接戦を制したロッテが今季4度目の3連勝を飾った。ロッテは1点リードで迎えた8回に北川の4号ソロで同点にされるが、その裏代打浜名の犠飛で勝ち越すと大塚の3号ソロでこの回2点を取った。9回抑えの小林雅が3人で締めてリーグトップの13個目のセーブを挙げた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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大阪近鉄 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 5 |
千葉ロッテ | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | x | 7 |
勝利の瞬間、李がベンチで、はしゃいている。戻ってくる選手の頭、背中をバシバシ叩き、チームの3連勝に貢献できたことを素直に喜んだ。「今まで苦しかったから。自然にテンションが上がって、感情があふれ出ました。これからも嬉しさを前面に出して、チーム一丸となれるよう頑張りたい」。報道陣を前に、照れくさそうな笑みを広げた。
25日ぶりの1軍登場で「新スンちゃん」が誕生した。2回に死球で出塁して先制のホームを踏むと、3回には川尻の130キロシュートを右前適時打。7回にはカラスコの150キロ台の速球に食らいつき、四球でチャンスを広げた。「どん底の状態でファームに落ちたけど、自分はやれるという自信を取り戻したのが大きいです」。スイングの速さを念頭に軽量化した900グラムのバッドで1安打2四死球。もう打率2割3分3厘で2軍落ちしたひ弱さは微塵もなかった。
李の復活に引っ張られ、チームは接戦をものにして、今季4度目の3連勝。6月に入って負けなしだ。バレンタイン監督は「李はリラックスして、チームのために非常に内容のある、良い打撃をしてくれたよ」と評価。右翼席のファンも試合後20分間にわたって「スンヨプ・コール」を連呼した。
ベテラン浜名が決勝点をたたき出した。同点の8回1死三塁で代打で登場し、カラスコの速球に怯まず勝ち越しの左犠飛。試合後は今季初のお立ち台にも上がり「打てなかったら、帰れない雰囲気がありましたからね」と笑顔だった。
ロッテが競り合いをものにして3連勝。同点の8回1死三塁から代打・浜名の左犠飛で勝ち越した。「打てなければベンチに帰れない雰囲気だった」。ヤクルトからテスト入団の苦労人が初のお立ち台。バレンタイン監督からも「大事な得点。何とか入れてくれ」と尻を叩かれていただけに息をついた。25日ぶりに1軍復帰の李承Yも3回の適時打に2四死球で貢献。「2軍でどん底を味わったけど失敗を繰り返さないようにしたい」と誓った。
不振で2軍落ちし、約1ヶ月ぶりに1軍に復帰した李承Yが3回に右前タイムリーを放ち復帰戦を飾った。「気持ちよくプレーできた。ファンの期待に応えるような活躍を見せたい」。6月負けなしの3連勝で笑いが止まらないバレンタイン監督は「エキサイティングな試合を見せられた。これからさらに良くなっていくと思う」と終始ゴキゲンだった。
李承Yと共に、強いロッテが帰ってきた。5月10日以来の1軍で、3回の右前適時打を含む4打席3出塁の活躍。チームも、追いつ追われつの展開の中、8回に浜名の犠飛で勝ち越し、6月負けなしの3連勝を飾った。李は「今まで苦しかったから、自然とテンションが上がったよ。2軍での収穫?どん底を味わったが、自信を取り戻せたことだね」と満面の笑み。屈辱の2軍生活で、コンパクトなフォームと強い精神力を培った。
4月末以来となる3連勝にバレンタイン監督は「地元のファンにエキサイティングな試合を見せられて良かった」とご満悦だった。決勝犠飛の浜名、この日1軍に復帰し適時打を放った李ら、勝利に貢献した選手の名前を何人も挙げた。観戦に訪れた重光オーナー代行も「ダイエーにもいい試合をしたし、今月はいいですね」と笑顔で球場を後にした。