3回目の紅白戦が行われた。紅白戦が行われている間、出場していない選手達はバーチャルゲームに参加。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | R | |
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紅組 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
白組 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3x | 5x |
打順 | 守備 | 紅組 | 打 | 安 | 点 | 振 | 盗 |
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1 | 中 | 諸積 | 2 | 1 | 1 | 0 | 1 |
中 | サブロー | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | |
2 | 二 | 浜名 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 |
二 | 西岡 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | |
3 | 一 | 福浦 | 3 | 2 | 2 | 0 | 0 |
一 | ユウゴー | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
4 | 左 | ベニー | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 |
左 | 於保 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
5 | 三 | 初芝 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 |
三 | 今江 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
6 | 右 | 垣内 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 |
打右 | 立川 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | |
7 | 捕 | 橋本 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 |
打捕 | 里崎 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | |
8 | 遊 | 原井 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
打遊 | 早坂 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
指 | 渡辺正 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
計 | 36 | 8 | 4 | 5 | 1 |
打順 | 守備 | 白組 | 打 | 安 | 点 | 振 | 盗 |
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1 | 遊 | 小坂 | 5 | 0 | 0 | 2 | 0 |
2 | 二 | 堀 | 5 | 2 | 0 | 2 | 0 |
3 | 三 | フランコ | 5 | 2 | 0 | 2 | 0 |
4 | 一 | 李 | 5 | 2 | 3 | 1 | 0 |
5 | 左 | 佐藤 | 5 | 1 | 1 | 2 | 0 |
6 | 右 | 井上 | 4 | 2 | 1 | 0 | 0 |
7 | 中 | 波留 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 |
8 | 捕 | 清水将 | 4 | 1 | 0 | 1 | 0 |
計 | 36 | 10 | 5 | 11 | 0 |
紅組 | 回 | 打 | 安 | 失 | 責 |
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黒木 | 2 | 6 | 1 | 0 | 0 |
小林宏 | 2 | 9 | 3 | 2 | 2 |
加藤 | 2 | 8 | 2 | 0 | 0 |
長崎 | 2 | 6 | 0 | 0 | 0 |
金 | 1 2/3 | 9 | 4 | 3 | 3 |
白組 | 回 | 打 | 安 | 失 | 責 |
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小野 | 2 | 6 | 1 | 0 | 0 |
