2回目の紅白戦が行われた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
紅組 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 7 |
白組 | 1 | 0 | 1 | 0 | 2 | 2 | 0 | 2 | 2 | 4 | 14 |
打順 | 守備 | 紅組 | 打 | 安 | 点 | 振 | 盗 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 中 | 諸積 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 |
2 | 二 | 西岡 | 5 | 2 | 0 | 0 | 0 |
3 | 右 | 立川 | 5 | 4 | 3 | 0 | 0 |
4 | 一 | ユウゴー | 5 | 1 | 1 | 2 | 0 |
5 | 指 | 垣内 | 4 | 1 | 2 | 1 | 0 |
6 | 三 | 今江 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 |
7 | 左 | 井上 | 4 | 1 | 0 | 1 | 0 |
8 | 捕 | 里崎 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 |
9 | 遊 | 渡辺正 | 4 | 2 | 1 | 1 | 0 |
計 | 38 | 14 | 7 | 5 | 0 |
打順 | 守備 | 白組 | 打 | 安 | 点 | 振 | 盗 |
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1 | 遊 | 小坂 | 3 | 2 | 3 | 0 | 0 |
遊 | 早坂 | 2 | 0 | 0 | 1 | 2 | |
2 | 右 | サブロー | 6 | 2 | 2 | 3 | 0 |
3 | 一 | 福浦 | 6 | 3 | 3 | 0 | 0 |
4 | 中 | ベニー | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 |
中 | 波留 | 3 | 2 | 1 | 0 | 0 | |
5 | 指 | フランコ | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 |
6 | 三 | 初芝 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 |
三 | 原井 | 4 | 4 | 2 | 0 | 0 | |
7 | 左 | 佐藤 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 |
左 | 於保 | 3 | 2 | 2 | 0 | 0 | |
8 | 二 | 浜名 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
二 | 堀 | 3 | 1 | 1 | 0 | 1 | |
9 | 捕 | 清水将 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 |
捕 | 橋本 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | |
計 | 45 | 22 | 14 | 7 | 3 |
紅組 | 回 | 打 | 安 | 失 | 責 |
---|---|---|---|---|---|
清水直 | 2 | 7 | 7 | 1 | 1 |
セラフィニ | 2 | 9 | 9 | 1 | 1 |
小野 | 2 | 10 | 5 | 4 | 4 |
戸部 | 2 | 10 | 4 | 2 | 2 |
田中良 | 1 1/3 | 12 | 7 | 6 | 6 |
白組 | 回 | 打 | 安 | 失 | 責 |
---|---|---|---|---|---|
ミンチー | 2 | 7 | 2 | 0 | 0 |
渡辺俊 | 2 | 10 | 5 | 5 | 5 |
川井 | 2 | 7 | 1 | 0 | 0 |
山崎健 | 2 | 8 | 3 | 1 | 1 |
加藤 | 2 | 9 | 3 | 1 | 1 |
また改革だ。ロッテのボビー・バレンタイン監督が、小坂誠内野手に対し「ゴロ禁止令」を出していることが19日、分かった。昨年まで低いゴロを打つことを意識していた小坂に、ライナーやフライを打った時の方が1割以上も打率が良いデータを提示し、発想を転換させた。
通算7年間でわずか13本塁打の小坂が、この日の紅白戦で2試合連続アーチを含む3打数2安打3打点。本塁打は右翼席中段まで飛んだ。「今まで飛ばしたことがないんで、あんなに飛ぶとは」。変貌の理由を同監督が明かす。「(昨年)彼がゴロの打球を打った時の打率は2割1分8厘。対してライナー、フライを打った時は3割3分2厘。だからライナーより上向きの打球を打つようにアドバイスしているんだ」。
