わたしはかもめ2004年鴎の便り(6月)

便

6月22日

大阪近鉄11−8千葉ロッテ(大阪ドーム)

近鉄が乱打戦を制し3連勝。近鉄は2点を先制された2回、大西の適時打、1死満塁から礒部の走者一掃となる適時二塁打など、打者一巡の猛攻で一挙6点をあげ逆転に成功。しかし5回にロッテ・初芝の5号2ランなど5安打を集中され6点を奪われ逆転される。8回代打鷹野の適時打で同点の追いつくと、8回に北川、バーンズ、大西の連続適時打で3点をとり勝ち越し試合を決めた。一方ロッテは、中継ぎ陣が踏ん張れず連敗で借金は今季最多の12となった。

123456789R
千葉ロッテ0200600008
大阪近鉄06002003x11
「点を取ってもらったのに、野手の人達に申し訳ないです。まだまだ実力が足りません…。」
井上コーチ
「2回は点は取られたが、崩れたというほどではない。制球が今日は今1つ。でもまだ2回目だから。」

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あぁ40敗借金12

ロッテは40敗に1番乗りで、借金は今季最多の12にまで膨れ上がった。イライラも頂点のバレンタイン監督は試合後、借金に質問が及ぶと「だから?情報をありがとう」と“逆ギレ”だ。この日はルーキー内が2度目の先発。しかし4回6失点と初勝利はならなかった。「点を取ってもらったのに野手の人達に申し訳ないです」と18歳右腕は2本塁打の初芝ら野手陣に謝った。

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初芝途中交代

初芝清内野手が5回裏の守備からベンチに退いた。表の攻撃で本塁打を打ちベースを回る間に左太もも裏に違和感を覚えたため。

初芝
「トシなのかな(笑)。打って、打球を見ながら走っていたらピリッときた。大丈夫。歩けるし大事にはならないよ。監督が代われっていうことだったので代わったけれど、守りに行ったぐらいだからね。でも、明日以降は明日の状態を見てからだね。」

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40敗1番乗り[スポニチ]

バレンタイン監督のイライラが加速する。ロッテは22日の近鉄戦で、40敗に1番乗り、借金は今季最多の12。これに質問が及ぶと「だから?情報をありがとう」と嫌みたっぷりに話した。見せ場は2−6から、6点を奪って逆転した5回のみ。苦しい試合の中では守りのミスも目立った。特に中前適時打で、無理な本塁送球を繰り返したセンター平下には「許容範囲を超えたプレー。カットマンに返すべきだ」と手厳しかった。

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セ・パ40敗1番乗り[報知]

2発の初芝がずっこけて、両リーグ1番乗りの40敗目を喫した。2回の先制4号ソロに続き、5回には一時は勝ち越しとなる5号2ランを左中間席へ。「相手との相性かな。自分のタイミングでスイングできた」と上機嫌のベテランも、ダイヤモンドを一周した際、左太もも裏に違和感を感じ、途中交代。そのまま流れも近鉄へ傾き、借金は今季最多の12に。

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ロッテ1リーグ支持!5球団じゃ40%減収

◇重光オーナー代行「経営は壊滅的」

オリックスと近鉄の合併問題で揺れるパ・リーグで、西武に続いてロッテも来季からの1リーグ制移行を希望した。重光昭夫オーナー代行が22日、東京・新宿のロッテ本社前で、5球団で運営する可能性のある来季について言及。「(5球団でリーグ戦は)経営的には壊滅的なことがあるようです」と、ロッテとして初めて1リーグ制支持を打ち出した。球界再編をめぐる動きは今後、さらに熱を帯びそうだ。

慎重な態度を崩していなかったロッテ首脳が、ついに動き出した。この日、重光オーナー代行は、球団の営業サイドに5球団で運営した場合のシミュレーションを指示した上で、1つの方向性を出したことを明かした。「対戦相手が5球団から4球団になると、経営的にはかなり壊滅的なことがあるようです。現状では現実的ではないと。単純に20%減収と思ったんですが、看板の広告収入など影響が大きいようです。30〜40%減?まあそうなるかも知れません」と力説。その上で「流れが1リーグになっているように感じます。ロッテは賛成?ええ、そうですね」と、初めて来季への希望を口にした。

