内野手のチーム内のニックネームは、「スンちゃん」で決まり!李は27日、千葉マリンで自主トレを行い、ナインらに挨拶。同い年の里崎、渡辺俊らに、昭和51年(1976年)生まれのロッテ選手らで結成した同窓会「51年会(橋本将会長)」への入会を勧められた。

愛称について、李本人は「韓国では“国民的打者”と呼ばれていた。でも、日本では難しいので(サムスン・ライオンズ時代の)“ライオン・キング”にして欲しい」と話していたが、里崎は「長いのより“スンちゃん”がいい。イ、というのも言いづらい」と、より親しみやすいニックネームで呼ぶつもり。「51年会」が集い、キャンプ地・鹿児島での歓迎会の開催も計画中だ。

韓国での恩師・白仁天氏(元ロッテ、サムスン監督)からは「日本に早く溶け込め」とアドバイスされているだけに、チームに親しむ絶好のチャンス。「優しく歓迎してくれて嬉しい」と笑顔を見せた。この日は千葉マリンでノック、マシン打撃、ウエートトレをこなし、日本でのプレーに向けたボルテージも上昇中。同級生の熱い歓迎ぶりに、野球以前に乗り越えなければならない“文化の壁”は、それほど高くなさそうだ。

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李は紅白戦初戦からフル稼働…バレンタイン監督が明言[サンスポ]

新外国人、李承Y内野手が27日、千葉マリンでの自主トレ後、ボビー・バレンタイン監督と初対面。約5分間の話し合いで、早くも新指揮官の人柄に魅了された。その一方で同監督は、李の紅白戦初戦からの出場を明言。昨季に56本塁打を放ったアジアの大砲だが、「特別待遇」は許されない。

練習後の選手食堂。大好物のカツ丼をほお張っていた李が、ハシを落としそうになった。柔和な笑みを浮かべ、目の前に現れた白髪の紳士。前日26日に来日したばかりのバレンタイン監督だ。「不安はないかと、質問されました。あまりに優しく歓迎されて、いい感じでしたね。カツ丼が出てくるのが遅れたんだけど、そのおかげで会えたのかな」。突然の“アポなし対面”。李は冗談を交え、感激の言葉を口にした。ガッチリと握手すると、監督室で約5分間の話し合い。福浦と一塁を争う李だが、野球の話は一切なし。まずは、異国での生活への不安を和らげてくれた。

もちろん、ただ甘える訳にいかない。春季キャンプから、特別待遇が“剥奪”される。バレンタイン監督は「李は非常にいい目をしているね」と期待をかける一方、「紅白戦出場は他の人と一緒。試合でプレーするのを、早く見てみたい」と初めて明言した。

ロッテでは例年、紅白戦初戦からレギュラー組を起用。オープン戦でも休みなく、全戦に出場する。30日のスタッフ会議でキャンプの概要が決まるが、紅白戦は2月18日スタートが有力。そこで早くも、アジアの大砲が実戦デビューする。

来日初練習した前日に続き、この日は初めて本拠地・千葉マリンでの調整。正面ノック、室内ブルペンでのマシン打撃などを行ったが、28日からはチームメートとの合同自主トレに切り替わる。「これから監督と力を合わせ、チームのためにやっていきます」。南国・鹿児島の空の下、バレンタイン流の“アメとムチ”を注入される。

◇球団営業部も期待

李の紅白戦初戦出場が内定し、球団営業部の期待も高まった。アジアの大砲を目当てに、ファンが鴨池球場に大集結することが濃厚。キャンプ中はスタンドを無料開放するため、興行収入としては関係ないが、千葉マリンでのオープン戦(3月11日から8試合)の前売りが2月11日に発売開始するだけに「オープン戦の前売り券は、ほとんど売れないんです。何とか、鹿児島の盛り上がりを千葉につなげたいですね」と営業担当者は力をこめた。

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李“ゴジラ式メディア対応”[スポニチ]

