わたしはかもめ2004年鴎の便り(6月)

便

6月19日

千葉ロッテ4−6福岡ダイエー(千葉マリン)

ダイエーは、球団新記録を更新し、1965年・南海時代にマークして以来の11連勝で、貯金を今季最多の19に伸ばした。ダイエーは、ロッテ先発ミンチーの立ち上がりを攻め、城島の押し出し四球、柴原の犠飛、ズレータの18号3ランで5点を先制。5回にバルデスの適時打で加点し点差を広げた。先発星野は4勝目を挙げ、6人目に登板した三瀬は12試合連続セーブポイント。ロッテは6回にベニーの17号ソロなどで、2点差まで追い上げるが反撃もそこまで。連敗で3カード連続の負け越し、借金は今季最多タイの11となった。

123456789R
福岡ダイエー5000100006
千葉ロッテ0011020004
ミンチー
「初回が全て。慎重になり過ぎて、逆に四球が多くなってしまった…。」
井上コーチ
「小野はファームで再調整してもらう。代わりの選手は明日にならないと分からない。」
バレンタイン監督
「最初に5点を与えるということは苦しい。やってはいけない形だと思う。最後まで諦めることなく、追い上げようというゲームを見せながら届かなかった。こういう内容ならば勝たなくてはいけないゲームだった。やってはいけないことをやってしまった。」

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ミンチー初回5失点

先発ミンチーが初回に5失点。打線は橋本の8号、ベニーの17号などで反撃したが、及ばす連敗を喫した。借金も今季最多タイの11に逆戻り。ミンチーは先発したここ8試合で初回に計23失点。試合後は「初回が全て。慎重に行き過ぎて逆に四球が多くなってしまった…」と不甲斐ない立ち上がりにうな垂れていた。

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来年韓国で公式戦「6月初旬2試合」

ロッテ瀬戸山隆三代表が19日、韓国から空路帰国した。前日18日に現地入りした同代表は、来季ダイエーと韓国国内で公式戦を行うため、韓国野球委員会(KBO)やLG、斗山などのチームへ挨拶回りを行ってきた。「6月の1週目か2週目に、ソウルと釜山もしくはソウルと仁川(インチョン)で2試合行いたい意向を示すと、皆さん大歓迎すると言ってくれました」。また日本球界の日程等が不透明なため「詳細は打ち合わせが必要。でも、開催できるように努力しますと伝えました」と、瀬戸山代表は話した。

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ロッテ1リーグ無理[ニッカン]

◇パ5球団運営受け入れへ

ロッテ濱本英輔球団社長が19日、千葉マリンでのダイエー戦観戦後、合併問題に揺れるプロ野球界について口を開いた。「日本は(5球団とか、1リーグとか)感覚的なもので議論している。本質的に、何で近鉄がそうなったのか。その問題点は今後の日本にとって何を示唆しているのかを話さなければ」と、目先の運営方法だけに終始している議論に警鐘を鳴らした。

同社長は日本球界全体の根本的な改革を提唱。「そういう(大リーグのように年俸総額の上限を決めて課徴金を徴収する)方法もあるし、ドラフト制度の問題なども突きつけられている。プロ野球界全体が1つの波にぶつかろうとしてる。それを回避する方法を考えなくちゃ。」と訴えた。その上で、来季の運営方法としては「10チームでの1リーグ制は、もう1組合併するチームがいないことにはできない。でも、その球団はない。ならば、セ6、パ5が理想的だとは思えないですけど、ほかにどういう方法があるんですか」。5球団でのリーグ戦やむなしの考えを示した。

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ロッテ借金11…バレンタイン監督いら立ち隠せず[サンスポ]

借金は最多タイの11。監督室へ向かう廊下に響き渡る罵声にいら立ちを隠せないバレンタイン監督。「いらついてはいない。気持ちの整理がつかないだけ」。1回に4四球などでいきなり5失点。「たった1安打で5点を取られては厳しい」。反撃も見せたが、あと1本が出ないのは相変わらずで、指揮官も納得がいかない様子だった。

