わたしはかもめ2004年鴎の便り(2月)

便

2月7日

鹿児島3度ブルブルでごわす[ニッカン]

◇困ったボビー「東京の方が暖かいなんて」

桜島から吹き降ろす風が冷たい。ロッテの鹿児島キャンプが寒いでごわす。「この時期はたまにあるでごわす」と地元の人は山頂付近に雪をかぶった桜島を見上げる。それでも、ボビー・バレンタイン監督は「いい天気の下で練習することは重要なことです。東京の方が暖かいなんて」と困り顔だ。ついには、98年まで利用していた米アリゾナ州ピオリアを例に挙げ「そういうことも今後話し合うだろうね」と、来年以降のキャンプ地変更案まで口にした。

平年では鹿児島地方の2月上旬最高気温は平均で12度を超える。しかし、キャンプイン以来7日間でそれを超えた日はない。最低気温も5日に1.9度を記録して以来冬型の気圧配置が続き、雪とみぞれでグラウンド状態が悪化。この日も朝方は3度まで冷え込み、終日室内練習場だった。

さらには、ハワイ育ちのベニー・アグバヤニ外野手が寒さに耐え切れなくなったのか、急性胃腸炎でダウン。市内の病院で治療後、宿舎で静養した。フランク・ランペン内野守備走塁コーチに至ってはインフルエンザのため入院。しばらくチームから隔離される。

「練習する時間は十分ある。まだ大丈夫だよ」とバレンタイン監督。バレンタイン効果で練習には監督とナインの声が飛び交い活気に溢れる。それだけに、太陽の下で野球がやりたい!幸い向こう1ヶ月予報では平均より暖かくなる見込み。お日さまニッコリ、ボビーもニッコリが、そろってこそロッテなのだが…。

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黒木復活への95球[ニッカン]

右肩痛からの復活を目指す黒木が、95球のピッチングを行った。鴨池球場に隣接する投球練習場に移動して、変化球を織り交ぜて投げ込んだ。取り組んでいるチェンジアップも13球試投。「まあまあですね」と笑顔を見せた。練習後、バレンタイン監督に「ドウデシタカ?」と聞かれると、「グッド!」と親指を上げて答えていた。

◇新球と思いきや

ロッテ小林雅が初めてチェンジアップを投げた?バレンタイン監督から全投手にチェンジアップを会得するよう指示が出ているが、日本最高クラスのスライダーとシュートを誇る小林雅だけは無縁だと思われていた。ところが、投球練習中に本人から「今のチェンジアップ!」の声。守護神の新球挑戦に取材陣も集まったが「すっぽ抜けたので、そう言っただけなんです。僕には投げられません」で、お開きとなった。

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李一塁は頂く!![ニッカン]

李承Yが、一塁の守備で打倒福浦に燃えている。韓国からクリーム色の愛用グラブを持参して来日したが、この日、もう1個、新しいグラブを注文した。「現在のグラブが壊れてもいいように注文しました」。この日のバレンタイン杯(バーチャル打撃マリンを使った仮想紅白戦)でサヨナラ安打を放つなど、打撃力は既にナインにも認められている。守備でも、現在のグラブがボロボロになるほどノックを受け、一塁の定位置を奪う意気込みだ。

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昼食時間ない…合理的な米スタイル[ニッカン]

最近の春季キャンプでは、練習中の昼食に時間をかけないチームも増えてきた。横浜は一定の時間を設けずに、選手が、空いた時を見計らって食事を取る。西武でも「体を冷したくないから」などの理由で、おにぎり、菓子パンなどのメニューを、各自が練習の合間に食べている。

鹿児島キャンプを張るロッテも同様だ。今年から日本でプレーする李承Y内野手も「練習がどんどん進行していくので驚いた」と、昼食時間なしでトレーニングが続くキャンプの感想を漏らしている。ある日の昼メニューは「うどん、そば、菓子パン、おにぎり、スープ、フルーツ、キムチなどの漬物類、スポーツドリンクや水などの飲み物」。鹿児島サンロイヤルホテルの山口明弘マネジャーによると、すぐに運動できるように消化が良く、胃にもたれる脂ものを少なくしているそうだ。西村ヘッドコーチは「昼食に時間をかけすぎると体が動かなくなるからね。練習もスムーズになるし」と食事時間をとらない理由を説明する。

このスタイルが導入されたのは、前回バレンタイン監督が指揮を執った95年の米アリゾナ州ピオリアキャンプ。「クラッカー、スープ、フルーツ」という、現在よりもさらに簡素なメニューが用意された。暑いアリゾナの空の下、短時間で効果的な練習を行うため、米国のキャンプスタイルをもとに考え出された食事方法だった。

昼食が軽い分、朝、夕食は豪華だ。しっかりと時間をかけて、洋食、和食とバランスよく食べている。全体的な練習時間が少なくて済むため、選手はその分を個人での練習や、リラックスタイムに充てることができる。合理的な食事方法といえる。

