オリックスは、先発本柳が2003年9月5日以来自身2度目となる完投勝利をマークした。ロッテは2回、浜名の適時二塁打で1点を先制。追うオリックスは4回、山崎の3号2ランで逆転に成功。さらに6回、日高のスクイズで1点を追加した。ロッテ先発清水直も、8回を投げ125球で被安打7、奪三振9、3失点と好投するが打線の援護がなく5敗目となる3連敗を喫した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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オリックス | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 |
千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
淡白な攻撃で3安打に終わった。2、5回以外は打者3人で終わる内容。今季初めて初芝を4番に起用したが、無安打だった。前日21日に開幕からの同カードの連敗を8で止めたが、今季最多タイの借金11へ逆戻り。バレンタイン監督は「(本柳は)思ったところに投げていた。素晴らしいピッチングで、バッターは手を出せなかった」と振り返った。23日に先発する黒木について「十分な休養があったので、期待している」と語った。
ベニー・アグバヤニ外野手がオリックス10回戦(千葉マリン)を欠場した。21日同9回戦で左太もも裏に違和感を覚えたため。23日の出場は様子を見て決める。
わずか3安打の完敗で、再び借金は11。バレンタイン監督は「すばらしい投球をされたね」と本柳に脱帽するしかなかった。23日は黒木が5度目の先発。「十分休養もとったし、いいピッチングをしてくれると思うよ」。なかなか流れに乗れないチームに勢いをつけるのは、ジョニーの復活劇しかない。
ロッテは逆転負けで今季最多タイの借金11。前夜にオリックス戦の連敗を8で止めたが、苦手意識は払拭されなかった。2回に橋本と浜名の連打で先制しながら、本柳の前に3安打止まり。左太腿裏の違和感で欠場したベニーに代わり、今季初めて4番に入った初芝も無安打。バレンタイン監督は「思ったところにいい球を投げていた。素晴らしい投球で手が出なかったよ」とお手上げだった。
2軍で調整中の李承Yがイースタン・ヤクルト戦(市営浦和)で場外弾を放った。初回無死一、二塁から内角高めの直球を叩き、140メートルの3ラン。1週間ぶりのイースタン2号に「新しいフォームで自分のスイングができた」と話したが「完成度はまだ50%を超えたぐらい」と慎重だった。
ロッテが1発攻勢で借金生活転落の危機を脱した。1回、立川の先制打後の無死一、二塁で注目の李承Y内野手が佐藤秀から、右翼場外へ推定飛距離140メートルの2号3ランを放った。李の1発は15日の西武戦以来。さらに里崎が今季1号し、2者連続本塁打。2回にも西岡が今季2号を放った。4回には目下首位打者の今江が、1死一、三塁で高井の内角直球を中越え6号3ラン。この一打で打点部門でもトップに立った今江は「調子がいいので、思い切ってスイングするだけです」と笑顔を見せた。打線は4回までに11点を挙げ、ヤクルトを圧倒した。
投げても先発の戸部が5回で打者20人に対し、5安打1失点、1四球、3奪三振で、今季3勝目を挙げた。10日にブルペン捕手から選手登録された杉山俊介捕手が、8回裏から初マスクをかぶった。杉山は「チャンスを大事にして頑張るだけです」と気合を見せていた。