日本では、小柄で俊足の打者には「ゴロを打て」と指導するのが一般的。小坂も「今まではボビーの言っていることの逆だと思っていた」という。だが同監督は異を唱える。「高校生くらいまでなら分かる。でも日本の内野手は大リーグ級。そんな野手の間はそうそう抜けるもんじゃない。失策だってしないし」。それが「ゴロ禁止令」となり、この日を含めた2試合で7打数5安打6打点という大爆発につながっている。
同監督は前回95年、志半ばで日本を去った。その教訓から100%自分の思い通りに采配を振るえるスタッフを揃えた。それが野球アナリストのプポ氏であり、ロブソン打撃コーチだ。小坂は「ロブソンも『ライナーで強い打球を打て』とは言いますけど、フォームは変えないでくれている。すごくやりやすい」という。データに基づき長所を伸ばす。小坂の変身ぶりを目の当たりにしたナインも、手応えを感じないはずがない。
疲労性腰痛のため前日18日の練習を途中で切り上げた李が、この日の紅白戦を欠場した。軽いランニングやマッサージなどで球場を後にした。「ちょっと体が重たい感じだけど心配はしていない。明日は練習が休みだし問題ないでしょう」と21日以降の練習、紅白戦には参加したい意向だ。
白組3番の福浦が3本塁打の大暴れした。清水直、戸部、田中良から右翼席に叩き込むと「パルメイロ(オリオールズ)ピアザ(メッツ)と比べても遜色ないね」とバレンタイン監督は絶賛。福浦も「(エースの)清水直から打ってのはカーブ。今度は真っ直ぐを打ちたいね」と納得の表情だった。
初の開幕投手を狙う清水直が紅組の先発として2回を2安打。失点は福浦の本塁打だけに抑えた。この日はスプリットの握りからチェンジアップ気味に抜く新球も試投した。フランコのバットを折り佐藤から三振を奪った。「僕は純粋なチェンジアップは投げられないから、130キロぐらいの遅い変化球が欲しかったんです」と手応えをつかんでいた。
アジアの大砲には胸元を突く。西武松坂大輔投手がロッテ新入団の李に対し、オープン戦からインハイを攻める構えを見せた。宮崎・南郷キャンプ第4クール最終日の19日、ブルペンには入らずランニングなどで汗を流した後、李対策に関して「どんな打者でもそうだけど、インハイ。いいバッターはインローは体の回転で打ってくるけど、インハイは厳しくなる」と話した。
22日の紅白戦を皮切りに松坂の実戦ロードが始まる。3月5日の中日戦(ナゴヤドーム)を経て、同14日のロッテ戦(西武ドーム)にも登板予定。シーズンを前に対決が実現する。オープン戦では攻め方を見せない場合もあるが、松坂は「それはないと思う」と言い切った。インハイを封印することなく、相手の反応を確認する。
韓国代表だった李との対戦では苦い経験もある。00年シドニー五輪予選リーグでは2ランを浴び、3位決定戦では二塁打を打たれた。だが日本のエースは1歩も引かない。開幕へ向けての最終調整は同21日の横浜戦(西武ドーム)。アジア屈指の強打者である李へのインハイで、徐々にツメを研ぐ。
定位置は渡さない、李承Yに負けない!福浦和也内野手が19日、紅白戦で3本塁打と爆発した。初回2死から右中間ソロを放つと8回と9回にも連続アーチ。一塁を争う李が腰痛で欠場する中、レギュラー確保へ猛アピールした。
直球を待ちながらカーブを叩いた1本目、そして直球をはじき返した2本目。いずれも手元に引きつけて完璧に捉えたが、再び直球を叩いた3本目も福浦が「納得がいく本塁打」と自画自賛する当たり。思わずガッツポーズが出るほどの確かな感触だった。
扱いやすさを求めた新バットで結果を出した。今季のテーマは安打数の増加。確実性を求め、重心が先端にある長距離打者用のバットから、首位打者を獲得した01年モデルへ変えた。打球の角度を確認しながら振り込むが1発狙いではない。「本塁打はどれだけ打ってもどうせ20本。それよりも外野手の間を深く抜く打球を打てれば…」。それでも、この試合で放った3安打はことごとく外野手の頭を越えた。想像以上の結果に喜んだのはバレンタイン監督だ。自らが育てたパルメイロ(オリオールズ)やピアザ(メッツ)らメジャー屈指の強打者の名を挙げ「遜色はない。パワーもあって打率も残せる。全ての球種に対応できる最高の打者」と絶賛した。「李はあれだけの本塁打打者。僕は安打でつなげられれば本塁打はいらないかな」。相手はいなかったが、一塁争いで李をリードしたことは間違いない。
小坂の打撃がバレンタイン効果で生まれ変わった。5回に紅白戦2戦連発の右越え2ラン。初戦と合わせて7打数5安打に「強いスイングを心掛けています」。その背景にあるのは、プポ統計アナリストのデータ分析。昨年ゴロを放った際の打率.218に対し、ライナーやフライでは.332。 指揮官は「足が速く転がせば安打になると聞いていたが、数字は違う」とライナー打ちを徹底させた。小坂は「シーズン中もできれば打率も上がる」と手応えを口にした。
福浦和也内野手が鹿児島キャンプの19日、紅白戦で3本塁打。4番・一塁の座を争う李承Y内野手は疲労性の腰痛で別メニュー。韓国の大砲が居ぬ間に、和製大砲がドッカーン!
