わたしはかもめ2004年鴎の便り(2月)

便

2月20日

李、同級生と食事

疲労性腰痛の李が、休日のこの日、同じ年の同僚と食事に出かけた。橋本、渡辺俊らに誘われ「同級生と一緒に夕食に出かけるのは嬉しいです」と笑顔。バレンタイン監督からは腰痛予防に「畳の部屋に変えるか」と打診を受けたが「大丈夫です」と断った。21日以降の練習には支障がないようだ。

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球突くのは得意

新外国人のマット・フランコ内野手(34=ブレーブス)とダン・セラフィニ投手(30=レッズ)が、休日を利用して「ビリヤード・トレ」を行った。「球をよく見て集中するところが相通ずるんだ。高校の時からよくやってるよ」とフランコ。この日は宿舎近くのビリヤード場で、居合わせた報道陣をこてんぱんに負かした後、2人で延々と真剣勝負を繰り広げていた。

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昇格

田中充、長崎伸一両投手が1軍キャンプメンバーに昇格した。

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李、韓国で完全放送[スポニチ]

今季のロッテ主催試合が、韓国3大ネットワークで完全放送されることが20日分かった。昨年12月の李承Y内野手の入団決定後、韓国テレビ局がロッテへアプローチしていたもので、このほど韓国全域をカバーするネットワークを持つKBS、MBC、SBSが窓口を一本化。当初は日韓の放送権料に大きな開きがあったが、ロッテ側が譲歩したことで大筋で合意に達し、川北球団代表は「近日中にまとまると思います」と話した。

日本と時差がない韓国ではゴールデンタイムが重なるため、各局が持つ衛星放送やケーブルテレビでの放送が中心となる見通し。また、交渉を仲介している代理店は、ロッテ以外のパ・リーグ各球団とも話し合いを進めており、話がまとまればロッテ戦全135試合の中継も可能になる。韓国国内でも菓子メーカーとして事業展開し、プロ野球のロッテ・ジャイアンツを所有するロッテ本社にとっても宣伝効果も高く、韓国の国民的英雄と言われる李への期待はさらに高まることになりそうだ。

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清水直が李の“教育係”に名乗り[サンスポ]

昨季15勝の清水直が新外国人・李承Yの“教育係”に名乗り。「紅白戦(19日)で対戦したかった。アイツ、腰を痛めおって。これからいうべきことはガツンといっていきますよ」。宿舎では李の部屋を訪ね、野球談義に花を咲かせる仲で「腰掛けで日本に来たんじゃない、というのが分かりました。活躍して欲しいと思ってるんですわ」と力説した。

◇フランコがビリヤード・トレ

新外国人のフランコが休日を利用しビリヤード・トレ?練習日も夕食後、約1時間はキューを握る愛好家で「高校時代にはプロになろうとも考えたよ。ボールに集中するという面で野球にも似ているだろう」。ちなみにこの日は、同じ新助っ人のセラフィニに圧勝。

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キャンプ診断[サンスポ]

◇浸透バレンタインイズム!

平成7年以来、9年ぶりに復帰したバレンタイン監督。ベニー、小宮山ら愛弟子達を引き連れてきたこともあり、早くもバレンタインイズムが浸透している。頭数が揃った投手陣、西岡、今江ら若手の台頭もあり、サンケイスポーツ評論家・小早川毅彦氏は「現状ではダイエー、西武に次ぐ存在」とプレーオフ進出候補にあげる。

バレンタイン監督の指導法には感心する点が多く見られます。まず、気づいたときはすぐに選手を呼んでその場で説明するため、選手が監督の目指す野球を把握し、安心してプレーしている。それが明るいムードにつながっているのでしょう。

まずまずの成績を残した外国人トリオ(フェルナンデス、メイ、ショート)が今季はそっくり入れ替わりました。日本野球への慣れもありますから、数字は横ばいがいっぱいかもしれませんが、李は順応性がありそうですし、ベニー、フランコは監督を大変信頼している。また、ベニーは中堅を、フランコは内外野を守れるなど、守備、走塁面を加味すれば、昨年よりレベルアップされたとみていいでしょう。

