わたしはかもめ2004年鴎の便り(3月)

便

3月1日

ボビーの提言、ここが変だぞ日本野球[ニッカン]

◇愛すればこそ…外国人記者相手に熱弁

ロッテのボビー・バレンタイン監督が、日本球界に対し、“愛すればこそ”の痛烈な提言を行った。1日、東京・有楽町の外国人特派員協会で会見。実戦にそぐわない日本式の練習や、活躍しても感情を面に出さないプレーヤーに対し、冗談を交えながらも批判的な意見を述べた。日本の、そしてアジアの野球を認める同監督だからこその熱いエールだった。

◇つかみはOK

持論を展開するつかみはOKだった。まずはジョークで聴衆を「バレンタインワールド」に引き込む。

バレンタイン監督
「私が米国のア・リーグ、ナ・リーグ、日本のプロ野球で指揮を執った唯一の監督です…。まあ、その3つとも解任された唯一の人物でもあるんだけどね(笑)。」

95年以降も「いつかロッテの監督に戻るだろう」と感じていた。前回できなかった「合理的」で「ファンが楽しめる」野球実現のため、本人曰く「運命に導かれて」の再登場だ。

バレンタイン監督
「例えば、日本では『練習のための練習』が行われる。鹿児島キャンプではホテルの地下に素振り場があった。でも、どうやって投手の球にタイミングを合わせるんだ(苦笑)。打撃にはスイング以外に、球を見極めてタイミングを取るという要素がある。練習は試合につながらなくちゃいけないと、ナインには伝えてきたよ。」

ファンサービスに対しても提言がある。

バレンタイン監督
「サッカーでもバスケットでも活躍した人間は嬉しさを爆発させる。でも日本の野球選手は何で本塁打でしかめっ面なんだ。野球では10回中3回打てば上出来。その3回で喜んでもいいだろ。今年はうちの選手がガッツポーズで、ファンと喜びを分かち合う姿が見られるよ。」

◇李はすごいよ

痛烈な意見は、日本、そしてアジア野球を認めているからでもある。

バレンタイン監督
「よく李(承Y)が活躍できるか聞かれる。でも、全てのプロリーグで、55本以上打った選手は11〜12人ぐらいしかいない。李の打球は他の選手と違うよ。ピアザ(メッツ)やパルメイロ(オリオールズ)コンザレス(ロイヤルズ)もセンターにすごい当たりを打つけど、そんな選手を指揮できるのは幸せ。」

アジア野球への愛情は五輪の位置付けにも表れている。

バレンタイン監督
「五輪が世界最高チームを決める大会になるとは思わない。野球は寄せ集めでは機能しないんだ。だから大リーグにアジア地区ディビジョンをつくればいい。日本や韓国、中国のチームで勝者を決め、メジャーの他の地区のチームと戦う。そうすれば真の世界一が決まるんじゃないかな。」

日本を愛するバレンタイン監督が目指すのは「合理的かつ楽しい野球」。そんなファン本位の野球を披露する心意気をほとばしらせた。

◇その他Q&A

≫ボンズの73本塁打記録はステロイドによるものなのか。
バレンタイン監督
「昔からスポーツ選手はいつも自分を高めようと、練習法や摂取物について研究してきたんだ。それが合法でも違法でもね。でもボンズの記録はステロイドのせいではないよ。彼は(父親譲りの)優秀な遺伝子を持っている。スイング以外にも、球種を見分ける目が素晴らしいし。だって外角ぎりぎりに95マイル(約153キロ)くらいの球がくるんだよ。パワーだけで打てる訳がない。」
≫新庄(日本ハム)が昨年、メッツで起用されなかったのは人種差別によるものか。
バレンタイン監督
「誰の心にも偏見みたいなものはあると思う。メッツでなぜ起用されなかったかは知らないけど。日本の他の球団の監督だって同じような偏見や先入観はあると思うし。まあ、彼との交渉が禁じられているという、間違った情報のおかげで獲得できなかったのは、後悔すべき状況だったけどね。」

◇うどんが好物−ボビーはこんな人

ファンに優しい
鹿児島キャンプでは毎日、練習前と練習後にファンにサイン。健康のために朝、自転車に乗る時も、街行く人々に笑顔で手を振り続けていた。
選手にも誠意
ナインにも誠意ある対応を見せる。選手に伝えていないことは報道陣に「オフレコ」を求める。選手が新聞やテレビなどを通じて監督の考えを知ることを嫌い、思っていることは直に話しかける。
一丸
コーチの指導法を1、2軍で統一。鹿児島では1軍対2軍のオープン戦も開催しファーム選手のモチベーションを保った。個人プレーに走る要因となる成績によるオプション契約を禁止するなど、全員で勝利に向う姿勢を植え付けた。
日本に溶け込む
箸を上手に使い、自らノリを買いに出かけたことも。キャンプ中はうどんが好物だった。また朝、自転車に乗る時には日本語会話の教材CDを聴いている。
気遣い
キャンプで腰痛を発症した李に畳の部屋に移るよう打診。また家族やガールフレンドとの同宿許可など、余計なストレスをためないよう配慮。

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四国、関西遠征も効率的に

4日から、松山(対阪神)、ヤフー(対オリックス)、大阪ドーム (対大阪近鉄)、ナゴヤドーム(対中日)と7日まで4連戦を行うが、その遠征メンバーを発表した。今回の遠征では、全試合に帯同する選手のほかに、2試合のみ、3試合のみと帯同する選手、また、遠征途中に加わる選手など、様々な形に分けることになった。キャンプに続いて、効率的な遠征を行う。

