わたしはかもめ2004年鴎の便り(2月)

便

2月18日

ボビー、チャージ守備[ニッカン]

◇定位置から全内野手が一気に前進、塁から走者をおびき出す

のびのびプレーさせる一方、戦術は細かい。「バレンタイン・トラップ」だけではくディレードスチールを仕掛けたりと、虚を突く戦法も選手に伝授。

ロッテは「バレンタイン・トラップ」を9年ぶりに復活させた。投手と内野手を守備位置につけ、打席にバレンタイン監督が立った。設定は無死か1死三塁。「イイデスカ、ワタシニ『チャージ』シテクダサイ」。すると、投手がモーションを起こすか起こさないかの瞬間に、定位置に構えていた全内野手が全力疾走で前進。「チャージ」をかけた。投手はそのまま投球し、同監督は次々三本間に挟まれたり、本塁で憤死した。

投球前は、三塁手も牽制のベースカバーに入らず定位置にいる。だから、三塁走者は当然、ゴロが転がった瞬間に本塁へスタートを切る。それを突然、前進守備に転じることで、走者を三本間におびき寄せるのだ。

95年の第1次政権でもこのチャージを採用。メッツ監督時代にも使い、敵軍を混乱させた。投手と内野手が息を合わせ、さらには投手がゴロを打たせるようストライクを低めに投げないと意味のない高等技術だけに、採用している球団は日米でもほかにはない。二塁手の堀は「転がせば1点入ると思っている打者を驚かせて1ストライクを稼ぐだけでも意味がある。相手に『何かやってくるかも』と思わせる狙いもあるのでしょう」と説明する。果たしてどのタイミングでワナを仕掛けてくるのか。楽しみだ。

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李が腰痛早退

李承Y内野手が18日、鹿児島キャンプでの練習中に腰痛を訴え早退した。数日前から違和感を覚えていたが、前日17日の紅白戦の走塁後に強く張った状態になった。この日はフリー打撃まで通常メニューをこなしたが、ランニングなどをキャンセル。大事をとり宿舎で静養した。バレンタイン監督は「短時間で戻ってもらえるよう早めに大事をとった」と説明。19日の紅白戦は欠場の予定。今キャンプで故障によりリタイアした選手は初めて。

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休日

ロッテは鹿児島キャンプの20日を休日に決めた。2軍の鹿児島・川内キャンプは19、24日が休日。

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バーチャルゲーム

◇キャッツアイ22−38カントリーボーイ

カントリーボーイ(3勝1敗)
堀、立川、橋本
キャッツアイ(2勝2敗)
福浦、於保、ユウゴー

3日ぶりにバーチャルゲームを再開。3回裏、立川も「どうしちゃったんだろう」というカントリーボーイの大爆発。その立川の2打席連続ツーベースなどで一挙9点のビッグイニング。キャッツアイは、4回表に福浦が2打席連続ツーベースで追い上げれば、その裏、再び立川に2打席連続ツーベースが飛び出し、その差を徐々に広げていく。6回表にはユウゴーに1発が飛び出し追い上げムードを作るも、その裏、堀にも1発が飛び出し、再び差を広げる。38−22とカントリーボーイが圧勝した。

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今日のキャンプ

李承Yが腰に強いハリを訴えて、フリーバッティングを終えたところで練習を切り上げた。バレンタイン監督は「常に選手の体の状態は気遣っている。長引かせずに、短い時間で練習に戻ってもらうために、ホテルに帰した」とバレンタイン監督の判断で早退させたことを明らかにした。「深刻に思っていない。明日の紅白戦のプレーは厳しいだろうが、日曜日は出てもらいたい」と話していた。なお、病院へは行かずに、ホテルでアイシング、マッサージなどの治療を行った李承Y。明日の練習は当日の様子を見て、決めることになった。投手陣はバレンタイン監督から「抑えるように」との指示もあり、ノースローが10投手と軽めの調整に終始。そんな中で、昨日紅白戦に登板したジョニーと小林雅がブルペンで気合のピッチングを見せた。

