ロッテのボビー・バレンタイン監督が、日本球界に対し、“愛すればこそ”の痛烈な提言を行った。1日、東京・有楽町の外国人特派員協会で会見。実戦にそぐわない日本式の練習や、活躍しても感情を面に出さないプレーヤーに対し、冗談を交えながらも批判的な意見を述べた。日本の、そしてアジアの野球を認める同監督だからこその熱いエールだった。
持論を展開するつかみはOKだった。まずはジョークで聴衆を「バレンタインワールド」に引き込む。
95年以降も「いつかロッテの監督に戻るだろう」と感じていた。前回できなかった「合理的」で「ファンが楽しめる」野球実現のため、本人曰く「運命に導かれて」の再登場だ。
ファンサービスに対しても提言がある。
痛烈な意見は、日本、そしてアジア野球を認めているからでもある。
アジア野球への愛情は五輪の位置付けにも表れている。
日本を愛するバレンタイン監督が目指すのは「合理的かつ楽しい野球」。そんなファン本位の野球を披露する心意気をほとばしらせた。
4日から、松山(対阪神)、ヤフー(対オリックス)、大阪ドーム (対大阪近鉄)、ナゴヤドーム(対中日)と7日まで4連戦を行うが、その遠征メンバーを発表した。今回の遠征では、全試合に帯同する選手のほかに、2試合のみ、3試合のみと帯同する選手、また、遠征途中に加わる選手など、様々な形に分けることになった。キャンプに続いて、効率的な遠征を行う。
4日〜7日 | 4日〜6日 | 4日〜5日 | 6日〜7日 | 不帯同 |
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4試合帯同 | 3試合帯同 | 2試合帯同 | 2試合帯同 | |
長崎 川井 高木 谷 里崎 清水将 橋本 小坂 フランコ 西岡 福浦 今江 李 渡辺正 ユウゴー 立川 垣内 井上 ベニー |
藤田 田中充 薮田 山崎健 戸部 |
小宮山 加藤 小林宏 黒木 堀 初芝 塀内 サブロー 波留 |
清水直 渡辺俊 ミンチー 浜名 原井 諸積 |
浅間 田中良 小野 小林雅 セラフィニ 早坂 於保 佐藤 |
ボビー・バレンタイン監督が1日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見。冒頭の自己紹介で「世界でただ1人、大リーグのアメリカン、ナショナル両リーグ、そして日本と全てで解任された監督です」とジョークで会場の笑いを誘った。
報道陣からの質問に答える形で、日米の野球の違いなどを熱弁。練習について「日本は試合につながらない、練習のための練習が多い。1000本の素振りばかりを繰り返しても意味がない」と批判した。また、96〜02年に指揮を執ったメッツに加入した松井稼については「(本拠)シェイ・スタジアムは上空に風も巻いているし、春先に悪天候も多いので守備の難しい球場。シーズン出だしでつまずくと、タフな状況になるだろう」と厳しい見方を示した。
ボビーの大放談だ!ボビー・バレンタイン監督が休日の1日、日本外国人特派員協会で特別講演会を行った。久々に外国人記者に囲まれ、日米の練習法の違いから五輪野球に至るまで、約1時間半もノンストップでしゃべりっ放し。ボビーのお口は止まらない。女子高生も真っ青の超早口。久々に外国人記者に囲まれ、通訳なしで話せるのが嬉しかったのか、バレンタイン監督が大放談を繰り広げた。
「私が世界で唯一、ア、ナ両リーグ、日本で指揮を執り、その全てで解雇されたバレンタインです」。いきなり大爆笑を誘い、テンションはMAX。舌鋒は、日本野球の根幹?“根性論”に及んだ。9年ぶりの日本キャンプで目を丸くしたのは、夜間練習後に若手選手が何百、何千と繰り返す素振りだった。「夜間にホテルでバットを振るなんて、ナンセンスですよ。それでタイミングが取れますか?」。今後、夜間練習で素振り禁止の方針を打ち出した。さらに“口撃”はアテネ五輪野球の日本代表へ。「寄せ集めでやるチームが最強ではない」とメッタ斬りだ。まさに言いたい放題。だが、最後に李承Yの質問を受けるや、顔色が変わった。
「どんな国でも、55本塁打以上もマークする打者は何人もいない。(打球が)中堅に飛んだときの飛距離はスゴイ」。メジャーの監督時代に主軸だったパルメイロ(現オリオールズ)、ピアザ(メッツ)、ゴンザレス(レンジャーズ)の名を挙げ、昨季56発の“アジア新記録保持者”を絶賛した。さて、これだけ言えるのも、今季のロッテに自信あるから。大放談の責任は自らの指揮でとる。
野球に「根性論」はいらない。ボビー・バレンタイン監督が1日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見し、日本式の練習方法を否定した。開幕を27日に控えたナインに、目的を持った「試合のための練習」をする意識改革を訴えた。
1か月間のキャンプを冷静に分析した。「日本は練習のための練習をしている。例えば打撃に必要なのは、技術的なスイング、球の見極め、投手とのタイミング。宿舎の地下で1日に1万回素振りをしても、クレージーでナンセンスだ」キャンプ中は投手の100球を超える投げ込みに難色を示した同監督。日本特有の考えを真っ向から否定した。
また、五輪野球についても指揮官は持論を展開。「野球はチームプレー。個人の寄せ集めが最強とは思わない。日本や中国の各球団で“アジア・ディビジョン”を作って、その勝者が大リーグの勝者と戦う。勝ったチームが真の世界チャンピオンだ」と“アジアリーグ構想”も披露。「私は、メジャーの両リーグと日本で解任された史上唯一の男だ」とジョークを飛ばしたバレンタイン監督らしく、独自の視点で野球に鋭く切り込んだ。
9年ぶりに日本へ復帰したボビー・バレンタイン監督が1日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見し、日米の練習での目的意識の差やメッツ時代の教え子、新庄剛志外野手について語った。
久しぶりにネーティブスピーカーに囲まれてご機嫌の同監督。冒頭の自己紹介では「史上初のアメリカン、ナショナル両リーグと日本の全てで、解任された監督です」と米大リーグのレンジャーズなどで監督の座を追われたことをジョークに交えて会場の笑いを誘った。また、情熱的な指導で有名な指揮官らしく「野球選手はもっと喜びを表現すべきだ」との持論も展開した。