わたしはかもめ2004年鴎の便り(4月)

便

4月3日

千葉ロッテ5−2福岡ダイエー(千葉マリン)

ロッテが2連勝。先発・ミンチーが9回途中まで、被安打4、2失点に抑える投球で今季初勝利を挙げた。ロッテは3回にフランコの犠飛で先制すると5回には2死満塁からベニーが走者一掃の適時二塁打を放ち3点を追加。7回にはフランコの2号ソロで差を広げた。ロッテは2001年6月23日以来の貯金3。

123456789R
福岡ダイエー0000000112
千葉ロッテ00103010x5
ベニー
「日本に来て5キロ痩せて調子がいい。ファンの皆さんも僕がもう相撲をやりに来たと思わないでしょう。」
フランコ
「三塁に走者がいる時はフライが打てるよう高めを狙っている。狙い通り。」

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ボビーが変えたロッテが変わった!!1076日ぶり単独首位[ニッカン]

◇守護神小林雅がいるから先発安定、リーグ最高防御率2.45

勢いに乗るロッテが、昨季日本一ダイエーに連勝し、01年4月23日以来3年ぶりに単独首位に立った。3点差に追い上げられた9回無死二塁から守護神、小林雅を投入。前日同点弾を浴びた城島を同じシュートで三ゴロに仕留めるなど無失点で逃げ切り、早くも3セーブ目を挙げた。ダイエーが抑え不在のままだけに、ロッテ優位を印象づける白星ともなった。本拠地開幕から連勝で、スタンドも早くも大盛り上がり。春の珍事なんて言わせない!?強さだ。

◇信頼に応えた

8回まで2安打1失点のロッテ先発ミンチーが、9回無死から連続二塁打を浴びて3点差に追い上げられた。バレンタイン監督がベンチを出る。ホーム用の白いユニホームで埋まった右翼席はピンチを楽しむように、守護神の名をアナウンスする声を待った。「ピッチャー小林雅英、背番号30」。迎える打者は前夜、1点差の9回に同点弾を浴びた城島だ。それでもマサなら抑えてくれる。ファンは期待し、ボビーは信頼する。

バレンタイン監督
「彼は世界有数のクローザー。早めに、打たれた打者に対して、気持ちを切り替えてもらいたかった。」

悪夢の払拭を狙ったマウンドで、いつもように揺れた。打者を自分のリズムに引き込むように左肩を一、三、一塁側の順番に揺すりながらセット。城島が得意とする内角に140キロ超のシュートを3球続けた。前夜、被弾したのと同じ球種とコースだが「打たれたのは気にしない。シュートは僕の持ち味だから」。自信は失っていない。2球高速スライダーをはさみ、最後もシュートで三ゴロに仕留めた。

そこからは打者4人に対し、2四球を与えながら2本の内野ゴロで試合を締めた。ボールになるのは全て低め。「走者を出しながら抑えるのも僕の持ち味だから」。長打だけ気をつけて、打ち取りやすい打者を選んだ結果だった。

◇3年連続30S

3年連続30セーブ以上を挙げ、昨秋のアテネ五輪アジア予選で「日本の守護神」に君臨。ただし、そう呼ばれるより「ロッテの守護神」にこだわるのは揺れる左肩に表れている。国際試合の審判にはボークと判定されるため、予選では封印した。8月の本番を目指すなら、今から揺れないフォームに直すべきだが、独特のリズムは崩さない。「今はロッテの優勝しか考えていないから」。

揺れるフォームへの揺るぎない自信は早くも1勝3セーブを稼ぎ出した。前夜、サヨナラ押し出しで敗れたようにダイエーは守護神不在のまま。1076日ぶりの単独首位を揺るぎないものとする必勝パターンが、ロッテにはある。

ロッテが01年4月23日以来の単独首位に立った。この日は先発ミンチーが9回途中まで投げ2失点に抑えた。パ・リーグ6球団の先発投手の防御率を出すと、ロッテ3.25、近鉄4.79、ダイエー5.02、西武7.30、日本ハム8.00、オリックス8.13。ロッテの先発投手で5回を持たずに降板したのは3月31日の小宮山しかおらず、先発の防御率は唯一3点台。開幕して1週間のパ・リーグは乱打線が多く、各球団が先発投手で苦労している中、ロッテ先発陣の安定感が光る。