小宮山 | 2 | 9 | 3 | 2 | 2 |
田中充 | 2 | 9 | 2 | 2 | 2 |
浅間 | 2 | 6 | 1 | 0 | 0 |
林 | 2 | 7 | 1 | 0 | 0 |
やはり華がある。李承Y内野手が23日、紅白戦に白組「4番一塁」で出場。バックスクリーンへ推定125メートルの「実戦1号」を運んだ。2−4とリードされた10回裏2死一塁。マウンドには韓国プロ野球の後輩、金輝坤(キム・ヒゴン=19、韓国ロッテからキャンプ参加)投手が上がっていた。数年後にエースとなるという評判の逸材。しかし手加減はしなかった。「いくら後輩でも、打席に立てばベストを尽くすだけですから」。カウント1−1から内角の速球をバックスクリーンにたたき込み、試合を振り出しに戻した。
この日は守備でも好守に失策にと、観客も大喝采のカリスマ性を振りまいた。マウンドの金ですら、その魅力にとりつかれていたほど。同投手は3アウトを取って李と対戦せずに10回裏を終えたとしても、おまけで韓国の「国民的打者」と対決することになっていた。憧れの李との1打席を、関係者を通じてバレンタイン監督に訴えていたのだ。「いい勉強になりました」と納得の表情を見せた。
李は17日紅白戦の特別ケース打撃で「来日1号」を放っていた。だが19日に疲労性腰痛のため練習の途中でリタイア。2日間は軽めの調整を行った。韓国時代は「くすぐったいから」という理由でやらなかったマッサージを毎日受けて回復したが、その際にも関係者を感心させている。「彼は本当に礼儀正しいんです。毎回『お願いします』『失礼します』を欠かさない。その人間性に、まずびっくりしました」と田村トレーナー。技術と共に、人間性でも、周囲を虜にしつつある。
01年7月以来の1軍戦登板を目指す黒木が紅組先発として登場。2回を1安打無失点と好投し、28日のオープン戦巨人戦での登板を引き寄せた。2回には、李をフォークで、佐藤をカーブで連続空振り三振に仕留めた。「たとえ紅白戦でも、相手は僕を食いにきている男たちですから抑えないと。僕も、逆に食ってやろうという気持ちが出てきました」と、気力の充実を強調。李も「球にキレがありました」と素直に認めていた。
左腕加藤が「小宮山投法」で結果を出した。紅組3番手で登板し、2回を2安打無失点に抑えた。体のバランスを良くするため、小宮山やミンチーが行っている、やや前かがみになり、グラブを顔の前で止めるセットポジションを導入。本人は「全体的に納得できていない」と厳しいが、バレンタイン監督は「彼はウチの投手陣でも貴重な存在。自信をつけてきているね」と満足そうだった。
2発を被弾したロッテ小宮山だが、逆に手応えをつかんでいた。「諸積の本塁打は(風が吹いていなければ)アウトでしょ。橋本のは、彼はカウント0−2からフルスイングして素晴らしかったけど、僕はその前の球がストライクだと判断して1−1の配球をしましたから」と説明。2イニング目を3人で抑えたこともあり「不安がないという不安が増幅しますね」と笑っていた。
このクールから1軍キャンプに合流している長崎が紅白戦初登板を果たした。紅組の4番手として7回裏からマウンドに上がり、2回を打者6人から3三振を奪うパーフェクトと好投。
ジョニーに雄叫びが戻った。黒木知宏投手が23日、鹿児島キャンプで行われた紅白戦で先発し、2回を1安打無失点に抑えた。李承Y内野手を空振り三振に切って取るなど2奪三振。次回は28日のオープン戦開幕・巨人戦(鹿児島)に登板する見通しで強力打線を相手に完全復活を目指す。
確かに聞こえた。あの雄叫びだ。先頭で李を迎えた2回。フルカウントから内角に投じたフォークにバットが回るとジョニーがほえた。「雄叫び?まだまだ吐息ですよ」と苦笑した黒木だが、気持ちの高ぶりを示すのにこれ以上のバロメーターはない。3年ぶりの復活を目指す右腕が戦闘態勢に入った。「打たれて散々なら僕のチャンスがなくなりますよ」。2度目の紅白戦。実績を残した投手であれば結果にこだわる時期ではないが、2年半のブランクは無視できない。結果が欲しかった。初回1死から堀に中前打を許しながらも、続くフランコをしぶとく二ゴロ併殺。2回は李に続いて佐藤も空振り三振に切るなど三者凡退に封じた。目下21人の1軍投手陣は、オープン戦開幕までに絞り込まれる予定で「もう勝負の時期に来てますから」と余裕や甘えは見せなかった。
「野性」をテーマに昨夏から本能のおもむくままに投げてきたが、微妙な修正を加えている。最多勝と最優秀勝率の二冠を得た98年当時をビデオでチェック。踏み込む際に左手を大きく上げるダイナミックなフォームは故障後封印していたが、ここに来てもう1度模索を始めた。「フォームが戻れば同じ投球ができるかもしれないし、ブランクの間に学んだものが加わればもっと良くなるかもしれない」。重視する「心技体」のうち、ここまでの順調な調整ぶりで心と体には手応えを感じている。「あとは技」と仕上げの段階に入った。
次回登板は中4日で迎える巨人戦。「僕を食いに来た男を逆に食ってやる。そういう気持ちが出るかどうか」。闘志をむき出しにした状態でこそ体と技の充実ぶりが試される。相手に不足はない。巨人の強力打線を食いまくるだけだ。
