黒木知宏投手が14日、愛する妻と娘に今季の活躍を誓った。バレンタインデーのこの日、鴨池球場には裕子夫人と長女の芽依ちゃんが駆けつけた。2人からチョコレートをもらった黒木は「もし独身だったら復活はなかったでしょう。だから(試合で)投げている姿を見せたいという気持ちはあります。誰々のためにというのは大事なんですよ」と01年7月以来の1軍マウンドに意欲を見せた。
「パパ!」という声が響くブルペンで、セットポジションからクイック投球の練習を行うなど、実戦モードに突入した。「ブルペンでもいい投球ができましたし、キャンプの真ん中でこういうのは落ち着きますよね」と、愛娘の応援にリラックスした様子。裕子夫人も「調子が良いとは聞いていましたが、まさかここまでとは」と話した。
オフ明けの17日には今キャンプ初の紅白戦が行われる予定。黒木は「まだ言われてないですけど、自分では休み明け(に投げる)というのはあります」と登板に前向き。13日夜には、01年にケガをする以前のフォームをビデオで分析。家族の声援と、最高のイメージを頭に刻み込んで、復活ロードをひた走る。
千葉マリン球場付近のロッテグッズショップが集計した獲得チョコレート数ランキングで、小坂の44個がトップに輝いた。以下、黒木37個、バレンタイン監督33個、福浦18個、藤田16個。新加入の李は14個で6位。小坂は「ロッテ最後の大物独身選手?大物じゃないですよ。独身っていうのはあってますけど」と笑っていた。
バレンタイン監督がロッテのイメージキャラクターを買って出た。バレンタインデーのこの日、ファンにチョコレートを配ったり、サインに応じるなどロッテをPR。コンビニエンスストア「am/pm」でロッテ製品を買うと観戦チケットが当たるキャンペーンもスタートし「チョコを買って、みんな応援に来てね」とアピールしていた。
鹿児島のロッテでは、9年ぶりに復帰したバレンタイン監督が「バレンタインデー」のパフォーマンス。
キャンプイン後、チーム関係者がつぶやいた。「こんなに声が出るチームだったかな」。バレンタイン監督が復帰したロッテに、おざなりな練習ムードはまったく感じられない。指揮官の「ほかの誰よりも、私が一番期待している」というチームへの思いが、選手にしっかりと伝わっている。
グラウンドに威勢のいい掛け声が響き渡り、活気が満ち溢れている。練習時間は昨年までとあまり変わらないが、効率や質、意識づけを重視。最新機材を使った練習も加わる。バレンタイン監督は「新たな挑戦に向かう気持ちを盛り上げるため」と説明した。
“ボビー・スマイル”も相乗効果をもたらしている。閃きで突然始まるファンサービスのほか、メディアへの露出を意識した数々の行動は、地味だったチームのイメージを明るくし、選手にやる気を与えている。
バレンタイン監督は、前回指揮した1995年当時と比較して「私の野球哲学自体に大きな変化はない」と話す。それなのに、短期間でチームの雰囲気が一変したのは、選手達が勝つことに飢えているからにほかならない。9年前に2位へと導いた手腕を信頼しているからこそ練習から声が出るのだろう。指揮官が「順調」と繰り返す通り、第3クールに入っても大きな怪我人は出ていない。週明けには紅白戦が始まり、開幕ベンチ入りを懸けた競争が激しさを増す。闘将は「第3クールが終わるまでに全ての部分で(選手に)準備を完了させたい」と気合を入れた。
年度 | 観客動員数 | 順位 |
---|---|---|
1994 | 1086000(6位) | 5位 |
1995 | 1270000(5位) | 2位 |
1996 | 1064000(5位) | 5位 |
1997 | 1002000(6位) | 6位 |
1998 | 946000(6位) | 6位 |
1999 | 1070000(6位) | 4位 |
2000 | 1192000(5位) | 5位 |
2001 | 1301000(5位) | 5位 |
2002 | 1210000(5位) | 4位 |
2003 | 1225000(6位) | 4位 |
18−17と逆転された9回裏、先頭の里崎が痛烈な当たり。審判役のプボ氏はアウトと判定したが、マシンの調子を見るために、スクリーンの後ろからゲームを見守っていたバレンタイン監督が「ツーベース!」と判定して、チームイケメンがサヨナラ勝ちを収めた。
守備練習、市営球場の内野手の布陣は、捕手・里崎、一塁・福浦、二塁・堀、三塁・フランコ、遊撃・小坂とレギュラーが予想されるメンバー。バント処理、投内連係、ピックオフプレーと1つ1つのプレーを確認しながら行った。高木、渡辺俊、加藤の3投手がフリーに登板、藤田、小宮山、清水直、薮田、小野、ミンチーの7投手がノースローで過ごした。
