わたしはかもめ2004年鴎の便り(2月)

便

2月28日

巨人6−4千葉ロッテ(鴨池)

巨人は先発木佐貫が4回を4安打1失点ながら、投球にややばらつきがあった。高橋由は黒木から満塁本塁打を放つなど順調。ロッテでは小宮山が2回1/3を1安打無失点。復活を期す黒木はアクシデントもあり、1回2/3を5失点だった。

123456789R
千葉ロッテ0010000124
巨人00500010x6

ページトップ

「投げられる幸せ」ジョニー5失点[ニッカン]

◇右足をつる

復活を目指す黒木が5失点を喫した。2回から登板。2イニング目の2死まで打者5人を完璧に抑えたあと、右ふくらはぎをつってしまった。降板も考えたものの、ファンの「ジョニー・コール」があまりに心地よく「どうしても自分が投げたい」と続投。結果、満塁弾を浴びるなど大量失点してしまった。それでも「多くのお客さんに見てもらって、小高い丘に登り、投げられる幸せを感じた1日でした」と、納得の表情。日本では9年ぶりの采配となったバレンタイン監督は「あの時、足を振る素振りを見せた時点でマウンドに行かなかった私のミス」とかばっていた。

ページトップ

小宮山2回1/3を1安打

3番手で登場した小宮山が、ベテランらしい落ち着いた投球を見せて。3回途中で黒木の後を継ぎ、2回1/3、打者8人を1安打に抑えた。イニングの途中でのリリーフとなったが「ベンチの裏で用意していたし、まったく問題ないです。投げろと言われたところで投げるのがプロですから」と、当然といった様子だった。

ページトップ

李2三振ノーヒット

李のオープン戦デビューは3打数無安打2三振1四球に終わった。初回は木佐貫の内角速球に手が出ず、8回には鴨志田に空振り三振を喫した。李は「いくつか失投はありましたけど、バットが出ませんでした。明日はもっとリラックスして臨めると思います」と、29日のダイエー戦に気持ちを切り替えた。

ページトップ

バレンタイン監督収穫[報知]

笑った。怒った。絶叫した。バレンタイン監督は日本で9年ぶりに振った采配を堪能していた。「とてもエキサイティングだった。久し振りの日本で、いつもと違う感情だった」初陣は95年のオープン戦初戦の中日戦(9−7で勝利)とは違い敗れこそしたが、大きな収穫も感じていた。

笑顔は若手に向けられた。2年目の浅間が先発。1回をパーフェクトに抑えた左腕に「若い選手がいい働きをしてくれることは嬉しい」と笑みを浮かべた。野手は21人を起用するなどまだ手探りだが、スタメンはほぼベストメンバー。じっくりと戦力を分析している。

怒りは自分に対するものだった。3回2死。右ふくらはぎをつった状態で投げていた黒木の交代機を誤った。黒木は「自分が報告すべきだった」と反省するが、指揮官は「3回2死から、ジョニーの投球が何かおかしいと感じ取っていたのに、そこでストップできなかったのは自分の失敗だ」と戒めた。ベンチでは、大声を張り上げた。「Good job(よくやった)」「Go for it(頑張れ)」。開幕はまだ1ヶ月先だが、ボビーのテンションは、既に開幕モードだ。

ページトップ

黒木“吉兆のこむらがえり”[報知]

◇黒木「足がつるのは筋肉が使えている証拠」

黒木が右肩を痛めた2001年7月27日のオリックス戦(神戸)以来となる“1軍マウンド”に上がった。2回から登板したが、2死に右ふくらはぎをつるアクシデントが発生。高橋由に満塁弾を浴びて緊急降板し、1回2/3を5失点に終わった。だが、黒木は「つった時点で降りればよかったけど、どうしても投げたい気持ちだった。でも、足がつるのはしっかりと筋肉が使えている証拠」と“吉兆のこむらがえり”を強調した。

ページトップ

ロッテ惜敗も勝利は二の次…浸透“ボビー色”[サンスポ]

モヤで隠れた桜島に、独特の甲高い声が響いた。2回、バレンタイン監督が投手交代を告げる。先発・浅間が1回を三者凡退に抑えながら、わずか1イニングで降板だ。「今日の試合で忘れちゃいけないのが、浅間の投球だろうね。これだけのお客さんの前で、三者凡退に打ち取ったのは評価できる。ただ、もう少し投げさせるというのはなかった。他の投手の状態も見たいし、予定通りの交代だよ」。2年目左腕の好投をたたえたが、オープン戦はあくまで練習台。ボビー流の方針は、試合中も徹底していた。まるで“ヤジ将軍”のごとく、1球ごとに大声でアドバイスを送る。ベンチ前の手すりに腰掛けたかと思えば、クルリと背を向けてコーチ陣と話し込んだ。

野手はベンチ入り25人のうち、実に21人を起用した。さらに、驚きのシーンは続く。試合終了直後には観衆3万人の目前で、青空ミーティングを始めたのだ。「多くの選手を見られて、ファンも喜んでいるだろうね」と指揮官は納得の表情。9年ぶりの日本での実戦も、あくまで勝利は二の次。4−6で惜敗したが、チームは着々と“ボビー色”に染まっている。