ジョニー
「昨日投げた反省で、どうしてもやっておきたかったことがあったからね。やはり、ネットが無いところで投げると、肩のハリがきつかった。ヒジに疲れもあった。ハリも強いね。」

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李が練習早退[スポニチ]

李承Y内野手が18日、腰に強い張りを訴えて練習を早退した。フリー打撃終了後、練習を切り上げると代理人・金基柱氏と車で宿舎へ。李は「何も言えません」と首を振ったが、関係者によれば第2クール途中から疲労性の腰痛を訴えていたという。前日の紅白戦での走塁も響いたもようで、バレンタイン監督は「早く戻れるよう用心のため」と説明。宿舎ではアイシングやハリ治療などを受けた。19日の紅白戦は欠場する見通しで「日曜日(22日)には出てほしい」と指揮官。投球練習に球数制限を設けるなど故障回避に努めてきた今キャンプはこれまで病欠はあったが、負傷者はゼロ。キャンプ当初に「日本の練習は休憩が少なく疲れる」と漏らしていた李が、くしくもバレンタイン・ロッテの“リタイア1号”となってしまった。

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来年韓国凱旋へ[スポニチ]

李が来年、韓国へ凱旋する可能性が強まった。キャンプ視察に訪れたパ・リーグの小池唯夫会長が昨秋からロッテとダイエーの間で浮上している公式戦の05年韓国開催問題に関し「具体的になればバックアップしたい」と発言。松井秀が所属するヤンキースが、今季開幕戦を東京で行うことに触れ「韓国のファンにとって李選手は日本の松井選手みたいなものですからね」と話した。

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李タイんデ〜腰に張りでリタイア[サンスポ]

李承Y内野手が鹿児島キャンプの18日、午後の打撃練習後に腰の強い張りを訴えて離脱。急遽、宿舎でアイシングとハリの治療を受けた。19日の紅白戦は欠場の見込み。李は「今は何も言えません」とだけ語り、バレンタイン監督は「用心のために宿舎に帰しました。多分、明日(19日)はプレーしないと思いますが、日曜日の紅白戦には出てもらいます」と説明した。

昨季、韓国・三星で“アジア新”の56本塁打を記録した李も、韓国と日本の練習法の違いに戸惑い、心身共に疲労感を覚えていた。この日のフリー打撃は68スイングでサク越え1本だった。奇しくも午前中には、パ・リーグの小池唯夫会長が訪問し、来季以降、韓国でのロッテの公式戦開催の可能性を示唆したばかり。チームでは昨年、ローズがバレンタインデー後の17日に緊急帰京。今年は1日遅れで、助っ人の“イタイんデー”となってしまった。

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小林雅、手応え[サンスポ]

白い歯が順調な仕上がりを証明した。小林雅が休日をはさみ、15日連続のブルペン入り。前日の紅白戦で29球を投げたが、この日はキャンプ最多の100球。「体調がよかったので投げました。審判とバッターがついてくれたんで、シュートの確認ができました」と手応え。

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黒木「疲れてる」[サンスポ]

黒木も前日の紅白戦登板に続き、ブルペンで66球の投球。「昨日投げたことの反省から、やりたいことがあった。右ひじのハリがきつかった、疲れているよ」。19日から2日間はノースロー。

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パ小池会長がキャンプ地訪問[ニッカン]

パ・リーグ小池会長がロッテのキャンプ地を訪問した。戦力の充実と雰囲気の良さに「今年のロッテはいいね。日本ハムもオリックスも良かった。AクラスとBクラスの逆転も有り得るね」とリーグの活性化も願い予想した。また、李内野手の加入によりロッテが韓国で公式戦開催を希望していることについては、「理解する球団があるなら十分あるでしょう。ダイエーも興味を持っている」と来季にも実現の可能性を示した。

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