わたしはかもめ2004年鴎の便り(6月)

便

6月16日

千葉ロッテ8−0千北海道日本ハム(千葉マリン)

ロッテは、今季3度目の完封勝ちで連敗を3でストップさせた。ロッテは1回、堀の適時打で1点を先制すると、今江の今季初打点となる適時打やフランコの適時二塁打などでこの回一挙に5点を挙げた。続く2回にはベニーの16号2ランで2点を追加した。先発渡辺俊は6回を6安打、無失点に抑え、今季6勝目を挙げた。一方日本ハムは連勝が2で止まり、今季3度目の完封負け、プロ入り初登板初先発の須永は3回を7失点で初白星を飾ることができなかった。

123456789R
北海道日本ハム0000000000
千葉ロッテ52000001x8
渡辺俊
「立ち上がりから打たれる感じはしなかったですね。まあ、思い通りに投げられない部分はありましたが、ここ数試合、ピンチをしのぐと打線が援護してくれていたので、とにかく、このピンチを最少失点で切り抜ければ、打線が何とかしてくれると思っていました。2回は、普通に投げれば良かったのに、大量点をもらって、逆に変なリズムになってしまいました。3回からは、里崎捕手と相談して、細かく修正しながら投げました。それが良かったと思います。」
今江
「初回は初めて打点を挙げるチャンスでしたからね。今年は勝負強いバッティングをテーマにしていますから、いいところで打てて良かったです。ベニー選手と初芝選手が三振を喫したので、硬く考えずにやろうという気持ちになりました。それが、良い結果になって良かったです。」

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我々は生き残るんだ[ニッカン]

◇代表、明日渡韓し来季公式戦挨拶

私達は生き残ります。近鉄、オリックスの合併合意余波から「第2弾の合併」と、さみだれ式に、あらぬ噂を立てられているチームが「単体存続」をアピールした。

ロッテ瀬戸山隆三代表は、日本ハム戦の試合前に千葉マリンで会見。18日から1泊2日の強行日程で渡韓することを発表した。「(ダイエーとの公式戦開催のため)ソウルに行って、KBO(韓国野球委員会)や向こうのチームに挨拶してきます。こういうことは早い方がいいですから」と話した。ロッテサイドでは、日本での公式戦開幕後で、韓国プロ野球開幕前となる3月下旬〜4月上旬での実現を目指す。17日の緊急理事会に続き、21日にはパ・リーグ理事会が行われる。同代表はその公の場で、初めて開催希望を伝える意向だ。「僕らだけじゃなく(公式の会議の場で)しっかりと決めていかないと」とアピールする。

一部では、次はロッテがある球団と合併するのでは…という、憶測が報じられている。瀬戸山代表の渡韓は、ロッテが球界再編の荒波の中、単独チームで生き抜く意思表示といえる。合併問題を抱えながら、来季の公式戦開催の確約を得に海を渡るとは、常識的には考えられない。

◇フロントナインに「北海道で頑張る」

一方、同じ千葉マリンでの試合前、日本ハム三沢チーム統轄本部長がヒルマン監督以下スタッフ、選手を集め「うちは北海道にフランチャイズを置いて頑張っていくんだから」と説明した。日本ハムも一部で「合併候補」と報道されている。チーム内の動揺を完全に払拭するためこの日、説明の場を持った。同本部長は「まだ仮定の話が多いから」と、球界全体の動きには言及を避けたが「北海道で頑張っていかないと」と、単体としてのチーム存続を強調していた。

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19歳西岡が火つけた、猛攻で連敗脱出

左から両打ちに取り組む19歳の1番西岡が打線に火をつけた。初回、須永から右打席プロ初安打となる右中間三塁打。この一打をきっかけに打線が爆発した。バレンタイン監督も「古賀2軍監督が西岡がスイッチでやれるという正しい判断をしてくれた。彼は素晴らしい選手に成長しているよ」と笑顔。出場選手全員の10安打で8点を挙げ、連敗を3で止めた。西岡は「最後の打席もいい当たりだったけど併殺。やっぱり結果ですから」とさらなる向上を誓った。

今江
「今年は勝負強い打撃がテーマですから。相手(須永)は年下ですし。でも今日は緊張してたんじゃないですか。」

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セラフィニ一時帰国

ダン・セラフィニ投手が体調を崩した義父の見舞いのために米国に一時帰国。

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10代対決!西岡が須永を粉砕[スポニチ]

若い力が本拠地で躍動した。ロッテ2年目の19歳・西岡と3年目の20歳・今江が爆発。18歳の新人・須永を粉砕し、連敗を3で止める起爆剤となった。

初回先頭の西岡が右中間を破る三塁打で先制機の足場を築くと、今江は2死一、二塁から2点目を稼ぐ左前打。これがフランコとサブローの連打へつながり、流れを決める初回の5点となった。

