わたしはかもめ2004年鴎の便り(1月)

便

1月29日

ロッテがバーチャル打撃マシン[ニッカン]

ロッテが29日、「バーチャルリアリティー(疑似体験)」を使った打撃マリンをキャンプ地・鹿児島の室内練習場に設置した。このマリンは、投手の投球フォームをスクリーンに映し出し、リリースポイントから本物のボールが飛び出す仕組みになっている。一時期、西武が導入し、一部のバッティングセンターでも取り入れられているが、より実戦に近い練習を目指すバレンタイン監督の意向で米国から取り寄せた。

映し出す投手は、ビデオテープでさえあれば誰でも叶世、西武松坂やダイエー和田ら他球団のエース級ももちろんOK。今年は李承Y、アグバヤニ(登録名ベニー)、フランコと、中軸を任せることになる新加入の選手も多いため、キャンプ中から「対戦」できることは役立ちそうだ。

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李、休みはビデオ研究[ニッカン]

李承Y内野手が、キャンプ休日の「ゴルフ・パチンコ封印」を宣言した。「休みの日には部屋でゆっくりして、相手投手のビデオ研究をしたい」。韓国で自主トレ中も西武松坂やダイエー和田をビデオで研究。オリックスに移籍したムーアの投球までチェックしている優等生は、鹿児島でもイメトレに余念がない。

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小宮山「自分にウソつきたくない」[ニッカン]

5年ぶりに古巣ロッテに復帰した小宮山悟投手が、無骨なまでに一本気な生きざまを貫き通す。30日、鹿児島キャンプに出発する同投手は「1度きりの人生。自分に嘘はつきたくない」と、38歳での先発ローテーション入りへ、死に物狂いでアピールしていく胸の内を明かした。大リーグ時代に感じた「メジャー(1軍)であることの誇り」を胸に、本物のプロのすごみを見せる。

キャンプを目前に控え、小宮山は、より自分らしくあろうとしているようだった。頑固、正直、融通が利かない…。「正直言って、自分の人生で相当マイナスに働いてますよ」。自らの性格をそう表現する。2浪までして早大入学。決して好条件ではなかったメッツ移籍。1年のブランク後のロッテ復帰。選手生活の最終章を迎えようとしている今も、信念は曲げない。

ロッテ復帰に際し、中継ぎでも何でもやると、口にしたこともあった。

小宮山
「やりたいのは、先発。ずっと、先発投手をやってきた。チームにとってもプラスなんじゃないかと思う。ここまでも先発投手の感覚で調整してきた。」

先発ローテ候補には清水直、ミンチー、渡辺俊、小林宏、黒木、小野らが凌ぎを削る。ブランクという目に見えない敵もいる。不安はないのか。

小宮山
「自主トレでは、意外とやるじゃんという感じ(笑)。ブルペンで捕手がニコニコしながら受けてくれている。何よりの手応え。イメージ通りに体を動かしてボールを投げることに関しては才能あるんだと思う。(ローテ入りの)勝算はあると思います。」

ドーンと構えている訳ではない。実戦感覚という、次のハードルもある。

小宮山
「相当期待されていることは分かっている。でもそれを考えている余裕はない。必死です。年を取ってるので正しい判断をしなければならない。(ダメだった時の)対策の練り方も変わってくるし、色んなことをするから本当に必死なんです。」

ベテランをそれほどまでにさせているのは、メジャーでの経験によるもの。

小宮山
「みんな周囲にリスペクト(尊敬)される存在であることを自覚していた。子供に夢を与えるというね。裏方さんだってそうんなんだから。例えば、脱いだ靴下。僕はできなかったけど、裏返しにするのが当たり前。メジャーリーガーはそんなことまでして威厳を保とうとし、裏方さんは元に戻すことさえ誇りをもってやる。いいか悪いかは分からないけど、自覚という意味では日本の選手だってそうじゃなきゃいけない。」

だからこそ変な妥協はしたくない。先発にこだわる理由もそこにある。そして本来の気質にも…。

小宮山
「曲がったことが大嫌い。1度の人生、自分に嘘をつきたくない。サインをもらいにくるファンにだって、全員に笑顔で応じればいいんだけど『ください』の一言すらない人には『あっちいけ光線』を出して追い払いますから。」

