わたしはかもめ2004年鴎の便り(2月)

便

2月5日

休日もプロ意識

この日の休日は当初の方針通り、完全なフリータイムとなった。バレンタイン監督も「オフなんだから」と、朝から外出。ゴルフもOKで、夜の食事も宿舎内か外食かは自由。すべて選手の自主性に任された。オンとオフをはっきり区別し、また選手のプロ意識を信頼するバレンタイン監督の姿勢は、休日にも表れる。

◇小坂ボビーの弟子志願

小坂がバレンタイン監督に「弟子入り」を志願した。同監督は現役時代、ドジャースにドラフト1巡目で指名され、19歳でメジャーを経験した遊撃手。「色んな話を聞いて自分のプレーの幅を広げたい」と希望した。シーズン中は大リーグ中継を見て勉強しオフの大リーグ感染も希望した。この日、陶芸に取り組み「大リーガーは手先も器用ですからね」と出来上がったマグカップにニンマリ。

ページトップ

日本最速だ

ロッテの新外国人左腕ダン・セラフィニ投手が5日、鹿児島市のキャンプ宿舎入りし入団会見を行った。「パワーピッチャーとしての持ち味を発揮したい」と、昨季は先発として常時94〜95マイル(151〜153キロ)、最速98マイル(約158キロ)をマークしたことを披露。「98マイル?今は無理だがシーズンになれば」と、日本最速記録158キロ更新にも意欲を見せた。ただ、既にミンチー、李、ベニー、フランコと4人の外国人選手がおり、現時点では開幕2軍が濃厚だ。それでも米10球団と韓国、台湾、メキシコでもプレー歴のある苦労人は「ファームで過ごすことがあっても、1軍に上がったときにチームのためにいい投球ができるようにしたい」と、謙虚な姿勢をみせていた。

ページトップ

現役評論家小宮山悟[ニッカン]

異色の「現役選手兼評論家」として小宮山悟がロッテを斬る!浪人生活を送った昨年、野球評論家として1年を過ごした同投手が、その独自の目で自らを、そしてチームについて随時、分析します。初回は自身のキャンプでの調整ぶり、そして注目の新戦力、李承Y内野手について、持ち前の鋭い観察眼でチェックします。

◇ビデオ検証

鹿児島キャンプも第1クールを終了しましたが、今のところ順調いきています。ブランクがあるので、ある程度のレベルまではスケジュール通りに済ませないといけないと思ってました。問題はこれから。壁にぶつかったときに、いかに克服できるかでしょう。

壁というのは、感覚のズレ。頭で考えている通りに体を使って、きちんとしたボールを投げていればいいですけど、それが違ってきた時に、原因がどこにあるのか考えながらクリアしていかなければいけない。開幕寸前に、今と同じような印象を周囲が持ってくれればクリアしたかなという気にはなりますね。

そのズレを見つけるために、今は自分が投げているビデオを見ています。捕手の後ろから撮ったものです。自分でこうやって体を使って投げているというのを確認するには、自分のビデオを見るしかないんです。次はこう投げようというのが分かりますから。その繰り返し。時間はかかりますけど、本当に必要なことなら、それが苦になるようじゃだめでしょうね。

◇小宮山in鹿児島

2月1日
初日からブルペン入り。「2月1日に投げられるようにするのが当たり前。(久々のユニホームで)もうちょっと色んな事を思い出すかと思ったけど、何のことはなかった」。ランニング、トレーニングなどで終了。
2月2日
2日連続のブルペン入り。捕手の里崎が「小宮山さんのボールに予想以上に力があるので驚いた」。その後、ランニング、トレーニング。
2月3日
ノースロー調整。ランニングなどで軽めの練習。
2月4日
シャトルランで体力測定。ブルペンで投球練習。シャトルランでは「おい、福浦、代走たのむよ」。福浦は「勘弁してください(笑)」。

◇FDHの下

さて、チームです。本当にボビー(バレンタイン監督)はチームに手応えを感じているんでしょうね。李承Yを見れば、そう思うのも頷けます。彼は本物です。カメラマンの人なんかよく分かるんじゃないかな。ヘッドスピードが速いし、打ち始めからミートまでが一定している。どんな球にも同じスイングで打てるんです。

つまり相手に崩されないということ。投手の立場からすれば、抑えるのに苦労するだろうなあ。あとは内角に差し込まれた時に、変に打撃を変えないで我慢できるかでしょう。でもだてに56本打ってないなという感じです。期待できますよ。

