わたしはかもめ2004年鴎の便り(7月)

便

7月6日

千葉ロッテ2−0オリックス(千葉マリン)

ロッテの清水直が今季2度目の完封勝利を飾り、ロッテは5月1日以来の3位浮上を果たした。ロッテは3回、2死一、三塁からベニーの適時打で先制すると、6回にもベニーの21号ソロで加点し、逃げ切った。清水直は、オリックス打線を被安打7、奪三振3、四球一、三塁を踏ませない123球の完封勝利で5勝目。リーグ防御率部門で西武の張を抜き、2位に浮上した。

123456789R
オリックス0000000000
千葉ロッテ00100100x2
清水直
「ランナー出しても慌てずに、内野ゴロを打たせれば何とかなるかなと思って投げました。ランナー出してもバタバタしないで、間を抜けたら仕方ないという気持ち。それが併殺になったりしていい流れでいけました。三振を取るつもりもなかったし、早いカウントで勝負出来ればと思っていました。とにかく、低目を意識して、腕を振ることを心がけて、高低を投げ分けました。」
ベニー
「清水が良いピッチングをしていたからね。先制したかったし、清水にも打つように言われていたからね。ホームランは、スライダーに完璧にタイミングを合わせることが出来たよ。日本のピッチャーに慣れてきていることが大きいね。相手も研究しているかも知れないが、自分もしっかり勉強している。とにかく、自分が任された仕事を全力でこなすことが最高だよ。後半戦は2ヶ月半残っている。チームの潰し合いもあるし、いいゲームをやっていく自信はあるからね。夏? 家に帰って、ビーチでのんびりするのが夏の過ごし方だよ(笑)。」
バレンタイン監督
「パーフェクトだ。ストライクを取りたい時にストライクを取り、ゴロを打たせたい時にゴロを打たせていた。オリンピックの舞台に立つに相応しいピッチングだった。」

ページトップ

ロッテ3位プレーオフ圏

投打の柱に引っ張られたロッテが、再びプレーオフ出場圏に到達した。バレンタイン監督も気分が悪いはずがない。「順位が意味を持つのはシーズン終盤。今はできるだけ試合に勝つことだけだ」と無関心を装ったが、声は弾んでいた。日本ハムを抜き、5月1日以来約2ヶ月ぶりの3位浮上だ。

4番のは働きだった。ベニーが1人で全2得点を叩き出した。3回に先制打、6回には貴重な追加点となる21号ソロ。「ホームランは完璧だった」。陽気なハワイアンも素顔は真面目な一面を持つ。試合前は相手投手のデータ分析に時間を割き、また自身の打撃傾向も把握するように努める。大好きな夏到来にも「ゆっくりビーチで過ごしたい気持ちもあるが、これが自分の仕事だからね」とグラウンドに集中。チーム3冠王は努力を怠らない。

5月は最下位に低迷するなど一時のどん底状態から脱し、最近8試合は7勝1敗の快ペースを取り戻す。「このチームは確実に進歩している。たまたま、勝敗に表れなかっただけだ」とバレンタイン監督。Aクラス死守のままの前半戦ターンを意気込んだ。

ページトップ

清水直完封

投の主役はエース清水直だった。バレンタイン監督が「五輪代表に相応しいピッチング」と絶賛したように、今季2度目の完封劇。7安打1四球と2回から8回まで毎回走者を背負いながら、要所で2併殺と三塁を負ませなかった。「自分の仕事は、カードの最初に先発しチームを勢いづかせること」と、チームの3位浮上を喜んだ。

ページトップ

清水直完封、ロッテ3位浮上[スポニチ]

清水直が7安打に抑え4月30日の西武戦以来、今季2度目の完封で5勝目。日本ハムが負け、5月1日以来のプレーオフ圏内の3位に浮上した。バレンタイン監督は「清水は完璧だった。五輪の舞台に立つ選手に相応しい投球」と絶賛。今季初めての連勝で5勝目を挙げたエースは「カードの頭の試合を任されているので責任を感じながら丁寧に投げた」とホッとした様子だった。

ベニー
「ホームランは打った瞬間に分かる完璧な当たり。清水直にいつも打つように言われていたので、良かったよ。」

ページトップ

ロッテ3位浮上!清水直が今季2度目の完封[サンスポ]

エース清水直が復調。シーズン序盤は肝心な場面で1発を浴び、気が付けば8敗。しかし、右腕は「テンポよくゴロを打たせる」という本来の投球を思い出し、走者こそ背負いながら、要所は自慢のスライダーで反撃の流れを断った。今季2度目の完封に「やっと自分の投球ができるようになってきた」と胸を張った。

