わたしはかもめ2004年鴎の便り(7月)

便

7月8日

千葉ロッテ2−5オリックス(千葉マリン)

オリックスが2ケタ安打を集め連勝。1点を追うオリックスは3回、村松の5号2ランで逆転。その裏に同点に追いつかれるが、4回に平野の5号ソロ、村松の2点適時打で再び勝ち越した。オリックス先発具は、被安打4、自身最多の12奪三振、169球で来日初の完投勝利を飾った。具のロッテ戦勝利は2002年5月26日以来、2年ぶり。なお、オリックスは2年連続、ロッテは5年連続Bクラスで前半戦を折り返すこととなった。

123456789R
オリックス0023000005
千葉ロッテ0110000002
小林宏
「調子自体は悪くはなかったのですが…。勝負どころでボールが高目に行ってしまいました。あとは勘弁してください…。」
「ヒットは2本出たけれど、後の打席がね。しっかり打って、攻略したかった。まあ、いい感じで終われたかな。とにかく、しっかり休んで後半も頑張ります。」

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集中と言うけど[スポニチ]

打線がオリックスの先発、具の前にわずか4安打に終わり、ロッテが連敗。試合終了後は瀬戸山球団代表が「(合併の)報道はあるけど野球に集中するように」と選手に説明した。6日にいったんはプレーオフ圏内の3位に浮上したものの、結局4位で前半を終え、バレンタイン監督は「全ての点で前半よりソツなくこなしたい。合併の報道?試合でいい野球をすることに集中するだけ」と冴えない表情だった。

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臨時コーチ

ロッテは球宴期間中の練習に、臨時コーチとして高橋慶彦氏(走塁担当)とトム・ハウス氏(フィジカル・フィットネス担当)の2人を迎えると発表した。

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前半戦終了

バレンタイン監督
「成績、順位ともよくやってくれたと思う。チームはとても進歩しており、向上心を常に持ち続けて戦っている。内、西岡、今江には大きな将来性を感じる。李は新しい環境に慣れつつある。後半戦はもっと力を出してくれるだろう。」
西武・伊東監督
「開幕ダッシュは失敗したけど、よく立て直してくれた。上出来です。開幕で松井稼頭央、カブレラがいない中、若い選手が自分のポジションを取ろうという意識で常に戦っている。80〜90点ぐらいつけられる。終わった時点で100点にします。」
ダイエー・王監督
「昨年に比べ打線の調子がよかった。打線で11連勝できたしね。夏場は投手力が落ちるし打線がカバーしないと。攻撃は最大の防御。後半戦も打撃を前面に出した戦いをしたい。プレーオフもあるけど、どうせなら1位でいきたいね。」
日本ハム・ヒルマン監督
「予想よりケガ人が多かった。ただ後半戦は坪井や小田が戻るプラスがある。万全の体調で臨め、息を吹き返すことができるはずだ。先発陣は改善の兆しを見せており、全体的に良くなっている。まず防御率5点台を打破したい。」
近鉄・梨田監督
「バーンズの長期離脱もあって打線がもう1つ活発じゃなかった。抑えのカラスコには不運な面もあった。先発は安定していたし、防御率はまずまず。今年は暗いニュースが多かったけど、先のことは分からないし結束してやっていきたい。」
オリックス・伊原監督
「投手陣は誤算だった。打線につなぐ打者が揃っているので何とかここまできている。後藤が打撃を崩して2軍落ちしたが、その代わり斉藤、塩崎がそれ以上の働きをした。後半戦?とにかくピッチャーの皆さま、頑張ってください。」

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ロッテ合併歓迎[ニッカン]

ロッテ重光オーナー代行が8日、東京・新宿のロッテ本社で、あらためて合併に前向きな姿勢を示した。「こちらから『あなたのチームを売ってください』というような、信義にもとる合併はしない」と話す同代行のもとには現在、他球団からのオファーはない状態だという。しかし「我々はリーグに属する者、野球を愛する者として、何かお話があれば、それに対しては協力をしていきたい。オーナー会議の後に堤さんにお伝えしました」と力を込めた。

前日のオーナー会議で、西武堤オーナーが来季から1リーグへ移行すべく、オリックスと近鉄に続く合併の動きがあると表明。ロッテの動向が注目される中で「いかようにも対応できるようにしています」と断言。ただ、具体的な合併イメージについては「ロッテ・マリーンズの名は残したい」と“買収”による合併を示唆したと思えば、「できれば強くて、経営状態が良く、Wフランチャイズが近いチームがいい」と“対等”で、しかも地域的にも近いチームとの統合もにおわせた。チーム名を残したいとした“買収”は、本社が経営再建中で産業再生機構活用の可能性も囁かれるダイエー。本拠地が近いとした“対等”は、堤オーナーが前向きな発言をした西武をイメージしているとも受け取れ、どちらからオファーが来ても考慮する姿勢といえる。

