わたしはかもめ2004年鴎の便り(4月)

便

4月28日

福岡ダイエー11−12千葉ロッテ(福岡ドーム)

ロッテがダイエー戦開幕から負けなしの5連勝3位に浮上した。バレンタイン監督は、ダイエー王監督に95年から10年越しの15連勝。ロッテは1回3点を先制すると3回に4点、6回3点を加えリードを広げた。粘るダイエーは8回、3連続適時打で10−10の同点に追いつくが、9回ロッテは堀が勝ち越しの2点適時打を放つと、その裏から登板した小林雅が城島にソロホームランを打たれ1点差にされるも、辛うじて逃げ切り6セーブ目をマークした。

123456789R
千葉ロッテ30400300212
福岡ダイエー40000204111

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ボビーひやひや、鷹に15連勝[ニッカン]

これで抑えなければ男じゃない!あと1人仕留めれば勝利、の9回裏2死から、の守護神・小林雅が城島に1発を浴びる。1点差に詰め寄られ、続くバルデスには四球。たまらずバレンタイン監督がマウンドに出向いた。「おまえが日本で最高のストッパーだと信じているんだ!」。指揮官の言葉に勇気づけられた。続くズレータにカウント2−1から投じたのは、城島に左翼席まで運ばれたスライダー。意地の1球で空振り三振に仕留めた。

「何かを変える必要はないと思います。そこで頑張らなければ僕のレベルアップはないですから」。試合後、小林雅は言い切った。この試合まで2勝2敗5セーブ、防御率6.10。救援失敗は3度を数えていた。だが直球、シュート、スライダーだけの投球スタイルに、あくまでこだわった。

これでダイエー戦は開幕5連勝。バレンタイン・ロッテとしては95年から15連勝だ。チームも5日ぶりにプレーオフ圏内の3位に再浮上した。「初回に4点を奪われて逆転されても流れを切った。10−10に追いつかれても、諦めなかった。興奮したよ」と監督として日米通算1200勝へあと1と迫った同監督。ベンチ裏では、強気の投球で勝利に導いた小林雅の頭を、くしゃくしゃになでながら喜んだ。

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堀が勝ち越し打

ロッテは同点の9回2死満塁、堀の2点二塁打で勝ち越し、乱打戦を制した。ベニーの2打席連続本塁打などで7回までに10−6とリードしながら、8回に4番手薮田がつかまり同点。だが、堀の一打で、ダイエー戦5連勝とした。ダイエーは川アの2点適時打などで追い付いたが、9回の失策が絡んだ失点が痛かった。

「追いつかれて同点で満塁。打つしかない場面だったからね。打つしかないと考えて打席に入りましたよ。(右方向は)右を狙っていた訳ではなかった。でも、結果として今日は2本打ったけれど、結果を求めている訳じゃないからね。いかに納得できるバッティングができるかだからね。」

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小野が1球勝利

ロッテの小野投手が28日のダイエー5回戦(福岡ドーム)の同点の8回に5番手として登板、柴原を初球で遊ゴロに仕留めた。ロッテが9回に勝ち越し点を奪って勝利を収めたため、小野は1球で勝利投手となった。1球勝利はパ・リーグでは2001年9月の愛敬(近鉄)以来8人目(プロ野球17人目)。

1球で勝利投手は昨年10月12日林(広島)がヤクルト戦で記録して以来、プロ野球17人目。99年落合(中日)まで1球勝利は9人だけだったが、00年以降は、00年森中(横浜)吉田修(ダイエー)葛西(阪神)、01年山崎(ロッテ)後藤(西武)愛敬(近鉄)、03年林、04年斧と、最近はラッキー勝利が増えている。

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李スタメン回避

李承Y内野手が28日ダイエー戦の先発出場を回避した。23日のオリックス戦で右ひじ上部に死球を受けた際の痛みが引いておらず、右腕をかばうあまりに、左腕にも張りを訴えているため。29日以降の出場は様子を見て決める。

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堀、9回に決勝適時打[ニッカン]

ベテラン堀の一打が試合を決めた。同点とされた直後の9回表。2死満塁から右翼フェンス直撃の2点適時二塁打を放った。試合後は「みんながつないでくれたので、打つしかなかった。昨日も勝っていたし、追いつかれてもムードは悪くなかったよ」とナインの気持ちを代弁していた。

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ボビー逃げ切り、ダイエーに15連勝[スポニチ]

逃げ切った。9回2死から城島に1点差に迫られるソロを浴びた小林雅だが、最後はズレータを空振り三振。本塁打されたスライダーで封じた。「あれしかありませんから」。10戦で3度救援に失敗し、この日も1発を浴びたが、マウンドへ駆けつけたバレンタイン監督は「日本プロ野球で最高のリリーフと信じている」。信頼に応えた。

8回に4点差を追いつかれ、負けてもおかしくない展開。それでも6回2死満塁から堀が「打つことだけを考えた」とプラス思考で決勝二塁打を放った。95年から続く王ダイエーへの連勝は15。傷だらけになりながら日米通算1200勝に王手をかけ「全員がいい仕事をしてくれた結果。エキサイティングな試合だった」と指揮官。激戦で際立ったナインの粘り強さを実感したに違いない。

