わたしはかもめ2004年鴎の便り(6月)

便

6月23日

大阪近鉄8−9千葉ロッテ(大阪ドーム)

ロッテが、両チーム34安打の乱打戦を制し連敗を2で止めた。ロッテは1回、近鉄先発加藤を攻め、李承Yの8号3ランなどで一挙6点を先制するが、7回に中継ぎ投手陣が打ち込まれ同点に追いつかれてしまう。しかし、9回、李が4打点目となる適時二塁打を放ち勝ち越しに成功、最後は小林雅が1点を失ったが逃げ切った。救援勝利を挙げた小林雅は史上11人目となる150セーブポイントをマーク。一方、近鉄は一時は6点差を追いついたが、3連勝でストップ。3位日本ハムとのゲーム差は2に開いた。

123456789R
千葉ロッテ6000010029
大阪近鉄2000014018
渡辺俊
「初回得点をもらって、リズムに乗って行かなければならないのに…。先頭打者を出して乗り切れなかった…。その後は、何とか粘り強く投球できたのが良かったですけれど…。僕が投げると打線が打ってくれる。それを活かさないといけないですね。」
小林雅
「今までなかなか仕事が出来なかったので、今日はいい仕事が出来たと思う。9回に1点は取られたけれど、勝ちで終わらせることが僕の仕事なんで、良かったですよ。(150SPは)正直、成功した数だけじゃない。失敗して味方が逆転してくれた勝ち星もある。純粋に嬉しいとは思わない。単なる通過点ですよ。失敗したものもあるし。」

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李特大8号4打点[ニッカン]

崖っ縁の「56本男」が意地を見せた。李は初回1死一、二塁から、右翼席へ140メートルの8号特大3ラン。同点の9回にも左中間適時二塁打で勝負を決めた。前日22日の試合では、相手が右投手にもかかわらずスタメン落ち。代打で登場して併殺打という屈辱を味わった。しかし、この日は4打数2安打4打点と、鬱憤を晴らす大活躍。試合後のインタビューでは「昨日はスタメンを外れて、すごく悔しかった。今日は出番があったら勝利のために一生懸命頑張ろうと思ってました」と笑顔を見せた。

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李復調!3ラン&V打[スポニチ]

李承Yが大爆発。前日までの不調がウソのように初回に右中間へ特大8号3ランを放つと、9回には左中間にタイムリー二塁打。「久しぶりに納得のいくスイングができた。これからはもっと貢献したい」。1人で悩むのをやめ、この1週間はロブソン打撃コーチの指導を受け、VTRでフォームをチェック。すり足打法に改造するなどした結果、軽いスイングができるようになったという。バレンタイン監督も「本塁打は見た中で最高の飛距離だし、9回の一打はさらに価値がある。自分の心の中で何かきっかけをつかんだようだ」と手放しだった。

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李、特大8号など4打点で乱戦にケリ[サンスポ]

ロッテは李承Yが9回、両軍34安打の大乱戦に決着をつける勝ち越し二塁打。1回に放った特大の8号3ランを含め、4打点と暴れ「今日の勝利は、選手が諦めなかった証拠だ。大量点を追いつかれたが、突き放すことができた」。力まず軽くスイングする新打法が実りつつある。韓国の英雄は「自分のことよりもチームのこと。勝利に貢献するだけ」と強調した。

小林雅
「(救援)失敗した後、味方が勝ち越し、というのもあるので、純粋に嬉しい記録じゃない。」(通算150セーブポイント)

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李8号3ラン&V二塁打[報知]

無我夢中でバットを振った。李承Yは外角に逃げる福盛のシュートに崩されながらも、執念で左中間へ運んだ。「いいスイングができて満足しています」いつもなら自分を戒める人格者が、珍しく自画自賛。同点の9回無死一塁に飛び出した勝ち越しのタイムリーが試合を決めた。

李に始まり、李に終わった。1回1死一、二塁。2−3から3球ファウルで粘って8号3ラン。右中間上段にたたき込む140メートル弾でパワーを見せつけていた。そして、6点リードを追いつかれた後の9回に放った殊勲打。「ホームランは今まで見た中でも1番。だが、9回のタイムリーはもっと価値がある」バレンタイン監督も手放しで称えた。

前日は右投手の高村が先発にもかかわらず、初めて先発から外された。「李の問題ではなく、ほかの選手を使いたかった」と突き放した指揮官の言葉に、発奮しない訳がない。5月10日に2軍落ちを通告されたときも「成績が悪かったら、2軍に落として欲しい」と自ら言い切った男だ。「自分のことよりチームのこと。勝利に貢献するだけ」と“アジアの大砲”のプライドをかなぐり捨ててでも、李は気丈に戦い続ける。

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ロッテ収入見直しへ[報知]

◇マリン、千葉市と三者協議

ロッテが先行き不透明な来季を前に、収入の見直しに着手する。ロッテ・重光昭夫オーナー代行は23日、東京・西新宿のロッテ本社で、今後の球団経営に危機感を表明。「収益構造を抜本的に見直さなければならない」と話した。25日に宮田企画部長代行らが千葉マリン、千葉市と第1回の三者協議を開き、改善に向けて定期的に話し合いを持つことになった。

