わたしはかもめ2004年鴎の便り(7月)

便

7月20日

大阪近鉄3−9千葉ロッテ(大阪ドーム)

開幕から負け無しの12連勝を収めていた近鉄先発・岩隈が7回6失点と打ち込まれ、今季初黒星を喫し、開幕からの連勝記録は史上4位タイの12でストップした。ロッテは1回に岩隈から福浦の適時二塁打などで2点を先制するとその後もフランコの10号ソロ、ベニーの2打席連続のソロなどで着実に加点した。投げては先発の渡辺俊が9回を被安打7、奪三振5、自身初の無四球、131球、3失点の内容で今季3度目の完投で8勝目を挙げ、チームの連敗を3で止めた。

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千葉ロッテ2011002129
大阪近鉄0000011013
西村コーチ
「昨日は初回に走塁ミスでチャンスを潰してゲームの流れを持っていかれたけど、今日は初回に上手く流れをつかんだことが大きかった。」
渡辺俊
「オールスターは、自信というよりも楽しかったですよ。もちろん勉強にもなりました。他のエースピッチャーは何を考えているのか、ベンチで他のバッターが話していることを聞いて、『あ、このバッターって打席でこう考えているんだ』とか色々勉強になりました。とにかく、数字は気にしないで、できる限り全部勝つつもりで投げていきたいですね。」

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渡辺俊集中8勝[スポニチ]

渡辺俊が今季3度目の完投勝利で8勝目を挙げた。下手から直球、変化球を効果的に投げ分け、27のアウトのうち、実に半分以上となる15が飛球。「集中力を切らさず、1球1球丁寧に投げた」と振り返った。12連勝中の岩隈との投げ合いだったが「味方が点を取ってくれるまで何とか踏ん張ろうと思っていた」。チームの連敗を3で止め「岩隈の連勝が止まるより、うちの連敗が止まったことが大事」と話した。

バレンタイン監督
「捕手の橋本と最後まで協力して、いい形で投げてくれた。素晴らしい投球だった。」

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ロッテ連敗3でストップ…渡辺俊が完投勝利[サンスポ]

渡辺俊は下手から直球、変化球を効果的に投げ分け、27アウト中、実に15がフライ。「集中力を切らさず、1球1球丁寧に投げた」と満足げだ。12連勝中の岩隈との投げ合いでチームの連敗を3で止め、「岩隈の連勝が止まるより、うちの連敗が止まったことが大事」ときっぱり。

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渡辺俊完投8勝[報知]

今季3度目の完投勝利を飾った渡辺俊は、下手から繰り出す緩急自在の投球がさえた。27アウトのうち、実に半分以上の15が飛球。「集中力を切らさず、1球1球丁寧に投げた」と満足げな表情で振り返った。12連勝中の岩隈との投げ合いについては、「味方が点を取ってくれるまで、踏ん張ろうと思っていた」と話し、「岩隈の連勝が止まるより、ウチの連敗が止まったことが大事」とチームの連敗を3で止められたことを喜んでいた。

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渡辺俊完投8勝

先発渡辺俊が3失点完投でチームトップの8勝目をマークした。相手が開幕から12連勝中の岩隈だったが「彼の連勝を止めたとかよりも、ウチの連敗が止まった方が大事なんで」と笑顔を見せた。10日の球宴に初出場し「自信になったというか、色々勉強になった」。マウンドで風格も出てきた。

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退場翌日はベニー連発

パンチではなく、バットでストレス発散だ。ロッテ打線が開幕から12連勝中の近鉄岩隈を攻略した。1回無死一、二塁から3番福浦が適時二塁打、なお二、三塁からベニーの左犠飛で2点を先行。その後もリズムを崩した岩隈を攻め続け、4階にはフランコが右翼席へ10号ソロ。7回にも2点を追加して、岩隈から6点を奪いKOした。

絶好調男を粉砕して連敗を3でストップさせた。バレンタイン監督は「昨日の試合の一件が(打線に)火をつけたのかもな」とニヤリ。前日の試合で近鉄バーンとセラフィニ、ベニーが乱闘を繰り広げ退場処分。乱闘の発端となったフランコもこの日、厳重注意処分となった。ベニーは「昨日は少しカーッとなった。でもこの試合は集中したよ」と怒りをバットでお返し。8、9回に2打席連続本塁打、フランコも3安打と大暴れした。バレンタイン監督は「2人がいい形でヒットと打点を挙げたよ」と、助っ人コンビの活躍で久々にご機嫌だった。