ページトップ

清水直今季2度目完封[報知]

エースの清水が今季2度目の完封勝ちで5勝目をマークした。2回以降毎回のように走者を出しながらも、得意のスライダーを低めに集め、オリックス打線を散発の7安打に抑えて、チームを2か月ぶりの3位に押し上げた。「これから尽くして秋には必ずプレーオフに進出します」と宣言。また日本代表としての背番号が「11」となったが「(チームでつけている)18は、(西武の)松坂がつけるべき」とエースナンバーは快く譲り、地味ながら代表に貢献することに専念するつもりだ。

ページトップ

清水直完封!ベニー弾!ロッテ3位浮上[ニッカン]

ロッテが完封勝ちで、プレーオフ進出圏内の3位に躍り出た。エース清水直が走者こそ背負うが、要所は自慢のスライダーで反撃の流れを断った。今季2度目の完封に「やっと自分の投球ができるようになってきた」と胸を張った。そんなエースを、頼りになる4番ベニーも援護した。先制打と21号ソロでチームの全打点をマーク。「夏は大好き」というハワイ出身の大砲は、暑い季節にますます調子づいてきた。

ロッテは、ここ10試合を8勝2敗と波に乗っている。バレンタイン監督は「順位はシーズンが終わった時点でしか意味はない」と、いつも通りのセリフ。だが、表情には余裕が感じられた。

ページトップ

ロッテ、合併相手募集

◇パは4球団でいい

ロッテ重光武雄オーナーが6日、東京・西新宿のロッテ本社で、パの他球団と合併して球界再編を推進する意向を示した。1リーグ制移行をにらみ、パ5球団を4球団とする必要性を説いた。オリックスと近鉄の合併問題を協議する7日のオーナー会議を控えての、注目発言となった。

ロッテが、パ・リーグ球団に対し、オリックスと近鉄に続く合併相手を募った。重光オーナーはこの日、「できれば対等合併でもいいしね。常識からすれば5球団じゃダメな訳で。4球団にするとか、まあこれが1番いいですけど」と明言した。パの他球団と合併し、5チームを4チームに削減することで、1リーグへの流れにある球界再編へ取り組む姿勢を打ち出した。ロッテはこれまで、他球団を救う形であれば合併も辞さないという姿勢を示してきた。他チームからオファーがあった場合のみ、検討するとのスタンスだった。それがこの日は「対等でもいい」とまで話し、カップリング相手を募集した。

しかも重光オーナーの頭の中には、パ・リーグの「5」を「4」にするイメージまであった。囁かれる1リーグ制移行に向け、パ・リーグ側で球団数を減らすべく、第2の合併候補として手を挙げた形。ただ「今は何も聞いていないし、やっていない。我々から他球団にああしろ、こうしろとも言えない」と、現時点でロッテ側から積極的に動くことは否定した。

この日、ロッテ本社では重光オーナー代行、浜本社長、瀬戸山球団代表が、7日のオーナー会議に向けて打ち合わせを行った。会議後、瀬戸山代表は「会社をより良くするために企業間で合併の可能性を探ることは、どこでもやっていることじゃないですか。オーナーの話は、あくまで一般的なものだと思います」と、重光オーナーの発言は一般論だと強調した。だが、この日の発言で、ロッテが球界再編のカギを握ることは間違いなくなった。

1リーグ合併話がきたら
西武×
ダイエー×
日本ハム×
西武星野球団代表
(ロッテ重光オーナーの発言を伝え聞き)「(1リーグ)11チームというのは無理でしょうし。話を直接聞いていないので、何とも言えません。」

◇ダイエー、単独のスタンス変わらぬ

ダイエー高橋球団社長は球団売却、他球団との合併を視野に入れていない見解を貫いた。「当社のスタンスは変わっていない。売却、合併はないとのスタンスか?そうです」。高橋社長は今月4日に王監督や選手にダイエー本社が今後も球団を単独で継続保有する考えを見せており、その方針に変わりがないことを強調した。

◇日本ハム、北海道足固め優先

日本ハムは従来通りのスタンスを貫く。ロッテ重光オーナーの発言を伝え聞いた小嶋オーナー代行は「マスコミを通じてのキャッチボールはできない」と前置きしながら「今は北海道で足元をしっかり固めていくときだ」と、新本拠地で邁進していく姿勢をあらためて示した。