◇ここが変わった

2番重視
バレンタイン監督は、オープン戦中から打順を試合によって変えると宣言。とくに攻撃的な2番を重視しており、開幕戦から昨年まで3番が指定席の福浦を2番で起用したり、この日は新外国人フランコを2番に起用し、勝利につなげた。
球数制限
キャンプ中から投げ込みは1日100球に制限。故障予防のためで、開幕後も先発投手は100球をメドに交代している。この日はミンチーが9回途中まで投げたが、110球。3月29日の近鉄戦では、無失点投球を続けていた渡辺俊を5回0/3で降板させたが、それも球数が109になったからだった。
ケガ人なし
キャンプを通じて、ケガ人は出なかった。途中、李承Yが腰に張りを訴えた際は、早めに休養。開幕に間に合わせた。
ベンチミーティング
試合後すぐにベンチでミーティングを行い、裏方さんを含めて喜びを分かち合う。チームのムードを重視する表れ。
ファンと一体
前日の今季本拠地開幕戦では、試合前に監督以下ナインが「今日からみんなと一緒に未来を作ろう!」の横断幕を掲げた。ファンも右翼席で「Bobby 2」の人文字を浮かびあがらせるなど、スタンドとグラウンドが一体となった。

◇バントで揺さぶり

ロッテ打線が、昨季0勝5敗と苦手にしたダイエー斉藤から7回で5点を奪い攻略した。3、4、6回と先頭打者が出塁すると、全て送りバントで進塁させた。得点には3回の1点しか絡まず、6回はスクイズを見破られたが、昨季20勝右腕にリズムを与えない効果はあった。

バレンタイン監督が喜んだのは、5回2死一、三塁から李が四球を選んだ場面。「打ちたいところを我慢して、ベニーのすごい当たりにつなげた」。直後、ベニーが満塁走者一掃二塁打を放ち勝負を決めた。同監督は「目指しているどの回どの打順でも得点できる形ができつつある」とニヤリ。公式戦で初めて2番に入ったフランコが先制犠飛と7回には2号本塁打を放つなど、ベンチワーク、投打とも歯車がかみ合っている。

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ナックル効いた、ミンチー初勝利

9回に井口、松中に連続二塁打を浴びて降板したが、ミンチーが2失点の好投で今季初勝利を挙げた。最速138キロながら、カットボールやナックルを駆使した緩急自在な投球。「ナックルを見せて、直球を速く見せることができた」と満足そうだった。

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ロッテ打線、昨年5敗のH斉藤を攻略[ニッカン]

ロッテ打線が、昨季0勝5敗と苦手にしたダイエー斉藤にプレッシャーをかけ続け、7回で5点を奪い攻略した。3、4、6回と先頭打者が出塁すると、全て送りバントで進塁させた。得点には3回の1点にしか絡まず、6回はスクイズを見破られたが、昨季の調子に戻っていない20勝右腕にリズムを与えない効果はあった。

バレンタイン監督が喜んだのは、5回2死一、三塁から李が四球を選んだ場面。「打ってヒーローになりたいところを我慢して、ベニーのすごい当たりにつなげた」。直後、ベニーが満塁の走者一掃二塁打を放ち勝負を決めた。

同監督は「目指しているどの回どの打順でも得点できる形ができつつある」とニヤリ。8回には公式戦で初めて2番に入ったフランコが先制犠飛と2号本塁打を放つなど、ベンチワーク、投打とも歯車が噛み合っている。

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ロッテ助っ人大活躍!1076日ぶり首位[スポニチ]

バレンタイン劇場にようこそ!ロッテ打線がダイエーの20勝投手・斉藤を粉砕。5回2死満塁からベニーが左中間へ走者一掃の二塁打なら、7回にフランコが右越え2号ソロを放つ。投げてもミンチーが8回0/3を2失点。バレンタイン監督の采配に躍る“助っ人パワー”で1076日ぶりの単独首位に立った。

さわやかな春風にロッテファンの大歓声が乗っていく。この勢いは本物だ。ヒーローが次々に飛び出してくるバレンタイン劇場。この日のファンへの贈り物は、01年4月23日以来1076日ぶりとなる単独首位だ。

