わたしはかもめ2004年鴎の便り(4月)

便

4月24日

千葉ロッテ1−2オリックス(千葉マリン)

オリックスは開幕から5戦負けなしのロッテから1点差を守り切り、3位に浮上した。オリックス先発・川越は7回8安打ながら無失点に抑え、2002年5月5日以来の勝利投手となった。オリックスは3回に日高のソロで先制し、さらに7回には1死二、三塁から村松が適時打を放ち1点を追加。8回にフランコのソロで1点を返されるが、最後は山口が締め7個目のセーブを挙げた。一方、今季2度目の先発・黒木は6回1/3を2失点と力投したが、打線の援護がなく復帰後初勝利はお預けとなった。ロッテは4位転落。

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オリックス0010001002
千葉ロッテ0000000101

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不運黒木

◇1035日ぶり千葉マリン、また援護なし

雄叫びが「聖地」に戻ってきた。1点をリードされた5回。1死満塁のピンチを迎えた黒木が、ボールに何事かつぶやいた。「1球ごとに魂を込めてるんです」。まさに1球入魂。カウント2−2から村松に、渾身のカーブを振らせた。二ゴロをさばいた浜名が走者にタッチ。そのまま一塁へ送球して併殺が完成した。「っしゃ!」。その瞬間、黒木は拳を握りしめ、マウンドで短く吠えた。

01年6月24日の日本ハム戦以来、1035日ぶりの千葉マリン。3万大観衆の熱気は、あの時と少しも変わらなかった。「聖地マリンで、ローテの一員という感覚で普通に投げられました。本当に打たれたのは日高の1発だけという感じ」。大声援をバックに何度、ピンチを招いても懸命に踏ん張った。6回1/3を9安打2失点。打線の援護がなく2敗目を喫したが、割れんばかりのスタンディングオベーションに、深々と頭を下げた。

もちろん悔しさはある。連敗で、チームは4位に後退。前回17日は日本ハム岩本、今回はオリックス川越に「復活の日」を先に飾られてしまった。この日は代名詞となっている「背番54」を譲り受けた、石田打撃投手の37歳の誕生日。「何としても勝ちたかった」という意気込みも結果として実を結ばなかった。それでも周囲の思いは同じ。1日も早くジョニーの笑顔が見たい。「僕が投げたら負けないというものをつくりたい。あとやれることは、お立ち台に立つことしかないです!」と黒木。ファンはその言葉を信じ、復活の日を待っている。

黒木
「自分にとって聖地ですから。ファンの声援に感動しました。前回同様、気を抜くことなく、1球1球に集中できました。正直、前回に比べて浮足立つこともなく、ローテーション投手として投げていた頃と同じ感覚で、普通に投げられましたね。(雄叫びは)自然と苦しい展開になると、苦しい自分の気持ちがそのまま出ました。眠っていたものが起きてきたのかな。自分のリズムが悪いから打線のリズムが悪くなっている。ホームランは自分の中で痛かったです。勝たないとチームの浮上はない訳ですから、自分が投げて2つ負けているのが事実。自分が投げたら負けないというようにしたいです。前回と今日と2つ儀式が終わりました。次はお立ち台に立つことだけです。」

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ボビーも絶賛

バレンタイン監督も黒木の好投を称え、そして悔しがった。「素晴らしかった」と語り、「リードできるチャンスはありながら、彼のために点が取れなかった」と振り返った。5回2死満塁の好機には、二塁走者フランコが牽制タッチアウト。「ヒット1本で本塁へ還ろうとしてたんだろうけど、あれは言い訳できないプレー」。

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李欠場

李承Y内野手が24日、オリックス5回戦(千葉マリン)を欠場した。前日23日の試合で、ムーアから右ひじ上部に死球を受けたため。バレンタイン監督は「バットを振れる状態じゃなかったから」と説明。25日以降については「様子を見たい」。

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ロッテがファン参加のサインラリー企画

ロッテがバレンタイン監督発案のファン参加企画「直筆サインラリー」を実施する。今季中に、9ポジションと指名打者に1度でも入った選手と監督のサインを専用色紙にもらって回る。全員のサインを1枚の色紙に集めると、記念のボビー人形(非売品)がもらえる。色紙は25日から、千葉マリンスタジアムなどで発売される。

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黒木1035日ぶり聖地も報われず[報知]

◇千葉マリンで3回1/3自責1

吹きつける浜風を全身で受け止めた。3万人の歓声が心に響く。2001年6月24日以来の千葉マリン。「僕の中では“聖地”です」黒木が1035日ぶりにホームのマウンドを踏みしめた。右肩痛から復帰後2戦目の登板。「体が重い」中で6回1/3を9安打、自責点1の力投だったが、報われなかった。打線の援護はなく、7回には失策絡みで失点。勝利の女神は、黒木にどこまでも厳しかった。

