わたしはかもめ2004年鴎の便り(2月)

便

2月8日

李に“タメ口”のススメ[ニッカン]

小林雅英投手が、2歳年下の李承Y内野手に「タメ口」を許可した!?この日の練習後、「スンちゃん(李)がボクのことを『雅(まさ)さん』って呼んでいたから『雅』って呼び捨てでいいよって言ったんですよ。彼は好青年なんだけど、遠慮しているようなところがあったから」と、笑いながら「上下関係撤廃」の理由を説明した。

小林雅はこの日、鴨池球場隣接のブルペンで投球練習を行った。生命線ともいえる高速シュートも10球、今キャンプで初めて試投。計50球の力投で仕上がりの良さを見せつけた。自らの調整が万全なだけに、気になるのはチームの雰囲気。中でも李の溶け込み具合だ。「ボクも社会人(東京ガス)の時に、年上の人に気を遣ってやっていた。でも、彼には変な上下関係を忘れて力を発揮して欲しいですから」。

チーム内では韓国語会話の本が流行するなど、積極的に李を受け入れる環境が整いつつある。ロブソン打撃コーチが「彼にはウォーカーやヘルトン(ともにロッキーズ)みたいな素晴らしい打者だ。3冠王だって狙えるよ」と絶賛する56本男。そんな李を生かすため、投手のリーダー格が「タメ口のすすめ」を提唱したのだった。

ページトップ

黒木200球志願

右肩痛から復活を目指す黒木が「掟破り」の200球投げ込みを希望した。この日は3日連続ブルペン入りし、今キャンプ最多の119球を投げた。バレンタイン監督の方針で1日の投球数は100球に限定され、超える場合は事前に申告しなければならない。黒木もそうしたのだた「2年6ヶ月で忘れたものを思い出すために1、2回200球以上投げたい。ボビーに黙って投げようかな」と希望。伝え聞いた同監督は「私は必要ないと思う。彼と話し合いたい」としたが、黒木の情熱の行方はいかに。

ページトップ

渡辺俊“浮上”

2ケタ勝利を目指すサブマリン渡辺俊が徐々に「浮上」する。下手投げの大先輩、元阪急山田久志氏のアドバイスでリリースポイントを地上5センチから約20センチまで引き上げる計画だ。「その方が腕がスムーズに触れるそうなんです。時間をかけて上げていきたい」。この日は初めてフリー打撃に登板。約60球を投げヒット性の当たりをほとんど許さず、仕上がりは好調だ。

ページトップ

嬉しいチョコ

バレンタイン監督に一足早いバレンタインチョコレートが届けられた。「ロッテ夢見るCMコンテスト」のグランプリを受賞したタレント荒巻レイチェルがキャンプ地を訪問。もちろん、ロッテチョコを手渡した。笑顔の同監督は「妻を米国に置いてきたから、今年はもらえないと思っていたのに」と照れていた。

ページトップ

ロッテ007、新庄の運が怖い[ニッカン]

新庄は「ノリ」に注意。日本ハム新庄剛志外野手(SHINJO)に対し8日、初めて他球団の偵察が行われた。キャンプ地の沖縄・名護を、ロッテ吉岡スコアラーが訪問。天性の勝負強さと運を最も警戒した。実力も高く評価した上で「新庄はノッているか、ノッていないかで判断する」と話した。

パ5球団で1番乗りとなった同スコアラーが分析した。「彼の場合はいいところで打席に立ったりとか数字に出ない部分が怖い」。行き当たりばったりで勝負はせず、ノッていたら敬遠策も考える構えだ。

何をするか分からない。それが新庄の魅力だ。阪神当時の99年6月、巨人槙原(当時)の敬遠球を打ち、サヨナラ勝ちにつなげた。プロ初打席初安打、初先発初打席初球本塁打、メジャーでも日本人初サヨナラ安打、4番打者…。同スコアラーは同じ目玉選手の自軍の李と比べ「人気は負けているが、打つ方は勝っている」と話したが、勝負強さには強い警戒心を示した。

