わたしはかもめ2004年鴎の便り(3月)

便

3月12日

横浜3−5千葉ロッテ(横浜スタジアム)

ロッテは先発陣の一角、渡辺俊が5回を2失点。下手投げから高低を巧みに使い、順調な仕上がりを見せた。李は左投手の変化球を中堅席へ運び、うまさも披露。横浜のマレンは5回5失点で力不足を露呈した。

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千葉ロッテ3000200005
横浜0002001003

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李驚打、弾丸2号[ニッカン]

◇目覚めたロッテのライオンキング

李承Y内野手が「弾丸アーチ」を放った。横浜戦の初回、バックスクリーン左へ一直線に突き刺さる先制2号2ラン。3回の2打席目には、痛烈なライナーで左前に運んだ。持ち味の鋭い打球が戻り、オープン戦では10打席ぶりの安打をマーク。2試合で6打数5三振と壁にブチ当たっていた「ライオンキング」が、しばしの眠りから覚めた。

◇大振りに修正

あの「歴史的一打」を彷彿させる弾道だ。李の打球は、低い軌道のまま加速するように、バックスクリーン横のスタンド中段へと突き刺さった。1回2死二塁。カウント1−0から横浜マレンが投じた124キロ、やや外角寄りの甘いスライダーを、ガツンと一撃。昨年、韓国でマークした「アジア新56号」と同じ弾道の一撃に、左翼席のロッテ党もわいた。

李の「驚打」はまだ終わらない。続く3回の打席では、高速ライナーで球場のスピードガンをも驚かせた。再び横浜のマレンの外角ストレートをとらえて、左前に火の出るようなヒット。その時、スコアボードの計測表示は「148キロ」。マレンが投じたストレートの球速ではない。何と李の高速打に反応した数字だった。

スラッガーの本能をコントロールした。「打ちたい気持ちが強過ぎたので、今日はボールの見極めをテーマに、ボールを呼び込んで打つことを心掛けた」。来日4試合目で初本塁打をマークするなど、順調に結果を残してきた李。だが最近2試合は大振りが目立ち、いずれも空振りで5三振を喫するスランプに陥っていた。「振りなカウントにされたことも原因。ここまでの経験を基に、検討し直した」と練習では、打撃投手に変化球を多めに要求。緩急で攻める日本流の配球に備えた。またサムスンの先輩で、巨人と横浜でプレーした新浦寿夫氏が試合前に李を訪問。成功へのアドバイスをもらった。

◇全試合4番

ただ打撃信念は揺らいでいない。「色々な投手に、いかに対応できるか。フォームや打撃そのものを代えるつもりはない。自分の持っている力を出せれば問題ない」。全試合で4番スタメン起用するように、バレンタイン監督も全幅の信頼を置いている。15日には松静夫人が来日。トンカツやラーメンなど外食中心から、慣れ親しんだ食卓に戻る。内助の功を得て、李のバットもいよいよ本格化しそうだ。

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セラフィニ0封

新外国人ダン・セラフィニ投手が初登板し、1回を3人で片付けた。最初に対戦した石井には9球すべて直球で押し、次打者からは一転して変化球攻め。左腕から最速144キロ、制球も安定し無難なデビューを飾った。「まさか雨が降っているとは思わなかったけど、ゲームに入ったら影響なかった」。だが、外国人枠は野手3人で臨むため、バレンタイン監督は「彼は保険的な選手。何かあったときの備え」と開幕2軍スタートを明らかにした。

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渡辺俊、2失点も先発当確

渡辺主が先発ローテNO.3の座を確実にした。5回3安打2失点。唯一の失投といえる古木のソロにしても「欲張って、同じ球を試してみた結果」という。最速130キロながら、下手から高低を自在に攻める制球が抜群で、全て空振りで4三振を奪った。「(課題の)左打者に色々な球を試すことができて良かった」と余裕の調整だった。バレンタイン監督は「間違いなく、チームの勝利にたくさん貢献してくれる」と、ローテ入り合格を出した。

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李2号2ラン!開幕4番へ前進[スポニチ]

白い弾道が美しい放物線を描いた。バックスクリーン左への先制2ラン。李が14打席ぶりに快音を発した。「得意のコースでしたからね」。当然のように振り返ったが、ここ2試合は本来の打撃ができていなかった。「打ちたい気持ちが強過ぎた」と上体が突っ込む悪い癖が出ていた。それを踏まえた上で打撃練習ではカーブを要求。1ストライクからやや外寄りに入ってきた124キロのスライダーを引きつけてはじき返し、成果を見せた。

バレンタイン監督は関係者に「ここ(横浜)はスタンドが近い。李が打つよ」と予言。それを高い能力で“実現”した李を、指揮官はここまで全8戦で4番に起用し「信頼」を示している。試合前には、横浜・佐々木とともに花束を贈られ、スコアボードに韓国語で「ようこそ横浜へ」と表記されて「いい気分転換になったよ」と笑顔を見せた。15日には松静夫人が来日。外食続きの生活も終わる。 「経験を積んで、今日のような打撃をしたい」と強調した李が、強い援軍を得て開幕4番へ加速する。

