わたしはかもめ2004年鴎の便り(6月)

便

6月15日

千葉ロッテ4−5千北海道日本ハム(千葉マリン)

4回、日本ハムがこの日プロ入り初登板となったロッテ先発・内からセギノールの適時打で先制すると、6回エチェバリアの14号3ラン、7回小田の適時二塁打でリードを広げる。ロッテはその裏、李の6号ソロ、西岡の2点適時打など打者一巡で、4点を挙げ1点差に迫ったが反撃もここまで。日本ハムは芝草、横山とつなぎ逃げ切り、借金を1とした。立石は2001年3月27日以来の先発での勝利。横山はリーグトップの15セーブ目を挙げた。ロッテは3連敗で借金が2ケタ10と膨らんだ。

123456789R
北海道日本ハム0001031005
千葉ロッテ0000004004
「疲れはなかったです。緊張感もありましたが、思ったほど凄いというほどではなかったですね。必死に何も分からずにやりましたが、力んで球がバラバラになってしまいました。1点で次のピッチャーに繋ぎたかったです。でも、自分が今持っている力は出せたんじゃないかと思います。(次も先発との監督の発言を受けて)また投げられて嬉しいです。次は力まず投げたい。先頭のバッターを歩かせるといけないですから、それも気をつけます。」

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内、次も先発へ

初登板初先発となったドラフト1巡目ルーキーの内が次回先発の座を勝ち取った。5回まで1失点。6回、エチェバリアに3ランを浴び、初黒星を喫したが最速144キロの直球とスライダーで7三振を奪った。バレンタイン監督も「かなり印象に残ったよ。次も先発以外のプランはない」と明言。内は「勉強になりました。次は勝ちたい」と前を見据えていた。

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立川と阪神・平下のトレードが成立

15日、立川隆史外野手(28)と阪神・平下晃司外野手(26)のトレードが成立し、両球団から発表された。左の代打の充実を希望していたバレンタイン監督の意向にはまった形でのトレードとなった。瀬戸山代表は「平下選手は、まだ若いし楽しみな選手です」と話した。地元拓殖大紅陵高から入団し11年間を過ごしてきた立川は「ロッテを離れるのは寂しい」と話しながらも「大きなチャンスだと思うので、心機一転頑張りたい」と新天地での活躍を誓っていた。なお、平下の背番号は「24」となる。

立川
「ロッテを離れるのは寂しいですが、大きなチャンスだと思いますので、心機一転頑張ります。」

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ロッテ困った「風評被害」

◇ドラフト交渉やりにくく

ロッテが「風評被害」に抗議行動?オリックス−近鉄の合併余波を、モロに食らっているのがロッテ。様々なメディアから「ダイエーを吸収して福岡移転」などと報道され、来季の新人補強、年間指定席販売などで多大な損害を受けている。5球団でパ・リーグを敢行するにせよ、11球団で新リーグにするにせよ、偶数にしなければ円滑なリーグ戦は組めない。もう1球団整理する必要があるのは確かだ。

その1球団に“トップ人気”となっているのが、ロッテだ。宮田編成部長代行は13日、「そんな憶測報道を通信社や新聞社は相手にしない」と話していたが、翌日のスポーツ紙は揃って「次はダイエーとロッテの合併」と書き立て、ワイドショーなども追従した。折り悪く?ロッテはダイエーから、瀬戸山球団代表をはじめ営業責任者を次々にヘッドハント(この人事が合併の噂を根強くさせてもいるのだが)し、ダイエー流の収益策を導入。千葉県など地元との協力改善で、年間指定席などの販売活動を開始したばかりだった。

それなのに、「来年から福岡」などと報じられては、営業妨害だ、というのだ。また、今まさに、秋のドラフトへ向けた水面下工作の真っ最中。14日には編成会議を行い、松下電器の久保康友投手を、自由獲得枠で獲得する方針を最終的に確認した。ロッテが自由枠を使用するのは史上初めて。さらに「10人前後指名したい」(同代行)と、過去に例のない気合を込めて、ドラフトに挑んでいる。それなのに選手から「ウチに来てくれって、来年もやっているんですか?」と不安がられては、スカウトの立場もない。

