わたしはかもめ2004年鴎の便り(3月)

便

3月5日

オリックス2−12千葉ロッテ(ヤフーBB)

ロッテは李承Yが引っ張って右方向に本塁打を放った。黒木は3回2失点ながらまずまずの内容。小宮山が2回を無得点に抑えた。オリックスは小倉が3回1/3を11安打10失点と乱調。本柳とマック鈴木の好投が好材料だった。

123456789R
千葉ロッテ32160000012
オリックス0110000002
波留
「とにかく楽しんでやろうと思ってる。でも、まだオープン戦だから…。」
清水将
「高めのストレートでした。打った瞬間は入ると思わなかったのですが…。1、2、3の勢いで打ちました。まあ、ホームランはたまたまですよ。」
「打ったのは真っすぐ。感触?どうかな…。まあ、オープン戦とはいえ、打たないよりは打ったほうがいいからね。」

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黒木甦った“雄叫び”[ニッカン]

◇因縁の神戸で復活へ第1歩、先発3回2失点

そして神戸で因縁を断ち切った。黒木知宏投手が1軍では2年半ぶりとなる先発マウンドに立った。3回3安打2失点の結果は度外視して、充実感に溢れていた。「ストレートはキャンプを通じて1番良かった。気持ち良く投げられました」。

初回、三者凡退の快調なスタート。修得したばかりのチェンジアップも、バレンタイン監督が「素晴らしい。有効な武器になる」と絶賛した完成度に達していた。最後の3イニング目は「抑えたい気持ちが強くなった」と力勝負に臨み、谷がストレートに5球連続ファウルと押されたほど。「自然と声が出ていた」と、マウンドで雄たけびを発する黒木本来のスタイルを取り戻していた。

神戸には複雑な感情を抱いていた。「1番最後に投げたマウンドで、黒木という名前が売れたのもここだから」。「七夕の悲劇」として語り草になっている98年7月7日。あと1死に迫りながら同点2ランを浴び、プロ野球新記録の17連敗を喫した日。右肩負傷で最後の1軍登板となったのも、ここ神戸だった。

「次は結果を求められるけど、自分のボールは戻りつつある。戻ってくれば結果はついてくる」と黒木。今度は復活への第1歩として、神戸の名がファンの間に語り継がれるはずだ。

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李、初アーチ

李承Y内野手がオープン戦初アーチを放った。2回2死、初球の外角高めの甘い直球を会心のスイング。持ち味の低い弾道で、右翼席中段に突き刺した。前日の初長打に続いて「アジアの大砲」がベールを脱ぎつつある。だが、本人は「手応え十分だったが、感想は何もない」と不満顔。続く4回、無死二、三塁の打席で空振り三振に倒れたことを、4番のプライドが許さなかった。バレンタイン監督も「次の打席で得点を挙げられず、悔しさで(仲間の)祝福を受け付けなかった。プロフェッショナルな男だ」と感心していた。

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小宮山また無失点

2年ぶりのユニホーム復帰となる小宮山が、この飛も快調に0を重ねた。2回を2安打無失点。ストライク先行で走者を得点圏に進めず、オープン戦は通算4回1/3を投げて無失点を続けている。それでも、「色々試したかったが、この点差(10点差の場面で登板)では打者も緊張感を欠く」と物足りなさを感じていた。

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李の弱点つかんだ

伊原監督が手痛い1発と引き換えに、ロッテ李承Yの弱点をつかんだ。先発小倉が2回の第2打席で外寄り直球をソロ本塁打されたが、同監督は「あそこに投げたらイカンということ」と平然。第3打席では小倉に内角攻めを指示し、最後は内角直球で空振り三振を奪った。シーズンでも徹底した内角攻めで、封じにかかる。

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一時帰国

フランク・ランペン内野守備走塁コーチがミッシェル夫人第二子出産に立ち会うため、6日に一時帰国。再来日の日時は未定。

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李、オープン戦11打席目待望の1号[スポニチ]

待望の初アーチは2回だった。ヤフーBBのオリックスとのオープン戦、2死から打席に入った李承Yが初球を叩く。小倉が真ん中に投じた131キロの直球。バットを振り抜くと打球は右翼中段への1号ソロとなった。「手応え十分。甘い球が入ってきたので自分のスイングができれば…」。

オープン戦11打席目の快音。初長打初打点を記録した前日の阪神戦(松山)から着実に階段を上がった。「日々良くなっているのを感じる」と手応えを口にした。この日は強い後押しもあった。試合前に相手ベンチの具デソンと対面。「ぶつけられるほどの球でも逃げるな。初球から狙え」。初対戦の投手を相手に手探りが続く中、韓国球界の先輩から送られた助言で積極性の大切さを再認識。すぐさま「甘い球なら振るべき」と実行に移し、初回には初盗塁も記録した。

環境に適応しつつある李。だが、バレンタイン監督が印象づけられたのはむしろ4回だった。無死二、三塁から空振り三振に倒れたことを「本塁打の喜びより悔いが残る」と反省。以後、本塁打の祝福を受けつけなくなった姿に指揮官は「プロを感じた」と感心した。日本代表・長嶋監督入院に触れ「早く治って欲しい」と漏らした。昨秋のアテネ五輪アジア予選で戦い、野球人として尊敬。それだけにショックはあったが、できることは全力プレーだけ。韓国プロ野球最強打者が開幕へ向けペースを上げる。