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バーチャルゲーム

◇チームヤング9−13カントリーボーイ

チームヤング(1勝1敗)
初芝、諸積、垣内
カントリーボーイ(1勝1敗)
堀、立川、橋本将

◇ドリームチーム16x−15チームイケメン

ドリームチーム(2勝)
佐藤、井上、李
チームイケメン(2敗)
フランコ、里崎、今江

◇橋本大会初三振も爆発

前回初戦で延長の末サヨナラ勝ちしたチームヤングと一昨日初戦で敗れたカントリーボーイの対戦。1回戦はストレートだけの設定で回が進むごとにスピードを上げていたが、2回戦はカーブを設定。その設定に苦しめられたのが橋本。大会スタート後初めての三振となる、見逃しの三振を喫してしまった。しかし、この三振が発奮材料となったのか、次の打席から大当たり。逆転となるホームランを放つと、ヒットを連発して勝利を呼び込んだ。

◇李承Yがサヨナラ打!

ベテラン2人と李承Yの力ががっちり噛み合って、見事なサヨナラでドリームチームが連勝を飾った。今日のゲームは佐藤と井上純のベテラン2人が引っ張った。終盤に今江、里崎の長短打で同点に追いつかれ、9回にはサヨナラと思った李承Yの当たりがアウトと判定され、延長にもつれ込む接戦。10回表には再び今江、里崎の長短打で3点のリードを許したが、その裏には李承Yのヒットと佐藤のツーベースで追いつき、最後は李承Yが見事にヒットを放ってサヨナラ勝ちを運び込んだ。

「今日負けたら僕の責任だからプレッシャーがかかったけれど、ヒットを打てて良かった。」
井上
「最後は主役に譲らないと。僕らは脇役だからね。僕がサヨナラヒット打っても絵にならない(笑)。これで明日は韓国の新聞に間違いなく載るな。」
里崎
「悔しいなあ。勝ちたいなあ。しょうがないから、スンちゃんのチームに勝ってもらって、スンちゃんにご馳走してもらおう。」

◇ベニーとランペンコーチが離脱

新外国人ベニーが体調不良を訴え、練習を休んだ。鹿児島市内の病院で診察を受けた結果「急性胃腸炎」との診断。ベニーは診断後ホテルに戻り静養。今後については2〜3日様子を見る。また、ランペン内野守備走塁コーチも体調不良を訴え、ベニーと共に鹿児島市内の病院へ。こちらは「インフルエンザ」と診断された。2〜3日様子を見てから今後を決める予定。

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寒〜いロッテWショック、雪&胃腸炎&インフルエンザ[サンスポ]

ロッテが7日、ダブルショックに見舞われた。最低気温が2.6度まで下がるなど、キャンプ地・鹿児島市は異常気象。さらにインフルエンザが猛威をふるい、フランク・ランペン内野守備走塁コーチが倒れた。ボビー・バレンタイン監督は海外キャンプ実施を示唆する始末だ。

雪化粧の桜島が、恨めしく見える。午前中は雨が滴り、鴨池ドームで練習。キャンプ初日の12度から、気温は徐々に低下。5日夜には雪が降り、この日の最低気温は2.6度だ。「今年の鹿児島は寒いね、東京の方が暖かいんじゃないか」。バレンタイン監督が吐く息も白い。鹿児島の2月の平均気温は10度以上だけに、今年の寒さは際立つ。その影響で、ベニーが急性胃腸炎でリタイア。「寒い日は毎年あるけど、長く続いたのは初めてです」と、手塚運営部長は嘆いた。

そこへもってきて、インフルエンザの蔓延。2日まで入院した山崎に続き、ランペンコーチが鹿児島市内の病院に運ばれた。うがいとアルコール消毒を徹底しているが、感染の恐れは拭えない。バレンタイン監督は来年の海外キャンプ実施も、視野に入れた。「外でやることも大切だし、話し合いの中で(海外キャンプが)出てくる可能性もあるよ」。ロッテは平成10年までハワイやアリゾナでキャンプを張った。鹿児島のWショックが、日本脱出の呼び水になるのか。

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黒木が気合で「グッド!」な95球[ニッカン]

ロッテは、雨のために鴨池ドーム(室内練習場)での練習となった。だが黒木知宏投手が悪天候を吹き飛ばすような気合の入ったピッチングを行った。鴨池球場に隣接する投球練習場に移動して95球。カーブとチェンジアップを織り交ぜて投げ込んだ。バレンタイン監督に「ドウデシタカ?」と聞かれると、「グッド!」と親指を上げて答えていた。

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新外国人ベニー急性胃腸炎で離脱[ニッカン]

新外国人ベニー・アグバヤニ外野手が体調不良のため、練習を休んだ。鹿児島市内の病院で診察の結果「急性胃腸炎」と診断された。練習再開まで数日、様子を見る予定。

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