また「昨年も34億数千万円ほど赤字を出しました。これまで黒字は1度もありませんし、人件費は100%を超えてます。公益、金融を除いて、うちはトップ50に入る企業だと思いますが、もうサポートできない状況なんです」と、10球団1リーグ制への移行を訴えた。さらに、1年間合併を待って欲しいとの選手会を「その1年間、選手会で費用を負担してくれれば文句はありません」と一刀両断。「(合併への)水面下での動きはあるでしょう。我々も遅れないようにしたい」と、どこまでも1リーグ実現へ傾いていた。

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ファン試合後「合併反対」大コール[ニッカン]

自然発生したロッテ応援団による「合併反対」コールに、オリックス村松のヒーローインタビューがかき消された。試合後の千葉マリンは騒然としたムード。ロッテが新しい合併候補に浮上したことで熱狂的ファンが抗議行動を展開した。

「合併ならばオレ達は球場を去る」「パ・リーグの灯は消さない」など、掲げられた横断幕は約20本。シュプレヒコールは15分以上続いた。その後も約500人がスタンドに居残り、合併に向けた動きに断固反対する緊急集会を開催。ある応援団幹部は「今は何も話したくない。これが僕達のメッセージです」と、この日も熱い応援風景を繰り広げた。

バレンタイン監督も、グラウンド外の話題がスポットライトを浴びて心を痛めた。「報道などで、色々噂を耳にするだろうが、私の方ではコントロールできない」。瀬戸山代表は「グラウンドに集中して欲しい」と伝えたが、ナインには心落ち着かない球宴休みを迎えてしまった。

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近鉄説明に選手質問なし

近鉄ナインが沈黙した。小林哲也球団社長が8日、遠征先の札幌で、オリックスとの合併について初めて選手、スタッフ全員に事情を説明。しかし質問は清田ブルペン捕手の「ライブドアの買収話を断った理由を聞かせて欲しい」だけ。選手から声は上がらず、同社長も「もっと詳しく聞きたいとなるかなと思っていたけど、なかった」と拍子抜けした様子だった。選手会長の礒部は「事後報告の形で報告されました。何か変わることもないので、質問のしようがなかった」。中村も「質問したって変わらへん。ライブドアがなんでアカンのかというのも分かった。僕らとしては12球団存続がベストですけど」とサバサバした表情だった。

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古田選手会長「オーナーと話したい」[ニッカン]

性急な合併→1リーグへの流れに対し1年間の先送りを訴えている労組プロ野球選手会の古田敦也会長が8日、オーナー達との直接会談を希望した。ナゴヤドームでの中日戦後、語った。9日、大阪で12球団の選手会長と球団代表が会議の席に着くが、納得のいく説明がないようならば、オーナーから直接説明を聞きたい考えを示した。

◇形だけの会議

どうして、まともに説明すらしてもらえないのか−。古田会長が感じるもどかしさは、どんどん大きくなるばかりだった。「オーナーと直接話がしたい?そうですね。いいですね。開かれた感じでいいことだと思いますよ」。なぜ球団数を減らさなければならないのか、なぜ球界にとってプラスなのか、なぜ今1リーグ制に向おうとしているのか?明確な返答を得るためにも、オーナーと直接話ができる場を設けて欲しいと希望した。

今月5日、オリックスと近鉄との合併が発覚後、初めて選手会と球団代表達との団交があった。その際、球団代表側からは「色々議論した上で、それが選手とファンのためになる」という説明しかなかった。巨人の渡辺オーナーが、同様のメンバーで行われた代表者会議に対して「あのレベルでは無理だ(何も決められない)」と発言したこともあった。オーナーがそういう認識だとすれば、もっと決定権を持った人間が選手会に話をするのが筋だとも言える。

ヤクルトの真中選手会長も「代表者には今の状態では決定権がない。どの程度までこっちの話をオーナーに伝えてくれているのか分からないし、オーナーからこれ以上は話すなって言われている可能性もある」と不信感を抱く。各球団の選手会長の間にも、9日の会議が「このままでは形だけの会議になってしまう」という危惧があるから、古田もオーナーとの直接会談を望んだ。

◇減俸のんでも

各球団の選手会長は9日、代表者との会議の1時間前に集まって意見の調整をする。できればストライキ権の行使など最悪の事態は避けたいのは、選手も機構側も同じだ。そのためにも、各球団代表には明快な説明で選手やファンを納得させて欲しい。それができないのならば、オーナーが将来的なビジョンを示して説明するべきだ。選手会は減俸など、痛みを伴う条件をのむ準備もしている。互いに感情論を抜きにして話し合えばいい方向性も見えてくるように思えるのだが…。

