4回目の紅白戦が行われた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
紅組 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 |
白組 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 |
打順 | 守備 | 紅組 | 打 | 安 | 点 | 振 | 盗 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 遊 | 早坂 | 4 | 2 | 1 | 1 | 0 |
2 | 中 | 諸積 | 5 | 1 | 0 | 1 | 0 |
3 | 三 | 今江 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 |
4 | 一 | ユウゴー | 5 | 2 | 0 | 1 | 0 |
5 | 捕 | 里崎 | 5 | 4 | 3 | 1 | 0 |
6 | 左 | 垣内 | 5 | 0 | 0 | 3 | 0 |
7 | 右 | 於保 | 4 | 3 | 0 | 0 | 0 |
8 | 二 | 渡辺正 | 4 | 1 | 1 | 1 | 0 |
9 | 指 | ベニー | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 |
計 | 38 | 14 | 5 | 8 | 0 |
打順 | 守備 | 白組 | 打 | 安 | 点 | 振 | 盗 |
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1 | 中右 | 波留 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 |
右 | 立川 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
2 | 二 | 西岡 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 |
二 | 堀 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
3 | 一 | 福浦 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 |
一 | 李 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | |
4 | 左 | ベニー | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 |
打左 | 佐藤 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | |
5 | 右中 | サブロー | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
中 | 井上 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
6 | 遊三 | 浜名 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
三 | フランコ | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
7 | 三遊 | 原井 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 |
遊 | 小坂 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
8 | 捕 | 清水将 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 |
捕 | 橋本 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | |
9 | 指 | 初芝 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 |
計 | 35 | 9 | 3 | 5 | 0 |
紅組 | 回 | 打 | 安 | 責 |
---|---|---|---|---|
清水直 | 2 | 8 | 2 | 0 |
ミンチー | 2 | 8 | 2 | 0 |
小林雅 | 2 | 7 | 1 | 0 |
セラフィニ | 2 | 10 | 4 | 2 |
谷 | 1 | 3 | 0 | 0 |
白組 | 回 | 打 | 安 | 責 |