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ロッテ・ベニーらに制裁金5万円[ニッカン]

パ・リーグの小池唯夫会長は20日、ロッテのダン・セラフィニ投手(30)とベニー・アグバヤニ外野手(32)に厳重注意と制裁金5万円、近鉄のケビン・バーン投手(30)に厳重注意と制裁金3万円、またロッテのマット・フランコ内野手(34)に厳重注意処分をそれぞれ科した。

19日の近鉄−ロッテ17回戦(大阪ドーム)の7回、バーンのフランコへの投球をめぐる口論を発端に両軍が加わった乱闘となった。原因をつくったバーン、乱闘に加わったセラフィニとベニーの3選手が退場処分を受けていた。

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処分

19日の近鉄−ロッテ17回戦(大阪ドーム)で投球などをめぐって威嚇行為をし、試合進行を妨げた(中断6分)として、ロッテのダン・セラフィニ投手(30)ベニー・アグバヤニ外野手(32)マット・フランコ内野手(34)近鉄ケビン・バーン投手(30)への処分が下された。退場になったセラフィニ、ベニーに厳重注意と制裁金5万円、同じくバーンに厳重注意と制裁金3万円、バーンと口論したフランコには厳重注意が科された。

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2組目合併進んでいる!?

◇ロッテ球団社長が示唆

ロッテ濱本英輔球団社長が20日、東京・新宿のロッテ本社で会見し、水面下でもう1つの合併が進んでいることを示唆した。「再編の動きや交渉のプロセスについてはお答えできません。毎日『今日は何もありません』と話し続けると(何らかの結果が出た場合に)ウソをつくことになる」と話した。今後の合併交渉の進展を見据えているような発言だった。また瀬戸山隆三球団代表は「1リーグ制はこれから議論すべき問題。パ・リーグは一致団結しているので、地に足をつけて、じっくりと」と早急な移行には否定的な見解を示した。

◇「G戦頼み」苦言

日本ハム首脳が、あらためて1リーグ制移行へ前向きな姿勢をみせた。この日、札幌市の球団事務所で大社啓二会長と小嶋オーナー代行が会談。大社会長は「単に1(リーグ)か2かとは断言しづらい」としながらも「現実的にはパが4ないし5球団では経済的に厳しい。1リーグになってバリエーションが増えれば、ファンにとってはいいことだし喜んでくれるでしょう」と話した。ただ「要は自分達が集客すればいいこと。相手に左右される球団経営では危ない」と巨人戦をあてにする論議には苦言を呈した。

◇4では2リーグ困難

ダイエー高橋球団社長が、パ・リーグ内で新たな合併球団が出て4球団となった場合、2リーグ制の維持は難しいとの見解を示した。この日のオリックス戦前に「セ6球団とパ4球団なら、2リーグ制は難しいでしょう」と話した。パ5球団のケースでも、現状の6球団より「当然(経営面で)難しいのは、難しいでしょう」とした。また「(ダイエーの)スタンスは変わらない」とし、ダイエー本社が球団を単独保有する方針に変化がないことも強調していた。

◇パ意見集約する

パ・リーグ小池唯夫会長は20日、阪神野崎球団社長ら2リーグ制維持を求めるセ・リーグの動きに対し、パとしても来季運営などについて意見をまとめる構えを明らかにした。「実行委員会(26日)で何らかの案が出るようだ。パとしても、どういう対応をすべきかまとめようとしている段階。理事会(26日)で意思統一したい」と語った。26日までにパ臨時首脳会議が行われる可能性については「(パ各球団から開催へ)動きが出てくればやりますよ」とセの動向をにらみながら考える構えをみせた。

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宮内オーナー「展開速すぎる」[ニッカン]

オリックスの宮内義彦オーナーが19日、米ニューヨークで講演し、球界再編問題について言及した。同オーナーは巨人渡辺、西武堤オーナーらとともに1リーグ制移行推進派。阪神などセ・リーグの5球団が反対表明をして以降、この問題に触れるのは初めてのことになる。