ダイエー松中選手会長
「うちは(合併を)否定しているんでしょ?それを信じるしかないですよ。(12球団代表との会議で)聞いた意見を持ち帰ってチームの意見を集約したい。」
日本ハム小笠原選手会長
「全く説明を聞いていないので、実際コメントのしようがないですが、複雑な気持ちです。今までやってきたので、今まで通りが1番いいとは思うが…。」
横浜鈴木尚選手会長
「僕も古田会長の意見と同じで、1リーグ制移行の話があまりにも急ぎすぎる。もっとじっくり話し合うべきだと思う。今後の行動については、まず(9日の選手会の会議で)話を聞いてからです。」
西武和田選手会長
「(星野代表からオーナー発言を聞き)選手だけで集まることはしていません。(球宴中の会議で)話を聞いてから考えたい。」

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渡辺オーナー「無礼だ、たかが選手が」[ニッカン]

巨人渡辺オーナーは、選手会の古田会長がオーナー陣との直接会談を求めたことに「無礼なことを言うなっ」と突っぱねた。この日、都内のホテルで内山斉読売新聞グループ本社社長と会食後、報道陣の取材に応じた。「もう種は尽きたよ」とにこやかな表情だったが、選手会の話題になると一変。「分をわきまえなきゃいかんよ。たかが選手が。たかがといっても、立派な選手もいるけどね。オーナーと対等に話をするなんて協約上根拠は1つもないよ」と語気を強めた。

前日のオーナー会議後も、選手会が合併承認の1年先送りを要求していることに対し「1年かける必要はない。2ヶ月で十分だ」と一蹴。選手会の抵抗にも「オーナー会議が最高決定機関」とし、来季からの1リーグ制移行へのリミットとされる9月8日の臨時オーナー会議での議決に自信を見せていた。選手会サイドがストライキの可能性を示唆していることにも「スト?どうぞ、どうぞやったらいい」と間髪入れず答え、悠然と車に乗り込んだ。また、西武堤オーナーが明かしたもう1組の合併球団については「堤さんのやっていることだから、オレは知らない」と話すにとどまった。

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カギを握るロッテは“吸収する側”?[サンスポ]

もう1つの球団合併はどこで、どう進行しているのか。ロッテ・重光昭夫オーナー代行は8日、都内で合併について前向きな発言をする一方で、本拠地と球団名について「強いこだわりがある」と、球団を吸収する立場を想定していることを明かした。予断を許さない球界再編の動きをドキュメントで追う。

激震のオーナー会議から一夜明けて、報道陣は朝から東京・西新宿のロッテ本社に集結していた。西武・堤オーナーが明かした「もう1つの合併」−。カギを握ると思われるロッテ・重光武雄オーナー、昭夫オーナー代行を直撃するために、50人を超えるマスコミが殺到したのだ。一部でオーナー代行の自宅を朝駆け取材したため、慌てた本社側から自粛願いが出される混乱ぶり。その代わりに、急遽午後からオーナー代行の会見が開かれた。

会見では球団合併案について「球界のため協力したい」と改めて再編に前向きに取り組む姿勢を示した。その一方で本拠地、チーム名について強いこだわりも見せた。千葉については「離れることはない」と明言。ロッテとマリーンズという球団名も「マリーンズは私がつけた名前。愛着がある」「ロッテの名前がなかったら(球団)経営している意味がない」と発言。あくまで「話があればオープンに構える」と、“吸収する側”としての立場を強調した。

堤オーナーは西武、ダイエー、ロッテ、日本ハムのパ4球団のなかで合併を進める方針を明かした。ただ、具体的な合併球団については明言を避けたまま、球界でも一部では腹の探り合いが続いているような状態だ。

重光代行はさらに一般論としながら「(合併する2球団の)本拠地は近い方がいい」とも語った。総合すれば、ロッテが球団名を残す形で千葉に隣接する埼玉を保護地域とする西武を完全吸収、ということになるが、この条件を堤オーナーがのむとは考えにくい。

重光オーナー代行は来季5球団で運営した場合、35億円程度の赤字が40−50億円に膨れ上がるという試算を提示した上で「企業として耐えうる限界を超える。ロッテには余力はあるが、(何らかの合併以外に球界の)生き残りの道はない」と、重ねて1リーグ移行の必要性を訴えた。

1リーグにしたいが、自分達の球団が消えるのはイヤ。巨人の渡辺オーナーは「エゴを捨てて再編を」と話したが、依然としてエゴと打算が見え隠れする現状。リミットとされる9月の臨時オーナー会議まで、残された時間はわずかだ。

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10日選手総会でスト決定か[スポニチ]

合併、1リーグ制阻止へ労働組合日本プロ野球選手会がスト権を行使する可能性が高くなった。8日、オリックス、近鉄、ダイエーなどパ・リーグ6球団の選手会がスト権行使で一致していることが明らかになった。セ・リーグ6球団会長の賛同を得られれば、10日の選手会総会でスト権行使を決議することも考えられる。また、古田会長は同日、選手会とオーナーとの直接会談を求めたが、これを伝え聞いた巨人・渡辺恒雄オーナーは一蹴。労使の対立は予断を許さない状況になってきた。