◇宮内オーナー、ノーコメント

オリックス宮内オーナーは、7日のオーナー会議を意識してか球界再編問題への発言を控えた。千葉マリンでロッテ戦を観戦したが「ロッテが合併?ノーコメント。1リーグ制?コメントしません、申し訳ないけど」。カメラのフラッシュに不快感を示し、ピリピリムードのまま迎えの車に乗り込んだ。

◇パで考えて

巨人渡辺オーナーはこの日、東京ドームでの横浜戦を観戦後、ロッテ重光オーナーの発言に関して「パ・リーグで考えてください。考え?俺は前から言っている通り。変わりはない」と多くを語らなかった。1リーグ移行へタッグを組む西武堤オーナーが7日の会議に出席することへの感想を求めたが、質問の最中に車のドアが閉められ、コメントはなかった。一方でチームの逆転勝ちには上機嫌。昨年は6戦全敗、今季は2戦2敗と「連敗中」だっただけに「来ると負けるという統計学上の法則を破ったからね」とご満悦だった。

◇「暴れますか」

阪神久万オーナーは大阪市の電鉄本社で取材に応じたが、真意はけむに巻いた。「今の状態なら、1リーグ8球団がいいと思う。でも、それではイカンとなって、近鉄の周り(ファン、マスコミ)の方がワーワー言うてもり立てたら変わります。私はそう見ています」。ライブドアの買収表明から球団数維持を望むファンの声が強まる現状に持論を押し込めたようだ。7日のオーナー会議についても「明日は何も言いません。プロテクトの25人は多い?確かにそうですな。1つ暴れてみますか」と冗談っぽく話すにとどまった。

◇他球団の動き重視

ダイエー中内オーナー、佐々木会長、高橋社長、佐藤代表らはこの日、福岡ドーム内の球団事務所でミーティングを行った。佐藤代表から前日の12級だ臨時代表者会議の内容が報告された。7日のオーナー会議には中内オーナーが出席する予定。同オーナーはこれまで、2リーグ存続の場合、パ・リーグ内で将来的に経営に行き詰まる球団が出る可能性を指摘しているが、今回のオーナー会議では、他球団の動向を注視しながら球団のスタンスを決定するとみられる。佐藤代表は「明日?球団としてのある程度考えはあるが、オーナーが出席されるので…」と明言を避けた。

中日白井オーナー
「オーナー会議では代表者会議で決まったことを承認するだけだろう。選手会には(近鉄とオリックスが)納得するよう説明をしないといけないな。1リーグか2リーグかという問題は、パ・リーグの方が話をしてこないと何も始まらない。」
広島松田元オーナー
「代表者会議などの報告は受けているが、私自身が直接(合併に関する)話を聞くことは初めてなので、合併の形式・形態などを含めて、まずじっくり話しを聞きたい。」
横浜砂原オーナー
「近鉄、オリックスの両球団合併問題などオーナー会議にかけられるテーマについて粛々整然と臨みたいと思います。」
近鉄田代オーナー
「何も話すことはない。話せないよ。オーナー会議の前に話す方がおかしい。」

ページトップ

西武堤オーナー、別会場で会見も[ニッカン]

7日のオーナー会議には西武堤義明オーナーが26年ぶりに出席、会議後に単独で会見も行うことが明らかになった。堤オーナーが、オーナー会議に出席するのは78年秋の球団創設時以来で、今回の出席は球界再編のカギを握る会議であることを如実に表している。球団広報はこの日、堤オーナーが会議とは別の場所で会見を行うことも発表。混乱を避けることが理由だが、会議の内容や今後の構想を提示しようとする姿勢が伺え、球界再編への道筋が示されるとみられる。

堤オーナーが、1リーグ制による球界再編に言及する可能性があり、発言が注目される。同オーナーの1リーグ制支持は、10年以上前にさかのぼる。93年に巨人渡辺オーナーが打ち出した新リーグ構想に賛同。その年の12月には水面下で渡辺オーナーと会談し、10球団による1リーグ制移行という具体的プランを話し合っている。また78年秋にクラウンライターを買収したときから、状況によっては「1リーグ制」への動きを取ることを周囲に漏らしていたという。

5日には12球団臨時代表者会議でオリックス、近鉄の合併具体案が固まった。念願の1リーグ移行が、オーナー会議で一気に加速する可能性もある。西武星野球団代表は「オーナーとは直接、話をいたしました」と、代表者会議などの内容はすでに報告済みであると話した。

ページトップ

ロッテ・重光オーナーが合併肯定…7日トップ会談に注目[サンスポ]