今キャンプの監督のテンションはすごいです。あのテンションで、よく体がもつなと思います。チームへの手応えがそうさせるのでしょう。投手陣について言えば、前回95年の時には、僕を含めて伊良部、ヒルマンと三本柱が揃っていて、吉田から成本、河本につなぐ、すごいメンバーでした。でも今年は顔ぶれを見たら、それ以上になる可能性がある。僕も週1回とかで、6回を目安なら1年間絶対に投げきりますよ。

ほかにも、小林宏なんか先発の可能性もあるけど、中継ぎで50〜60試合投げることができれば、チームにとっては相当な武器です。ちょっとダイエーが抜けているかなとは思いますけど、チームの中にいて言うのもなんですが、うちはダイエーのすぐ下にいると言っていいと思います。打線のカギを握る李が活躍すれば、かなり期待できますよ。

ページトップ

ダン・セラフィニ投手が入団会見

外国人左腕、ダン・セラフィニが鹿児島入り。宿舎で入団会見を行った。セラフィニは1974年生まれの30歳。1992年にツインズに入団。その後、7球団を渡り歩き2002年には台湾・中信に2週間ながら所属。昨シーズンはアメリカに戻りレッズに所属。10試合に登板して1勝3敗、防御率5.40を記録した。

アピールポイントを聞かれると「自分はパワーピッチャーで通した」と力で押すピッチングが持ち味と説明。MAXは「去年メキシコリーグのプレイオフで98マイルを記録した」と話した。このスピードが日本でも出すことができれば」、左腕の日本記録となる。

ロスにいた時は「週に4回ぐらいはサーフィンを楽しんでいた」と話すセラフィニ。趣味のサーフィンと自分の名前をもじって「ニックネームはサーフ(SERF)と呼ばれていた」と話した。「本拠地の裏には海があるが」と聞かれると「海水浴はやるかもしれないが、サーフィンはやらないよ」と笑った。

ダン・セラフィニ(DAN SERAFINI)
1974年1月25日生まれ(30歳)、米国サンフランシスコ生まれ 、186cm86kg、左投左打。ツインズ(1992)〜カブス(1999)〜パドレス(1999)〜パイレーツ(2000)〜ジャイアンツ(2001)〜メッツ(2001)〜ブリュワーズ(2001)〜エンジェルス(2001)〜カージナルス(2002)〜レッズ(2003)。
セラフィニ
「自分はパワーピッチャーで通してきたが、オフの間には緩急をつけるために、緩いボールを練習した。適応できるかは分からないが、自分なりに持ち味を発揮できればと」思っている。ファームで結果を出せば上がるチャンスはあると思う。その時に持てる力を出したい。」

ページトップ

157キロ左腕セラフィニ2軍埼玉から波に乗る [報知]

ロッテの新外国人は、本当なら左腕の日本最速となる自称MAX157キロ投手だった。ダン・セラフィニ投手(30)=前レッズ=が5日、鹿児島市内の宿舎で入団会見を行った。米国で延べ16球団を渡り歩き、台湾、韓国も経験した苦労人は、特技がサーフィンという異色派。6日の第2クールから、しっかり“波に乗る”ことを誓った。

「昨年のメキシコリーグで98マイル(約157キロ)が出た。常時95マイル(約152キロ)は出る」と豪語する左腕は、サーフィンの名所、カリフォルニア州生まれ。「愛称は“サーフ”だ。12歳から始めて、週4回はサーフィンしていたよ」という海の男。自主トレは、当然のように「自宅のプールで水泳トレ」。馬16頭を飼い、自ら経営する牧場でも走り込んだという。

だが、バレンタイン監督は「彼は非常時のオプション」と早くも2軍スタートを宣告。李、ベニー、フランコの野手3人制を敷き、実績のあるミンチーを加えると4人の外国人枠に余裕はない。「それは問題ない。シーズン中に1軍に上がってチームに貢献する。もちろん、幕張の浜でも泳ぎたい」。2軍のある埼玉県には海がない。まずはキャンプで自慢の剛速球を披露しなければならない。

ページトップ

ロッテの新外国人・セラフィニがキャンプに合流[サンスポ]