合併、1リーグ制移行に突き進むオーナー達に対するパ・リーグ選手達の怒りは想像以上に大きかった。首位決戦を行う西武との合併が有力視され、球界再編の渦中に立たされたダイエー・松中選手会長は静かな口調で「チームとしての意見はまとまっています。今はお話しすることはできませんけど…」。多くを語らない選手会長の気持ちをあるダイエー関係者は「ふざけるなという気持ちだと思う。ストライキをする覚悟です」と代弁した。

西武・和田選手会長も「代表との話し合いの中で出るかもしれない」と、9日に開かれる12球団選手会長・代表者会議で、スト権行使も辞さない決意を伝える可能性を示唆。西武のある主力選手は「ストライキは持っている権利。パ・リーグの選手はみんな同じ気持ち。一致団結してやりたい」と言い切った。5日の労使交渉後には近鉄・礒部、オリックス・三輪の両選手会長もスト権行使の可能性に言及している。すでにパ・リーグ6球団の選手会長間で、ストライキに関する意見調整も終わっており“決行”で一致している。

選手会は5日の労使交渉で近鉄、オリックス合併の1年凍結と、特別委員会の招集を求めた。しかし、7日のオーナー会議では合併凍結どころか、西武・堤オーナーからもう1組の合併が進行中であることが明かされ、合併推進、来季からの1リーグ制移行の流れが一気に強まった。オーナー会議議長を務めた巨人・渡辺オーナーは「1年かける必要はない。オーナー会議が最高決定機関」と合併凍結を拒否。特別委員会の招集も「必要ない」と退けた。選手会を無視したオーナー達の強硬姿勢に、当事者であるパ・リーグ選手の不満が一気に噴出した。

労組選手会の古田会長は9日に開かれる12球団選手会長・代表者会議の1時間前に12球団選手会長を招集している。松中をはじめとするパ6球団の選手会長はその席で、セ6球団の選手会長に対してスト権行使を提案。賛同を得られれば10日の選手会総会でストの時期、方法も含めて議論し最終決定する予定だ。ストライキが決行されれば日本球界は未曽有の大混乱に陥ることになる。

◇渡辺オーナー「スト?どうぞ」

巨人・渡辺オーナーは選手会がスト権行使の動きを強めていることに「どうぞ。どうぞやったらいい」と軽くいなした。同オーナーは6月13日に近鉄、オリックスの合併問題が表面化して以来、「選手救済」を訴え続け、7日のオーナー会議でも他球団に支配下選手枠を80人に拡大する案を認めさせている。「雇用確保」の大前提があるだけに選手会に対しては強硬な態度を貫いている。

この日、選手会の古田会長が「開かれた感じがしていいんじゃないですか」とオーナーとの直接会談を間接的に求めたことについては「ふっふっ。無礼なこと言うな。度をわきまえにゃいかんよ、無礼な。たかが選手が。たかが選手といっても立派な選手もいるけどね。まあ、オーナーとね、対等に話す協約上の根拠は1つもない」と即座に一蹴。今後も選手会に対し、1歩も譲歩しない構えだ。

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渡辺オーナー過激に選手会一蹴「ストライキ、どうぞ」[サンスポ]

オーナー会議議長を務める巨人・渡辺恒雄オーナーが8日、球団合併に反対して各球団オーナーとの会談を望んだ労組選手会に対し「無礼なことをいうな。分をわきまえなきゃいかん」と一蹴。ストライキについても「どうぞ、やったらいい」と余裕たっぷりに突き放した。9日には12球団代表・選手会意見交換会(大阪)が開かれるが、反発を招き、大荒れとなるのは必至の情勢だ。

あくまで語り口は冷静。だが、渡辺オーナーの意思は鉄のようだった。この日夜、馴染みのホテルでの会食後、労組選手会の古田敦也会長が各球団オーナーとの直接会談を望んでいると伝え聞くと、激しく拒絶した。

渡辺オーナー
「無礼なことを言うな。分をわきまえなきゃいかんよ。たかが選手が。たかが選手だって、立派な選手もいるけどね。オーナーと対等で話す協約上の根拠は1つもない。」

表情を変えることはなく、余裕を感じさせつつ、言葉は過激。さすがに言い過ぎたと思ったか、「立派な選手も…」と付け加えたが、意思は強く伝わった。選手会が視野に入れているスト権の行使についても「どうぞ、やったらいい」と、突き放すように話した。

労組にとって『伝家の宝刀』ともいえるストライキ権。それを抜くのは容易ではない。選手がストに打って出れば連盟からの制裁を受け、野球協約91条に基づいて報酬の減額が行われる可能性がある。その減額分を選手会が補てんするには、財源が足りない。何より「ファンのため」と訴え続ける選手会にとって、意に反する事態を迎えることになる。渡辺オーナーの発言も、それを読み切っているからこそ。「球界再編は短期間でやり遂げなければいけない」との持論で、9月8日の臨時オーナー会議までに10球団1リーグへの移行への道筋をつける決意を固めている。