5球団で、従来と同じ期間でリーグ戦を行う場合、1チームは休まなければならない。変則ダブルヘッダーなどを随時組み込まない限り、試合数は減る。入場料収入や放送権に加え広告収入、グッズの売り上げにも直結するが、減収の幅が予想以上だったことで1リーグ制支持へと傾いた。ロッテも他球団に漏れず球団経営は厳しく、毎年10億円単位の赤字を出している。

重光オーナー代行は、過去に何度も1リーグ制移行を強く求めてきた。それを拒まれると、大リーグ西海岸あるいは韓国や台湾との連係を強める構想を披露するなど、改革派の急先鋒としてパ・リーグとして生き残る道を常に模索してきた。しかし今回ばかりは、せっぱ詰まった状況に追い込まれての1リーグ制支持の色合いが強い。現状では11球団あるが「1つ余ると難しいのでは」としつつ、ロッテ自身が他球団と合併することには「それはない」と否定。具体的な構想までは踏み込まなかった。

合併合意発覚後、経営的には同じ悩みを抱えるパ・リーグでも、これまでは西武しか明確な方向性を打ち出してこなかった。1リーグに移行するには、さらに球団数を減らす必要があることや、セ・リーグには強い拒否反応があるため、慎重に対応していくべきとの考えがあるためだ。しかし前夜は、巨人渡辺オーナーが合併、再編問題について、9月の臨時オーナー会議をリミットにすると宣言。この日、新たにロッテも声をあげたことで、1リーグ論争に拍車がかかる可能性もある。

瀬戸山球団代表は「7月1日の臨時理事会では、1リーグとかの話まで進まないと思います」と、時間がかかることを示唆した。ただし「これからセとパで野球界をどうするかを話し合っていきたい」とも語った。1リーグ論争は、じわじわと具体的に話し合われていく流れにありそうだ。

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重光オーナー代行、1リーグ制に賛同[スポニチ]

5球団では“壊滅”。重光昭夫オーナー代行は22日、パ・リーグが来季5球団で運営された場合の収支が大幅な減収となる見通しを示した。5球団でのリーグ存続に難色を示し、来季の1リーグ制移行に賛同した。その上で他球団との合併も完全否定はしていないことから、身売り問題が取り沙汰されるダイエーや合併に柔軟な姿勢を示すヤクルトなどとともに動向が注目される。

見通しが立たない球界再編にパ球団のトップが悲痛な声を上げた。5球団によるパ・リーグ存続案に触れた重光代行は「対戦相手が1球団減ると、経営的には壊滅的な影響が出るんですよ」と告白。「壊滅的」という極めて強い表現で危機感を訴えた。

根拠としたのは球団の営業担当に指示した試算の結果。「5球団から4球団に減るので単純に20%減かと思っていましたが、看板の広告収入などかなり影響が大きい」と30〜40%減にまで達する可能性を示唆した。

5球団で運営する場合の試合数は不透明な部分もあるが、パ・リーグが行った数通りのシミュレーションで最少に設定されたのは120試合。今季135試合から15試合減になる。入場料収入の減少はもちろん、少ない組み合わせで予想される人気低下は広告収入も直撃。広告は千葉マリンが管理して収入の一定額をロッテへ分配する方式だが、球団関係者は「試合数が減れば買い叩かれることはある」と漏らす。

29年間も優勝から遠ざかる低迷球団。昨年は約5億円の黒字を計上したものの、それは約34億円と言われる赤字を本社が広告宣伝費として処理した結果にすぎない。危機的な財政状況は約40億円の赤字に苦しむ近鉄と変わらず、これ以上の悪化は死活問題だ。重光代行は「瀬戸山球団代表は“来季5球団でも”と話していたが、かなり難しい」と指摘。さらに巨人や西武が主導する1リーグ制に「そういう流れになっている。賛成?そうですね」と続けた。

その場合は巨人・渡辺オーナーが「5対6では絶対にできない」と話すように、現状の11球団から、さらに1球団の削減が必要。オリックス・近鉄に続く球団一本化が望まれる中、一部で合併が報じられたダイエーとは7月から“業務提携”が始まる。ロッテ本社が福岡ドームに広告を出す見返りにダイエー側が千葉マリンの後半戦限定予約席を購入。「私のレベルで会ったことはない」と現段階での合併協議は否定したが、その一方でダイエーを含む他球団との合併には「率先してやることはないと思う。救済合併を頼まれたら?まだ分かりません」と微妙な言い回しで含みを残した。