「1番打者は初回が大事ですからね。打ててよかった」と西岡。右では初打席初安打だった。右打者が俊足を生かすために挑むのが通常の両打ちだが、西岡は苦手の左腕を攻略するために左打ちから転向。4月から始めたばかりの右打ちで結果を出し、バレンタイン監督も「正しい判断(転向)のお陰だよ」と笑った。

須永とは5月3日のイースタン戦(鎌ケ谷)で対戦。「2三振だったんです」と苦笑した西岡が成長を証明し、本塁打を放っていた今江はこの日の適時打に「違和感なく打席に立てる。狙い通りの打撃」とお得意様誕生の予感に笑みが浮かぶ。

開幕2軍ながら14日に揃って昇格。先発3戦目にしてファンに希望をもたらす光が輝き始めた。

ベニー
「前の打席が凡退だったので何とかしたかった。完璧な当たりだったね。」(2回に左中間16号2ラン)

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来季公式戦開催へ瀬戸山代表渡韓[スポニチ]

来季韓国での公式戦開催を目指しているロッテ・瀬戸山隆三球団代表が18日、現地調査のため渡韓する。KBO(韓国野球委員会)をはじめ、本拠地球場を借用する可能性があるソウルのLGと斗山、仁川のSKを表敬訪問する。来季日程に関しては球界再編問題で見通しが不透明だが、瀬戸山代表は「パ・リーグでやるという希望を持って話を進めたい」と強調。韓国ロッテの本拠地がある釜山も候補地に含め、実現に向けて調整を続けていく方針だ。

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渡辺俊6回無失点で日本ハム戦5連勝[サンスポ]

渡辺俊は日本ハムに今季3勝負けなしで昨年から5連勝。6回を6安打0点で切り抜けた。チームの連敗を3で止めて笑顔を浮かべたが「球数が116と多いし、ドタバタしていた」と反省も忘れなかった。

バレンタイン監督
「1回は先頭の西岡が出塁して、打線がいい形につながった。2アウトからの安打も大きかった。」

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球界再編は巨人渡辺オーナーが仕切る![ニッカン]

球界再編は自分の手でやる−。巨人渡辺恒雄オーナーが16日、変革の必要性を訴えた。17日のパ・リーグ緊急理事会を前にこの日夜、「今まで通りのしきたりでは駄目。巨人本位、セ本位では野球界全体が沈没してしまう」と力説。選手の失業危機にも言及し、1リーグ制などの先行報道にクギを刺した。昼には、オリックスと合併合意した近畿日本鉄道の山口昌紀社長、小林哲也球団社長の訪問を都内の読売新聞本社で受けた同オーナーは、7月7日のオーナー会議で議長を務めることもあらためて表明した。

合併合意問題が表面化して以降、球団を通してのコメント発表(13日)、短時間の取材(14日)に応じていただけの渡辺オーナーが、初めて合併問題に対する見解を、とつとつと説いた。都内ホテルで会食後、報道陣の前で5分以上の熱弁。これまでの「過激」ともとれるトーンとは明らかに違った。

渡辺オーナーが説いたのは変革の必要性だ。

渡辺オーナー
「おれはセの人間だから、セの利益を考えてあげないといけないし、そうかといって巨人本位、セ本位でやっていたら、野球界全体が沈没する。野球界全体を活性化させようと思ったら、今までのしきたり通りでは駄目になる。」

渡辺オーナーが危惧するのは、合併で生じるであろう、両チームで計65人とされる選手の雇用問題だ。

渡辺オーナー
「受け皿?1番気にしているのはそれですよ。それを考えないと勝手に再編とか1リーグとか言えない。選手の救済も12球団みんなで負担しないといけない。選手の犠牲を少なくすることを考えなければ現実的じゃないよ。選手の救済も12球団みんなで負担しないといけない多少犠牲が出るかもしれないが。」

1リーグ以降、球界再編…の先行報道にクギを刺す形だ。さらにその対策として、かねて口にしていた3軍制などを挙げた。

この日昼、渡辺オーナーは山口近鉄本社社長、小林球団社長の訪問を受けた。リーグの枠を超え、オリックスとの合併が円満に実現するよう、理解と協力を求める近鉄側に対し「強いチームをつくってください」と激励。同オーナーは「それは近鉄に聞いてくれ」と笑ってごまかしたが、パ・リーグ緊急理事会を前に、球界の中心がどこにあるかを、如実に表す近鉄幹部の動きだった。

さらに渡辺オーナーは、7月7日に行われるオーナー会議で議長を務めることもあらためて表明した。14日に根来コミッショナーがオーナー会議での議長役に意欲を見せたことについて「コミッショナーの権限を確固たるものにしないといけない」と、あくまで持ち回りで決まっている各球団オーナー(今回は渡辺オーナーで決定済み)がやるべきもの、と認識。コミッショナーは、絶対的存在であるという見解を示した。

オーナー会議の議長という立場ではあるが、パ・リーグ理事会の前日に当該球団から説明を受けるなど、やはりその権力は絶大。球界全体で取り組む舵取り役として、腕力をふるう。

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