頑固なまでのプロ意識は、若手が増えたチームに大きな影響を与えるだろう。

小宮山
「でも、矢面に立って引っ張っていくということはしない。もう、そんな選手(エース)ではない。(選手が)間違った方向へ行きかけたら頭を抑えながら向きを変えてあげる。それで十分でしょう。」

選手として、1人の人間として、優勝に欠かせない男になりそうだ。

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李承Y「花粉症が心配!」[スポニチ]

ロッテの新外国人、李承Y内野手が花粉症対策に乗り出すことが、29日に分かった。韓国時代に軽度の症状が出たこともあるためで、30日にもトレーナーに相談して対策を練る。

「花粉症のことは聞いています。(韓国で)アレルギーとまではいかないが、鼻に症状が出たこともあったので心配」と李。集中力がそがれ、睡眠不足や体力低下を引き起こす花粉症は、選手にとって最大の敵。李のライバルとなる西武・松坂も苦しみ、一時は埼玉・所沢から都内のホテルへ“避難”したこともあった。

韓国にはスギやヒノキがほとんどなく、花粉アレルギーになる人は人口の0.01%以下といわれている。それだけに、初めて過ごす日本のこの時期は不安も大きい。特にロッテがキャンプを張る鹿児島は、例年2月初旬からスギ花粉が飛び始め、2月中旬からピークを迎えるだけに、細心の注意が必要となる。球団関係者は「症状が出るかどうか分からないが、予め手を打っておこうということ。スンヨプ選手には野球に集中して欲しいですから」と説明した。

李はこの日、千葉マリンでランニング、トス打撃など軽めの自主トレを行い、順調な仕上がりに明るい表情を見せた。花粉症の不安を取り除いて、1日から始まるキャンプに集中するつもりだ。

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李キャンプ引きこもり宣言、休日は自室で対戦投手分析[サンスポ]

新外国人李承Y内野手が29日、千葉マリンでの自主トレを打ち上げた。30日に春季キャンプ地・鹿児島に入るが、アジアの大砲は“修行僧生活”を宣言。休日はホテルの自室で対戦投手のビデオを分析し、食事面でも大好物のカツ丼を断つなど、ストイックなまでに節制する覚悟だ。

ポカポカ陽気の昼下がり。まばゆい太陽光線が一塁ベンチに差し込む。そのなかで、李の表情だけが引き締まった。「キャンプの休日に、他の選手は何をするんですか。ゴルフ?パチンコ?ボクはやりませんよ。部屋のビデオで対戦投手の分析をして、あとはゆっくり休みます」。

ランニング、ティー打撃と、李は軽めのメニューで自主トレを打ち上げた。練習後、話題が休日の過ごし方になるや“修行僧生活”をブチ上げた。

初体験する日本式のキャンプ、ときにストレスを発散したくなる。鹿児島には繁華街・天文館、桜島見物と心惹かれるものは多いが、あえてホテルの自室に引きこもる。西武・松坂、ダイエー・和田はもちろん、セ・リーグまで。敵軍投手のビデオを40本も持参し、休日を利用して分析する。

ストイックな生活は食事面に及ぶ。この日の昼まで5日連続で食べるほど、無類のカツ丼好き。だが、キャンプ中に体重を92キロから88キロに減らす予定で、李東勲通訳は「外食を控え、低カロリーのものを食べるでしょう」と“カツ丼断ち”を明かす。「普段と気持ちは変わりません、このまま合流するだけです」。昨季にアジア新記録の56本塁打をマークした大砲は、あくまで平常心を強調。過酷な日々が、本塁打量産の糧になる。

◇息抜きは“ラブメール”

李にとって、キャンプでの数少ない息抜きがインターネットだ。韓国からノートパソコンを持ち込んだが、新居はネット通信の手段が整っていなかった。だが、キャンプ中は問題なし。「希望される選手の部屋はインターネットが使えるようになっています」と宿舎・鹿児島サンロイヤルホテルの関係者。これで心置きなく、愛妻で美人モデルの李松静さんにも“ラブメール”が送れる!?

◇ミンチー来日

ネイサン・ミンチー投手が成田着の飛行機で来日した。30日に春季キャンプ地の鹿児島に入る。

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