バレンタイン監督を復帰させた今季も苦戦が続くロッテだが、球界再編のうねりの中でダイエーやヤクルトなどと共に目が離せない存在になってきた。

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ロッテも賛成10球団1リーグ制[報知]

◇重光オーナー代行試算パ5球団なら「経営壊滅的」

ロッテが来季の10球団1リーグ制に賛同する構えを見せた。ロッテ・重光昭夫オーナー代行は22日、独自に行った来季のシミュレーションの結果、5球団によるリーグ戦では、採算は「壊滅的」であることを明かした。その上で「(1リーグ制という)そういう流れに傾いている感触がある」と話し、来季の1リーグ化に前向きな姿勢を示した。

これまで「来季のパ・リーグは5球団でもやむなし」の立場をとってきたロッテが、1リーグ制移行に大きく踏み込んだ。東京・西新宿のロッテ本社で取材に応じた重光オーナー代行は「相手チームが5から4になることで、経営的には壊滅的なものがある。(5チームでは球団運営が)かなり難しい」と“1リーグ支持”の理由を説明した。

試合数の減少に伴って来場者数、看板広告収入、放映権料などの大幅減少が予想される。重光代行は「単純に(1球団分の)20%減ではなく、かなり影響がある。30〜40%減?そういうような感じ」と、経営に大きな危機感を示した。パ・リーグでは西武に次いで1リーグ制賛同に傾く背景には「年間20億円は下らない」(球団関係者)赤字を抱える事情もあるという。

10球団1リーグに移行するには、もう1組の合併が必要となる。近鉄・オリックスに続く「第2の合併」として、いまだにロッテとダイエーのカップリング説は根強いが、重光代行は「11球団のままでは(日程的に)困るが、現状では率先して(合併を)やることはない。ダイエーとは営業レベルでは協力しているが、私レベルで話はない」と話すにとどまった。

7月1日にはパ・リーグ臨時理事会が開かれる。事前にオーナー代行、浜本球団社長と連絡を取り合って出席する瀬戸山球団代表は「まずはオリックスと近鉄から(合併の)具体案が出ないとはっきりしないし、話は進まない」と1リーグ制論議の前に合併問題を優先させる考えだ。

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野球W杯日程で米に不快感[ニッカン]

大リーグが来年3月開催を予定している第1回ワールドカップ(W杯)に、コミッショナー事務局は22日、現段階で日本の参加は白紙であることを明らかにした。開催案は大筋でこれまでの実行委員会で各球団に伝えている。だが、細部が二転三転し、疑問の声をあげている球団もある。

疑問点は大リーグ側にも通達しているが、大リーグ、同選手会が主催となり、強行に進める構えを見せているという。長谷川事務局長は「他の国を含めて、お互い詰めていこうということだったのに、一方的に話が進められている」と不快感を示した。

韓国、台湾も大リーグ側の態度を疑問視しているという。3月末には来日していた大リーグのバド・セリグ・コミッショナーと根来コミッショナー、韓国野球委員会(KBO)の朴総裁の3者会談が都内で行われ、日韓側が開催時期、開催地、その他細目などの早期情報開示を求めた経緯があった。

日本の参加については、各球団の判断が不可欠で、事務局から各球団に回答を求めている。だが運営方法、開幕直前の時期など「そう簡単にいかないだろう」と長谷川事務局長は見通しを語った。ただ「サッカーのW杯みたいなものをやりたい」という基本的な部分は各球団で異論はなく、今後の展開が注目される。

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BW宮内オーナー、W本拠地を希望[ニッカン]

オリックス宮内義彦オーナー(本社会長)が22日、近鉄との球団合併後の本拠地を大阪、神戸の2都市とすることを、遠まわしながらあらためて訴えた。宮内オーナーは都内の自宅前で「両チームのファンに支援してもらえるチームを作っていくしかない。両チームファンがこれならやむなしといえるようなものを、何とかつくっていきたい」と話した。

宮内オーナーは18日に阪神電鉄本社に久万俊二郎オーナー(本社会長)を訪れたが、その後、ダブル本拠地への拒否感を示されている。宮内オーナーは、7月7日のオーナー会議前に再度久万オーナーと会う予定はないとし「球界全体で話し合う問題ですから」と話した。他球団の賛同を得るためには、もはや問題を阪神との局地的なものにとどめている場合ではないという思惑もあるようだ。

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