監督は三塁に初芝ではなく、2年目の西岡を使う気がします。高卒ルーキー1年目の昨年、いきなり1軍デビューを果たしましたが、体もずいぶんできてきましたし、今年は開幕からやっていける。立浪(中日)がデビューしたときは彼のようだったのでは、と思うほど完成度が高く、将来は1番、もしくは3番を打てる選手に育ってほしい。

別項であげた課題以外にも、守護神・小林雅が抜ける五輪期間中をどうフォローするかなど、不安材料は多いのですが、黒木、小宮山が先発5、6番手に入れば投手陣はそろって来ますし、現状ではダイエー、西武に次ぐ3番手と評価しています。Aクラス入りを果たせれば、2000年にメッツをワイルドカードからワールドシリーズに進出させたプレーオフでのバレンタイン采配に、いっそう注目が集まるはずです。

◇戦力採点

得点創造能力
7点
接戦奪取能力
7点
戦力維持能力点
7点
ゲーム支配能力
6点
平均
6.75点

[注]得点創造能力とは長打力、機動力、走塁など点を取る力。接戦奪取能力は中継ぎ、抑えのレベルに加え、攻撃面で好投手相手をどれだけ攻略できるかも判断。戦力維持能力とは1年間戦える主力選手のスタミナ+控え選手の層の厚さ。ゲーム支配能力は先発投手陣の力量に守備力を加味した。

◇課題はここ

(1)少数精鋭のコーチ陣
ブルペン担当を除けばベンチに入るのは外国人コーチ2人と西村、井上、袴田の3コーチ。ただでさえ日米のコミュニケーションが心配な上、大事な場面で目が行き届くのかなど不安もある。他チームのコーチ以上に各人の力量が問われる。
(2)外野手のレベルアップ
左翼が本職のベニーが中堅、内野手登録のフランコが左翼の布陣は、外野手の層の薄さが原因。諸積、佐藤幸、波留、立川、垣内らが奮起し、もっと競争しなくては。
(3)投手数不足
28人の投手陣は巨人、広島の30人より少なく12球団で最小(最多はダイエーの34人)。先発は揃ってきたが、シーズン途中に1軍にあがってきそうな1軍半クラスの投手が少ないため、主力に故障が出ると代役探しが難しい。

◇イチ押し選手

予想オーダーには2年目の西岡を抜擢しましたが、ロッテがさらにいいチームになるには3年目の今江がカギを握っています。西岡が立浪タイプなのに対し、今江は初芝のようにクリーンアップを打てるパンチ力がある。守備も下手ではないし、もう少し変化球や厳しい攻めへの対応力をつけ、淡白さを解消して欲しい。二塁西岡、三塁今江の布陣が敷ければ、ロッテの内野陣は数年間は安泰と言われるはずです。

◇小早川毅彦のロッテ予想オーダー

打順守備
1サブロー
2
3福浦
4ベニー
5DH
6フランコ
7西岡
8清水将
9小坂
先発投手
清水直、ミンチー、小林宏 、黒木、加藤、小宮山、(小野)、(渡辺俊)
中継ぎ
藤田、薮田、川井
抑え
小林雅

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近鉄社長、藤井寺開催も検討課題[ニッカン]

近鉄永井充球団社長が20日、5日の球団名売却の白紙撤回以来、初めて日向キャンプを訪れた。年間30億円の赤字を生み出す球団経営改善については、「地道にやっていくしかない。ただ解決すべきハードルは高い」と苦しい胸のうちを明かした。本拠地・大阪ドームに年間約10億円の使用料を支払っており、あらためて公式戦の藤井寺球場使用にも言及。「ファームの試合をやるにしても、傷んできている。改修にある程度のお金がかかるから、一部の(1軍の)試合開催も考えないといけないかなとも思っている」。今後も検討していく姿勢を示した。

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