新外国人・李承Yが“ゴジラ式メディア対応”でファンへ肉声を伝える。シーズン中の会見は原則的に全試合行い、混乱を避けるため日韓報道陣に個別応対。関係者には「不調の時やチームが連敗している時は短くなるかもしれませんが、会見は必ずします」と伝えているという。ヤンキース・松井秀も昨年は全試合で日米報道陣に個別応対。肉声を求めるファンを意識した真しな態度で地元記者から「グッドガイ賞」を贈られた。鹿児島キャンプには約50人の韓国報道陣が押し寄せるとみられ、球団は宿舎に初めて臨時プレスルームを設置。代理人・金基柱氏も昨年の松井秀同様に日韓報道陣と李の会食を企画中だ。この日は千葉マリンで自主トレを行い「成績で全てを表明したい」と話した李だが、言葉によるアピールの環境も整ってきた。

◇ボビーと初対面

バレンタイン監督が李と初対面。食事のため立ち寄った千葉マリンで偶然顔を合わせ「力を合わせて頑張ろう」と激励した。また「他の選手と同じ時期に実戦で見られることを楽しみにしている」と特別扱いしない考えも示した。2月中旬に始まる実戦調整は基本的に全員参加の方針。李が「自信に溢れている」と指揮官の印象を口にした通りの姿勢でチーム強化に臨む。

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李に“カツ丼注意報”[デイリー]

李承Y内野手に27日、カツ丼注意報!?が発令された。韓国サムスン時代、キャンプで日本を訪れ「こんなに美味いものがこの世にあるのか」とカツ丼のトリコになった。この日も昼食で食べ、これで来日以来、3日連続だ。

豚肉はビタミンBを多く含み栄養価も高いが、1食当たり約970キロカロリー。主食メニューの中ではトップで、白坂コンディショニング担当は「練習量にもよる」と前置きした上で「油と炭水化物が一緒なのでカロリーはかなり高い。食べ過ぎれば関節に脂肪がつきやすくなる」と“警告”した。白坂氏が最も心配していることがある。「人工芝に慣れていないので、ヒザを痛めないようにしなくては」。もし関節に脂肪がつけばヒザにも負担が掛かる。練習量は豊富なためカロリー消費は可能だが、李は腹部の体脂肪が33.5%と高め。加えてキャンプ地・鹿児島の名産は黒豚…。韓国の至宝を預かる立場として、不安が尽きない。

この日は千葉マリンで初練習し、バレンタイン監督とも初対面。指揮官は「早くプレーしているところを見たい。初戦からいくよ」と、2月18日にも始まる紅白戦での実戦デビューを示唆。成否のカギは愛するカツ丼との付き合い方が握る!?

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李が監督と対面[スポニチ]

バレンタイン新監督と、韓国の本塁打王、李承Y内野手が27日、千葉マリンスタジアムで初顔合わせした。李はこの日が本拠地での初練習。来日以来欠かさず食べている好物カツ丼の昼食を取った。そこに、前日来日した同監督が昼食のため、球場に顔を出し、キャンプを前に2人の対面が実現した。笑顔で握手を交わした2人は、日本での生活などについて談笑。互いの印象について、バレンタイン監督は「非常にいい目をしている。早く実際のプレーを見てみたい」。李も「プライドが高そうだし、自信たっぷり。いい感じの人」と話した。

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李がバレンタイン監督と対面[ニッカン]

バレンタイン監督と、韓国の本塁打王、李承Y内野手が27日、千葉マリンスタジアムで初顔合わせした。李はこの日が本拠地での初練習。来日以来欠かさず食べている好物カツ丼の昼食を取った。そこに、前日来日した同監督が昼食のため、球場に顔を出し、2人の対面が実現した。笑顔で握手を交わした2人は、日本での生活などについて談笑。互いの印象について、バレンタイン監督は「非常にいい目をしている。早く実際のプレーを見てみたい」。李も「プライドが高そうだし、自信たっぷり。いい感じの人」と話した。

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