李が来日1号を放った。10回2死一塁から右越え2ラン。韓国ロッテ・金が投じた内角直球を叩き「後輩でも打席では状況を考えて頑張らないと」と振り返った。17日の紅白戦でも1発を放っているが、この時はイニング合間に設定されたケース打撃だっただけに公式にはこれが初アーチ。初の一塁守備では失策も記録したが「イレギュラーだし、気にしていない」と余裕を見せていた。
2戦連続アーチだ。李承Y内野手が23日、3度目の紅白戦でバックスクリーンへ2ランを披露。疲労性の腰痛で19日の2戦目を回避していたが、快調をアピールした。特別ルールの10回2死一塁。韓国プロ野球の後輩・金に容赦なく襲いかかった。インハイの直球をバックスクリーンへ。初戦の17日はケース打撃での右翼本塁打だが、今回は完全な試合形式での1発だった。
トレーナーによる朝のマッサージを徹底させ、腰にはサポーターを巻いての出場。「手応えは十分。でも、追い込まれてから変化球の対応を勉強しないと」と56発男のコンディションは、明らかに右肩上がりだ。
黒木知宏投手が鹿児島キャンプの23日、2度目の紅白戦登板。56本塁打の“アジア記録”保持者・李承Y内野手から空振り三振を奪うなど、先発して2回1安打2三振で無失点。右肩痛からの復活をアピールし、28日の巨人とのオープン戦(鹿児島)登板を熱望。G打線との対決を前に“人食い宣言”まで飛び出した。
2日ぶりの青空の下、ジョニーの雄叫びが復活した。2回無死、フルカウント。黒木のフォークボールに、56発男・李のバットが1回転だ。「雄叫び?吐息ぐらいですかね。打者を抑えたい、という気持ちが出てきたのがよかったですよね。もう、勝負の時期に入っていますね」。1回こそ1死一塁としたが、フランコを二ゴロ併殺葬。2回は無安打&2三振。魂を込めた27球で不安を消し去った。
平成13年7月27日のオリックス戦以来、1軍登板なし。右肩痛に苦しみ続けた2年半、ワラをもつかむ心境で、整体師に栄養士、スポーツトレーナー、さらに大学教授まで訪ねた。本も読みあさった。紆余曲折の果て、たどり着いたのが“超回復理論”だ。いったん筋肉細胞を壊すことで、新たな筋肉を組成する。今キャンプでは休日前をノースロに決め、2日連続で肩を休めている。休日明けは、100前後の投げ込みを敢行。日を増すごとに、往年の力が戻ってきた。「望んだ通りのペースできている。このまま、順調に調整を進めてくれればいいね」と、バレンタイン監督も手放しで喜ぶ。その先にとらえるのは、28日の巨人とのオープン戦登板だ。「いい打者がたくさんいるけど、ボクを食いにきている男ばかりですから。逆にボクが、食いにいきたいですね」。ジョーズならぬ“人食いジョニー”。復活ロードの第2章で、G打線を相手に力を試す。
李承Yもジョニー復活を後押し。17日の紅白戦に続き、2回に2度目の対戦。空振り三振に倒れ「この前も感じたけど、球のキレがすごくいいという印象。今日は変化球も投げてきたけど、キレがよかったです」と脱帽した。自身は腰痛が完治し、紅白戦で初めて一塁の守備についた。8回に於保のゴロを失策したが、バットでは10回に韓国ロッテ・金から中越えへ“1号”。「失策はイレギュラーだから仕方ないよ。腰の状態は問題ないし、打撃はよかったと思います」と強調した。
紅白戦2度目の登板となる小宮山が橋本、諸積に本塁打を浴びて2回2失点の投球。しかし「いい。いいと思う。笑顔が出るくらい」と収穫を強調した。「スコアブック(上の結果)は度外視している」というベテランは「ボールが自分のイメージ通りに反応してくれた」と説明。1年間の“浪人生活”のブランクを感じさせない順調な仕上がりだ。
腰の張りを訴え、19日の紅白戦出場を回避していた李承Y内野手が、紅白戦1号本塁打をマークした。特別ルールの10回裏、韓国ロッテから特別参加している金輝坤の速球を中越えに豪快に運んだ。「(韓国の)後輩がファンサービスで甘い球を投げてくれた」と、冗談交じりに話したが「状態は段々良くなってきている」と本音もチラリ。バレンタイン監督も「インサイドの速球をセンター方向に上手く打った。グッドジョブ(いいプレー)」と目を細めた。
ロッテに復帰した小宮山悟投手が23日、2度目の紅白戦登板で、橋本、諸積に本塁打を浴びて2回2失点だった。しかし「いい、いいと思う。笑顔が出るくらい」と収穫を強調した。「スコアブック(上の結果)は度外視している」というベテランは「ボールが自分のイメージ通りに反応してくれた」と内容を説明。1年間の“浪人生活”のブランクを感じさせない順調な仕上がりに「このままの勢いで3月半ばまでいったら(かえって不安で)眠れなくなってしまう」とおどけていた。
紅組は黒木知宏投手、白組は小野晋吾の先発でロッテの紅白戦がスタートした。肩痛からの復活を目指す黒木は1回裏、1死から堀に中前打を浴びた。しかし続くフランコを二→遊→一の併殺打に切って取った。2回裏には4番李、5番佐藤から連続空振り三振を奪うなど、2回無失点と好投。28日のオープン戦巨人戦登板へ向けて上々の内容だった。