それでも、前日のオーナー会議後に広島・松田オーナーが「経営者サイドで見すぎていて危険、拙速」と漏らしたように、急激な再編を危惧しているのは、選手会だけではないことも事実。

古田の要望は「会いたい?」と聞かれて、「そうですね」と答えた程度の軽いものだった。それだけに、中日戦(ナゴヤドーム)の試合後、渡辺オーナーの様子を伝え聞くと、困惑した表情を浮かべた。同時に、ストについては「するとも言ってないが、権利は権利ですから」と主張した。

9日には大阪市内で12球団代表・選手会意見交換会が開かれる。いわば、5日の協議交渉委員会に続く“団交”の第2弾。渡辺オーナーの“門前払い”で、選手会が不満を爆発させるのは必至。既定路線となりつつある2球団減による1リーグ制移行。選手会の対応しだいでは、泥沼化する可能性も出てくる。

野球協約第九十一条(参稼報酬の減額)
選手がコミッショナーまたは連盟会長の制裁(中略)のため野球活動を休止する場合、球団は野球活動休止一日につき統一契約書に約定された参稼報酬の三百分の一に相当する金額を減額することができる。(後略)

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労組選手会は意思統一して意見交換会に臨む[サンスポ]

労組日本プロ野球選手会会長の古田敦也捕手は、9日の12球団代表・選手会意見交換会(大阪)に関して、会議前に選手側が早めに集まり、意見統一をはかると明かした。パ球団の新たな合併、1リーグ制、3軍構想…。急転する状況に「選手は1時間前に集まって対応について協議します。3軍?具体的なことは出てないし、まだ理想論の段階。ストの可能性?まぁまぁ」。議題になる予定のストライキの可能性については言葉を濁したが、選手会は情報をまとめ団結していく構え。

ヤクルトの選手会長として出席する真中満外野手も「僕らにも生活があるし、こうなったら(ストも)仕方ないと思う。選手皆に聞いた訳ではないけど、選手は同じ方向に向かっていると思う」と語った。10日には選手会総会も開かれる。真中は「最近は一般の選手の参加も増えている。球宴組にはぜひ来て欲しい」と訴えた。

日本ハム・小笠原選手会長
「1リーグ制?全く説明を受けてないので、コメントのしようがない。ただ、複雑な気持ちはある。今まで(12球団で)やってきた訳で、今まで通りが1番いいと思う。」

◇審判労組も危機感強める

審判労組も2球団減と1リーグ制移行へ危機感を強めた。連帯労組・プロ野球審判支部の橘高淳支部長(セ・リーグ)は東京ドームで「球宴休みの間に各連盟から話を聞きたい。雇用に配慮していただけるならありがたいが、チーム数が減れば、1、2軍の総試合数は減るでしょうから」と話した。仮にセとパの両連盟が統合されても、商法上の雇用契約は承継される。だが審判も、選手同様に一事業者で、今オフの契約交渉へ向けて「不安はある」という。

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近鉄・小林球団社長拍子抜け、現場に初説明も質問1つだけ[サンスポ]

オリックスとの合併がオーナー会議で事実上承認されたことを受け、近鉄・小林哲也球団社長は8日、遠征中の札幌市内のホテルで選手、スタッフら現場組に初めて経緯を説明した。質問攻めを覚悟していた小林社長だが、スタッフの1人がライブドアの買収申し出をなぜ断ったかと尋ねただけで、あとは沈黙で拍子抜け。主砲の中村は「納得いかない部分もあった。12球団がベストだけど、上に考えてもらわないと」とまるで他人事のようなコメントだった。

◇オリックスも現場に説明

オリックスの小泉球団社長は8日、遠征中の千葉市内のホテルで現場首脳陣、選手、スタッフ全員にオーナー会議で大筋了承された近鉄との合併を報告した。選手から「合併以外に手段はないのか」「話が早急すぎる」といった質問も出た。オリックスの選手会では球宴開催中の11日にも『臨時総会』を開き、今後の対応を協議する方針を明かした。

◇ロッテ代表は「野球に集中を」

ロッテの瀬戸山球団代表は、試合後のロッカールームで、選手に対し一連の問題で事情説明した。選手会副会長の小林雅は「新聞報道は色々あるけれども、野球に集中してくれということを言われました」と話した。選手側からの質問は特になく、「(9日の12球団代表・選手会意見交換会で)話を聞いてからですね」と、現時点でロッテの選手会としてアクションを起こす予定はないと語った。

◇西武・星野代表「ウチが合併すると決まった訳ではない」

西武・星野好男球団代表は8日、選手らに前日のオーナー会議について説明。「(パの)4チームのどこかが合併するが、ウチと決まった訳ではない」と、プレーに集中するように呼びかけた。選手会長の和田はストライキの可能性について「明日の(各球団の)代表との話し合いでそういう話も出るかもしれない」と話すなど、神妙な面持ちだった。

