わたしはかもめ2004年鴎の便り(6月)

便

6月27日

千葉ロッテ12−2西武(富山)

ロッテが今季7度目の2ケタ得点を奪い快勝。先発・セラフィニは来日初先発初勝利を挙げた。ロッテは2回、西岡のプロ入り初アーチとなる2ランで先制すると、3回と7回にも追加点、8回、サブローの3号2ラン、李ら4本の適時打などで6点を奪い突き放した。

123456789R
西武0000010012
千葉ロッテ02100036x12
西岡
「入ると思わなかったです。ホームランバッターじゃないし。(守備も良かったと言われて)小坂選手だったら捕れていたと言われたくないですから。小坂選手と守備範囲は違いますが、頑張るだけです。」
セラフィニ
「先発は昨日言われて、夜チームに合流した。とにかく、冷静に投げようということだけ心掛けてマウンドに上がった。特別良いボールはなかった。向こうの打ち損じもあったし、打線の援護もあった。緩急をつけて、自分のバッティングさせないように、上手くバランスを崩すことができたんじゃないかな。富山でチームは良い勝ち方が出来たので、これから貢献できるように頑張るよ。」

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西岡プロ初アーチ[ニッカン]

ロッテの世代交代を告げる1発だ。2回2死一塁。2年目の19歳、西岡はカウント2−3から7球目の直球を捉えた。内角やや高めにバットをかぶせ、体を目いっぱい捻ってボールに力を伝えた。「打った瞬間入るとは思わなかったけど、外野手を見てたら『あっ、入ったわ』って」。先制のプロ1号となって左翼席に飛び込んだ。

この日の試合前。堅守を誇る30歳小坂が、腰痛で登録を抹消された。14日に1軍昇格したばかりの西岡にとってはまたとないチャンス。「遊撃の穴埋め要員じゃなしに、奪い取るつもりでやりたい」と燃えていた。8回の右前適時打を含む5打数2安打3打点で、定位置奪取をアピールした。

春季キャンプは1軍帯同したものの、首脳陣は今季は2軍で経験を積ませるつもりだった。古賀2軍監督も「(一緒に昇格した3年目の)今江は戦力になると思う。でも西岡はまだこちらでやることがある」と言う。だが借金11で5位のチーム事情で昇格は早まった。この日、2三打4打点の今江とともに若い2人がロッテの未来を感じさせた。

韓国の「56本男」李が2軍落ちしていた頃、練習で必死に汗を流す西岡の姿に「オオカミのような目だ。すごい勝負師になる」と感じたという。お立ち台に上がった西岡は「プレーオフに出られるように頑張りたい」と力強く言い切った。その目は19歳とは思えぬ威圧感に満ちていた。

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セラフィニ初先発白星

右ひじ痛のミンチーに代わり1軍昇格した左腕セラフィニが、初先発初勝利を挙げた。打撃練習時から、西武打線を研究。試合では140キロ半ばの直球と、鋭く落ちるスライダーを武器に7回3安打1失点、7奪三振の快投を見せた。お立ち台では「興奮したよ。もっと良い投球をして、勝利を重ねていきたい」と先発ローテ定着を誓っていた。

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セラフィニが初先発で来日初勝利[スポニチ]

5試合目で初先発となったセラフィニが、来日初勝利を挙げた。米国で延べ16球団を渡り歩き、台湾、韓国球界も経験した左腕は、試合前に一塁側ベンチに座って、西武の打撃練習を見てじっくり研究。その成果が7回3安打1失点の好投に表れ「きっちりストライクを取ろうと思っていた。この1勝に興奮している」。米西海岸生まれで、趣味はサーフィンという陽気な男が満面の笑みを浮かべた。バレンタイン監督も「素晴らしい。今季1番のピッチング」と称えていた。

西岡
「ヒットを狙った延長が本塁打になってくれました。まだまだヒットを打って1軍に残れるように頑張ります。」

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ロッテ若さで決めた!19歳・西岡、20歳・今江が活躍[サンスポ]

19歳の西岡(大阪桐蔭、2年目)が2回2死一塁で右翼へプロ初本塁打。「体の回転を使ってうまく打つことができました」。両打ちに挑戦中の器用な男は、腰痛の小坂の不在を感じさせない活躍だ。20歳の今江(PL学園、3年目)も7回の満塁の好機に走者一掃の三塁打など、2安打4打点で「気合ですよ」。14日に昇格した2人が新風を吹き込んだ。

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セラフィニが来日初先発初勝利[サンスポ]

セラフィニが1軍合流即、来日初先発し、7回1失点で初勝利。「とにかく冷静にいこうと心がけた。打線の援護にも助けられたしね」と謙遜したが、西武打線をわずか3安打に抑え「次も先発?もちろんそうなるね」(バレンタイン監督)とローテーション入りは合格。メジャー通算15勝。米西海岸生まれで趣味は「サーフィン」の陽気な男が、ノリノリでスイスイ?