ミンチー
「あれが全て。慎重にいきすぎてしまった。」

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ロッテ、借金今季最多タイ11[スポニチ]

ロッテは19日のダイエー戦、ミンチーの初回5失点が響き、追い上げも届かずに今季最多タイの借金11。4四球による押し出しと犠飛、ズレータには3ランを被弾したミンチーに、バレンタイン監督は「たった1安打で5点を取られては非常に厳しい」と指摘し、さらに「打線の追い上げで勝ちに値する試合だったのに」と振り返った。2回以降は立ち直ったミンチーは「初回が全て。慎重にいき過ぎてしまった」とうなだれた。

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「バファローズ」消滅へ、合併後呼称[ニッカン]

近鉄が外見上から完全に消滅する可能性が出てきた。近鉄との合併に合意したオリックスの宮内義彦オーナー(本社会長)は19日、神戸市のヤフーBBスタジアムで合併後の呼称について、バファローズ存続を事実上否定した。ブルーウェーブ存続か新呼称を用いる見込みで、近鉄サイドの要望を受け入れない方向だ。故岡本太郎画伯デザインの「猛牛マーク」も消えることになりそうで、近鉄ファンは切ない思いを抱えそうだ。

近鉄の魂というべき、猛牛が完全消滅の危機だ。前日18日に続き、本拠地での近鉄戦を観戦した宮内オーナーが、「バファローズ存続」に否定的な見方を示した。合併後の新チーム名について、オリックスのブルーウェーブにこだわりあるか、と問われ「もちろんある」と断言した。

13日の合併合意発表直後から、近鉄サイドは本拠地大阪ドームの継続使用と共に、伝統のチーム名「バファローズ」存続を希望してきた。この日も足高球団代表は「命名権を売ろうとしたチームですから」と近鉄という名前には執着しないものの、「大阪」「バファローズ」にはこだわりを示していた。

57年に高橋ユニオンズが大映スターズに合併した時は、主導権を持った大映が企業名を残して「大映ユニオンズ」になった。今回も「オリックス」の企業名と、歴史とファンに愛着のある「バファローズ」が残ることも予想された。しかし、合併の主導権を握る宮内オーナーは、少なくとも「バファローズ」よりも「ブルーウェーブ」に愛着を示した。

現実的には、両方の呼称がともに消える可能性が高い。宮内オーナーは88年に阪急を買収後、2年間は旧名ブレーブスを存続させた。しかし、神戸移転を機に「ブルーウェーブ」に変え、旧球団のイメージを一掃した。どちらかの呼称を残した場合、消滅した側のファンはなかなか納得しづらい。大阪と神戸のダブルフランチャイズ制は実現可能でも、呼称は使い分けできない。

パールスでスタートした近鉄の呼称は、故千葉茂氏(元巨人)が監督に就任した59年に、同氏のニックネーム「猛牛」からとって「バファロー」に改称。その後「バファローズ」になり、現在に至っている。呼称もなくなれば、牛をもじった球団ペットマークも消滅する。故岡本画伯の描いた、野球ファンには定着した勇ましいペットマークも来年からは見ることはできなくなりそうだ。

猛牛の「痕跡」すらない合併チームを近鉄ファンが果たして素直に応援できるだろうか。この日の試合後、球場から帰路に就く宮内オーナーに、近鉄のユニホームを着た男性ファンが罵声を浴びせた。「オレらは許さへんで!考え直してくれ!」。約20人の中には「暴挙を許すな」「合併断固反対」のプラカードを持ったファンもいた。

近鉄球団への不満が、同オーナーへの直接批判という形になって表れた格好。いずれにしろ、近鉄ファンの怒りは簡単には消えない。外見上とはいえ、近鉄が完全に消滅した場合の影響は少なくなさそうだ。

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