気になる2リーグ制維持かについて同オーナーは「(近鉄とオリックスの合併を了承した)オーナー会議から2週間しか経過しておらず、まだ時間がかかる問題」と話し態度を保留した。ただ「(球界再編への)展開が速すぎる」とも指摘。来季1リーグ移行は早急すぎるという世論や選手会の声、セ・リーグ側に配慮したとも受け取れる発言だが、一方で水面下で進められている「もう1つの合併」の推移を見守らなければならない状況から、慎重な発言になったようだ。また宮内オーナーは選手の年俸抑制を柱とした「緊急事態に対応する次善の策をつくるべきだ」と球界改革の必要性も強調。一連の再編騒動の原因は、赤字体質の放置など「あまりにも長い間、変化が起こらず矛盾が一気に噴き出した」ためと指摘。「このままでは将来的に立ちゆかなくなる」と強い危機感も示した。

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阪神球団社長が訴え[ニッカン]

阪神野崎勝義球団社長が20日、2リーグ制維持を訴える理由の1つに選手会救済を挙げた。西宮市の球団事務所で「選手会は給料が減ってもいいとまで言っている。血を流す覚悟なんだから、我々も地を流さないといけない。選手会を助けないといけない」と語った。近鉄−オリックスに加え「もう1組の合併」で10球団になれば、切り捨てられる選手も多く出てくる。選手会は2リーグ維持の代償として、年俸の減額制度を上げることまで検討していることから、野崎社長は1リーグを望む各球団の経営者に対し再考を求めた。また野崎社長は西武堤オーナーが提唱した「1リーグ3軍制」について「野球界が良くなるアイデアはどんどん出すべき。でも2リーグのままでも3軍制は導入できると思う」との見解を示した。

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選手会、1リーグをシミュレーション

労組プロ野球選手会の古田敦也会長が20日、選手会としても今後についてのシミュレーションを行う考えを示した。合併の1年間凍結を訴えるスタンスには変わりはないが、経営者側が1リーグや交流戦などの案を出していることに対し、反論するためにも独自の基準で判断したい意向。「選手会としてもシミュレーションをしてみたい」と準備に取りかかる意思を示した。また、パ・リーグ各球団が1リーグ制移行を希望していることには「26日に意見の集約があると思うから、それから考えたい」と話した。

◇チャンス逃した?

古田が実行委員会議長のセ・リーグ豊蔵会長と急接近した。この日、古田の通算200号本塁打の表彰式が神宮球場で行われた。選手会が特別委員会を求めてから、招集権のある豊蔵会長と話をするチャンスは初めて。古田会長は「一言言わせてもらおうって思ってたんだけど、先に『いつまでもお元気で』って言われて何もいえなくなっちゃいました」と苦笑いだった。

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近鉄梨田監督「2リーグ制維持を」[ニッカン]

◇12球団存続訴え、渡辺オーナー案も一蹴

近鉄梨田昌孝監督が20日、2リーグ制維持を訴えた。この日のロッテ戦(大阪ドーム)の試合前に「1つの球団だけがもうかるようじゃいかん。セ・リーグ、パ・リーグで足並みをそろえないと」と話した。パ・リーグの球団首脳が1リーグ制移行を主張する中、現場を預かる監督の切実な声だ。また93年に巨人渡辺オーナーが唱えた新リーグ構想に対しても「そんなこと言っているようじゃ話にならん」と一蹴した。

常に冷静なはずの梨田監督が、まくしたてた。報道陣に囲まれた試合前のベンチで約20分。前日19日に、阪神星野SDが「ナシ(梨田監督)も当事者としてもっと発言せえ」とコメントしたことを問われると、せきを切ったように言葉が口をついた。

梨田監督
「2リーグを存続して、交流試合をしたりね。今回のオールスターも盛り上がったもんね。3軍制というけど、受け皿としては上(1軍)が減れば少なくなる。交流試合なんかは本当に早くせなイカンかった。野球は国技みたいなものだから。1つの球団だけが、儲かるようじゃイカン。セ・リーグ、パ・リーグで足並みを揃えないと。」

これまで球界再編の論議に現場が口を挟む余地はなかった。皮肉にもオリックスとの合併合意を機に活発になった形だが「僕は前から言っている。新聞なんかで取り上げてもらっていないだけ」と、星野発言に対する反応ではないことを強調。明確に2リーグ派のスタンスを打ち出した。