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西岡&今江、若武者爆発[報知]

◇ふたりで7打点

若武者2人がロッテ打線に火をつけた。19歳の西岡と20歳の今江が合わせて7打点と大爆発。負ければ最下位転落の可能性もあった一戦で、チームのカンフル剤となった。

“先制”したのは西岡。2回2死一塁、フルカウントから右中間にプロ入り初本塁打を運んだ。「入ると思わなかったけど、外野を見たら入ってました」チームにとって貴重な先取点であると同時に、1歳年上の今江より一足早いプロ1号となった。8回にも右前打を放ち、2安打3打点。「西岡は1番の有望株」と素質を買っているバレンタイン監督は「オメデトウ」と日本語で祝福した。

負けてはいられない。今江の見せ場は、4打席目の7回だ。2死満塁から、大沼の直球を右中間に運ぶ芸術的な三塁打。走者一掃の一打は、貴重な追加点となり試合を決めた。「西岡の本塁打で打撃がめちゃくちゃ狂いましたよ」。8回にも左前に適時打を放ち、打点4。プロ初アーチを先に打たれた悔しさを押し殺し、打点でライバルを上回ってみせた。

6月14日に1軍に同時昇格させた2人の活躍に、指揮官も「今日は西岡と今江が試合を作った」と口元が緩む。「何とかプレーオフに出たい」と西岡。フレッシュな2人の素質の完全開花が、その可能性を広げていく。

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ロッテ圧勝!若手の西岡&今江が活躍[ニッカン]

バレンタイン監督の“秘蔵っ子達”の活躍でロッテは圧勝した。2年目の西岡剛内野手がプロ初本塁打を放てば、3年目の今江敏晃内野手が満塁走者を一掃する三塁打。

昨年、ドラフト1巡目で入団した西岡が2回2死一塁、後藤光の138キロを振り抜くと打球はライナーで右中間へ。「入ると思わなかったけど、外野を見たら入ってた」。記念の一打を振り返った。西岡は守備でも見せた。この日、小坂に代わり遊撃手として先発出場。「小坂さんなら、と言われたくない」。4回にはカブレラの三遊間の難しい打球を見事にさばいた。

今江は「西岡の1発でリズムが狂った」と笑った。過剰なライバル意識が災いしたのか、3打席目までは凡退。だが、7回2死満塁で速球を逆らわずに右中間へ。「使ってくれた監督の期待に応えたかった」と、安堵の笑みを見せた。開幕1軍は逃したが、ともに14日の昇格以降、存在感を増している。「確実性が加わった」。監督の目は優しかった。

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浅間プロ入り初完投勝利(ファーム)[ニッカン]

ロッテの2年目で期待の左腕、浅間敬太投手が、プロ入り初完投で4勝目を挙げた。最速144キロの直球に加え、スライダー、カーブも低めに集まり、8回まで4安打無失点。9回、吉村に2試合連続となる13号ソロを浴び、完封は逃したが、ネット裏からは「今季最高のピッチングだ」との声が上がる好投だった。また、2軍首脳陣も「インサイドの制球力がつけば面白い」と評価した。

打撃陣は、2回に早坂、曽我部の連続適時打で2点を先制。7回にも曽我部が右中間に適時二塁打を放ち、貴重な追加点を奪った。曽我部はこの日、3安打2打点で今季2度目の猛打賞。勝負強いバッティングをアピールした。

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小坂が腰痛のため登録抹消[ニッカン]

小坂誠内野手は27日、腰痛のため出場選手登録から外れた。復帰時期は未定。

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BW宮内オーナー1リーグ支持表明[ニッカン]

「ボクの個人的見解」と念を押しながらも、オリックス宮内オーナーが初めて1リーグ制支持の方向性を明かした。「(各球団が1リーグ制の)流れであればね」。ここまで1リーグ制の話題になると「コメントできない」と繰り返してきた。近鉄との合併を目指す当事者球団のCEO(最高経営責任者)として、あえて球界全体に関する発言を避けていたためだ。その宮内オーナーが、発言の封印を解いた意味は大きい。

反対派だった中日などが賛成派に回り、静観派だった横浜、日本ハムも同調。1リーグ制につながる今後の流れを感じての方針表明だ。さらに、事態の静観を決め込んでいる残された広島、ダイエーへの、牽制の意味もあるようだ。

この宮内オーナー発言により、水面下で推し進められていると思われる球界再編の動きが、表面化する可能性が高くなってきた。現状では実行委員会の議決がないため、7月7日のオーナー会議では議題にさえ上らないはず。ただ7月1日のパ・リーグ緊急理事会で合併草案がまとまれば、各球団が続々と1リーグ制を容認する流れとも相まって、1歩進んだリーグ再編問題も話し合われる可能性が出てきた。

さらに注目すべきは、宮内オーナーの、今後の球界について踏み込んだ発言。「野球界を変えるにはそれ(1リーグ制)だけではすまない。底辺を広げる必要がある。全体の中で、頂点は少なく、ハイクラスに、と。全体を考える中でやっていかないと…」。真意は定かではないが現行の1、2軍方式を改め、3軍を創設してメジャー式ファームシステムをつくることなども想定しているようだ。

3軍制といえば…。かつては犬猿の仲といわれながら急速に緊密な関係となり、今回の合併劇を宮内オーナーに提案した巨人渡辺オーナーが提唱する構想そのもの。自チームの合併問題すら正式決定されない段階での、その先を見据えた態度表明は、急加速する1リーグ制への流れの裏付けといえそうだ。

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