この日のフリー打撃では、打撃投手から22スイングでさく越えなしに終わったが、岩本からは19スイングで1発を放り込んだ。その結果もまた「練習はその日その日で考えてやる」という破天荒な新庄らしかった。行動、言動と全てに計算できない新庄が、ライバル球団をも迷走させ始めた。

ページトップ

バーチャルゲーム

◇SAMURAI34−33正宗(延長11回)

SAMURAI(2勝)
サブロー、西岡、波留
正宗(2敗)
小坂、清水将、渡辺正

◇延長波留のヒットで薄氷の勝利

SAMURAIが9点差をつけて正宗最後の攻撃。SAMURAIの勝利かと思われたが、正宗が奇跡の追い上げ。土壇場で追いつき同点、延長に突入した。10回表にSAMURAIが波留のツーベースなどで3点を奪うと、正宗も追いつく大接戦。11回表に波留のヒットで1点をリードすると、その裏3人で倒れようやく決着した。

◇浅間が静養

浅間が体調不良を訴え離脱。腸炎と診断され、部屋で静養した。

ページトップ

ロッテ007が新庄挑発[スポニチ]

日本ハム・新庄剛志外野手が、メジャー時代の師から挑発された。8日の沖縄・名護キャンプをロッテ・吉岡邦広スコアラーが偵察。バレンタイン監督の特使ともいうべき007は「新庄のところに打球が飛んでもゴーでしょう。監督は間一髪の方が面白いと言っている」と真っ向勝負の姿勢を明らかにした。

バレンタイン監督はメッツでの01年に、新庄にとってメジャー最多となる123試合に起用。当然、肩をはじめ、野球センスから性格まで全てお見通しだ。昨オフに獲得表明しながら逃げられた経緯もあり「初対決の初球に気をつけろ」と発言。さらに吉岡スコアラーは「新庄の場合(左右するの)は運。乗っているかどうかで判断する」と、能力は二の次と言わんばかりだった。そう思わせるのも新庄ならではだ。「今後のテーマ?その日気付いたことをやりたいので、そういうのはない」とデータで計り知れない部分を秘める。岩本との対決になったフリー打撃は、19スイングで目の覚めるようなサク越え2本を見せたかと思いきや、空振りする場面も。予測不能の男に挑発は通じないかもしれない。

ページトップ

黒木、チェンジアップ実戦投入[スポニチ]

黒木知宏投手が新球チェンジアップの実戦投入を決めた。自主トレから挑戦し「投げ方が腕の軌道をつくるいいベースになる」とフォーム固めの意味合いが強かったが、予想以上の威力に、今月中旬開始の紅白戦でテスト使用の方針を固めた。

「試しただけだったのが意外と使える感じ」と今キャンプ最多の119球を投げた黒木は手応え十分。握りはロッテで99年最優秀救援投手に輝いたウォーレン譲り。人差し指に力をかけることで右打者の内角に沈むという。フォークよりひじに負担がかからない点も故障上がりの右腕には利点となる。

今後予定している200球前後の投げ込みにはバレンタイン監督から「特別必要とは思わない」と待ったをかけられたが、黒木は「それほど調子がいいということ」と笑う。復活へのステップは着実に踏んでいる。

ページトップ

渡辺俊「ドカベン」里中クンと対決熱望[サンスポ]

里中クン、勝負だ!!昨季からロッテの先発ローテに定着したサブマリン右腕、渡辺俊介投手が鹿児島キャンプの8日、人気野球マンガ「ドカベン・スーパースター編」登場を目標に掲げた。まずは自己初の2ケタ勝利を達成し、同じ下手投げのキャラクター・里中智投手と投げ合う決意。夢の実現に向け、その里中はサンケイスポーツに特別応援メッセージを寄せた。