新外国人左腕・セラフィニが5日、キャンプに合流した。92年から12年間でメジャー10球団を渡り歩いた苦労人。台湾、韓国、メキシコでもプレーした経験を持つ。外国人枠の兼ね合いで、バレンタイン監督は開幕2軍を明言しているが「去年は98マイル(157キロ)が出た。日本でもそれくらいの球速を出す自信はあるぜ」と怪気炎。

◇小坂が陶芸に挑戦

キャンプ初の休日を利用して小坂が陶芸に挑戦。薩摩焼の窯元「玉陶山」で約1時間、ろくろと格闘したてビールグラスを作った。「初めてなので、勉強しに来ました。いい精神集中になりました」と思わぬ“自主トレ”に満足顔。キャンプ最終日までに完成予定で「記念になります。自分で使うか、祖母にプレゼントするか考えます」と大喜び。

小坂
「こんなに報道陣がいるなら、髭を剃ってくればよかったよ。」

ページトップ

ロッテ、セラフィニが鹿児島入り[スポニチ]

前日来日した新外国人左腕、ダン・セラフィニ投手が5日、キャンプ地鹿児島入りし「タイプとしては力投派だが、日本のスタイルに合わせていきたい」と、抱負を語った。ここ2年で韓国、台湾、メキシコなどを渡り歩き、昨季は米大リーグ、レッズで1勝3敗。メキシコでは最速157キロをマークしたという。外国人枠の関係で2軍スタートが濃厚だが「チームへの貢献が最優先。1軍に上がったチャンスでできる限りのことをしたい」と、殊勝に語った。

ページトップ

157キロ新外国人左腕が鹿児島入り[ニッカン]

新外国人左腕、ダン・セラフィニ投手が5日、キャンプ地鹿児島入りした。前日来日したばかりのセラフィニは「タイプとしては力投派だが、日本のスタイルに合わせていきたい」と、抱負を語った。ここ2年で韓国、台湾、メキシコなどを渡り歩き、昨季は米大リーグ、レッズで1勝3敗。メキシコでは最速157キロをマークしたという。外国人枠の関係で2軍スタートが濃厚だが「チームへの貢献が最優先。1軍に上がったチャンスで、できる限りのことをしたい」と、殊勝に語った。

ページトップ

近鉄、命名権売却を撤回[ニッカン]

球団名の売却問題で揺れていた近鉄永井充球団社長は5日、大阪市内で会見を開き、05年をめどにチーム名の命名権(ネーミングライツ)を売却する計画を撤回することを明らかにした。同社長はこの日、都内で根来泰周コミッショナーと直接会談したが、実現困難と指摘された。この見解を受けて大阪市内の近鉄本社で田代和オーナー、山口昌紀本社社長を交えての3者会談を行い白紙撤回を決断した。1月31日の発表からわずか5日。球界内の猛反発に、アッサリ押し切られる形で終結した。

命運をかけた近鉄の“奇策”は、たった5日間で崩壊した。午後6時半から行われた記者会見。永井社長は「(売却発表が)オーナー会議のあくる日だったことで、方々で不信感を与えた。コミッショナーの言葉を借りれば、このスキーム(計画)自身が単なる名称変更でなく、もっと奥深いものだということでご理解を得られない。白紙に戻すことになった。ゼロからのスタートだ」と説明した。

近鉄本社内でもトップシークレットだった重要案件が、あっさり外部に漏れたことに端を発した今回の迷走劇。今後のセールス打ち切りを断言した永井社長だったが「2、3社が興味を示してくれていた。既にお断りしているところもあるし、しかるべき筋を通してこれから断るところもある」と水面下でこの計画が着々と推移していたことを明かした。

大阪ドームを本拠地とする近鉄は、年間約30億円の赤字を計上し、経営が深刻化。安定化をはかるための新機軸が、命名権の売り出しだった。しかし、巨人渡辺オーナーら複数のオーナーが野球協約に違反するとして、近鉄のプランに反発を強めた。この点において永井社長は「根回し不足だった。不徳のいたすところ」と非を認めた。

経営の好転を狙った近鉄だったが、この白紙撤回で窮地に立たされた。赤字体質の球団売却について永井社長は「球団を売ろうということは考えていない。営業努力を続けながら業績回復を目指したい」と否定した。だが球団経営が好転する見通しはなく、先行きは不透明。その上、今回のドタバタ劇でイメージダウンしたことは否めない。球団売却への布石、という憶測も呼び、球界全体を混乱に陥れた迷走劇は、近鉄球団トップの見通しの甘さ、苦しい台所事情を世にさらしただけに終わった。

ページトップ