◇広島は「広島にチームを残さないといけない」

広島の松田元オーナーは広島市内の球団事務所で球団を存続させる方針を改めて強調。「広島にプロ野球のチームを残さないといけない。いかに健全な方法で球団を維持するか、それが最大限の使命だと思う」。前日(7日)のオーナー会議を受け、この日の朝には球団の役員を緊急招集した。また鈴木球団本部副本部長が西山選手会長に今回の合併問題について説明。西山は「詳しいことは明日(9日)の選手会で聞いてから」と話すにとどめた。

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球界再編、アマをも巻き込み壮大「アジア構想」[サンスポ]

全日本アマチュア野球連盟・山本英一郎会長は8日、西武・堤義明オーナーが7日のプロ野球オーナー会議後、プロの3軍と社会人が競う「プロアマ新組織構想」を打ち出したことを受け、近日中に堤オーナーと会談を持つと明言。「基本的には賛成」として、社会人の日本選手権を潰す覚悟まで示し、プロとの融合プラン「アジア構想」を語った。アマをも巻き込む球界再編の大枠は、早くも具体的な形になり始めた。

激震のオーナー会議から一夜明け、1リーグ10球団制の流れにある球界再編の波に、アマも大きく揺れた。西武・堤オーナーが前日、プロ3軍と社会人が同一リーグで戦う新組織構想を提案。アマ球界の重鎮・山本会長がこれに即応した。

「基本的には賛成だよ。アマとプロが協力しあってやることはいいこと」と賛同し「オーナー会議後、堤さんと電話で話をした。堤さんも(社会人の)プリンスホテルを廃部にした後ろめたさがあるのだろう。近いうちにまた堤さんと話し合うよ」と、近日中に会談すると明言。「今、出ているプロの意見を、そのまま受け入れる訳にはいかない」と、アマ側のメリットを模索しながら、会談を重ねる考えだ。しかも、アマ改革の衝撃的具体案も打ち出した。

山本会長
「都市対抗だけは残して、あとはぶっ潰すぐらいのことをしないと。日本選手権をやめてプロ(3軍)と試合をする。そこに韓国、台湾を入れてもいい。春先だって秋だって(プロとの)試合はできるじゃないか。2年先、3年先なんで言っていられない。発展的にするには、急がなきゃいけないんだ。」

今年で75回の歴史を誇る都市対抗は継続開催し、あとは白紙−。社会人3大大会の一環、日本選手権(今年は11月20日から9日間、大阪ドーム)の撤廃を掲げた。構想ではその期間に、プロ3軍と社会人、さらには韓国、台湾も巻き込むアジアの大会に拡大させる。

現在でも、コスモスリーグを含めたプロと社会人の交流試合は年間約100試合行われているが、新構想では公式戦にすることが、同会長の青写真。母体の経営難などで休・廃部に追い込まれる企業チームが続出しているなか、プロとの共同再建を目指すためにも、1からの再スタートを切る覚悟だ。

アマ選手にとっては、プロと戦えることでレベルアップにつながる。一方で、純粋な社会人の大会が減れば、出場できるチームや選手は限られてくる。プロ側としては、1、2軍を目指す上でモチベーションの低下も危惧される。反面、アマに負けられないという緊張感はプラスになるか。プロを辞めた際、社会人側の受け皿も広がる。

いずれにしても、プロの選手やファンの声を置き去りに、改革案が飛び交い、大枠が固まっていく球界。「改革とは、思いきってやらないと遂げられない。時には血を流さないとできない」と力説する山本会長。プロとアマがともに血を流す−。それは再編という名の“断末魔”にも、聞こえてくる。

◇プロアマの関係

昭和25年
日本学生野球協会は日本学生野球憲章を作成。教育的責任を果たすためプロとの間に一線
昭和36年
シーズン中に中日が日本生命・柳川福三外野手と契約。協定違反としてアマ側が反発。この「柳川事件」を機にプロアマ交流が断絶
昭和59年
教職免許を取得し10年間経過した元プロ選手が高校生への指導を許可される。平成6年には5年、同9年には2年に短縮
平成11年
社会人を統括する日本野球連盟がプロ退団者の復帰を容認
平成16年
現役プロによる高校球児を対象にしたシンポジウム『夢の向こうに』開催。西武・松坂らが高校生に直接指導
シダックス・野村克也監督
「今回の合併騒動は、フランチャイズの2大都市圏への集中や、プロアマの断絶など、日本球界の長年の欠陥が蓄積した上で生じた問題である。学生から少年野球まで、全てを含めたピラミッドを構築するのであれば、プロアマの交流は大賛成である。」

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前向きロッテ、吸収の形なら合併OK[報知]