すでに自治体などへの説明に動いている瀬戸山球団代表は「報道の影響はありませんよ。一切ない。自治体さんでも、こちらがきちんと話をすれば、理解してくれています」と言い切っているが、この騒動、当分、収まりそうにない。

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内デビュー戦“痛い3ラン”6回4失点[報知]

ルーキー・内が堂々の1軍デビューを果たした。2軍を含め自己最長イニングの6回を投げたが、6回を6安打7奪三振と上々。両親が見守る中、縦のスライダーでは1本の安打も許さず、全ての三振をこの球で奪った。「持ってる力は出せました」と振り返った内について、バレンタイン監督は次回の先発起用を明言。「いい勉強です。次は力まず投げたい」と手応えを感じていた。

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ロッテ・立川と阪神・平下がトレード[スポニチ]

ロッテ・立川隆志外野手(28)と阪神・平下晃司外野手(26)の交換トレードが15日、両球団から発表された。共にパンチ力が魅力で若手の外野手不足に悩むロッテとアリアスや浜中ら、右打者の故障が続いていた阪神の補強ポイントが一致した。バレンタイン監督の下で積極補強を進めるロッテは5月にもヤクルトから交換トレードで左腕・前田を獲得しており、今季2件目のトレード成立。瀬戸山球団代表は「平下選手はまだ若いし楽しみな選手」と期待していた。

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立川と平下を交換トレード[デイリー]

阪神がトレードでロッテ・立川隆史外野手(28)を獲得することが15日、発表された。交換要員は平下晃司外野手(26)で、1対1の交換トレードとなる。

阪神は金本、桧山ら左の外野手は充実しているものの、浜中の右肩痛リタイアで手薄になった右の外野手を補強ポイントに挙げていた。また、外野手の平均年齢が30歳を超え高齢化が進んでいたロッテは若い左の外野手を求めており、両球団の思惑が一致した。

立川は94年、ドラフト2位でロッテ入り。和製大砲として期待され、02年には初めて4番に座った。都内の自宅で本紙の取材に応じ、「自分にとって大きなチャンス。去年の優勝チームに行けることは自分にとってプラスになる」と新天地での決意を語った。

この日、イースタン巨人戦に出場後、球団から通告を受け「(ロッテに)10年もいたし、寂しさがないと言ったら嘘になる」と寂しさも口にしたが、「あのすごい大歓声を受けてみたい。デイリーの1面狙います」と前向きに捉えている。立川が17日、タテジマに袖を通す。

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新人・内が6回4失点デビュー[ニッカン]

ロッテの1巡目ルーキー、内竜也投手が期待に違わぬデビューを果たした。6回6安打4失点で初黒星。プロの洗礼を浴びたが、随所に「大器の片鱗」は見せつけた。

「結果を恐れず、思い切りいきたい」との言葉通りの投球が、1回からいきなり展開された。初球。143キロの速球で小田を空振り。カウント2−1からはスライダーを膝元に投じて見逃し三振。「スライダーで打ち取りたい」。狙い通りの投球だった。小笠原、セギノールらが並ぶ強力打線を相手に、3回までわずか1安打無失点。4回に1点。6回にエチェバリアに3ランを浴び、この回を最後に降板した。内は「力んでいて、いつもより荒れていた」と振り返った。そして「リードをした状態で交代したかった」と悔しさも見せていた。

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ロッテが千葉マリンのドーム化正式提案へ[ニッカン]

ロッテ瀬戸山隆三球団代表は15日、本拠地千葉マリンスタジアムのドーム化について、近く千葉市や球場側と持たれるミーティングの場で、正式に提案する考えを明らかにした。球場周辺の地域活性化とリンクした計画の一環として提案する考え。具体的な計画に関しては今後、千葉県も交えた協議の中で話し合っていく。

同代表はドーム化の利点について「春先や秋の寒さや強風などの心配もなく、観客の方に快適に観戦いただける。雨での中止もないことで、年間を通じた販売計画も立てられる」と話した。

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阪神平下とロッテ立川のトレード成立[ニッカン]

阪神平下晃司外野手(26)とロッテ立川隆史外野手(28)の交換トレードが成立し、両球団から15日発表された。阪神は浜中の故障などで右打ちの外野手が不足しており、俊足強打の左打者を求めていたロッテとの思惑が一致した。