現行のドラフト制度についても「自由(獲得)枠、逆指名があるのに、FAがあるのはおかしい」と苦言を呈した。さらに「新リーグを立ち上げるとか言っているようじゃ話にならんしね」と、93年に巨人渡辺オーナーがドラフト撤廃を主張して突きつけた構想をチクリ。今回、渡辺オーナーが掲げたのは、あくまでも10球団になった場合を想定しての1リーグ構想だが、前述の「新リーグ構想」を持ち出して「おかしな発想だと思う。それがまかり通っているのは」とまで言い切った。

これまで合併球団の当事者として発言を控えてきた。パ・リーグの総意として球団首脳も、1リーグになびく流れにある。そんな中でも、球界のために言わずにはいられなかった。近鉄の合併については「会社がベストと考えて選択したことなので、何とも言いようがない」と語るにとどめたが、一方で「12球団が存続できる方向を考えていくべき」とも。理想と現実のはざまで、梨田監督も揺れ動いている。

◇伊原監督語らず

もう一方の合併当事者球団であるオリックスの伊原監督は、球界再編問題についてコメントを避けた。前日の阪神星のSDの発言に呼応するようにこの日、近鉄梨田監督が「主張」したが、伊原監督は「合併問題?そのことについては僕は分かりません」と一言。現場の最高責任者として、あくまで目の前の試合に集中する姿勢を示した。

各監督の再編へのコメント
阪神岡田監督☆☆「合併や1リーグは経営者が決めること。ストしたらおかしくなる」と古田に対しアドバイス
中日落合監督☆☆☆「1リーグでは滅びる」と2リーグ制支持論を1時間かけて熱弁
巨人堀内監督7日のオーナー会議でもう1つの合併が進んでいることに「ただただビックリしている」
ヤクルト若松監督「オレは雇われている立場だから何も言えない」と話し推移を見守る
広島山本監督この問題に対しては発言を控えている
横浜山下監督☆☆「経営者側の声ばかりでファンや現場の声がないのは寂しい」と訴える
ダイエー王監督☆☆☆改革の必要性を説き「あまりにもたもたしていると何をしているとなる」と早期の決着を訴える
西武伊東監督「現場としてはシーズン中だし一生懸命やるだけ」と現場に専念する姿勢を貫く
ロッテバレンタイン監督「現場として心配していることはシーズンの試合をしっかりこなしていくことだけ」
日本ハムヒルマン監督☆☆選手会のスト権行使示唆に「ストを行うと真の野球ファンは戻ってくるが代償は大きい」

☆:再編への発言度

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球団社長は1リーグ強調

1リーグ制は譲らん−。梨田監督の主張とは対照的に、この日、近鉄小林球団社長は、2リーグ制を唱える阪神などセ・リーグ5球団に対して不信感をあらわにした。「(7日の)オーナー会議では、そうでなかったように思う。全体にそういう形ができれば、そういう方向(1リーグ制)で、となっていた。逆になんでそう(2リーグ制)なるのか」と首をかしげた。さらに「球界の流れは2リーグになっていない。セ・リーグの某球団が言い出したこと。オーナー会議の話が球界の流れでしょう」と方向転換した阪神を批判しつつ、1リーグ派の正当性を強調した。オリックスとの合併についても「後戻り?そういうことを考える必要はないでしょう」と従来通りの姿勢を示した。また梨田監督の2リーグ存続発言については「各人いろんな意見がある。誰がどう言ったからと、どうこう言うことはない」と話すにとどまった。

◇渡辺オーナー、9月までは話さん

巨人の渡辺恒雄オーナーはこの日、都内で政界関係者らと会食後、2リーグ制維持の動きが強いことについて「9月8日になったら言うよ。それまでは言わん、何も」とオーナー会議までの静寂を決め込んだ。23日には2リーグ制を主張する阪神野崎球団社長と巨人サイドの話し合いがあるが「国会だってガタガタすんだよ。最後までは」。23日の会議の具体的内容についても「知らないことはないよ」と笑みを浮かべた。

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阪神・野崎社長3軍制導入支持[報知]

◇2リーグは維持

2リーグ制存続を訴えている阪神・野崎勝義球団社長は20日、甲子園球場内の球団事務所で会見し、西武・堤義明オーナーが提唱しているプロと社会人合同での3軍制導入について「いい考えだと思う。ただ、1リーグ制でないとできない制度ではない」と2リーグ制を維持しながら導入することを主張。ただ「色々な規制を外さないと、今すぐ3軍を維持する体力は(各球団)ないでしょう」とサラリーキャップ制や年俸の減額制限撤廃など、経営を圧迫する諸制度の改革を訴えた。