合併に前向きな姿勢を示しているロッテが、さらに突っ込んだプランを“提示”した。重光昭夫オーナー代行は8日、東京・西新宿のロッテ本社で会見を開き、合併を受け入れる場合は、ロッテが吸収する形で臨むことを示唆した。

◇「本拠千葉&マリーンズ名称残して欲しい」

西武・堤オーナーがもう1つの合併を明言した7日のオーナー会議の席上、重光代行は「そのときは協力させてください」と堤オーナーに告げていたことを明かした上で、合併を本格的に視野に入れた。ダイエーとの合併が有力視されるなか、「千葉ロッテマリーンズ」の名称を残し、従来通りの千葉を本拠地とすることを主張した。「応援してくれているファンのためにも、千葉を離れることはない。マリーンズは私が付けた名前で愛着がある。ロッテという名前もなければ球団経営の意味がない。吸収合併?そういうことになりますかね」と語った。

チームの名称を残すには、一般的に出資比率は50%を上回る。しかし、本社が「公益(法人)や金融を除けば日本のトップ50に入ると思う」という豊富な資金力を持つロッテだけに、本体が経営難に陥っているダイエーを救済する形の吸収合併には支障はない。また、仮にダイエーの本拠地・福岡に移転しても、オリオンズ時代に川崎、仙台を本拠地とした経験を持つロッテはダブルフランチャイズ制にも抵抗はない。

重光代行は「今季も35億円程度の赤字を見込んでいる。パ・リーグ5球団が消滅するという最悪のシナリオは回避したい」と危機的状況を説明し、改めて1リーグ制移行の重要さを強調した。現時点での交渉は否定したが、「こちらから(合併の)話はしないが、お話があれば誠実に協力する」と積極的な姿勢を明言した。

◇ダイエー本社土谷常務は合併否定

ダイエー本社のホークス管掌役員、土谷忠彦常務取締役が8日、福岡ドーム内で報道陣の取材に応じ、他球団との合併を強く否定した。同常務は、この日、前半戦最終戦の西武戦を視察するため、東京から福岡入り。「単独保有していく考えに変わりはない。合併というのは念頭にない。いずれにしろ、我々は当事者ではありません」と、合併を持ちかけられても応じない姿勢を改めて強調した。また、本社の経営不振が合併及び身売りの根拠となっていることに関しても、「売り上げとか数字と、そういう話を結びつけるのは短絡的。本業とホークスは切っても切れない関係。現状のままがベスト」ときっぱり否定した。

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合併反対コール[報知]

ファンは合併に断固反対の姿勢を打ち出した。球場正面ではロッテと近鉄のファンが、パ存続を求める署名活動を行い、右翼席には「合併ならオレ達は球場を去る」などの無数の横断幕が掲げられた。具の好投の前に先発全員三振で敗れた試合後には、「合併反対」コールが40分以上も続き、ファンは消灯後も右翼席を占拠。瀬戸山球団代表は選手に事情説明し、野球への集中を促したが、バレンタイン監督は「色々な噂が耳に入る。私にはコントロールできない」と、球場外の騒動にお手上げ状態だった。

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古田選手会会長「オーナーと話したい」[報知]

◇9日球団代表と合同会議

プロ野球12球団の代表と選手会長が意見交換を行う合同会議が9日、大阪市内のホテルで開かれる。7日のオーナー会議で選手会側が反対する近鉄、オリックスの合併を事実上、承認。また、もう1組の合併が進行、1リーグ制移行が加速する中、労組・プロ野球選手会の古田敦也会長は8日、「オーナーと直接、話が出来ればいい。開かれた感じでいいのではないか」と話し、トップとの直接対話を要求した。

古田は選手会としての意見集約のため、各選手会長に対して、開始時刻の1時間前、午後1時の集合を呼びかけた。個々の意見をまとめておくことも指令し、選手会としての意見を一本化して会議に臨む方針だ。

7日のオーナー会議後、古田は責任ある立場でスト行使の可能性を口にしている。これを受けて、ヤクルトの真中満選手会長は「ストは場合によっては仕方がない。選手の権利ですから」と話し、中日・井端弘和会長も「古田さんに従うことになると思う」と強硬姿勢を見せ始めている。

また、真中は「こちらの意見を伝えたいが、それがオーナーの耳に入るかどうか。代表って、決定権のない人達だからね…。オーナーからも“ここから先は喋るな”って言われているだろうから、形だけになる可能性がある」と警戒。古田同様「オーナーと話し合う場があればいいんだけど」と直接対話を求めた。10日は選手会の定期大会(総会)も控えている。経営者側との全面対決となるのか、選手会の動向に注目が集まる。