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渡辺俊 | 2 | 9 | 4 | 1 |
藤田 | 2 | 12 | 6 | 3 |
川井 | 2 | 7 | 1 | 0 |
戸部 | 2 | 7 | 2 | 1 |
谷 | 1 | 4 | 1 | 0 |
ロッテに待望の正捕手候補が現れた。24日、紅白戦に紅組5番で出場した里崎智也捕手が、右越えへの2本塁打を含む5打数4安打3打点と大活躍。チームでは85年袴田(現コーチ)以来、規定打席に到達した捕手はいない。バレンタイン監督のメッツ時代の門下生、強打の捕手ピアザを連想させるが、里崎は「だれだれと似ているというのは好きじゃない」と頼もしい。あくまで自分のカラーで正捕手どりを狙う。
激化する正捕手争いの中、くすぶり続けていた里崎がようやく結果を出した。3回2死一塁の第2打席。左腕藤田の外角直球を逆らわずに右翼席へ運んだ。「今までバットの先で引っかけたり、自分の中で焦りがありました」。そんな不安を払拭する流し打ちで今キャンプ第1号。さらに7回の第4打席でも右越えへ2発目をたたき込んだ。
昨年はライバル清水将が91試合、里崎が78試合に出場した。今年も橋本を含めた3人が定位置を争っている。だが「打てる捕手」として飛躍が期待されている里崎は、キャンプ入りしてから絶不調。ここまで紅白戦3試合で9打数1安打と、昨季、打率3割1分9厘を記録した打棒は影を潜めていた。それが「俊ちゃん(渡辺俊)との1打席目で、詰まったけど引きつけてセンターへ打つことができた。自分の中で内容があったんです。先につながりますね」と自信を取り戻した。
強打の捕手といえば、バレンタイン監督のもとでもプレーしたピアザが有名。同監督も「まだ比べる段階ではないけど、右方向に打つのはとてもいいこと。今日はスローイングも良かった」と、類似点を認めた。もっとも、本人の目標はもっと高い。「誰々に似ているというのは好きじゃないんです。僕は里崎ですから。打つだけという言われ方はムカつきますし、守りでも結果で信頼を勝ち取りたい」と、「オンリーワン」の存在を目指す。
そんな里崎がこだわるのは打席数だ。「規定打席に達しなければレギュラーじゃない」と、85年袴田以来の規定打席到達に挑戦する。「当時の僕と比べると、打撃はもう完敗。でも守備は僕の方がまだ上かな。もっとナインに信頼されるようにならないと」と袴田バッテリーコーチの注文をクリアする必要がある。里崎も「試合に出続けることによって(打撃だけという)イメージを変えたい」。捕手一本化はチーム強化にも直結する。里崎はライバルたちとの生存競争で1歩も引かない構えだ。
ロッテのシーズン最多出場捕手(85年以降) | ||||||||
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年 | 捕手 | 試合 | 打席 | 打 | 安 | 本 | 点 | 率 |
85 | 袴田 | 129 | 436 | 376 | 91 | 8 | 50 | .242 |
86 | 〃 | 119 | 370 | 312 | 76 | 9 | 38 | .244 |
87 | 〃 | 117 | 304 | 264 | 56 | 3 | 16 | .212 |
88 | 〃 | 110 | 314 | 280 | 70 | 3 | 23 | .250 |
89 | 福澤 | 98 | 225 | 196 | 34 | 0 | 8 | .173 |
90 | 青柳 | 87 | 216 | 181 | 41 | 6 | 20 | .227 |
91 | 〃 | 74 | 168 | 144 | 32 | 1 | 9 | .222 |
92 | 〃 | 107 | 362 | 322 | 79 | 9 | 41 | .245 |
93 | 〃 | 97 | 293 | 264 | 59 | 5 | 21 | .223 |
94 | 定詰 | 106 | 293 | 263 | 47 | 2 | 23 | .179 |
95 | 〃 | 112 | 310 | 265 | 49 | 3 | 20 | .185 |
96 | 田村 | 95 | 223 | 169 | 28 | 1 | 8 | .166 |
97 | 吉鶴 | 98 | 154 | 131 | 30 | 1 | 8 | .229 |
98 | 〃 | 86 | 190 | 162 | 38 | 4 | 25 | .235 |
99 | 清水将 | 107 | 318 | 292 | 64 | 1 | 23 | .219 |
00 | 橋本 | 77 | 222 | 196 | 42 | 2 | 26 | .214 |
01 | 清水将 | 123 | 297 | 261 | 49 | 1 | 22 | .188 |