「順位はシーズンが終わった時に意味を持つものだ」。指揮官は冷静だったが、スタンドはもうたまらない。単独首位をつかみ取る“主役”は外国人トリオだった。5回2死満塁からベニーが勝利を決める走者一掃の二塁打。送球間には好走塁で三塁を陥れた。「ファンに、相撲を取りにきたんじゃないと分かって欲しかったからね」。1月末の来日時から5キロ減量。体重100キロながらベルトの穴2つ分スリムになって体の切れも増した。痛めやすい腰は、連日ホットクリームを塗り込んで20分のマッサージ。 最高気温19.5度で5月下旬並みという陽気にも助けられたハワイアンは「寒いと実力を出せないからね!」。第2子誕生予定の8月へ向け、気温とともに打撃もヒートアップさせる。

相手は昨年6戦5敗で対戦防御率1.29と牛耳られた斉藤だったが、新戦力に苦手意識はなかった。初めての2番で3回に先制犠飛、7回にダメ押しソロを放ったフランコは「開幕すぐに倒せたのは大きい」と力を込めた。2回の先制劇は打率.050の8番・立川が選んだ四球が足場。少ない好機をしつこく広げ、上位下位関係なく効果的に得点を挙げている。チーム打率.230はリーグ最下位でも「出塁率はいい。どの回でもどこからでも点が取れる。これがやりたい形なんだ」。バレンタイン監督は満足そうにうなずく。投げてはミンチーが好投。「悪い時は色々考えるけど、今日は打者に集中できた」。昨年1勝5敗と苦手にしたダイエー打線を、ナックルも交えた緩急自在の投球で手玉に取った。

指揮官がミーティングで繰り返す言葉がある。「強いチームが勝つのではなく、その試合で1番いいプレーをしたチームが勝つ」。ナインが、その言葉を証明している。

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ロッテ1076日ぶり単独首位!助っ人3人が大暴れ[サンスポ]

ここはどこ?千葉マリンが“ボールパーク”に姿を変えた。名将・バレンタイン監督の指揮の下、メジャー経験のある助っ人3人が大暴れ。集まった3万2000大観衆は、本場の“ベースボール”を堪能した。

口火をきったのはベニーだ。1−0と1点リードで迎えた5回、2死満塁から左中間へ走者一掃の適時二塁打。「みんなが作ってくれたチャンスだから、何とか打ちたかったんだ」と満面の笑みを浮かべた。

米国時代は腰にすぐ疲れがたまり、欠場が多かったベニー。開幕前、大谷コンディショニングコーチらと相談し、体のバランスを整えるトレーニングを取り入れた。体重もキャンプ時より5キロ落とし、腰にかかる負担を軽減。「最初は相撲をしに来たんじゃないかと思われたかもしれないが、これで野球をしに来たんだと分かってもらえたかな」。打率.156と苦しんだオープン戦の不調を脱し、口も滑らかだ。

そのベニーに触発されるように、7回には同じ新戦力のフランコが来日2号本塁打。投げては日本球界7年目のミンチーが、8回0/3を堂々の4安打2失点。9回に小林雅の救援をあおいだが、「正直言うと最後まで投げたかったんだ」。マウンドでガッツポーズまで見せる気合の投球だった。

バレンタイン監督
「彼らはチームに貢献するため、日本に来たんだ。みんないいプレーをしてくれたね。」

日本一軍団・ダイエーを連破し、平成13年4月23日以来、1076日ぶりの単独首位。9年ぶりに復帰した日本球界で最高のスタートを切ったバレンタイン監督は、門下生3人の奮闘に目を細めた。前回の首位は“春の珍事”といわれたが、もうフロックとはいわせない。4日、平成14年8月5〜7日以来のダイエー3タテを果たし、新ロッテの実力を日本中に印象づける。

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小林雅が3セーブ目[サンスポ]

守護神・小林雅が9回を無失点に抑え、3セーブ目を挙げた。前日、同点弾を浴びた城島との“再戦”は「特に気にしませんでした」と三ゴロに打ちとり、リベンジに成功。最後は2死満塁とピンチを作ったが「走者を出して、それから抑えるのが僕の持ち味ですから」と冗談まじりに解説した。

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ロッテ3年ぶり単独首位[報知]

◇ボビー“ダイ”好き12連勝

巨体が何度も打ちに出ては止まった。ベニーが慎重にボールを見極める。1点リードの5回2死満塁。マウンドには、昨年、5敗を喫した斉藤がいた。カウント1−3。ベニーにとっては初対戦だったが、投球の軌道は頭に描いていた。