無意識のうちに右手を突き上げた。9回無死、福浦のバットから3度目の快音。田中良の内角直球を完璧に捉えた。「今年は本塁打より安打と思ってますが、そのなかで、ベストスイングができましたね」。1回にエース・清水直、8回に戸部、そして9回と、全て右翼席に運んだ。この3連弾を見せつける相手は、球場にいない。昨季アジア新記録の56発を放った李承Y(前韓国・三星)。一塁を争うライバルは腰痛から、別メニューで早退した。「あれだけのホームランバッター(李)だから、ボクは安打でつなげる打撃をします。ただ、守備に関しては一塁を守りたい。頑張って勝ち取ります」と福浦。安打製造機に徹するため、首位打者を獲得した平成13年のモデルのバットに戻した。その謙虚な姿勢が逆に、和製大砲への“道標”となったのだ。
「福浦は監督生活の中でも最高の打者の1人だね。パルメイロ(現オリオールズ)、ピアザ(メッツ)を含め、そのなかに入れても遜色ない」とバレンタイン監督はメジャー大砲の名をあげて絶賛。4番・一塁をかけた火花が、マリン打線を活性させる。
プロ通算13本塁打の小坂が小野から右越え本塁打をマークし、17日の紅白初戦から2戦連発。バレンタイン監督のデータ分析で昨季、打球がゴロのときの打率が.218で、ライナー性の場合は.332と弾き出された。「あんなに飛ぶなんて…。今はライナーを打つように意識しています」と自分でも仰天。
野球漫画「ドカベン」への登場を熱望する渡辺俊が、紅白戦で白組の2番手として初登板。予定の2回を投げ、垣内に2ランを許すなど5安打5失点と炎上した。「全球種、ひと通り打たれました。もう1度(仕上げの)ヤマをつくります」と反省。同じ下手投げのライバル、里中智との“劇中対決”実現はまだ遠い?
昨季15勝のエース・清水直が、紅白戦に初登板。1回に福浦のソロ本塁打、ベニーの右越え二塁打を浴びたが、先発2回を2安打1失点と上々の滑り出し。「ブルペン通りに投げられました。あの2本はシーズンなら不用意な1球だけど」と“実戦モード”を強調した。
福浦和也内野手が、19日の紅白戦で5打数3本塁打と大暴れした。シーズン56本塁打の記録を持つ李承Y内野手との一塁の定位置争いで、バレンタイン監督にアピールした。
ライバルへの宣戦布告だ。1回2死。清水直の甘いカーブを福浦は見逃さない。きれいな放物線が右翼席へ伸びて紅白戦1号となった。「いいスイングをしようとしていただけです」。8回には戸部から、9回には田中良からも右翼席へ放り込んで3本塁打。「パワーもあって打率も残せる。ピアザ(メッツ)、パルメイロ(オリオールズ)と比べ遜色ないバッターだ」と、バレンタイン監督はメジャーのスーパースターと同列に福浦の名を並べた。
昨季、初めてゴールデングラブを受賞。一塁守備には定評があるが、韓国で一塁を守っていた李とポジションを争う。指揮官はまだ一塁をどちらにするか明言しておらず、キャンプ、オープン戦でのアピールが定位置につながる。「守りに関しても一塁に入りたい。頑張って勝ち取りたいです」と、おとなしい男がライバル心をむき出しにした。今季は本塁打よりも安打増が目標。フォームが崩れないようウエートトレーニングを続けて下半身を強化。その成果が表れている。「常にベストでやっていきたい」。一塁の座は、誰にも渡さない。
李承Y内野手が疲労性の腰痛のため、19日の紅白戦を欠場した。李は数日前から腰に張りを訴え、18日は練習を早退して宿舎で静養。この日も球場でのウオーミングアップを終えると、自転車こぎなど軽めのメニューで切り上げた。「今日は昨日よりもいい。休んだら状態は良くなるだろう」と李は話しており、休日明けとなる21日の練習からは通常のメニューをこなすことができそうだ。
ロッテのキャンプ2試合目の紅白戦が、清水直行投手、ネイサン・ミンチー投手の両先発で行われた。疲労性腰痛で出場しなかった李承Y内野手と一塁を争う福浦和也内野手が活躍。清水直、戸部浩投手、田中良平投手から3本塁打を放った。カーブを右中間に運ばれたエース清水直は「きれいに打ちましたねという感じ」と感心していた。