バレンタイン監督
「遠征に参加してしまうと、練習できるのはゲーム前の短い時間しかできない。何もしないでいるのはもったいない。こちらに残れば、やらなければいけないことが出来るし効率的。」
4日〜7日4日〜6日4日〜5日6日〜7日不帯同
4試合帯同3試合帯同2試合帯同2試合帯同
長崎
川井
高木

里崎
清水将
橋本
小坂
フランコ
西岡
福浦
今江

渡辺正
ユウゴー
立川
垣内
井上
ベニー
藤田
田中充
薮田
山崎健
戸部
小宮山
加藤
小林宏
黒木

初芝
塀内
サブロー
波留
清水直
渡辺俊
ミンチー
浜名
原井
諸積
浅間
田中良
小野
小林雅
セラフィニ
早坂
於保
佐藤

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ボビー、1000本素振りばかり意味ない[スポニチ]

ボビー・バレンタイン監督が1日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見。冒頭の自己紹介で「世界でただ1人、大リーグのアメリカン、ナショナル両リーグ、そして日本と全てで解任された監督です」とジョークで会場の笑いを誘った。

報道陣からの質問に答える形で、日米の野球の違いなどを熱弁。練習について「日本は試合につながらない、練習のための練習が多い。1000本の素振りばかりを繰り返しても意味がない」と批判した。また、96〜02年に指揮を執ったメッツに加入した松井稼については「(本拠)シェイ・スタジアムは上空に風も巻いているし、春先に悪天候も多いので守備の難しい球場。シーズン出だしでつまずくと、タフな状況になるだろう」と厳しい見方を示した。

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バレンタイン監督大放談…日本球界をメッタ斬り[サンスポ]

ボビーの大放談だ!ボビー・バレンタイン監督が休日の1日、日本外国人特派員協会で特別講演会を行った。久々に外国人記者に囲まれ、日米の練習法の違いから五輪野球に至るまで、約1時間半もノンストップでしゃべりっ放し。ボビーのお口は止まらない。女子高生も真っ青の超早口。久々に外国人記者に囲まれ、通訳なしで話せるのが嬉しかったのか、バレンタイン監督が大放談を繰り広げた。

「私が世界で唯一、ア、ナ両リーグ、日本で指揮を執り、その全てで解雇されたバレンタインです」。いきなり大爆笑を誘い、テンションはMAX。舌鋒は、日本野球の根幹?“根性論”に及んだ。9年ぶりの日本キャンプで目を丸くしたのは、夜間練習後に若手選手が何百、何千と繰り返す素振りだった。「夜間にホテルでバットを振るなんて、ナンセンスですよ。それでタイミングが取れますか?」。今後、夜間練習で素振り禁止の方針を打ち出した。さらに“口撃”はアテネ五輪野球の日本代表へ。「寄せ集めでやるチームが最強ではない」とメッタ斬りだ。まさに言いたい放題。だが、最後に李承Yの質問を受けるや、顔色が変わった。

「どんな国でも、55本塁打以上もマークする打者は何人もいない。(打球が)中堅に飛んだときの飛距離はスゴイ」。メジャーの監督時代に主軸だったパルメイロ(現オリオールズ)、ピアザ(メッツ)、ゴンザレス(レンジャーズ)の名を挙げ、昨季56発の“アジア新記録保持者”を絶賛した。さて、これだけ言えるのも、今季のロッテに自信あるから。大放談の責任は自らの指揮でとる。

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バレンタイン監督根性野球NO!![報知]

◇意識改革訴える

野球に「根性論」はいらない。ボビー・バレンタイン監督が1日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見し、日本式の練習方法を否定した。開幕を27日に控えたナインに、目的を持った「試合のための練習」をする意識改革を訴えた。

1か月間のキャンプを冷静に分析した。「日本は練習のための練習をしている。例えば打撃に必要なのは、技術的なスイング、球の見極め、投手とのタイミング。宿舎の地下で1日に1万回素振りをしても、クレージーでナンセンスだ」キャンプ中は投手の100球を超える投げ込みに難色を示した同監督。日本特有の考えを真っ向から否定した。

また、五輪野球についても指揮官は持論を展開。「野球はチームプレー。個人の寄せ集めが最強とは思わない。日本や中国の各球団で“アジア・ディビジョン”を作って、その勝者が大リーグの勝者と戦う。勝ったチームが真の世界チャンピオンだ」と“アジアリーグ構想”も披露。「私は、メジャーの両リーグと日本で解任された史上唯一の男だ」とジョークを飛ばしたバレンタイン監督らしく、独自の視点で野球に鋭く切り込んだ。

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バレンタイン監督ジョークで会見[ニッカン]

9年ぶりに日本へ復帰したボビー・バレンタイン監督が1日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見し、日米の練習での目的意識の差やメッツ時代の教え子、新庄剛志外野手について語った。

久しぶりにネーティブスピーカーに囲まれてご機嫌の同監督。冒頭の自己紹介では「史上初のアメリカン、ナショナル両リーグと日本の全てで、解任された監督です」と米大リーグのレンジャーズなどで監督の座を追われたことをジョークに交えて会場の笑いを誘った。また、情熱的な指導で有名な指揮官らしく「野球選手はもっと喜びを表現すべきだ」との持論も展開した。

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