「とにかく、甘い球を待っていたよ。ビデオをしっかり見て対戦したからね」。5球目の133キロのスライダーを振り抜いた。打球は左中間を破った。勝負を決める走者一掃のタイムリー二塁打だ。スタンドにはナイラ夫人、長女のアレイアちゃんが観戦。「8月に生まれるお腹の子供もね」活躍を後押しした“3人目”を笑顔で付け加えた。

ベニーが打てば、この男も負けていない。フランコだ。3回1死一、三塁から先制の左犠飛を放っていたが、これだけでは納得しない。7回1死、右翼へダメ押しの2号ソロを運んだ。「高めの甘いボールを完璧に打てたね。点を取りたかった」と自画自賛の1発を振り返った。

攻撃陣のリズムを呼んだのは、先発のミンチーだった。昨年の王者を相手に4回までパーフェクトピッチング。「正直にいうと完投したかったけど、自分なりの仕事はできた」と9回途中から小林雅にマウンドを譲ったものの、8回0/3を4安打2失点。カットボールとナックルを駆使して、今季初勝利を手にした。

バレンタイン監督は「彼らはチームに貢献するために(米国から)来た」と絶賛した。「助っ人3人衆」が起爆剤になったが、指揮官の相性のよさも手伝った。2位に躍進した95年、ダイエー戦は21勝5敗。最後は同一カード10連勝で締めくくっていた。今年の連勝を合わせると、10年越しでの12連勝になる。

これで01年の4月22日以来となる3年ぶりの単独首位。「どこのイニングでも、どこの打順からでも得点出来る。これが今年目指す野球」とバレンタイン監督は会心の勝利に笑みを浮かべた。「千葉のファンは最高。このチームに入ってから、エキサイティングなことが続いている。これを維持したい」ベニーは右翼席の声援に何度も応えた。新生ロッテが、混戦パ・リーグの台風の目になろうとしている。

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前夜のリベンジ城島斬り、小林雅ビシッ3S[報知]

守護神が前夜のリベンジを果たした。小林雅が好投のミンチーからマウンドを譲り受けたのが、9回無死二塁。ダイエーは、松中の適時打で追い上げムード満点だ。さらに打席には、前日、屈辱の同点本塁打を浴びた城島がいる。逃げずに内角を攻めた結果は、三ゴロで事なきを得た。

ホッとしたのか、続くバルデス、2死から代打・出口に四球を許したものの、順調に7試合で3セーブ目を挙げた。「準備は出来ていました。結果としてバタバタしましたが、とにかく、抑えられて良かったです」と試合後は笑顔をのぞかせた。同じ場面で投入を決意したバレンタイン監督は「全幅の信頼を寄せている。心配はしていなかったよ」と立ち直りのキッカケを与えた守護神の出した答えに、満足そうな笑みをみせた。

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ロッテ3年ぶり単独首位!外国人大活躍[ニッカン]

ロッテが王者顔負けの戦いぶりでダイエーに連勝、01年4月22日以来3年ぶりとなる単独首位に立った。

主役はミンチーだ。9回途中降板したが「向かい風でよく変化した」と話す鋭く切れるカットボール、時折織り交ぜるナックルボールで、ダイエーの強力打線を4回までパーフェクトに抑え込む。2失策と死球で迎えた6回2死満塁では松中を二ゴロに封じ、珍しくガッツポーズ。「キーポイントだからね」と振り返った。

打線もミンチーの好投に応えた。3回の先制点は、この日2番に入ったフランコ。1死一、三塁で、確実に左犠飛を上げる。5回はベニーだ。2死満塁から、左中間へ走者一掃の二塁打で、流れを大きく引き寄せる。7回にも再びフランコが2号ソロを放った。

地力には定評のあった投手陣に、バレンタイン監督が胸を張る「バランスのいい理想の攻撃」が加わった。新生ロッテの勢いは、しばらく止まりそうにない。

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ロッテ小林雅が雪辱のセーブ[ニッカン]

2日の試合で、ダイエー城島に痛恨の同点弾を許した小林雅が、雪辱のセーブをマークした。3点差で迎えた無死二塁で登板し、迎えるのは城島。だが「前に抑えていても抑えられるとは限らないし、昨日打たれたから、打たれる訳じゃない」。冷静そのものだった。得意のシュートで三ゴロに抑え込んだ。その後2四球で満塁とはしたが、最後は井手をきっちり二ゴロに仕留めた。「バタバタしたけど、抑えられて良かった」と、安堵感をにじませた。

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