日本ハムは1−1の8回1死一、二塁から代打島田の2点二塁打、さらに田中幸の二塁打で3点を勝ち越し、連敗を3で止めた。7回2死満塁をしのいだ3番手の横山が横浜時代の2002年7月20日、対阪神17回戦以来の勝利を挙げた。ロッテの連勝は4で止まった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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北海道日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 4 |
千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
今季2度目の先発となった小宮山の3年ぶりの勝利は、またもお預けとなった。1−0の5回表、ボーク絡みで走者を三塁に進め、新庄に遊撃内野安打を打たれ追いつかれた。それでも6回1失点の好投に「打たれたのはくされヒットばかり。こういう投球ができていれば、シーズン終了後には確実に2ケタは勝ってますから」と、手応えをつかんでいた。
バレンタイン監督が、小宮山に対するボークの判定にクレームをつけた。中村球審に対して「うちの投手のみボークを取っている。オープン戦(3月21日のダイエー戦)でうちから2度ボークを取ったことを証明したかっただけだ」とおかんむり。「ボークがなければ走者は三塁に進んでいない」と、連勝が4で止まったことを悔しがっていた。
先発の小宮山が6回7安打を許しながら1失点。3年ぶりの“日本1勝”はまたもお預けとなったが「勝ち負けはチームにとって重要なこと。今日のようなピッチングをしていればシーズンが終わって2ケタ勝ってるよ」と手応えを話した。5回、失点につながったボークについてバレンタイン監督は「ボークじゃない。審判のミスジャッジは明らか」と連勝もストップしたとあって試合後もむっつりだった。
5回に同点とされるきっかけとなった小宮山へのボーク判定に、バレンタイン監督は不満。セットポジションでの静止がなかったとの判断を「間違い」とバッサリ。「ボークによる進塁がなければ失点もなかった」と小宮山をかばった。中村球審にはオープン戦でもボークを取られており「ウチに先入観を持っている」と不信感。
また勝てなかった。しかし、ベンチを引き揚げた小宮山の表情は明るかった。「試合は巡り合わせ。この調子なら、シーズン後に間違いなく2ケタ勝利はしている。打たれたのは“腐れヒット”ばかり。その意味ではまずまず」冷静な分析で復帰2戦目の収穫を口にした。
1999年9月11日のオリックス戦以来、4年半ぶりの千葉マリンにも冷静だった。5回、ボークもあって2死三塁から新庄に内野安打で同点を許したが、6回を7安打1失点で降板。バレンタイン監督は「あれはボークじゃない。小宮山はいい仕事をした」と右腕の投球を称えた。
グラブには「Go the distance(最後までやり抜く)」という言葉が刺繍されている。「今後も、普通に投げることが大事」野球を知り尽くしたベテランは、平常心で投げ続ける。