02 | 〃 | 92 | 276 | 253 | 65 | 1 | 24 | .257 |
03 | 〃 | 91 | 209 | 182 | 38 | 2 | 17 | .209 |
李が紅白戦で2戦連弾を放った。7回裏1死から、左腕セラフィニの内角高め直球を右翼席へ。普段は上手投げの同投手が横手から変則投法を試みた球だったが「三振しないようにコンパクトに振ることができました」と苦もなく打ち返した。この日は西武カブレラが「オレの55本は日本での記録だから」と、李の「アジア記録56本」をチクリ。それでも「僕はホームランを打つために来ているんじゃない。チームの勝利のことを考えてプレーするだけです」と平常心で話した。
バーチャル打撃マシンを利用した仮想リーグ戦「バレンタイン杯」で波留、サブロー、」西岡の「SAMURAI」チームが優勝した。6勝1敗の好成績で30万円をゲット。サブローは「誰も僕らが優勝するとは思ってなかったんじゃないですか。西岡がよく打ってくれたし、波留さんが盛り上げてくれた」と嬉しそうだった。
25日は休日、26日は2軍キャンプ地川内市総合運動公園で、紅白戦が行われる予定。紅白戦の1軍参加メンバが発表された。
この日、第1試合でチームイケメンと対戦した、SAMURAIは30−25で勝利すると、第4試合でイカイカアロハと対戦。このゲームにも35−22と圧勝。対戦成績を6勝1敗とし見事に優勝を決めた。なお、カントリーボーイが4勝1敗だが、残りを全勝して勝敗が並んでも、勝敗が同じ場合は、当該チーム同士の勝利が優先されるため、カントリーボーイに勝利しているSAMURAIの優勝が決定。SAMURAIの優勝が決定したことにより、バレンタイン杯は打ち切りとなった。
56発男が、早くもアーチ量産態勢に入った。李承Y内野手が24日、紅白戦で3戦連続となる右越えソロ本塁打をマークした。途中出場で迎えた7回、苦手といわれる左腕のセラフィニから技ありの1発。いずれも違ったタイプの投手から奪った3連発で、潜在能力の高さを証明した。
慌てない。びくともしない。7回1死で迎えた初打席。カウント2−1と追い込まれても、チャンスだけを待った。「突然、それまでの上手から横手で投げてきてびっくりしたけど、あれは失投でしたね」と冷静に相手を分析。打ちにくいシュート回転の内角高めをコンパクトに振り抜き、一直線で右翼席上段へ。場外まであと少しという快音をグラウンドに響かせた。
バレンタイン監督は、李の「目」を評価した。横手投げの谷、右上手の本格派・金(韓国ロッテ)、そしてこの日は、左打者には時折、横手から投げ込むセラフィニを攻略。「左投手相手にも順調だね。3人とも違う投手でしょう。球筋も違うし、適応力が高いということ。選球眼がいいのは、好打者の必要条件の1つです」と死角を見せない打撃に脱帽だった。
異国の地でのストレスは、専属通訳の李東勲氏と共に解消している。「野球の話は一切しません。趣味の話、女性の話にも付き合う。彼の成功を手助けすることが仕事」片時も離れない頼もしいパートナーの支えで、オン・オフを切り替え、最近は笑顔が増えてきた。「練習は練習。日本の変化球に対応するために、もっと努力するだけ」と兜の緒を緩めない李だが、野球はもちろん、環境の“死角”も徐々に取り除かれつつある。
和製ピアザが正妻獲りに名乗りを上げた。里崎智也捕手が2本塁打、2安打、3打点と爆発。清水将、橋本と正捕手の座を争う中で強い存在感を示した。ここまでの紅白戦3試合は8打数1安打。持ち味の打撃が湿り気味だったが、2回に渡辺俊の遅い球を引きつけて中前へ運ぶと感触がよみがえる。「引きつけて右へ打つイメージ通りの打撃」で3回2死一塁から藤田の直球を右翼へ運び、7回は戸部から右中間へ。「肩の力が抜けました」と笑った。
昨年後半は先発定着。打率.319の打力はライバルを圧倒する。バレンタイン監督も「ピアザとは比べられないけど、打撃の基礎はいい」と評価するが、もはやそれでは満足できない。「“打撃だけ”と言われるのは正直むかつく」。リードの研究もさることながら、今年は捕球体勢での動きやすさを重視。両足の幅を広げて腰を浮かせるメジャー式で、捕逸や暴投を減らし信頼を勝ち取る。目標はロッテの捕手としては袴田(現バッテリーコーチ)以来19年ぶりとなる規定打席到達だ。「和製ピアザ?僕は里崎です」。いずれは打撃偏重のピアザを超えて攻守に秀でた正妻を目指す。
小林雅が24日、2度目の紅白戦登板。5回からマウンドに上がり、2イニングを1安打無失点に抑えた。この日は決め球のシュート、スライダーも加えた実戦投球。昨季33セーブの守護神は「この前より状態は良かった。でも、戦闘モードはゼロ。味方ですし、独特の雰囲気ですから」と笑った。
7年目の正捕手候補・里崎が、紅白戦で大爆発。2本塁打を含む5打数4安打3打点をマーク。3回2死一塁と、7回1死に右翼席への流し打ちでアーチを放った。清水将、橋本とのレギュラー争いに「打撃だけといわれるのはイヤ。まずは試合に出られるようにしたい」と誓った。