ロッテの重光武雄オーナーは6日、都内で今後の新たな球団合併について「何とも言えない。先のことを言うと反対する人もいる」と合併を肯定、さらには実現の可能性を示唆した。既に1リーグ制支持の立場を明確にしているロッテだが、水面下で再編に向けた動きが加速していることをうかがわせる注目発言。7日、都内のホテルで開かれるオーナー会議には西武・堤義明オーナーも26年ぶりに出席予定で、球界トップの会談の行方が注目される。

やはり球界再編のカギを握るのは、ロッテだった。新たな合併に向けた動きは、後戻りできないほど加速していた。この日、再び都内で注目発言したのはロッテのグループ総帥、重光武雄オーナー。「(パ・リーグは)常識からすれば5球団ではね。できれば4球団にするとか、というのが1番いいんですけれど」と、合併推進派の立場を改めて示した後、初めてロッテとしての動向に言及した。「(ロッテが絡む合併話については)何とも言えないですね。先のことを言うと、反対する人もいるだろうし…」。

各球団が合併説の否定に躍起になるのとは対照的に、重光オーナーの発言は否定どころか、まるで水面下の動きを示唆するような内容。ロッテが次なる合併の核となることを、何よりも如実に物語っていた。

すでにロッテは横浜を第1候補に新たな合併を進めていたことが発覚。この日になって横浜の球団幹部は合併の実現性を否定したが…。「できれば4球団」という発言からはダイエーなど、再びパ・リーグ同士の合併を想像させる。

しかし、重光オーナーの考える合併は、あくまで1リーグ制移行のための手段にすぎない。この日も改めて「(1リーグ制は)11球団ではできない。10球団なら考えられる」と発言。まずは球団数を削減することが最優先で、そのために積極的に合併に参加、他球団にも働きかけるという姿勢が表れたものだ。

7日には、注目のオーナー会議が開かれる。これまでは重光オーナーはじめ各球団のトップが、互いに球界再編に向けて持論を展開し合っていた状態だったが、その首脳が一堂に会することで、事態は大きく展開する可能性もある。

議長は巨人・渡辺オーナーが務め、ロッテと同じく1リーグ制を主張する西武・堤義明オーナーも26年ぶりに会議に出席。突っ込んだ議論が行われることは間違いない。既に最大の関心は、日本中を驚かせたオリックスと近鉄の合併から、その先の“もう1つ”に移っている。球界のトップがどんな決断を下すのか。残る球団は、そして消える球団は…。『球界再編』という大きな歴史が動き始める。

◇西武・堤オーナーが26年ぶりに出席

球界の将来を決めるオーナー会議に、西武の総帥が満を持して出馬する。西武・堤義明オーナーの出席がこの日までに正式決定。同オーナーの出席は昭和53年10月の球団創設時以来。実に26年ぶりで、それだけ今回の会議を重視していることの証しといえる。堤オーナーは平成5年に、巨人・渡辺オーナーと共闘して新リーグ結成へと動いた。近鉄とオリックスの合併が持ち上がって以来、星野球団代表は一貫して「5球団によるパ・リーグ存続は難しい」との主張を続けている。堤オーナーがオーナー会議で発言するのも「1リーグ移行への賛意」に基づいたものであることは間違いない。パ各球団の首脳は5球団による変則的なリーグ維持は経営的に無理としている。「議長が発言する訳にはいかない」という渡辺オーナーが進行役に専念すれば、“同志”の堤オーナーが主導権を握る可能性もある。

◇巨人・渡辺オーナーはこの日も沈黙

注目のオーナー会議を前に、議長を務める巨人・渡辺恒雄オーナーは前日に続き多くを語らなかった。この日は巨人対横浜14回戦(東京ドーム)を観戦。試合終了後、ロッテ・重光武雄オーナーがパ・リーグは4球団に減らすべき、と発言したことについて「それはパ・リーグで考えてください。自身の考え?それは前から言ってるよ。変わらない」とだけ話した。以前からパ・リーグの5球団での存続が不可能なことと、1リーグ制への移行を強く訴えており、多くを語らず意味深な笑みだけを浮かべた。

◇阪神・久万オーナーが選手会提案に「客観情勢が許さない」

阪神の久万俊二郎オーナーは6日、労組・日本プロ野球選手会がオリックスと近鉄の合併の1年延期を求めていることに「客観情勢が許さない。ここまで勢いがついたら遅い」と述べ、7日のオーナー会議では12球団代表レベルで討議された具体案について検討を進める見通しを明かした。また新球団の保護地域が3年間の限定で大阪府と兵庫県となることには「異論はあるが言わない」と大筋で認める意向。持論の1リーグ制については「明日(7日)は話は出ないと思う。私も何も言いません」と話すにとどまった。

