3月20日3月20日小宮山悟投手が開幕5戦目となる3月31日の近鉄戦（大阪ドーム）で先発することが20日、決まった。中日とのオープン戦が雨天中止となったこの日、練習後にバレンタイン監督が「今日は雨で試合がないので代わりのニュースが必要ですね。開幕ローテは初戦は清水直、2戦目はミンチー、3戦目は渡辺俊、4戦目は小林宏。そして5戦目がコミ（小宮山）です」と明らかにした。
チーム最年長の年齢に加え、1年間ユニホームを着ていないブランク。にもかかわらず、監督は小宮山を先発の1人に入れた。本人にもその思いは伝わっている。この日、ブルペンで41球を投げ込んだ小宮山は「期待を裏切らないようにしたい」と力強く話した。
オープン戦3試合で9回1/3を投げ6安打無失点。今春の失点は教育リーグ・ヤクルト戦での3点だけだった。「自分で言うのも何だけど、すごいよね」という内容でローテの座をつかんだ。先発マウンドは横浜時代の01年10月11日の中日戦以来、ロッテの一員としては99年9月11日のオリックス戦以来となる。
それでも浮かれ気分はない。フィジカル面や、技術的な感覚の問題など、1年を通じてプレーする上で、壁となる要素はいくらでもある。「シーズン終わった時に満足した1年だったと胸を張れるようにしないといけない。ローテに入ったことぐらい、どうってことなかったという成績を残したい」と話していた。
小宮山は02年メッツ時代に25試合オール救援だったが、本来は代表的なローテーション投手。92年9月7日から00年9月19日まで、連続試合先発登板の歴代2位となる195試合連続を記録している（1位は山内新一が南海、阪神で続けた311試合）。小宮山が公式戦で先発すれば横浜時代の01年10月11日中日戦以来3年ぶり。パ・リーグの先発マウンドは99年9月11日オリックス戦以来5年ぶりとなる。
一方、右肩痛からの復活を目指す黒木の処遇は先送りされた。バレンタイン監督は「一晩考えて、また明日、彼と話し合いたい。（2軍で）定期的に先発させる方法もあるし、方の状態を万全と判断すれば1軍で中継ぎ起用する可能性もある」と話した。
監督の名を冠した「バレンタイン神社」の除幕式が海浜幕張駅前の商業ビル「プレナ幕張」で行われた。同神社は監督の手を握ると「ボビーがいるから大丈夫ね！全力で頑張ります」などの本人の日本語メッセージが流れる仕組になっている。バレンタイン監督は自分の像を見て「彼の方がきれいな女性と握手をする機会が多いだろうから、僕よりモテるはずだよね」と話していた。
李承燁内野手が出場するロッテ戦のほぼ全試合が、韓国で衛星中継される。韓国の放送局OSBは20日、ロッテ戦を独占中継する契約を同球団と結んだと発表した。27日西武との開幕戦（西武ドーム）から中継する予定。関係者によると日本ハム主催の14試合は含まれない。韓国紙がOSB関係者の話として報じたところによると、契約料は年間40億ウォン（約3億8240万円）。李の契約金と年俸を足すと3億円（推定）となるが、これを支払ってもお釣りがくる金額。かつて同局は鄭珉台のいた巨人の試合などを放送したが、年間の契約料は3000万円程度だったという。
異例の事前通告だ。ボビー・バレンタイン監督が20日、開幕ローテーションを務める5人の投手に、早くも登板日を通告した。中日戦（千葉マリン）が雨天中止となったこの日、監督室に投手陣全員を呼んでミーティング。開幕投手は清水直が務め、小宮山も開幕ローテ入りを果たした。
何も隠すことはない。この時期に5試合分を一気に伝えるのは日本では異例だが、指揮官は「まだシーズンの先のことは考えていないが、最初の5試合は決めました」と自信を持って開幕ローテを明かした。小宮山は「1年のブランクがあるのに順調すぎて怖いが、期待を裏切らないようにしたい」と、自身の復帰戦になる31日の近鉄戦（大阪ドーム）を見据えた。
その陰で、3年ぶりの1軍マウンドを目指す黒木が“ローテ落ち”した。右肩の不安は消えたものの、オープン戦3試合で防御率11.42。「彼の復活のためには、ファームでの登板もあり得る」と開幕2軍も示唆した。あくまでも昨年の実績とオープン戦の結果を重視する指揮官。公明正大な方法で、30年ぶりの優勝へ突き進む。
ボビー・バレンタイン監督は20日、千葉市稲毛区のロッテ室内練習場で、開幕5戦目までの先発ローテを発表した。5戦目の近鉄戦（大阪ドーム）には、1年のブランクを経て復帰した小宮山悟投手が先発。一方、右肩痛からの復活を目指す黒木知宏投手は5人に入れず、両ベテラン右腕は明暗を分けた。