再三のピンチを気迫で乗り切った。「ボールに魂を込めてますから」初回を除き、毎回安打を浴びながら、3併殺で切り抜け、雄たけびを上げた。「眠っていたものが出てきました」全93球中、52球が変化球。投球スタイルは変わっても、溢れる闘争心は健在だった。

この日は黒木が入団する95年まで背番号54をつけていた石田雅彦打撃投手の誕生日。白星を贈ることはできなかったが、2戦連続の好投で先発ローテを確保した。次回登板は5月1日の西武戦(千葉マリン)が有力。「勝って、ファンに喜んでもらいたい」エースとして君臨した男の使命感。黒木を満足させるものは、勝利だけだ。

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黒木1035日ぶり本拠地に「感動しました」[サンスポ]

マウンドを降りる黒木に、3万人の観衆から大きな拍手が送られる。「感動しました。ここは僕にとって聖地です」。

平成13年6月24日の日本ハム戦以来、実に1035日ぶりの本拠地・千葉マリンのマウンド。敗戦投手に「ファンに申し訳ない」と悔しがった黒木だが、スタンドを満足させるには十分な内容だった。6回1/3でわずか2失点(自責点1)。1球ごとにボールに言葉をかけ、魂を注入する気迫のこもったピッチング。5回1死満塁を併殺で切り抜けた場面では「自然と出ました」というトレードマークの雄たけびも千葉に帰ってきた。

黒木は試合前、この日誕生日の石田打撃投手に勝利を約束していた。「今まで“誕生日にウイニングボールをプレゼントしてほしい”といわれて負けたことはなかったんです」。そんなジンクスも消えてしまったが、試合後に「よかったよ」と声を掛けた石田さんの言葉が、球場に駆けつけたファンの気持ちを集約していた。

「気持ちが前面に出た素晴らしい投球だった。何度か彼にリードをあげられるチャンスがあったんだけどね」とはバレンタイン監督。援護なしの打線を悔やんだが、黒木は間違いなく復活の階段をのぼっている。「“僕が投げたら負けない”という投球をしていきたい。本拠地復帰も果たしたし、あとはお立ち台しか残っていないよね」。そう、次こそジョニーが完全復活を果たす。

井上投手コーチ
「2度目で気持ちに余裕があったみたいだね。不安材料?ないと思うよ。」
黒木の苦闘
平成13年7月21日のオリックス戦(GS神戸)で右肩に違和感。右肩棘上炎症と診断され、同年は以降登板なし。翌年のキャンプで左太もも肉離れを併発し復帰断念。昨季、5月のイースタンで実戦登板を果たすも、7月に再び違和感を覚え、結局この年もファーム。今季は17日の日本ハム戦(東京ドーム)で995日ぶりに1軍マウンドに復帰。6回0/3で2安打と好投したが、打線の援護なく敗戦投手となった。

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黒木、またも好投報われず[スポニチ]

敗戦の中でも手応えは得た。黒木が01年6月24日の日本ハム戦以来、1035日ぶりとなる本拠地登板。3万人が見守る千葉マリンで声を上げた。「自然に(声が)出ました。眠っていたものが少しずつ起きてきているのかな」。5回1死満塁から村松を二ゴロ併殺に切ると、前回17日の日本ハム戦(東京ドーム)では見られなかったガッツポーズと雄叫びが出た。

3回、日高に先制ソロを浴び、走者を背負う苦しい投球の連続。それでも緩急をつけて6回1/3を9安打2失点でしのいだ。降板の際にはスタンドとグラウンドへ一礼。「マリンは僕の中の聖地。でもこの前と2試合で(儀式を)やった。あとはお立ち台に立つだけ」。前回は736日ぶり勝利の日本ハム・岩本、今回は720日ぶりのオリックス・川越に星を譲った。次回は勝つしかない。

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黒木7回途中2失点に手応え[ニッカン]

復帰2度目の登板となった黒木は、7回途中まで9安打2失点(自責点1)。打線の援護に恵まれず2敗目を喫したが「前回より、ボール自体もよかった」と振り返った。「先に点を取られてはいけない」と反省を忘れなかったが、ピンチでは絶妙のカーブが決まるなど、前途は明るい。復帰登板、そして本拠地凱旋を果たし「あとは(勝って)お立ち台に立つこと」と力をこめた。

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小林宏入籍[報知]

小林宏之投手(25)が24日、入籍を発表した。お相手は、家事手伝いの佳世さん(18)=鹿児島市在住の会社員・宮原俊巳さん(51)の二女=で、すでに22日に入籍を済ませた。先発として活躍中の右腕は「野球に集中できるので、今まで通り頑張るだけです」とさらなる奮起を誓った。

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