わたしはかもめ2004年鴎の便り(5月)

便

5月26日

西武1−1千葉ロッテ(西武ドーム)

試合時間4時間55分のパリーグ今季最長ゲームは、延長12回の末、引き分けに終わった。ロッテは4回に清水将の適時打で1点を先制した。1点を追う西武は5回に佐藤友の適時打で同点に追いつき、試合は振り出しに。西武は7人、ロッテは5人の投手と両チーム合わせて12人の投手をつぎ込むも、両チームとも決め手に欠き決着がつかず。ロッテは13残塁、西武は10残塁と拙攻が目立った。

123456789101112R
千葉ロッテ0001000000001
西武0000100000001
高木
「先発は日曜のゲーム中に言われました。とにかく、ゲームを作ることが1番肝心、自分のことよりも、チームを良い方向にと思ってマウンドに上がりました。特別、これが良かったというものは無かったですね。ただ、低めに低めにと意識していたのですが、その気持ちが良かったですね。守備にも助けられました。大きかったですね。何とか、粘って粘ってゲームを作れて良かったですよ。それしか僕にはないから(笑)。」
バレンタイン監督
「両チームとも投手が良いピッチングをした投手戦だった。良いチャンスもあったがものに出来なかった。勝ちたかったが仕方がない。まあ、昨日と今日で4試合見て、1つも負けのゲームを見なかったのは良かったよ。」

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小林雅、窮地救う3回1四球0封

執念の継投リレーで、今月初となる連勝機会をつないだ。延長10回、無死一、二塁と絶体絶命のサヨナラ負け危機に、小林雅を投入。守護神はこの窮地を救うとともに、01年4月29日(対西武戦)以来、3年ぶりの3イニング登板を1敬遠四球だけに抑えた。「自分の球が戻ってきて、気合も入っていた」と一時期のスランプも脱出。試合前にはバレンタイン監督の発案で、シート打撃を行わない代わりに、2列に並んでベースランニングしファンに顔見せ。「2日間で3勝1分け。いい時間を過ごさせてもらった」。連日のイースタン戦からトータル24時間以上に及ぶ球場滞在にも笑顔だった。

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Ys前田←→M田中、丸山

ヤクルト前田浩継投手(28)とロッテ田中充投手(28)丸山泰嗣内野手(25)の1対2の交換トレードが合意に達したことが26日、明らかになった。27日にも正式発表される。

ヤクルトは主力内野手3人が30代で、さらに宮本が開幕から故障に見舞われており、若手野手の補充を迫られていた。一方のロッテはこの日先発した木が、今季50試合目にしてチーム初の先発左腕。前田は01年に7勝をマークし日本一にも貢献するなど実績があり、人材難のロッテの中で先発左腕として期待がかかる。両チームの思惑が合致しての交換トレードとなる。

前田浩継(まえだ・ひろつぐ)
1976年(昭51)1月3日、福岡県生まれ。東福岡高−九州共立大を経て、97年のドラフト3位でオリックス入団。99年オフに解雇されたが、ヤクルトの入団テストに合格し00年9月に初勝利。174センチ、75キロ。左投げ左打ち。
丸山泰嗣(まるやま・たいじ)
1979年(昭54)5月24日、福岡県生まれ。東福岡高−武蔵大を経て、01年のドラフト7巡目でロッテ入団。02年に5試合出場した後、03年以降は1軍でのプレーがない。176センチ、68キロ。右投げ左打ち。
田中充(たなか・たかし)
1975年(昭50)6月2日、栃木県生まれ。浦和学院高−東洋大−NTT関東−NTT東日本を経て、01年のドラフト4巡目でロッテ入団。昨季は1軍登板がなかったが、今年3月30日の近鉄戦で初勝利。183センチ、84キロ。左投げ左打ち。

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李、1軍行きたい

李が1軍昇格を訴えた。「そろそろ2軍生活を片付けて上がりたい。気持ちの面では準備できている」と、2軍戦を視察に訪れたバレンタイン監督に売り込んだ。第3打席に右前打を放つなど復調ムードで、環境面の変化に「2軍は疲れる」とストレスもたまっている様子。ただ1軍の外国人が埋まっているチーム状況もある。