浅間
「1イニングとはいわれていませんでした。1球1球集中して、気持ちよく投げられました。」

◇第1次政権当時の横断幕も登場

オープン戦初戦は超満員の観衆3万。ロッテのキャンプ地・鹿児島で行われたが、読売新聞社主催のため、ホームは巨人。それでもロッテが一塁側ベンチを使用と、これまたメジャー流だった。右翼席にはバレンタイン第1次政権の平成7年当時の横断幕も登場。指揮官は「朝8時半に自転車で球場の周りを走ってたら、仙台と福岡から来たファンがいたよ。ありがたいねえ」と笑顔。

ページトップ

李のオープン戦デビューは3打数無安打[サンスポ]

アジア新の「56発男」、李承Yのオープン戦デビューは3打数無安打。木佐貫から見逃し三振、鴨志田に空振り三振を喫した。「特に緊張感はありませんでした。いくつかの失投を見逃したのが残念」とガックリ。右翼席のハングルの横断幕と韓国国旗に、応えられなかった。

ページトップ

小宮山が先発ローテ入りへ第1歩[サンスポ]

2年ぶりに現役復帰した小宮山は、巨人相手に2回1/3を1安打無失点。先発ローテ入りへ第1歩を踏み出した。「普通に投げられました。イメージ通りだったし、合格点をつけられるかな」と、あくまで冷静沈着に分析した。

ページトップ

黒木が2年5ヶ月ぶりの“1軍登板”[サンスポ]

黒木が平成13年7月27日のオリックス戦以来、2年5ヶ月ぶり“1軍登板”。2回は三者凡退。3回2死から高橋由の満塁弾など4安打で5失点。この回の投球中、右ふくらはぎに違和感を覚えたが「足がつっただけ。前に西武との開幕戦でも、つったことがあるんです。そういう体の使い方ができているかなあ」と、右肩痛からの復活へ、吉兆を強調した。

ページトップ

小宮山と黒木で明暗[スポニチ]

事もなげに言ってのけた。「投げろと言われたところで投げるのがプロ。そつなくこなせるのが1番」。緊急登板の小宮山が2回1/3を1安打無失点。ブランクを感じさせない存在感を見せた。

3回2死だった。当初は4回から登板の予定だったが、黒木が3回途中に5失点で降板。それでも落ち着いてレイサムを中飛に切ると控え中心の巨人打線を寄せつけなかった。変化球を織り交ぜた丁寧な投球を「手放しで喜べるほどではないが、合格点はあげられる」と振り返った。

今年9月で39歳。登板間隔が一定で調整しやすい先発を希望するが保証はない。ライバルの黒木が炎上した中でのアピールとなった。その黒木は3回2死から四球や連打で1点を失うと高橋由に満塁弾を被弾。四球の直前に右ふくらはぎをつりながら続投し「監督にしかられました」と頭をかいたが、救いはある。試合中のけいれんは全盛期にも経験。約2年半ぶりの1軍戦での再発に「昔のような体の使い方ができているのかな」と前向きだった。

ページトップ

李は2三振と不発[スポニチ]

4番・DHで先発出場の李承Yは3打数無安打。韓国・大邱のテレビ局が生中継する中で2三振も記録し「失投をいくつか見逃して残念」と漏らした。29日は、李の56発でアジア本塁打記録を破られた王監督率いるダイエーと対戦するが「リラックスして初安打を打ちたい」と話した。

ページトップ

小宮山、貫録の復帰マウンド[ニッカン]

1年間の浪人生活からの復帰マウンドとなった小宮山が巨人とのオープン戦で貫録十分の投球を見せた。ブランクを感じさせない巧みな投球術で、2回1/3を1安打無失点。ある程度はイメージ通りの投球ができたようで「結果云々でなく(内容的に)良かったんじゃないか」と自らを評価した。しかし、向上心が旺盛な右腕は「もっとうまいことアウトが取れるはず。そういう意味ではまだまだ」と課題も口にした。バレンタイン監督は「素晴らしい投手であることを再確認した」と、目を細めていた。

ページトップ

黒木、満塁被弾も復活へ手応え[ニッカン]

右肩痛からの復活を期す黒木が28日、巨人とのオープン戦(鹿児島)に登板した。01年以来の1軍マウンドに上ったが、高橋由に満塁本塁打を浴びるなど1回2/3を5失点で降板した。2回から2番手で登板。5者連続で打ち取ったが、あと1死で右ふくらはぎにこむら返りを起こして崩れた。とはいえ、肩の不安が解消したからこそ「体のほかの部分が反応した」と黒木は前向き。その時点までの速球にも手応えを感じた様子で「次は結果を出したい」と力を込めた。

ページトップ

里崎が巨人戦スタメンマスク[ニッカン]

清水将海と正捕手を争う里崎智也が、巨人とのオープン戦初戦にスタメン出場した。24日の紅白戦では2本塁打の大活躍。「捕手も4打席回ってくるんだから、打てるにこしたことはない」というバレンタイン監督に認められた。里崎は「スタメンじゃなかったら、ちょっと落ち込んでいたかも。テレビ中継もあるし、目立ちますよ」と意気込んでいた。

ページトップ