わたしはかもめ2004年鴎の便り(3月)

便

3月3日

ボビーから招待状[ニッカン]

◇96年「復帰嘆願書」署名者1000人公式戦へ

復帰祝いの贈り物です。ロッテのボビー・バレンタイン監督は3日、自らの復帰を願う「嘆願書」に署名してくれたファン1000人を、千葉マリンの公式戦に無料招待すると発表した。同監督の表情など一塁側ベンチ内の様子がよく見える「ボビー・シート」を今季発売するにあたり、PR役を務めた同監督が静かに語り始めた。「嘆願書にサインしてくれた人達には感謝している。彼らをここに招待します」。メッツ監督就任前でまだ浪人時代だった96年、3冊の復帰嘆願書が届いた。署名数は約1000人。9年ぶりの再登板を決断した裏には、この熱心なファンの存在が大きかった。

バレンタイン監督
「自分をサポートしてくれたことに対する、小さな恩返しです。」

球団営業部から今回の企画を伝えられると、合計2000枚、総額500万円分のチケットをポケットマネーで購入。署名してくれたファン1人につき2枚をプレゼントしたいと球団に伝えた。嘆願書に記載された名前と照合し、本人と確認できれば、無料招待券を手にできる。場所はビジターサイドの三塁側だが「メジャーみたいに、球場全体でチームを応援する雰囲気にしたいから」と、熱烈支持を訴えた。

ボビーシート
今季から千葉マリンの三塁側内野席に約1000席設置。昨年から500円値下げして1席2500円。球場で購入すれば、バレンタイン監督の顔写真入りの特製チケットを手にできる。

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小林宏代魔神[ニッカン]

ロッテの「臨時ストッパー」に小林宏之が名乗りを上げた。バレンタイン監督がこの日、「彼は先発、中継ぎもそうだが、クローザーも務められる素材」と語ったもので、アテネ五輪代表入りが濃厚な小林雅英不在時の代役に急浮上した。代役育成は急務。小林雅が代表に選ばれれば、約1ヶ月間もチームを離れる。バレンタイン監督は「チームにとっては、確実にいい投手だということ」と小林宏の実力を高く評価している。昨年も前半戦は中継ぎ、後半戦は先発でフル回転し、どんな起用法にも対応できる柔軟性がある。小林宏は「まだ(ストッパーの)経験がないので、どんなものかやってみたい気持ちはあります」と前向きだった。

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バレンタイン監督が9年前のファンに“恩返し”[サンスポ]

ボビーのイキな恩返しだ!!ボビー・バレンタイン監督が3日、シーズンを通じて計2000席分、総額500万円をポケットマネーで捻出。9年前に日本を離れた際に手紙で支えてくれたファンを招待する太っ腹プランを明かした。9年前にボビーに激励の手紙を書いたファンの手元に、もうすぐ感激の招待状が届くことになる。

9年を経ても千葉のファンを忘れてはいなかった。バレンタイン監督が前回ロッテの指揮を執った平成7年、日本を離れる際に手紙を送り、励ましてくれたファンを招待するプランだ。「95年に日本を離れる際、ファンの皆さんにたくさんの手紙を頂き、励まされました。そんな方への私からの小さなお返しです」。シーズンを通じて1枚2500円の席に2000人を招待。総額500万円という太っ腹だ。この破格の金額に、指揮官の気持ちがこもっている。今も手元に残るファンからの手紙。「差し出しのあて先に連絡を取って、チケットを郵送するなどの方法を考えています」と1人1人に直接コンタクトを取り、感謝を伝える方針だ。

このアイデアに球団側も賛同、新たなファン開拓プランとして、今季から三塁側に“ボビーシート”を1000席新設することを決めた。三塁側は従来はビジターの応援席だが「球場全体で応援するのが本当。そういう雰囲気を作っていきたい」(バレンタイン監督)とメジャーの球場を意識。一塁側より500円安い料金を設定して、ロッテのチームカラーのグレーでスタンドを埋め尽くす。戦術はもちろん、球場でも改革を続けるバレンタイン監督。今季の千葉マリンは、ダイヤモンドをグルリと囲む大歓声で熱く燃えるはずだ。

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“個人面談”を実施[サンスポ]

ボビーが生活指導!?バレンタイン監督がこの日、練習が行われた千葉マリンの監督室で選手との“個人面談”を実施した。「選手と話をして、いい環境をつくっていきたい」との目的で、まずはジョニーや小宮山らベテランから若手までの投手陣、さらに新外国人の李承Yと面接。今後は野手陣とも直接対話する方針だ。

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小林宏が臨時ストッパーに名乗り[サンスポ]

昨季、先発に中継ぎにフル回転し10勝の小林宏が3日、臨時ストッパーに名乗り。守護神・小林雅の8月のアテネ五輪出場が濃厚。「自分では抑えをやってみたいという気持ちがあります」と宣言した。この日に面談したバレンタイン監督も「彼は抑えもできるいい投手」と太鼓判。4日の阪神戦(松山)に先発予定で、まずは猛虎相手にアピールだ。