現実とマンガ。次元を超えたスタジアムで、渡辺俊が夢をかなえる。日本球界随一のサブマリン右腕が、水島新司氏の描く「ドカベン」への登場を熱望した。「ドカベンに出られたら、嬉しいですよ。いい成績を残せたら水島先生にお願いしたい。やっぱり10勝くらいしないと出られないですよね」。本気だ。昨季は7月から先発ローテに入り、3年目で初めて規定投球回数をクリア。だが、防御率はリーグ7位の3.66も、肝心の白星は9勝(4敗)止まりだった。2ケタ勝利目前で苦杯をなめたが、それ以上に悔いが残るのは「ドカベン」での扱いだった。マンガでのロッテは9年間、里中智投手がエースに君臨。同じ下手投げということもあり、キャラクターの重なる渡辺俊は登場機会がなかった。しかし、里中は今オフ、明訓高校時代の仲間が集結した東京スーパースターズにFA移籍。対戦相手としての登場が、必然的に可能となった。「里中と投げ合うということは、あの打線と対戦するんですよね。抑える設定がいいですけど、メッタ打ち食らっちゃうかなあ…」。

渡辺俊は早くも、山田太郎、岩鬼一美、殿馬一人ら少年時代からのヒーローを打ち取るストーリーを思い描いた。夢を実現するには現実の世界でアピールするだけ。この日はフリー打撃に初登板し、58球で安打性の当たりはわずか8本。気迫の投球で、バットをへし折る場面もあった。「久々に打者と対戦して、楽しかったですよ。しっかりとした感覚が、身につければいいんですけどね」。西武・カブレラに日本ハム・小笠原、ダイエー・松中…。パ・リーグの強打者を抑え、幼い日からの夢のまた夢を実現する。

東京スーパースターズ・里中智
「本当は対戦したくないんですよ。同僚だったし、いい投手なので…。同じチームじゃなくなったので、これからは勝負を考えていきたい。敵、味方に分かれても、いい投手には変わりないです」(「ドカベン」作者の水島新司氏を通じてコメント)

◇水島氏「近い将来、お願いすると思います」

渡辺俊の「ドカベン」登場志望を聞いた作者の水島新司氏は、前向きに検討する意向だ。「里中を移籍させた時点で実はサブマリン対決を考えていたんです。近い将来、お願いすると思います」。プロ球界には現在、下手投げは数少ない。先発ローテに入っているのは渡辺俊だけ。「今の時代にあのフォームで完投できるのは、相当に下半身を鍛えているのでしょう。何より、ダイエーに通用するのが強みです」とベタ褒めだった。

◇課題はシンカーの“進化”

目標の2ケタ勝利へ渡辺俊の課題はシンカーの“進化”だ。昨年、同じ下手投げの元阪急・山田久志氏(野球評論家)と対談。「同じ握り方だったので、いろいろと話を聞きました。投げる瞬間、腕をもう少し上げた方がいいと言われました」。ちなみにライバル・里中の得意球はホップしてから落ちる「スカイハイフォーク」。千葉マリンのロッカーに並べたドカベンの単行本で研究を重ねており、「水島先生に握りを聞いてみたいです」と習得に真剣だ。

ページトップ

黒木がキャンプ最多の119投球[サンスポ]

右肩痛からの復活を目指す黒木が、キャンプ最多の119球を投げ込んだ。今クールでは計250球を投げる予定だったが、3日目で計305球をマーク。「これから2日間はノースロー。筋肉細胞を壊して、新しく作り直すという“超回復”を行います」。11日の投球再開へ向け「このキャンプ中に、2回は250球くらい投げたい」と宣言した。

ページトップ

荒巻レイチェルがキャンプを訪問[サンスポ]

「ロッテ夢見るCMアイドルコンテスト」でグランプリを受賞した荒巻レイチェルがキャンプを訪問。練習前にはバレンタイン監督に、バレンタインデーのチョコを贈呈した。「バレンタインさんは優しい人でしたね。球場には初めて来たんですけど、広いです」。指揮官の顔も緩みっぱなしで「彼女はゴージャスだよ」とチョコをガブリ。

ページトップ

黒木「超回復」で再起[報知]

ジョニーが指揮官に"造反"の119球を投げ込んだ。右肩痛からの復活をかける黒木知宏投手が8日、キャンプ2度目のブルペン3連投を敢行。バレンタイン監督は球数が多いことに難色を示すが、持論の「超回復トレーニング」で臨む決意だ。

