わたしはかもめ2004年鴎の便り(6月)

便

6月12日

西武2−9千葉ロッテ(西武ドーム)

ロッテが今季10度目の逆転勝ちを収めた。2点を追うロッテは3回、清水将の1号ソロとベニーの14号3ランで逆転。その後も6回に小坂のスクイズ、7回にも福浦の適時打、サブローの適時二塁打などで点差を広げた。ロッテ先発のミンチーは5回を投げ2失点、02年8月26日から西武戦は5連勝となった。

123456789R
千葉ロッテ0040014009
西武2000000002
西村コーチ
「昨日の負けが嫌な負け方だったので、今日の勝ちは大きな1勝だ。6月に入って投打が上手く噛み合っている。昨日のような接戦では、ミスした方が負けるが、首位の西武相手にああいう負け方をした翌日に勝てるんだから、決して弱いチームじゃないんだ。とにかく連敗しないように戦っていくよ。」
ベニー
「今日の勝利は自分1人ではなく、みんなの力が合わさって勝てたゲーム。それが千葉ロッテマリーンズだよ。シーズンの初めはピッチャーが良かったけれどバッターが打てない時があった。逆にバッターが打ってピッチャーが打たれた時もあった。でも、今は全てが良い方向に向いている。」
ミンチー
「今日は、調子自体は悪くなかった。何とか5回を投げきれてホッとしたよ。でも、カウントを悪くして苦しめてしまった。粘ることが出来て良かった。」

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ひと味違う6月のロッテ、連敗なしだ!西武いじめ[ニッカン]

6月のロッテは一味違う。西武に2点を先行されても大丈夫。3回、清水将のソロ本塁打に続き、2死一、二塁から4番ベニーが逆転14号3ラン。その後もスクイズなどでリードを広げ、ネチネチ上位いじめだ。

連勝なしの悲惨な5月から、今月はいまだ連敗がない。試合後、「それこそが月(ツキ?)が変わった証拠なんだ。今月は今までとは違う戦いをしたい」とバレンタイン監督。本塁打を含む4打数2安打1四球のベニーも「投打が噛み合い始めているね」とチームの変貌ぶりを口にした。

前日の西武戦は延長11回サヨナラ負け。これまでなら連敗街道に突入してもおかしくなかった。だが、この日は昇格したばかりの中継ぎ山アが「疲れてきている救援陣を休ませられたし、グッド・ジョブだった」(バレンタイン監督)という3回無失点。9番小坂はスクイズ&適時二塁打で気を吐いた。チーム全体が勝利へ貪欲だった。

これでプレーオフ圏内3位の日本ハムに2.5ゲーム差。「これからも調子を上げていきたい。もっと学んで、勝ちをつかみ取るんだ」。ベニーの言葉がナインの気持ちを代弁した。

清水将
「内角高め直球を1、2、3で振り抜きました。打った瞬間に分かるいい当たりでした。」

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小坂がスクイズ

9番小坂が価値あるスクイズを決めた。6回1死一、三塁、カウント1−3からきっちり一塁線に転がし、リードを3点に広げた。この日は適時二塁打も放つ活躍。でも「(スクイズは)決めるのが精一杯で、ストライクかボールかも覚えてません。打率が低くても使ってもらっているので何とかしようと思ってるだけです」と神妙な面持ちだった。

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ロッテ12安打9点で大勝[スポニチ]

怒りの1発だ。ロッテは12日の西武戦の3回、1点を返してなお2死一、二塁からベニーが左翼席へ逆転14号3ラン。外角低めの118キロのスライダーに泳ぎながらもスタンドまで運んだ。

初回の打席でハーフスイングを取られて空振り三振。栄村球審の目の前でスイングを“再演”する猛抗議も判定は覆らなかった。「オレは絶対に三振していない」。試合後も憤慨していたが、それを取り返す価値ある1発には「自分のスイングができた。日本の野球にもだいぶ慣れてきたから、リラックスして打席に入れている」と笑う。

前日は延長11回の末に1点しか奪えず、悔しいサヨナラ負け。それが一夜明ければ、ベニーの1発で火のついた打線が12安打9点を奪って大勝した。5月は6勝16敗1分けでも、6月はこれで6勝2敗。3位の日本ハムまで2.5ゲーム差と背中が見えてきた。「6月は今までと違う月にする。この勝利は大きい」とバレンタイン監督は手応えを感じていた。

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ロッテ逆転勝ち!小坂が2安打3打点[サンスポ]

小坂が2点リードの6回に貴重な追加点となるスクイズ。カウント1−3からボール球を一塁線に転がし「決めるのに精一杯で覚えていない」と振り返った。この日は2安打3打点。5月末には1割台に低迷した打率も.232まで上昇して「打率が低くても使ってもらっているので何とかしたかった」と実直に話した。

ミンチー
「調子は悪くなかった。カウントを不利にして、走者をためたが、そこから粘れた。」
ベニー
「自分のスイングができた。」

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ベニー逆転決勝3ラン[報知]

◇KONISHIKI激励胸にチーム二冠

3回に助っ人ハワイアンのバットから飛び出したのは、劣勢を吹き飛ばす逆転の14号3ランだった。ヒーローインタビューでは、左翼席のロッテ・ファンに親指と小指を立てる“アロハ・ポーズ”で応えた。ハワイ生まれの誇りが、常にこの男の胸の中にある。

元大関でタレントのKONISHIKIとは旧知の仲。同氏が都内で経営するレストランには何度も足を運んでいる。「彼の日本語が上手すぎて日本人かと思っちゃうよ」と尊敬している。今年4月には一緒にサイン会に参加し「活躍を信じている」と激励された。分野は違っても、成功した同郷の先輩に追いつくことは目標でもある。努力は怠らない。「日本では投手に慣れることが重要。初めての投手ばかりだからね」と対戦相手をビデオテープで研究する日々が続いている。その成果か、本塁打と打点はチームトップで、打率も3割近くまで上昇してきた。「寒いよりは、暑いところでやる方がいいね」暑くなった季節とともに、ベニーの季節も到来だ。

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左対策ズバリ!![報知]

バレンタイン監督も納得の試合運びだった。「昨日(11日)サヨナラ負けして、今日もフェルナンデスと和田の本塁打でリードされた苦しいゲームを、よく逆転してくれた」と、12安打9点の猛攻に満足げ。左投手の西武・山崎対策として、李承Yをスタメンから外し、福浦も初めて6番に起用した指揮官は「試合は9人しか使えないからね」と、今後も勝利優先で起用する方針だ。

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