ページトップ

ロッテ重光オーナー「対等合併で」ダイエー念頭[報知]

◇パの球団数「5は難しい。4が1番」

ロッテ・重光武雄オーナーが6日、再び合併へ前向きな発言をした。「対等合併」「パ・リーグは4球団がいい」などと話した。球界再編の動きがさらに活発化する中、プロ野球12球団のオーナー会議は7日、東京都内のホテルで開催される。出席する西武・堤義明オーナーが会議後、別のホテルで特別会見を予定するなど、予断を許さない状況になった。

ロッテ・重光オーナーは6日、東京・西新宿のロッテ本社で取材に応じ、来季の10球団1リーグ制実現へ向けて他球団との合併に応じる姿勢を見せた。「常識からすれば5球団では難しいので、4球団にするのが1番いい」とパ・リーグ同士の合併を模索していることも示唆。ダイエーとの球団合併が一気に進む可能性も出てきた。現段階では「何も聞いていないし、言いようがない」と、一部報道で伝えられた横浜との合併を検討していることについては否定。さらに、重光オーナーは「我々の方から、ああしよう、こうしようとは言えない」と話し、他球団から合併を持ちかけられた場合には、合併を受け入れる姿勢をあらためて明言した。球界再編に話が及ぶと、具体的な形態にまで言及した。「対等合併でもいい。1リーグ制?そういう意味では、球界全体がよくなればいい」と形態に幅を持たせた。

7日のオーナー会議を翌日に控えたこの日、ロッテ本社で重光オーナー代行、濱本球団社長と瀬戸山球団代表が3者会談。瀬戸山代表は「オーナー会議の議題を確認した。特に発言をする予定はないと思う」と話した。

ページトップ

超異例!!特別会見も、西武堤オーナー出席[報知]

西武・堤オーナーのオーナー会議出席は6日、正式に発表された。球団関係者によると、同オーナーが球界の会議に出席するのは2度目で、極めて異例。さらに、7日の会議後には東京・芝公園の東京プリンスホテルに会場を移し、会見することも明らかになった。オーナー代行に任せ、欠席を続けてきた堤オーナーの会議への出席。かねてから巨人・渡辺オーナーとともに1リーグ制移行を提唱するなど、球界首脳に強い影響力を持つだけに、近鉄、オリックスの合併問題に端を発した球界再編の動きに大きな進展が見られるかもしれない。

パ・リーグ理事会、12球団実行委員会などの内容は逐一、星野好男球団代表を通じて同オーナーに報告されている。会議では、オーナー自らの発言により、合併問題に加え、さらに1リーグ制移行も含めた動きが加速する可能性がある。会場を移しての特別会見。1リーグ制への移行を改めて訴えると思われるが、星野球団代表ら球団関係者は、特別会見の内容については一様に口をつぐんだ。何かしらのサプライズが飛び出すのか−。堤オーナーの発言に注目が集まる。

ページトップ

7日オーナー会議、厳戒態勢[報知]

合併問題が表面化して以降、パ・リーグ理事会、実行委員会と報道陣が殺到している。7日のオーナー会議には過去に例のないほどの人数が集まることは確実。インターネットで合併反対のデモが呼びかけられるなど、一般のファンの乱入の可能性も出てきた。そこで、コミッショナー事務局は混乱を避けるため、この日、報道陣に自社腕章の着用を義務づけた。さらに受付で名刺の提出を求めるほか、会場のホテル内での会見以外の取材を禁止。トラブル防止に万全の態勢を敷くことになった。

会議では5日の12球団代表者会議で議論されたダブルフランチャイズ制、25人の優先保有選手などを承認する模様。これ以外にも参加料30億円の免除や支配下選手枠の変更(現行の70人から80人へ)などを検討する。6月21日の実行委員会では、合併の手続きを進めることを承認するにとどまったが、今回も同様の結論になりそうで、合併の正式承認は9月上旬の臨時オーナー会議まで先送りされることになる。

しかし、6日にはダイエーとの球団合併が噂されるロッテ・重光武雄オーナーが前向きな発言をするなど、球界再編の動きはここにきて加速。堤オーナーが会議後に別のホテルに会見場を設けるなど、オーナー会議の内容から目が離せなくなった。