西武のアレックス・カブレラ内野手が24日、宮崎・南郷キャンプに合流した。前夜に来日したばかりの大砲はいきなり9本のサク越えで存在感をアピール。ロッテに新加入した56本塁打男・李承Yについても「韓国の記録。日本の記録はオレのもの」と斬り捨てた。
日本の本塁打キングはオレ様だ。一昨年に日本記録の55本、昨年も50本塁打をマーク。3年連続の“大台”を狙うカブレラのキングのプライドがいきなり爆発した。「彼の記録は韓国でのもの。日本での記録はオレが作ったもの。彼がどれだけ活躍できるのか興味はあるけど、(ライバルとして)まったく意識してないよ」。
56本塁打の“アジア記録”を樹立し、鳴り物入りでロッテに加入した李を完全に格下扱い。敵として認めるどころか“やれるもんならやってみろ”と言わんばかりだ。カブレラが入団した平成13年以降、常にタイトル争いを続けた最大のライバル、近鉄のローズが巨人に移籍した今季、キングの称号は自分以外にはあり得ない。
前日、約48時間もの長旅で来日したばかりにもかかわらず、練習は初日から気合のフルメニュー参加。フリー打撃では1.2キロのマスコットバットで57スイング。サク越え9本のうち7本が中堅より右方向と、広角打法を披露。早くも“量産の香り”を漂わせた。「今年は新監督の伊東サンのため、1本でも多く打ちたい。大きな目標は優勝だが、個人的には昨年の記録(打率.324、50本塁打、112打点)を上回りたい」。
オープン戦は3月7日の近鉄戦(大阪ドーム)から出場。今年こそ念願の“55本越え”を果たして、韓国の“56本男”に真のキングの実力を見せつける。
李承Y内野手は鹿児島キャンプの24日、紅白戦の7回1死から右翼席に2試合連続の本塁打をマーク。カブレラの挑発にも「ボクは本塁打を打つために、日本に来たんじゃありません。カブレラさんが何を言っても関係ない、チームの勝利のためにやるだけです」。前日23日に右上手投げの金(韓国ロッテ)、この日には変則左腕のセラフィニからそれぞれ右越え弾。これにはバレンタイン監督も「いい目をしているね」と脱帽。それでも李は「(疲れで)バットスピードは落ちている。これから状態を上げていきたい」と謙虚そのものだった。
左投手だって大丈夫です−。李承Y内野手が24日、紅白戦に出場し2戦連発。新外国人左腕・セラフィニの内角直球を、右中間スタンド上段に運んだ。アジアの大砲に「左対左」のセオリーは存在しなかった。
幻惑に怯んだのも一瞬だった。「いきなり横から投げてきたのでビックリした」。セラフィニは李に対して突如、スリークオーター気味の投球フォームで投げた。左打者対策の一環だが、韓国56発男は「相手の失投。よく打てたとは思う。右より左の方が見づらいですから」と涼しい顔で振り返った。
23日に本塁打を放った相手、韓国ロッテからキャンプ参加中の金輝坤は右上手投げ。17日に“幻の1号”となったケース打撃での一打は横手投げの谷から。この日は“仮想ムーア”をえじきにして、左右も上下にも難なく対応している。バレンタイン監督は「適応能力が高いね。目がいい。これは必要な条件だよ」と改めて絶賛。“ストライクゾーン”は、限りなく広いといえそうだ。
ロッテが行っていたバーチャル打撃マシンによる“バレンタイン杯”が全日程を終え、波留、サブロー、西岡の「SAMURAI」チームが優勝。バレンタイン監督のポケットマネーの30万円をゲットした。立役者は“首位打者”の2年目・西岡。「やっぱり嬉しいですね」と言うそばから、早坂らにたかられていた。
ロッテの守護神、小林雅英投手が24日、紅白戦2度目の登板で2回を初芝の1安打だけに抑えた。早くも最速145キロをマークした速球の切れに「キャンプ中に140キロが目標だったので」と笑顔を見せた。テーマにしていた左打者へのインコースの速球にも好感触を得た様子で「やりたかったことができた」と話した。現時点での出来を「80点」としたが、「これから1ヶ月が大事」と気持ちを引き締め直した。
李承Y内野手が24日、紅白戦2試合連続となる本塁打を放った。7回、左腕セラフィニのシュート気味の速球を右翼席上段へ運んだ。4回には左腕藤田に追い込まれてから巧みな中前打を放つなど、パワーだけでなく、上手さも見せつけた。左腕投手にも対応できることを証明したが、韓国の“国民的打者”は「(疲れから)バットスピードは落ちている。これから状態を上げていきたい」と、謙虚そのものだった。
初の開幕投手を狙う清水直行投手が、白組の先発として紅白戦に登板した。初回1死から西岡、福浦に連打を許したが、ベニーを三振、サブローを中飛に切ってピンチを脱出。2回も3人で抑える好投で、エースの貫録を示した。また50メートル5.5秒の俊足が売りの若手、早坂圭介内野手が紅組の「1番遊撃」で出場。適時打を放つなど期待にこたえた。