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李2号弾丸アーチ!本来の打撃が復活[サンスポ]

強烈な弾丸ライナーがバックスクリーン横に突き刺さった。1回2死二塁から横浜の先発・マレンのスライダーを叩いた李承Yの来日2号アーチ。中堅方向に低い弾道で伸びる本来の打撃が戻った。

「1番得意なコースでした。自分のスイングができました」。第1号を放った5日のオリックス戦(ヤフーBB)から3試合で10打数2安打、6三振。異国の地でようやくつかんだリズムを再び失いかけていた。「打撃フォームをいじることはしません。自分の力を出せれば問題ないと思っています。今日は不利になる前に、いいカウントから打つことを心がけました」。

技術面よりも、精神的な部分に不振の原因を求め、打席での気持ちを切り替えて臨んだ試合で最高の結果を出した。「何度も言っているが、彼はいい打者。それを証明してくれた」とバレンタイン監督も一安心だ。15日には夫人の松靜さんも来日する。これまで外食続きだったが、健康管理など生活面も改善されることは間違いない。「これからも色んなパターンの投手と対戦するが、駆け引きを楽しみたい」。生活の基盤も整いつつあるアジアの大砲。いよいよ真の姿を見せ始めた。

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李は不動の4番かと思いきや…[サンスポ]

オープン戦8試合を消化時点で、これまで1日として同じオーダーのないロッテ打線の中で唯一固定されているのが3番・福浦、4番・李承Yの2人。李は不動の4番かと思いきや、バレンタイン監督は「気づかれちゃったのか。明日は代えましょう」。日替わりオーダーならぬ、気まぐれオーダー!?

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渡辺俊が5回3安打2失点[サンスポ]

オープン戦3度目の登板となる渡辺俊は5回を3安打で2失点(自責点1)。古木に1発こそ許したが、順調な仕上がりに「思い通りのことができた」。下半身が安定し、9勝を挙げた昨季の自信を胸にオフは腰から太ももを強化。フォームもさらに安定感を増した。バレンタイン監督は「今年も多くの勝利に貢献してくれるはず」と笑顔で話した。

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バレンタイン監督絶賛!李2号[報知]

狭い横浜スタジアムでなくても、飛距離は十分だった。まさに狙い澄まして打った李承Yの打球は、勢いを失わずにバックスクリーン左に弾んだ。1回2死二塁といきなりの好機に4番の重責を果たす2号2ラン。5日のオリックス戦で放った1号ソロは直球だったが、この日は変化球への不安も打ち消した。

「やはり有利なカウントで打つことが重要。そうすれば変化球も打てる」。カウント1−0からマレンが投じたスライダーは、外から内に入る124キロ。最近2試合で無安打5三振と精彩を欠いていたが、練習では打撃投手に二段モーションや変化球を要求して打ち続けた。そして10打席ぶりの安打が2号アーチ。2打席目も左前安打をマークし、バレンタイン監督は「試合ごとにいい打者と証明してくれる」と舌を巻いた。

単身赴任で、通訳の李東勲氏との食事がほとんどだが、15日には“美人妻”と評判の松静夫人が来日予定。今後は食事面も気にしなくていい。「自分のプレーは全て球場でお見せします」と、全試合で4番に座るアジアの大砲にも自信と余裕が見える。2週間に迫った開幕へ向けて、必要なファクターはそろった。

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ボビー笑顔、サブマリン渡辺俊今季も健在[ニッカン]

オープン戦3度目の登板となった渡辺俊介投手は、5回を3安打2失点(自責点1)と順調な仕上がりを見せた。横浜・古木に1発こそ許したが「だいたい思い通りのことができた」と振り返った。

昨季9勝を挙げ自信をつけたサブマリンは、オフに腰から太ももを強化。下半身が安定し、投球フォームもさらに安定感を増した。下手投げ共通の課題でもある、左打者対策もこの日は上々。バレンタイン監督は「今年も多くの勝利に貢献してくれるはず」と笑顔だった。

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李第2号!弾丸ライナーで中堅へ[ニッカン]

李承Y内野手のオープン戦2号は、鋭いライナーで中堅左へ突き刺さった。ここ2試合は6打数ノーヒットで5三振。「打ちたい気持ちが強すぎた」と反省し「ボールを見極める」ことを心掛けた。呼び込んで打つ本来の形を取り戻した1回2死二塁。初球は、左腕マレンの甘い球を見逃し苦笑い。続く2球目。「得意のコース」という甘いスライダーはさすがに見逃さなかった。

左腕投手への対応に苦しむのでは、との声もあった。しかし韓国で56本塁打した昨季も、左腕には2割8分9厘の14本塁打をマーク。バレンタイン監督も「どんな左腕もきっちりと打ちこなしている」と、主砲の力を再確認した。試合後の李は「本塁打そのものには感慨はない」と、打点とチームへの貢献を第1に挙げた。

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