ページトップ

西武・堤オーナー、1リーグへ決意表明か[スポニチ]

西武・堤義明オーナーが7日、都内のホテルで開かれるオーナー会議に、球団創設時の1978年以来、26年ぶりに出席する。近鉄、オリックスの合併問題が主議題だが、球団削減による1リーグ制移行が議論されることは確実で、1リーグ論者である堤オーナーの発言が注目されている。堤オーナーは91年、巨人・渡辺恒雄オーナーと新リーグ構想を提唱して以来、一貫して球界再編、1リーグ移行を主張してきた。近鉄、オリックスが合併で合意。パ・リーグのチーム削減が確実となった現在の球界状況は、1リーグ制移行を推進するには絶好のタイミング。4半世紀ぶりのオーナー会議出席は堤オーナーの決意の表れだ。

議長を務める渡辺オーナーは「11球団なら2リーグしかない」と現状での1リーグ制移行に否定的な見解を示している。来季からの1リーグを実現するためには、もう1球団の削減、または新たな合併が条件となる。堤オーナーはオーナー会議後、別の西武系列ホテルで会見を設定しており、西武と他球団の合併を含めた1リーグ制移行の具体的なアクションを表明する可能性もある。それを裏付けるように、西武・星野球団代表は「全ては明日の会議です。オーナーに聞いてください」とオーナーの“重大な決意”をにおわす発言をしており、堤オーナーの動向から目が離せない。

ページトップ

ロッテは合併に意欲[スポニチ]

球界再編で動向が注目されるロッテ・重光武雄オーナーが6日、他球団との合併にあらためて意欲を見せた。東京・西新宿のロッテ本社で報道陣に対応。横浜との合併検討を報じたこの日の一部報道を「ありません。何も聞いていません」と否定した。その上で奇数球団でのリーグ運営は困難という見解を示し「5球団ではね。4球団?できればね。できればいいとは思っていますが」。また「できれば対等合併でもいい。積極的に動く?雰囲気がそうなれば」と球界再編に沿った形での合併には前向きだった。

ページトップ

横浜は合併を否定[スポニチ]

横浜の砂原幸雄オーナーが6日、一部で報道された「横浜合併」を否定した。7日のオーナー会議を前に東京・赤坂のTBS内で峰岸球団社長、山中球団専務が、前日5日の12球団代表者会議の内容を説明。その際「うちは合併するんですかねとオーナーも笑っていた。(合併の)申し出があっても乗る気はないし興味もない」と峰岸社長。あらためて単独で球団を保有する意向を示した。また、オーナー会議に向けては「近鉄・オリックスの合併問題などのテーマについて粛々、整然と臨みたい」とコメントした。

ページトップ

ロッテ重光オーナー、10球団なら1リーグ[ニッカン]

ロッテ重光武雄オーナーは6日、都内で自ら賛同の意思を示している1リーグ制移行について「11球団ではできない。10球団なら考えられる」と話し、さらなる球団減少が必要との見解を示した。同オーナーは、今後も合併推進を図るのはパ・リーグ球団になると考えている様子で「5球団ではね。4球団?できればね。できればいいとは思っていますが」と語った。ロッテが絡む合併話が進行しているかについては「何とも言えないですね。先のことを言うと、反対する人もいるだろうしね」と言葉を濁したが、否定はしなかった。巨人渡辺恒雄オーナーは同日、東京ドームでの横浜戦を観戦後に重光オーナーのパ・リーグ4球団発言を伝え聞き「それはパ・リーグで考えるべきことですな」と話すにとどまった。

ページトップ

新球団は10人ずつ、「救済ドラフト」指名[ニッカン]

オーナー会議ではオリックスと近鉄の合併に関して12球団代表者会議で大筋で了承された中身が報告される。6日、「選手救済ドラフト」で合併球団は1度に10人の選手を指名していくことが分かった。前日の代表者会議で、合併球団の優先保有選手数(プロテクト)を25人とすることで合意。ここに外国人、FA有資格選手、複数年契約選手、今季1、2年目の選手を入れることも可能。25人に入らない選手は「救済ドラフト」という形で、残り10球団と合併球団がウエーバー制で指名する。

ウエーバー順は、昨年順位ではなく今年順位下位から両リーグ交互で、1巡目は合併球団を除く10球団で行う。2巡目は1巡目と逆から指名。2巡目最後に合併球団が入り、10人指名。続けて3巡目のトップで10人指名、1巡目と同じ順に指名していく。4巡目は2巡目と同じ順に指名。ドラフトは基本的に4巡目で終了する。欲しい選手が残っていれば他球団は任意で獲得、最終的に可能な限り合併球団が引き取る。