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李、来日初アーチに「手応え十分」[サンスポ]

アジアの大砲・李承Yが来日初アーチ。2回無死走者なしの場面で、オリックス先発・小倉の初球を右翼席に運んだ。「手応え十分のスイングができた」と快心の笑み。しかし、4回無死二、三塁での三振には「あそこで打点をあげられなかったことが悔しいです」と反省も忘れなかった。

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李11打席目ついに出たロッテ1号[報知]

アジアの大砲が、ついに“号砲”を鳴らした。甘いボールなら、李のバットは初球でさえも見逃さない。小倉の外角寄りの131キロの直球を踏み込んでとらえた。2回2死で迎えた第2打席。オープン戦1号が、右翼スタンドに弾んだ。「ホームランが出たからといって特に感想はないけど、手応えは十分だったね」いつも通りクールに決めても、120メートル弾の感触はウソをつかない。

韓国の先輩・具からアドバイスがあった。試合前、食堂で20分ほど会話を交わした。「初球から迷わずいけ」「たとえぶつけてきても、インサイドのボールから逃げるな」先輩左腕から贈られた言葉を実行し、11打席目にしての初アーチだ。「体力的にも日に日に良くなっている」と、この日は一塁手で出場。初回には日本で初盗塁もマークした。

バレンタイン監督は「1号が出たことは喜ばしいが、それ以上に次の(4回無死二、三塁)打席で三振したことを悔しがったところは非常にプロフェッショナルだ」と李の姿勢を絶賛した。試合後は“1号ボール”をスタンドで手にした親子に、李は笑顔でサインをして見せた。「これからも失投は逃さない」と息巻く56発男が、日本での第1歩をしるした。

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ジョニー完全復活間近「1番よかった」[ニッカン]

3年ぶりの復活を目指す黒木知宏投手のオープン戦2度目の登板は3回3安打2失点。しかし、その投球には大きな前進が見られた。マウンドは01年7月27日、故障前最後の登板となったヤフーBBスタジアム(当時GS神戸)。「駆け出しのころのことも含め、色々な思いがよぎった」と黒木。この日は「帰ってきた」の感慨を胸に、不安を払拭し右腕を思い切り振り切った。

「キャンプから通じて1番良かった」という速球は、最速137キロ。だが「気持ちに体がついてきてくれた」と、数字よりキレに好感触を得た。バレンタイン監督も「どんどん強く投げられるようになっている」。普通に投げるだけなら、もう問題はない。完全復活までは、まだまだ多くのステップがある。「次は結果も求めていきたい」と、黒木自身もそれは認めている。今は順調な回復ぶり。「自分のボールさえ戻ってくれば、結果はついてくるし、その手応えを感じる」と話す“ジョニー”が、以前の輝きを取り戻しつつある。

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出た!李、オープン戦4戦目で1号[ニッカン]

韓国の本塁打王、李承Y内野手がオープン戦4試合目で1号本塁打を放った。2回2死無走者から小倉の甘い速球をライナーで右翼席に運んだ。ただ「手応え十分のスイングだった」と言う割に表情はさえない。続く第3打席、無死二、三塁での三振に悔いが残った。待望の1発にも「特に感想はありません」。それでも、そんな李に、バレンタイン監督は「彼のプロフェッショナルな姿勢を強く感じた」と言い、また評価を高めた様子だった。

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李承Y、オリックス戦で日本初アーチ[朝鮮日報]

日本初アーチ。“アジアの本塁打王”が待望の1発を放った。李承Yは5日、神戸のヤフーBBスタジアムで行われたオリックス・ブルーウェーブとのオープン戦に「4番・一塁」で出場し、4点リードの2回2死走者なしの第2打席で右腕・小倉恒から110メートルの右越えソロ本塁打を放った。小倉は昨年51試合に登板し、4勝13敗7セーブ(防御率4.52)を記録した投手。李承Yは小倉の初球131キロのストレートを捉え、右翼スタンドに運んだ。

オープン戦4試合目、10打席目にして飛び出した本塁打。昨年韓国で56本を放ち、年間最多本塁打のアジア記録を塗り替えた「アジアの本塁打王」の面目を躍如した。1回には一塁手争いのライバル、福浦和也の2ランの後に打席に立ち、遊撃手のエラーで出塁後、盗塁と安打で本塁を踏み、得点も挙げた。李承Yは第3打席で三振した後、交替した。オープン戦の成績は11打数3安打(2割7分3厘)、3打点とした。この日の初本塁打は、李承Yが日本でも十分にスラッガーとしての威力を発揮できることを初めて確認したという点で意味が大きい。

李承Yはオープン戦2試合で6打数1安打にとどまっていた。日本の投手特有の変則的な投球フォームにタイミングが合わず、本来の打撃ができなかった。しかし最近、50センチ四方の木箱の上に左足1本で立って打撃練習をし、重さ3キロのボールをつかんで上体を回転させ、体重移動をスムーズにするトレーニングを積んでインパクト時の瞬発力を高めた。日本の日刊スポーツ紙は李承Yが前日、2点二塁打を放つと、「ライオンキングは進化している」としながらこうした内容を紹介し、李承Yの成長と努力を高く評価した。

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