黒木のペースが上がった。キャンプ初の100球超えに加え、スライダー、フォークも初披露。投球前に予定された守備練習を「忘れていた」ほど集中していた。ロッテでは1日に100球を超える場合には、事前に投手コーチに申告が必要。この日はキチンと申請したが、第2クールの3日間で305球を投げ込んだ。指揮官は「多く投げることは必要だと思わない。気持ちが先行しないように」とクギを刺すが、黒木は「キャンプ中に2度の200球超え」を予定している。

右肩を痛めてから培った考えがある。「球数を増やした後にしっかり休養を取れば、1度壊れた筋肉が大きくなる」と苦心の末たどり着いた超回復の理論を、3勤1休、もしくは2休のブルペンで実践する。「2年半も忘れている感覚を取り戻すには、投げるしかないんです」復活を1番心待ちにしているのは、自分自身。強い信念で、3年ぶりの1軍マウンドを目指す。

ページトップ

新庄の肩にロッテ挑戦状[報知]

◇スコアラー「間一髪が面白い」

日本ハム・新庄剛志外野手がロッテから挑戦状をたたきつけられた。ロッテ・吉岡邦広スコアラーが8日、日本ハムの名護キャンプを訪問。各球団の先陣を切っての偵察で、新庄の肩に勝負を挑むことを宣言した。

ロッテは、01年にメッツで師弟関係にあったバレンタイン監督が指揮を執る。「(新庄のことは)バレンタインが、だいたいのことは分かっているからね」と吉岡スコアラーは話した。新庄はこの日、岩本らを相手に、フリー打撃で41スイング中サク越え1本と、いま一つの内容。だが「彼の場合は、いいところで打席に立っていたりする。(データでは)計りきれないですね。ダメなら一塁に歩いてもらえばいい。彼の場合は乗っているか乗ってないかによる」と吉岡スコアラーは警戒を緩めない。

それでも、新庄の最大の武器である肩とは、真っ向勝負する。「新庄のところに飛んでも、バレンタインはゴーでしょう。間一髪のところが面白いと思う」と自信を見せた。プレーオフ制度導入もあり、台風の目になる可能性が高まった両チーム。元教え子VS師匠の直接対決での新庄の見せ場は、打席よりも肩になる。

ページトップ

渡辺俊、フリー打撃で若手斬り[ニッカン]

昨季9勝のサブマリン、渡辺俊介投手がフリー打撃に登板し、約70球を投げ込んだ。「楽しんでやれました」と話した通りの快調な投球。伸びのある速球で、西岡、今江ら伸び盛りの若手に安打性の当たりをほとんど許さなかった。「まずはぼんやりだけど、打者との感覚もつかめた」と渡辺俊。バレンタイン監督も「彼は今年もやってくれる」と、信頼を口にした。

ページトップ

バレンタイン監督にチョコレート[ニッカン]

ボビー・バレンタイン監督に一足早いバレンタインチョコレートが届けられた。「ロッテ夢見るCMアイドルコンテスト」のグランプリを受賞したタレント荒巻レイチェルがキャンプ地を訪問。もちろん、ロッテチョコを手渡した。レイチェルは父親が英国人と会って、バレンタイン監督とも英語でご挨拶。野球場に来るのは初めてとあって、「かっこいい人がいました」とウキウキ。一体誰だ!と、関係者は騒然?となったが、「背が高くて、茶色っぽい黒髪で…」と、どうやら銀髪のバレンタイン監督ではないことが判明した。ちなみに、プライベートでは3人の友人に手作りチョコをプレゼントするそうだ。

ページトップ

大阪ドームも命名権売却を検討[ニッカン]

近鉄の本拠地・大阪ドームが球場名の命名権(ネーミングライツ)売却を検討していることが8日、分かった。大阪ドーム関係者が「過去にも(命名権を)検討してきましたし、現在も検討中です」と語った。大阪市の第3セクター「大阪シティードーム」が運営する大阪ドームは約120億円の債務超過を抱え、01年度から再建計画に則って赤字体質改善に努めてきた。その一環として命名権の売却を検討してきた。

本拠地とする近鉄球団が5日に球団名売却を白紙撤回したばかり。本拠地の藤井寺移転案まで浮上した背景もある。現実的には、大阪ドーム使用を継続していく方針だが、大阪ドームにとって不安定な経営が続くことに変わりはない。

ページトップ