球団の収入は主にチケット、グッズ、放映権料などであるが、取り巻く環境は厳しい。千葉マリンは市の第三セクターにより運営。年間収入が1億6000万円という外野の看板広告収入のうち、球団の取り分は「選手強化費」の名目によるわずか20%に過ぎない。また球場に併設されている駐車場は千葉県が管理しており、球団の収入はゼロ。さらに売店の売り上げは球場の収益となる上、球場周辺は県の条例で売店設置などが規制されている。

重光代行は22日、5球団でリーグ戦を行えば「経営は壊滅的」と発言。1リーグ制移行に賛同の意思を示したが、まずは年間約30億円という赤字を抱えている現状の打破を優先して球界再編の波に乗る構え。各項目の収益バランスの見直しが急務という訳だ。瀬戸山球団代表も「より良い環境にしていくということ。まずは千葉マリン、市と話すが、ゆくゆくは県も巻き込んで話し合いたい」と4者協議にも積極的に取り組む意向を示した。

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瀬戸山球団代表がナインに初報告[報知]

ロッテ・瀬戸山隆三球団代表は23日、チームの遠征先・金沢を25日に訪問し、近鉄・オリックスの合併問題についてナインに初めて報告することを明かした。「これまでの経緯を耳に入れてあげるのが筋というもの。現状を伝えたい」と、21日の実行委員会までの状況を説明する。

同代表は「来季11球団になることでチームに間接的な影響があるかもしれないが、今はプレーオフ出場へ向け集中して欲しいと言いたい」と話した。今回の報告では合併問題、さらには自チームの合併の噂で揺れるナインの不安を取り除く目的もある。

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小林雅が通算150セーブポイント[ニッカン]

小林雅英投手は、23日の近鉄16回戦(大阪ドーム)で救援勝利を挙げ、通算150セーブポイントを達成した。プロ野球11人目。初SPは99年5月16日の日本ハム8回戦(千葉マリン)の救援勝利で、150SPの内訳は19救援勝利、131セーブ。

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パ・リーグ、来季日程全て白紙[ニッカン]

パ・リーグ村田繁事務局長は23日、近鉄、オリックスの合併問題余波で、来季の日程編成が9月以降にずれ込む可能性を示唆した。月間MVP表彰で訪れた大阪ドームで明かした。21日に巨人渡辺オーナーが今回の合併、来季についての結論を9月の臨時オーナー会議で出すと語ったことを受け「(日程編成は)7月か8月が理想ですが、(9月のオーナー会議後に)追い込むことも考えています」と話した。

パ・リーグは、5月下旬の理事会で来季のプレーオフ制存続を確認。プレーオフが日本シリーズに影響しないよう、来季も今季同様3月末に開幕したい意向をセ側に伝えていた。しかし、その後に合併問題が勃発。一時は5球団での運営に備えシミュレーションにとりかかった。しかし、ここにきて西武とロッテが1リーグ制移行を支持するなど、来季の形がなおさら見えにくくなっている現状に「開幕日を含め、全て白紙です。どうなるか分からない状況ですので、プレーオフも含めて全て白紙」と、膠着状態にあることを説明した。

同事務局長は、長く日程編成に携わってきた。誰よりタイム・リミットが近付いていると感じているからこその“悲鳴”だった。現実的には「9月から来季日程を組むのは至難の業」と頭を抱える球団関係者もいる。ただし、9月の臨時オーナー会議で最終結論を出す段取りを口にしたのは、議長とはいえ1オーナー。リーグとして来季を想定、また結論を急ぐべきとの声があがらないようでは、おかしい。

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五輪代表24選手固まる

アテネ五輪で金メダルを狙う長嶋ジャパンのメンバーが23日、固まった。日本代表24人は投手11人、野手13人。西武松坂、近鉄中村がシドニー五輪に続き2大会連続で選出され、巨人からは上原、高橋由が代表入りした。25日の日本代表編成委員会で正式決定し、発表される。

代表選手は昨年11月の五輪アジア予選メンバーから16人が選出され、中心となる。主将は引き続きヤクルト宮本が務める予定だ。また、開幕11連勝中の近鉄岩隈、横浜三浦、ロッテ清水直、横浜相川、阪神藤本らが加わった。21日の五輪スタッフ会議終了後、長嶋茂雄監督に複数の代表選手パターンが示され、最終的にこの陣容が選択されたとみられる。今後、故障者がなければ最終決定。仮に故障者が出た場合、当該球団が了承すれば、1球団2人枠を超えて選出される可能性がある。

日本代表予想メンバー
位置氏名所属
投手安藤優也阪神
岩瀬仁紀中日
上原浩治巨人
石井弘寿ヤクルト
黒田博樹広島
三浦大輔横浜
和田毅ダイエー
松坂大輔西武
岩隈久志近鉄
清水直行ロッテ
小林雅英ロッテ
捕手相川亮二横浜
城島健司ダイエー
内野手藤本敦士阪神
宮本慎也ヤクルト
中村紀洋近鉄
小笠原道大日本ハム
金子誠日本ハム
外野手福留孝介中日
高橋由伸巨人
木村拓也広島
和田一浩西武
村松有人オリックス
谷佳知オリックス

シ:シドニー五輪出場、予:アジア予選出場

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