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千葉マリンに「ボビーシート」新設[ニッカン]

ロッテは3日、千葉マリンスタジアムでの主催公式試合の三塁側指定席内に、特典付きの「ボビーシート」を1000席新設すると発表した。球場の前売り券販売所で購入すると、ボビー・バレンタイン監督の顔写真入り専用チケットや特製ベースボールカードなど、試合ごとに各種特典が得られる。

またバレンタイン監督は同日、前回指揮を執った95年に監督を解任された際に残留を求めて球団に嘆願の手紙などを出したファンのうち1000組2000名を「ボビーシート」に招待することを明らかにした。招待するファンや対戦カードなどは未定だが、球団が招待状を郵送することにしており、あらためて募集はしない。バレンタイン監督は「サポートに対して感謝の気持ちを表したい」と今回の趣旨を説明した。

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ボビーが恩返しシート[スポニチ]

ボビー・バレンタイン監督が3日、95年の解任時に続投要請や激励の手紙を送ってくれたファン1000人を、千葉マリンでの主催試合に招待したい考えを示した。球団はこの日、三塁側内野指定席「ボビーシート」(各試合約1000席)の発売を発表。一塁ベンチの指揮官がよく見えるよう今季から設置したもので、サインなどの特典を用意する方針だが、これにボビー自身が反応した。

「小さなことですが、私をサポートしてくれた人へ心からのお返しです」。1枚2500円の入場券を500万円のポケットマネーで購入。1000人に観戦希望日を確認し、2枚ずつ贈るという。昨秋の就任会見でもファンの嘆願書を持ち込んだ指揮官らしいお返しだが、本来相手ファンで埋まる三塁側からの応援にも期待している。「メジャーでは球場全体がホームチームをサポートする。マリンでもそういう雰囲気をつくれれば」。ファンへの恩返しと球場の効果的な雰囲気づくり。9年ぶりに復帰した指揮官は斬新なアイデアで改革を進める。

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「ボビーシート」に2000人招待[報知]

◇総額500万円ポケットマネー!

ボビーが感謝の大盤振る舞いだ。ボビー・バレンタイン監督が3日、今季から設置される千葉マリンの「ボビーシート」に前回、指揮を執った95年からのファン1000組2000人をポケットマネーで招待するプランを披露した。総額500万円に及ぶ壮大な計画で、ホームゲームを盛り上げる。

「日本に来ることは運命だった」という指揮官。95年に1年で退団したとき、復帰の嘆願書や本人に送られた手紙は数万通に及んだ。現在も監督と“メル友”のファンも少なくない。その中から球団がファンに来場を打診、チケットを贈って観戦に来てもらうというものだ。「私を応援してくれた人への小さなお返し」と、まずは古くからのファンに感謝の意を表す。

もちろん、新たなファンにもサービスを忘れない。「ボビーシート」は、これまで三塁側指定席だった部分に1000席設置し、従来より500円安い2500円で販売。ボビーの顔写真入り専用チケットや、監督のサインがプレゼントされるなど特典つきだ。本来、三塁側はビジター側だが関係ない。「球場全体のファンがサポートしてくれる環境を作りたい」という指揮官の熱い思いが、ファンを巻き込んでロッテを変えていく。

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根来コミッショナー、交流試合に前向き[ニッカン]

日本野球機構の根来泰周コミッショナーが3日、都内の日本記者クラブで会見し、セ・パ交流試合に前向きな姿勢を見せた。公正取引委員会委員長だった96年にも同クラブで会見、コミッショナーとしては91年の吉国一郎氏以来、2人目だ。根来コミッショナーは交流試合の実現に「個人的に面白いと思っている。だが球団の利害、選手会の問題もある。オーナー、代表者の理解を得て(現在のペナントレース試合数の)上に乗せる方向だったら話がまとまるのかな、とも思う」と明かした。

就任して1ヶ月、感じた球界の問題点も挙げた。「選手、球団に社会と違うところがある。(選手の)給料がやたらに高くなっていることが、一般社会に好感を持たれるだろうかということ。経済状態が問題になってくると、12球団体制が永続的なのかどうか考えていかないと。誰もがそう考えていると思う。選手も自分の力だけで行くんだというと、衰亡していく」と危機感をあらわにした。

ファン拡大に地道なサービスを求めた。「大リーグと日本球界の違いはファンサービスの徹底。プロ野球発展へ、いいプレーを見せればいい、では通らない」と訴えた。日本高野連との間でドラフトに関する覚書が交わされるなど、プロアマ交流も「推進したい」とした。覚書の違反行為に対する調査機関の設置にも「簡単に言えば、作ればいい。動きやすいものを作って動いてもらう。実行しなければ意味がない」と積極的だった。

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