今季1、2年目の計28人は別枠で保護、3巡目まで他球団は指名できない。指名に漏れた選手は合併球団が引き取る。パ・リーグ小池会長は「懸案だった問題がクリアされた」と語った。

これとともに、暫定的に大阪府と兵庫県の2カ所を本拠地にするダブルフランチャイズ制のほか、支配下選手枠の拡大や参加料30億円の免除などの合併案がオーナー会議で了承される見通し。正式承認は、さらに検討を要する事項があり、9月上旬に予定される臨時オーナー会議まで先送りされる見通しになっている。

◇政界からも声

竹中金融・経済相はこの日、閣議後記者会見で、プロ野球の球団再編問題について「特定の球団に偏りがあるので、球団の数を減らして1リーグ制にするというのは考えられる1つのチョイス(選択)だ」と語った。「ただ、もっと工夫があってもいい。大リーグに対する競争力をつけるためにやるのだから、ファンがわくわくするような改革を」と注文をつけた。

ページトップ

プロテクト案詳細判明…新球団は3、4巡目で10人指名[サンスポ]

12球団代表者会議でまとめられたプロテクト案の詳細が6日、判明。まず全日程終了後、オリックス、近鉄が合併してできる新球団が25人のプロテクト名簿(新人、外国人、FA権有資格者も含む)を提出。残った選手をウエーバー順で11球団が獲得する。ウエーバー順位は今年度の順位で決定。新球団を除く10球団は1巡目から4巡目まで4人の獲得が義務付けられ、新球団は3巡目と4巡目の先頭で10人ずつ指名する。オリックス、近鉄の入団1、2年目の選手については他球団は4巡目以降で指名可能となる。その他、指名されなかった選手は原則的に新球団で身分保障される。時期はドラフト会議前の11月中が予定されている。

◇近鉄・小林球団社長が合併撤回の意思なしを強調

近鉄の小林哲也球団社長は6日、労組プロ野球選手会が合併の1年延期を要望していることについて「トップ同士で決めた。両方が資本を持ち寄ってやろうとしている以上、勝手なことはできない」と、合併撤回の意思がないことをあらためて強調した。

インターネット関連会社のライブドアからの買収申し込みに応じない理由を「経営内容があの状況(03年9月期連結決算で当期利益約5億円)だし、任せる訳にいかない」と説明。大阪ドームの再建問題も絡んでいることを理由に挙げた。近鉄選手会は署名運動などを通じ、合併に反対する姿勢を示しているが、同社長は「選手は不安があると思うが、最悪、新球団でガードする」と説得に自信を見せた。

◇根来コミッショナー「近鉄買収は困難」

プロ野球の根来周泰コミッショナーはライブドア社の近鉄球団買収申し出について「近鉄側がイヤだと言ったらそれでしまい」と実現は困難とする見解を改めて示した。選手会などが買収案について検討すべきと指摘しているが「第3者が球団を買えとか売れとか(ライブドアの)話を聞いてやれとか、そういう話ではない。近鉄が判断する問題」と話した。

◇巨人・三山代表が選手に事情説明

横浜戦の試合前ミーティングで、巨人・三山球団代表が、前日5日の12球団代表者会議で大筋合意された事項について選手に説明。「みんなになるべく時間差のない形でお伝えしたかった」と、近鉄とオリックスの合併時のプロテクト案などを伝えた。

◇選手会・古田会長が合併反対を再宣言

労組・日本プロ野球選手会の古田会長は中日戦(ナゴヤドーム)の試合後、前日に続いてオリックスと近鉄の合併に反対する意向を表明した。この日の観客席では一部のファンが合併反対をアピールする場面もあり「ファンが声をあげてくれているのに僕らが諦める訳にはいかない。一致団結してやっていきたい」。合併反対の署名活動に自らも署名することを示唆した。

ページトップ

ヤクルト球団社長が選手会擁護[ニッカン]

◇「1年延期案の議論すべき」

ヤクルト多菊善和球団社長が6日、労組プロ野球選手会が示した近鉄とオリックスの合併を1年延期する案に理解を示した。「選手会の案?議論する必要があるだろうな。まだ何も決まってない訳だし」と、真剣に受け止める姿勢を見せた。