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また死闘!2日間で9時間39分[スポニチ]

西武は前夜に記録した4時間44分の今季パ・リーグ最長時間試合を更新する4時間55分の熱闘の末、延長12回引き分け。2日間で計9時間39分を戦った伊東監督は「投手がよう踏ん張ったし、まあ負けなくてよかった」と第一声。ただ延長10回には無死一、二塁のサヨナラ機を迎えながら、クリーンアップが凡退。それだけに指揮官は「試練だね。“1点取るのは難しいんだよ”と野球の神様に教えてもらっている」とかみしめるように話していた。

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小林雅3回熱投[スポニチ]

連夜の延長戦は引き分けながら、バレンタイン監督は満足げ。この2日間、2軍も含めて西武の本拠地で3勝1引き分けとなり、全試合を見守った指揮官は「いい時間を過ごせたよ。1敗もしていないんだから」と振り返った。試合前には野手全員がダイヤモンドをダッシュで一周するパフォーマンスでファンを沸かせ、延長戦では守護神・小林雅に今季最長3回を任せる強気の采配。「どちらのチームも素晴らしかった」と称えた。

高木
「久しぶりの先発なので目の前のイニングを抑えることに集中した。」
小林雅
「気合も入っていたし、球も来ていた。今日だけで(体重が)5キロ落ちた。」

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ロッテ引き分けも高木の好投など収穫あり[サンスポ]

引き分けたが、今季初先発の高木の好投など収穫があった。バレンタイン監督は「(4回の)スクイズ失敗がなければ勝ち投手になっていたのに」と拙攻を悔やんだ。連夜の延長戦に加え、試合前に2軍戦を2日連続で観戦しており、疲れた様子。それでも「ロッテが(2日間で1、2軍の4試合に3勝1分けと)負けなかったのでよかった」と笑顔を見せた。

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S前田←→M田中充、丸山トレード[報知]

ヤクルト・前田浩継投手とロッテ・田中充投手、丸山泰嗣内野手の交換トレードが成立したことが26日、明らかになった。27日に両球団から発表される。

下位に低迷する両チームの補強ポイントは中継ぎ投手で、調査の結果、名前が挙がったのが前田と田中充の両左腕だった。前田は日本一に輝いた2001年に、先発ローテーションの一角を占め7勝をマーク。ここ数年は横手投げにフォームを変え中継ぎを務めてきたが、調子が上がらず今季は2試合に投げただけで、4月9日に2軍落ちした。

直球に力のある田中充は2年ぶりに1軍白星を挙げるなど開幕直後は中継ぎに起用された。6試合で1勝を残し、4月14日から2軍で調整。左腕同士だが、環境が変われば力を発揮できると両球団は判断。前田と田中充の交換に加え、若手の野手層が薄いヤクルトが昨年、今年と1軍未出場ながら巧守巧打の丸山を希望し合意に達した。前田は5年ぶりのパ・リーグ復帰、田中充は初のセ・リーグとなるが、先発もこなせるだけに期待は大きい。

前田浩継(まえだ・ひろつぐ)
1976年1月3日、福岡県生まれ。28歳。東福岡高から九州共立大を経て97年のドラフト3位でオリックスに入団。99年オフにヤクルトへ移籍した。174センチ、75キロ。左投左打。家族は智美夫人と長男・涼雅君。今季年俸(推定)は2200万円。
田中充(たなか・たかし)
1975年6月2日、栃木県生まれ。28歳。浦和学院高から東洋大、NTT関東、NTT東日本を経て2001年のドラフト4巡目でロッテ入り。183センチ、84キロ。左投左打。家族は亜紀夫人。今季年俸は740万円。
丸山泰嗣(まるやま・たいじ)
1979年5月24日、福岡県生まれ。25歳。東福岡高から武蔵大を経て2001年のドラフト7巡目でロッテ入り。176センチ、68キロ。右投左打。家族は茜夫人。今季年俸は560万円。

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