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ボビーが王食い15連勝!ベテラン・堀が決めた[サンスポ]

強力ダイエー打線を打ち負かした。10−10の9回2死満塁から、ベテラン・堀が右翼フェンス直撃の2点二塁打だ。「みんながつないでくれたので、もう打つしかないと思いました」。昨季は全打順を経験するなど、ユーティリティ・プレーヤーとしてチームを支えてきた17年目の35歳が、チームを救った。

「エキサイティングゲームだ。素晴らしい仕事をしてくれたね」。バレンタイン監督は興奮していた。ベニーの2打席連続本塁打などで一時は6点差。8回に追いつかれると、流れは完全にダイエー。4万8000人の敵地の大歓声が、重くのしかかる。それでも、ダイエーに14連勝中の指揮官の下、流れを引き戻し、堀が決めた。

長崎出身の堀は、地元・九州のダイエーを相手にすると気合が違う。自ら思い出のシーンにあげる、平成3年9月17日(川崎)、池田から放った代打サヨナラ本塁打など、勝負強さを見せてきた。第1次バレンタイン政権の10連勝中にも、本塁打を放っている。「相性というのは、たまたまだと思いますけど、昨日(27日)も勝っているしムードは悪くなかったです」。チームは前日の16安打に続き、17安打。打率.261とリーグ最低のロッテが、ダイエー戦は174打数58安打、打率.333と、まるで別のチーム。昨年10勝19敗とカモられたことがウソのようだ。

バレンタイン監督は、これで日米通算1199勝。29日に愛弟子・小宮山で1200勝を狙う。「ここで終わりではないからね。まだまだ勝利を続けたいよ」。名将は浮かれることなく、大目標に突き進む。

ベニー
「いい手応えで打てた。最高の仕事ができて満足している。」(2打席連続本塁打)

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小野が約1年ぶりの白星[サンスポ]

8回途中から登板した小野が、わずか1球で昨年5月12日の日本ハム戦(千葉マリン)以来、約1年ぶりの勝利。「運がよかったですね。気持ちを盛り上げてマウンドに上がりました」。持病の挫骨神経痛で苦しんできたが「これを励みにしていきます」。3年前には10勝を挙げた右腕が復活を誓った。

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バレンタイン、対ダイエー15連勝 [報知]

◇ベニー2発!昨年5敗杉内攻略

冷や汗連続のドタバタ劇でも、勝って終われば笑顔になる。「今日はチーム全員がいい仕事をしてくれたよ」とバレンタイン監督が足取り軽くバスに乗り込む。王ダイエーから10年越しの15連勝だ。

勝利は“杉内攻略”から始まった。杉内のキャリア13勝の内、7勝を献上している天敵だが、初顔合わせのベニーが先制弾&同点弾で粉砕。そして同点とされた9回2死満塁の土壇場で、堀が右翼フェンス直撃の勝ち越し二塁打。最後は調子の上がらない守護神・小林雅が1点差に詰め寄られたが、マウンドに指揮官が自ら登場。「お前は日本最高のリリーフ投手だ」と励まして、自身の日米通算1199勝目を飾った。

接戦を制すことができたのも、相性の良さなのか。「8回に同点にされたところでも、みんな気持ちがなえなかった」とボビーが評するベンチの雰囲気は、ほかならぬ監督自身が作り出している。常に誰よりも大声でゲキを飛ばす姿勢。プレーに一喜一憂する指揮官の姿に、ナインは乗せられた。これで3位浮上。ロッテが再び上昇気流に乗った。

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右ひじ痛、李欠場[報知]

李承Y内野手が28日、自ら申し出てダイエー戦(福岡ドーム)を欠場した。23日のオリックス戦(千葉マリン)で右ひじに死球を受けた影響が残っているためで、大事を取って休むことを決めた。田村トレーナーは「状態に問題はない」としているが、この日朝、バレンタイン監督に欠場を申し出た李は「右ひじの痛みをかばって、左腕にも張りが出てきた。打撃のバランスが崩れる前に治したい」と完治優先を強調した。29日以降は出場する意向。

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小林雅、冷や冷やの救援[ニッカン]

2点差の9回を1失点でかわした小林雅だが、一抹の不安を残す内容だった。2死から城島に1発を浴びた。さらに四球を与え、本塁打ならサヨナラ負けの場面をつくった。25日のオリックス戦では、今季3度目の救援失敗を演じたばかり。不安もよぎったが「終わったこと(本塁打)は切り替えて、次を抑える」。城島に打たれたのと同じスライダーで、ズレータを空振り三振に打ち取った。シュートの切れなど、昨年と違う印象もあるが「(配球など)何も変えていくことはない。そうじゃないと僕も伸びていかない」。日本一のクローザーは、苦しい中でもこだわりを捨てない決意を口にした。

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