これまでヤクルトとしては球界発展が条件で、合併、その先にある1リーグ制に関して賛成する姿勢だった。その立場は変わらないが、選手会の案に理解を見せたのは「もっと良い方向があるのなら探すべき」と球界の将来を心配しているからにほかならない。7日のオーナー会議には堀澄也オーナーが出席。合併によるメリットやデメリットについても詳しく他球団の意見を聞く方向だ。

選手会の古田会長は、前日の記者会見で合併反対をぶちまけた直後の代表会議で、合併についての議論がどんどん進められる皮肉な結果になったものの「まあ考えますよ」と、諦めたような笑みを浮かべながら話した。球団首脳の1人が合併延期の話し合いに興味を見せたことは、古田会長にとっても喜ばしいことに違いない。

ページトップ

根来コミッショナー、提訴発言に戸惑い

根来コミッショナーは、労組・選手会の提訴も辞さない構えに戸惑いを見せた。選手会は前日、日本野球機構との団交で、合併に反対。7日のオーナー会議で合併が承認された場合、提訴を考えていることに同コミッショナーは「提訴?何をするんだろう」とピンとこない様子だった。またライブドアの近鉄買収表明に「近鉄とライブドアの話で、第3者が関係する話じゃない。私は関係ない。近鉄に対して売れ、という話もできない。近鉄がイヤだといったらしょうがない。横から口出しするのは難しい話」と否定的だった。

◇機構職員も面倒みてよ

根来泰周コミッショナーは6日、1リーグ制になった場合、セ、パ両リーグ職員の「救済」が必要であることを明らかにした。あくまで仮定の話とした上で、1リーグ制の話が出た場合「野球機構の会長という立場でいえば機構に2リーグということで職員を抱えている訳だから、キチッと面倒を見てもらわないと具合が悪いということははっきりしている」と機構職員の救済が不可欠であることを示した。さらに「パ、セ両リーグがあって、職員、審判がいるのだから、球団が連帯責任でやってもらわないと」と話した。

ページトップ

宮内オーナー観戦、合併にはノーコメント[ニッカン]

オリックスの宮内オーナーが観戦に訪れた。試合は清水直を打ち崩せず、零封負け。「残念だった。清水(直)投手は抜群だね」と、相手投手の出来にしきりに感心していた。近鉄との球団合併問題で、7日には注目のオーナー会議が開催されるが「(合併に関しては)申し訳ないがコメントしない」と話すにとどまった。

ページトップ

古田会長連日の合併反対、自ら署名活動も[ニッカン]

労働組合・日本プロ野球選手会の古田敦也選手会長は6日、ナゴヤドームで行われた中日−ヤクルト戦の試合後、前日に続いてオリックスと近鉄の合併に反対する意向を表明した。同日のナゴヤドームの観客席では、一部のファンが合併反対をアピールする場面もあった。古田選手会長は「ファンが声を上げてくれているのに僕らが諦める訳にはいかない。一致団結してやっていきたい」と話し、合併反対の署名活動に自らも署名することを示唆した。

ページトップ

ナゴヤドームで合併反対ボード撤去[ニッカン]

まだ試合の途中、7回の攻撃が終わった時だった。ヤクルト古田の目に信じられない光景が映った。右中間後方の最上段席に「合併反対!選手やファンをムシするな!」と書かれた大きなボードが横断幕のように並べられた。一部ファンが合併反対をアピールしたのだ。しかし、わずか3分ももたずに警備員から撤去を命じられた。ナゴヤドームでは最上段の黄色いシートの場所では、横断幕などを許可しておらず、ルールにのっとった撤去だった。

混乱はなかったが、古田には悲しい光景だった。今季9度目の猛打賞で勝利に貢献し、気持ちよく球場を後にできるはずだった。「石川が勝って良かったね」と、一言だけ試合を振り返ると、自分の猛打賞にも触れずに「それで本題の方の質問は?」と、自ら報道陣に促した。前日5日に、選手会長として臨んだ団交では、機構側から思うような返答が得られず、直後の代表者会議では合併に向けての話がさらに進んでいた。「横断幕も撤去されてたでしょ?何て言ったらいいんだろ。悔しいけど一致団結してやっていくしかない」と、怒りを静めるように話した。

各球団の選手達の動きが、ここに来て活発になってきた。巨人清原もパの代弁者を買って出たことを聞くと「ありがたいことです。だれも合併に賛成している選手はいないからね」と話した。古田自身も大阪ドームには行けなくても、署名活動には参加する意向だ。「ファンが声を上げてくれているのに、僕ら選手が諦める訳にはいかない」。撤去はされたが、ファンの熱い思いは受け取った。それをエネルギーに換えていく。

ページトップ