あの男が帰ってくる。1年間の野球浪人を経験した小宮山が、31日の大阪ドーム（対近鉄）で先発のマウンドを踏む。「投げるなら先発の方がやりやすいと思っていました。期待を裏切らないようにしないとね」。この日、バレンタイン監督は先発候補8人を監督室に集め、開幕5戦目までのローテを伝えた。すでに明言していた開幕投手の清水直を始め、順にミンチー、渡辺俊、小林宏の名を挙げ、最後に小宮山を指名した。
オープン戦9回1/3を投げいまだ無失点。「今までの人生の中で1番順調なんです」。本人が不安になるほど完璧な投球を続け、先発ローテを勝ち取った。だが、右肩痛からの復活を目指す黒木はローテ5人から漏れた。指揮官は「彼はまだ回復途中。ただ、ファームで調整させるとか、そういうことは決めてません。（1軍で）リリーフとして使うことも考えられます」。即2軍行きではなく、目下、起用法を検討中だ。
はっきり明暗の分かれたベテラン右腕。小宮山は「怪我をすれば全てがパーになる。それだけは気をつけたいです」と自らに言い聞かせた。9年前のバレンタイン門下生2人が、再びローテに並ぶ日は来るか。
| ロッテの先発投手・開幕ローテーション | ||||
|---|---|---|---|---|
| 月日 | 相手 | 球場 | 先発投手 | 昨季成績 |
| 03-27 | 西武 | 西武ドーム | 清水直 | 15勝10敗、防3.13 |
| 03-28 | 〃 | 〃 | ミンチー | 14勝9敗、防4.54 |
| 03-29 | 近鉄 | 大阪ドーム | 渡辺俊 | 9勝4敗、防3.66 |
| 03-30 | 〃 | 〃 | 小林宏 | 10勝10敗、防3.84 |
| 03-31 | 〃 | 〃 | 小宮山 | 出場なし |
海浜幕張駅前の商業ビル「プレナ幕張」に“バレンタイン神社”が誕生。完成披露会にバレンタイン監督も参加した。千葉マリンと同じ人工芝が敷かれ、真ん中に監督をモチーフにした像が立つ造形物を前に、「すばらしい芸術作品。心から満足しています」と、ご機嫌だった。
ロッテの元エースが明暗を分けた。ボビー・バレンタイン監督は20日、開幕ローテーション5人を決定。各投手に通達した上で異例の公表まで行った。メッツ退団後、1年間の浪人生活を経て現役復帰した小宮山悟投手は31日の近鉄戦（大阪ドーム） に決まったが、右肩痛から3年ぶりの復活を狙う黒木知宏投手は無情の“落選”となった。
「なんだかんだ言って自分自身で凄いと思う」と苦笑した小宮山。ブランクを埋めるため手探りの調整が続く中、好投を続けて周囲の不安を吹き飛ばした。オープン戦3試合で9回1/3を無失点。「順調過ぎる不安は解消されないままだけど、仕方がない」と、ぜいたくな悩みを口にした。一方の黒木は3試合で防御率11.42。17日の教育リーグ・西武戦（ロッテ浦和）も6回5失点で、バレンタイン監督は「しっかり間隔を開けて投げさせることも考える」と説明。連投で負担がかかる中継ぎではなく、先発要員として2軍調整しながら昇格を待つことが濃厚だ。
27日の西武との開幕戦（西武ドーム）から清水直、ミンチー、渡辺俊、小林宏、そして小宮山で回すロッテ。異例の公表には指揮官の期待と自信が表れていた。
ロッテファンの新しい“聖地”が誕生する。千葉マリンスタジアム近くのJR海浜幕張駅に隣接する商業施設で20日、公式応援神社の「バレンタイン神社」が完成し、翌日からの一般公開を前に除幕式が行われた。
人形作家の中村園氏が制作したバレンタイン監督像と握手すると、監督の声でメッセージが流れる仕掛けになっている。除幕を終えた指揮官は「非常に満足。素晴らしい芸術作品」と笑顔を見せた。流暢な日本語の「ここの神社は御利益あるよ」とのメッセージ通り、30年ぶりリーグ優勝の悲願はなるのか。監督は「何よりも選手の健康を祈りたい」と、1番乗りで優勝を祈願していた。
バレンタイン監督は公式戦開幕が1週間後に迫った20日、異例ともいえる開幕5連戦の先発投手を公表した。
開幕カードの西武戦（西武ドーム）で初の開幕投手を務めるのは清水直で、第2戦はミンチー。29日からの近鉄3連戦（大阪ドーム）では渡辺俊、小林宏、小宮山の順で登板する。
3季ぶりの1軍マウンドを目指す黒木について、バレンタイン監督は「回復の途中段階にあるので、どこで投げさせるのがいいのかを見極めたい」と説明。ファームの先発枠で調整させるか、1軍に残して中継ぎ要員として起用するかの結論は先送りした。しかし、登録人数枠の関係で開幕1軍は困難な状況だ。