風にも負けない。李承Y内野手が14日、春一番が吹き荒れた鹿児島・鴨池球場で本拠地・千葉マリンを意識した予行演習を行った。鹿児島市内は最大瞬間風速20.7メートルを記録。あまりの強風に特打など一部メニューが中止されたほどだが、これを前向きにとらえたのが李だった。
フリー打撃で渡辺俊と対戦すると「マリンも風が強いので」と、まだプレー経験がない本拠地を想定。千葉マリンと同じ向かい風の中、15スイングで10本の飛球を打ち上げ打球の行方を確認した。最後の1本こそ持ち前のパワーでバックスクリーンへ押し込んだが、残り9本はすべて強風に押し戻された凡飛。サク越え以外の安打性3本はいずれも低い弾道のライナーだっただけに「マリンでは高い打球を飛ばさないようにしないと。ラインドライブをもっと意識します」と結論づけた。
松静夫人から「チョコレートを贈れず、ごめんなさい」と電話をもらったというが「野球に集中しているので気になりません」とバレンタインデーは封印。新しい環境への対応に集中していた。
右肩痛からの復活を目指す黒木知宏投手が鹿児島キャンプの14日、62球のブルペン投球を行った。バレンタインデーのこの日、夫人の裕子さんと一人娘の芽依ちゃんが来場。家族愛の中での“バレンタイン投”で、17日に予定される紅白戦登板をアピールした。
張り詰めた表情が一瞬だけ“パパの顔”に変わった。鴨池球場のブルペン。投げ込みを行う黒木の耳元に、芽依ちゃんの声が飛び込んだ。「キャンプの真ん中で、こういうのは落ち着くよね。ブルペンでもいい投球をできたしね。『パパ』って声を掛けられて『シーッ』とやったりね。もし独身だったら、復活できなかったよね。何々のために、っていうのが大事なんですよね」。最高の“バレンタインプレゼント”だ。右肩痛に苦しみ、2年半も1軍登板なし。その間、家族の存在が一服の清涼剤だった。芽依ちゃんが誕生したのは平成11年1月19日。当時はエースとして君臨していたが、まな娘の成長と反比例するように違和感が増す。物心がついたとき、既にリハビリ生活に入っていた。
「いつも(黒木が)家にいたんで、キャンプ中は寂しいみたいです。娘に投げる姿を見せたいというのはあるでしょうね」と、夫人の裕子さんは夫の内面を代弁した。キャンプ訪問は毎年恒例。午前中に鹿児島に入り、待望の対面を果たした。電話では連絡を取り合っているが、すぐ近くで夫の復調ぶりを確認し「調子はいいとは聞いていたけど、まさかここまでとは思いませんでした」と素直に喜んだ。家族が見守る中、黒木は62球の本格投球。クイック投球の動きも初めて混ぜ、休み明けの17日に予定する紅白戦初戦の登板をアピールした。「(裕子さんに)安心したって言ってもらいましたしね」と目尻を下げたジョニー。右手には大事そうに、チョコレートが握られていた。
練習後、黒木は芽依ちゃんと“至福のひととき”を過ごした。愛娘を抱っこしながら「この子はね、テレビとかに出たがるんですよ」とニコッ。カメラに囲まれると「ほら、お仕事だよぉ」と、親バカぶりを発揮した。お澄まし顔でフレームに収まった芽依ちゃん、将来の夢を聞かれ「テニスの選手に新体操、バレエもやりたなあ☆」と胸をふくらませた。
バレンタイン監督が練習前、報道陣とファンにチョコレートを配った。文字通りの“バレンタインデー”に「選手もそうだけど、ファンに親切にしてもらって嬉しいです」と満面の笑み。チームの「チョコランキング」では33個をマークし、小坂の44個、黒木の37個に続く3位。「あの2人は仕方がないよ…」と余裕。
“春一番”が吹き荒れた鹿児島地方は、午後1時16分に最大瞬間風速20.7メートルを記録。そのころ、フリー打撃に登場した李は下手投げの渡辺俊と対戦し、15スイングで1本のサク越え。本拠地の千葉マリンも強風が名物だけに「打球を高く飛ばさず、ライナーを打つようにします」とシミュレーションしていた。
ロッテのキャンプ地・鹿児島は、まさしく“バレンタインデー”だった。ボビー・バレンタイン監督にファンから33個のチョコレートが14日、球団を通して届けられた。選手を含めたチョコランキングも第3位をマークし、人気ぶりを証明した。「グラウンドでも7個ゲットした。「GOOD LUCK」と刺繍されたテディベアももらって、とてもワンダフルだ。ファンから親切にしてもらえて嬉しい」と破顔一笑の指揮官。1位の小坂(44個)、2位の黒木(37個)に次ぐ数字にびっくりだ。
練習前には、コンビニエンスストア「am/pm」でロッテ商品を買うと、抽選で千葉マリンの公式戦チケットなどが当たるバレンタインキャンペーンをPR。「ファンとチームが結びつく。とても重要なことで、シーズンで会えるのが楽しみ」と、常にファンとの交流を考えるボビーらしさをのぞかせた。
ボビー・バレンタイン監督が、「逆バレンタインデー」を実行した。この日、朝から鴨池球場に詰めかけたファンに大サービス。「皆さんと千葉マリンスタジアムで会えるのを楽しみにしています」と練習前にはチョコレートを配ったり、サインに応じたりと大忙しだった。