◇渡辺オーナー「無礼なこと」

巨人・渡辺恒雄オーナーは8日、都内のホテルで会食後、新たな合併球団について「知らんねえ。それは(西武オーナーの)堤さんに聞いてくれよ。堤さんがやっていること」と話し、具体的な球団名については言及しなかった。また、プロ野球選手会会長を務める古田が各球団オーナーとの話し合いの場を希望していることに「無礼なことを言うな。分をわきまえないといかんよ。たかが選手が。たかがと言っても立派な選手もいるがね。オーナーと(選手会が)対等に話す(野球)協約上の根拠は1つもない」と一喝。選手会としてスト権の行使もちらつかせていることに「どうぞやったらいい」と突き放した。

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渡辺オーナー「スト?やったらいい」[ニッカン]

巨人の渡辺恒雄オーナーは8日、東京都内のホテルで、早急な球団合併を危惧する労働組合・日本プロ野球選手会がスト権の行使を視野に入れていることに「どうぞ、どうぞ、やったらいい」と突き放した。パ・リーグ内で協議が進んでいる新たな合併球団が7月末の実行委員会で具体化できるのかという質問に、同オーナーは「俺は知らない。(西武オーナーの)堤さんに聞いてくれ。堤さんがやっていることだから」と話した。

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日本ハム球団社長「合併は絶対にない」[ニッカン]

日本ハムの今村純二球団社長は8日、札幌ドームで「日本ハムの企業理念からも合併は絶対にない」と語り、今後も北海道を拠点に単独運営していくことを明らかにした。この方針はヒルマン監督や選手にも伝えられた。今村社長は球界再編の動きに「1リーグの流れには逆らわない」とし、「うちも東京で30年間頑張ったが難しかった。関東にフランチャイズ球団が多すぎると思う」と話した。

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合併2球団の社長が選手らに説明[ニッカン]

オーナー会議で合併が事実上認められた近鉄とオリックスの球団社長が8日、チームにそれぞれ経緯を説明した。近鉄の小林社長は、遠征先の札幌市内のホテルでナインに「大阪にプロ野球を存続させること、大阪ドームの再建、ファンのことを考えて合併に至った」と語った。さらにインターネット関連会社の買収申し込みを拒絶したことには、「責任を持って15年、20年と興行を続けることができるのかという見地から、信頼できる企業ではない」と伝えた。

約10分間の説明に梨田監督は「まだ本当なのかなと半信半疑。僕はチームをまとめていくしかない」とし、主砲の中村は「知りたいポイントを話してくれた。納得とまではいかないけど」と神妙な表情を浮かべた。オリックスの小泉社長は千葉でのロッテ戦を前に、監督やコーチ、選手に事情を説明した。選手側からの「合併は性急ではないか」などの質問に、同社長は「合併はいわば氷山の一角で、それが出るまでに何十年もかかっている話だと説明した。それなりに理解はしてもらったと思う」と話した。

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重光オーナー代行、球団名などこだわる[ニッカン]

ロッテの重光昭夫オーナー代行は8日、東京都内のロッテ本社で、新たな球団合併案について「球界のため、誠実に協力していきたいとは考えている」と述べ、合併協議があった場合は前向きに取り組む意向を示した。

さらに本拠地の千葉、球団名のロッテ、チーム名のマリーンズについて「強いこだわりがある」と語り、ロッテ主体での吸収合併を望む考えを明らかにした。その際、2本拠地も容認の構えだが「一般論として(2つの)本拠地は近い方がいい」との考えも示した。同オーナー代行は「現在、具体的な話が持ち込まれた、もしくはこちらから持ち込んだ、ということはない」としながらも「お話があれば、オープンに構える」と述べた。

同オーナー代行は来季5球団で運営した場合、35億円前後の慢性赤字が40億から50億円に膨れ上がる試算を提示。「企業として耐えうる限界を超える。ロッテには余力はあるが(何らかの)合併以外に生き残りの道はない」と、10チーム、1リーグ制への移行の必要性をあらためて強調した。

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ダイエー球団常務、合併をあらためて否定[ニッカン]

日のプロ野球オーナー会議を受け、ダイエー本社の土谷忠彦常務(球団担当)は8日、福岡ドーム内の球団事務所で取材に応じ「ダイエーとして単独で球団を保有していくことに変わりはない」と他球団との合併をあらためて否定した。オーナー会議では、さらに球団合併を進める方向性が報告されたが、土谷常務は「話し合う必要があれば、うちだけ席につかないのは不自然。しかし、我々の(球団単独保有の)方針は変わらない」と話した。

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「1リーグ制反対!」事務局に電話相次ぐ[ニッカン]

パ・リーグ球団同士の合併による4球団への削減、1リーグ制移行への動きが表面化したプロ野球オーナー会議から一夜明けた8日、コミッショナー事務局、セ、パ両リーグ事務局には、午前中から電話などによりファンからの問い合わせや要望の声が相次いだ。1リーグ制移行反対を主張する声が多数で、2リーグ制のもとでのパの存続を切に懇願するものや、早急に決議せずにさらなる議論の必要性を求める意見もあったという。あるコミッショナー事務局関係者は「我々自身、先がどうなるか分からずに、不安なのに…」と困惑していた。

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