9年目の平下は01年に近鉄から阪神に移籍し、勝負強くパワフルな打撃で主に代打として活躍。だが今季はオリックスから移籍した葛城の台頭などで出番が減っていた。ロッテ一筋で11年目の立川はパンチ力のある打撃に定評がある。

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ドラフト戦略白紙「救済義務」10球団直撃[ニッカン]

オリックスと近鉄の合併合意余波が、各球団のドラフト戦略にまで及んだ。15日、多くの球団で、今秋ドラフトへ向けてのスカウト活動が滞っていることが分かった。1球団減による余剰戦力の発生や70人から80人枠への拡大、これに伴う資金面の問題など、先行き不透明な要素が多いため。7月7日のオーナー会議での合併承認まで新方針を打ち出せない当該2球団ばかりか、他球団の現場からも悲鳴があがった。この状況下、根来泰周コミッショナーはスムーズな合併へ舵取り役となる意思を示した。

パ・リーグ2球団の合併合意の衝撃は、思わぬところへ飛び火していた。今秋ドラフトへ日々動き回るスカウト陣が、悲鳴をあげ始めた。それは合併する2球団だけにとどまらない。あるセ・リーグのスカウトは、合併のニュースを知ると、すぐに対策会議を開いたことを打ち明けた。「予定通りの人数を取れるのか、話が出ました」。調査はこれまで通り続けるが、獲得できる見込みがないのに調査に行くとなれば、相手にも失礼になる。

支配下登録選手枠の問題が出てきた。「具体的なことが早く決まってくれないと、方針も出しづらいですよ」と同スカウトは嘆いた。今季終了後に実行されることになる合併の手続きによっては、各球団とも通常より10人多い80人まで登録できるようになる可能性がある。場合によっては、合併球団から溢れた選手を「救済措置」の協力のために獲得を義務づけられるケースも考えられる。新人選手を何人獲得できるかに影響が出てくる。

また、救済措置で獲得する場合、ポジションや年齢、実力が現時点ではわからず、編成をシミュレーションしづらいこともある。そうした不透明さに加え、支配下選手枠が拡大されれば、資金面の問題も出てくる。限りのある資金を、ドラフトと枠の拡大分で、どう振り分けるかも現時点では決められない。

日本ハムでも、緊急事態を想定。三沢チーム統轄部長は「(合併やその手続きが)ドラフトなどにも大きくかかわってくるから、変わることに対する準備もしていこうと思う」と、早急にシミュレーションしていくことを示唆した。

当該のオリックスも、もちろん深刻な事態に陥っている。合併が成立すれば、2球団のドラフト戦略を一本化する必要が出てくる。2球団分の選手が1球団につめこまれることになり、アマ選手を獲得する余地が減る可能性はより大きいことも想定される。先が見えない状況は、やはり厳しい。日大・那須野巧投手(21=駒場学園)松下電器・久保康友投手(23=関大一)を自由獲得枠で狙っているが、他球団との競争でハンディとなるのは間違いない。

小泉球団社長は「スカウトに一時的な混乱が起こるが、やむを得ない。例えば製薬会社が合併するケースでも同じ。合併以前にどちらの名刺で営業したらいいか。2球団だけじゃなく他球団にも及ぶ業界全体の問題です」と冷静に話すが、ある球団関係者は「球団が来年どうなるか分からない状況では動きようがない」と話した。

今後もスカウト陣は、球場に足を運び続けるしかない。47年ぶりの合併劇は、様々な形で問題を呼び起こしている。

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球団が選手に事情説明/近鉄[ニッカン]

近鉄1軍ナイン、首脳陣、関係者に、ようやく球団から正式なオリックスとの合併合意について事情説明が行われた。合意会見から2日後の15日午後、足高圭亮球団代表が都内の宿舎で約10分、経緯を伝えた。足高代表は「(合併合意会見と)同じ話をさせてもらいました。現場としてはプレーオフもできた訳だから一致団結しようと申し上げました」と報道陣に内容を説明。「集中できない環境にしてしまって申し訳ない」と謝罪したことも明かした。報道陣が殺到する中でダイエー戦を戦った梨田監督は「すっきりとはいかないかもしれないけど、(説明を)区切りとしてとらえていって欲しい」と選手の心中を思いやった。

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