同社長はまた、2リーグで交流試合を行った際の試合数について「現在は140試合で選手会と合意している。増えるなら選手会に相談しないと。他球団と足並みが揃えば、少しなら増えてもいいのでは」と話し、23日のヤクルト、横浜、巨人との会談の中で意見交換していく構えを見せた。

◇ヤクルト多菊社長が古田と初会談

日本プロ野球選手会・古田敦也会長は20日、ヤクルト・多菊善和球団社長と会談。球界再編問題に対する、ヤクルト球団の方針の説明を受けた。古田会長が球団首脳と直接話し合いの場を持ったのは初めて。

古田会長は試合前のクラブハウスで多菊社長と会談。「ウチは合併はないとのこと。あとは球団のスタンスについて話しました」と堀澄也オーナーが経済紙に答えたインタビュー記事を使い、2リーグ制を支持すること、放映権料の再分配を提案していることなどの説明を受けた。ヤクルトは選手会が延期を求めている近鉄・オリックスの合併に賛成するなど、見解に相違点があるが、この日は古田会長からは質問、要望は出さなかったという。

また、古田会長は球界の新たな動きにも言及。阪神・野崎球団社長が交流試合を含め160試合前後が適当としたことについて、「第1印象では多い気がする。単純に1ヶ月長くなるし、今が精一杯では」と疑問視。近鉄・小林球団社長が26日の実行委員会の前に1リーグ支持でパ・リーグ球団の意思統一を図る発言をしたことについては、「26日に意見集約があるんじゃないですか」と話すにとどまった。

◇渡辺オーナー、9・8まで“貝”

巨人・渡辺恒雄オーナーは20日、都内ホテルで政界関係者らと会食後、報道陣に「君らもヒマなんだな。どっかいって1杯飲んだらどうだ、こんなところにいるよりも」と話した後、阪神中心に2リーグ存続の流れが強くなっていることに「9月8日(のオーナー会議)になったら言う。それまでは言わん、何も」と発言。23日に阪神・野崎球団社長が巨人の球団本部を訪れることにも「国会だってがたがたするんだ、色々と」と話し、報道陣の「色々と内容は聞いているか」との質問には「知らないことはない」と笑みを浮かべ車に乗り込んだ。

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阪神・野崎球団社長が“拡張策”…140試合+交流戦[サンスポ]

2リーグ制維持への行動を開始した阪神・野崎勝義球団社長は20日、セ・パ交流試合の導入で、シーズンの試合数が140を超える可能性があることを示唆した。現状のセ・リーグ同士の試合数をできるだけ維持する方針で、労組・日本プロ野球選手会の理解も求める構えだ。

2リーグ制存続派の旗頭になった野崎球団社長。あくまでも私案のレベルと断りながら、実現のための“拡張策”を明らかにした。

野崎球団社長
「(シーズン)140試合が(労組)選手会との合意ですが(交流試合によって)端数が出てくるでしょう。選手会にお願いして(試合数を増やすことについて)ご協力を申し上げたい。そういう可能性はある。」

2リーグ制を維持する以上、現状のセ・リーグ140試合は、できるだけ残したい。セ5球団との28試合ずつのリーグ戦を大幅に削減することなく、交流試合を導入。「160試合までは考えていない」というが、140試合プラスαという形で、新しいシーズンを戦っていきたい意向だ。

既に16日に広島、中日の首脳と会談。総論で2リーグ制維持への同意を取り付けた。22日には大阪・福島区の電鉄本社を訪ね、久万俊二郎オーナーに中間報告。23日には東京でのヤクルト、横浜との3者会談に続き、巨人、セ・リーグの豊蔵会長にもその考えを説く。「(26日のセ)理事会で実行委員会での案が出せたら…。足並みを揃えることが1番重要」。“セ界行脚”の成果を携え、週明けの決戦へ。ひたすら2リーグ存続へと突っ走る。

労組・選手会会長のヤクルト・古田
「今でさえ結構大変なのに、160試合になったら日程的にできるのかなぁという印象。雨も降るし、日本シリーズもある。僕らでもシミュレーションをしてみたい。まだ私案の段階だろうから、また話があれば、選手会としても検討したい。」

◇巨人・渡辺オーナーは沈黙「9月8日になったら言う」

巨人・渡辺恒雄オーナーが20日、都内ホテルで政治評論家らと会食後、球界再編問題に関して口を開いた。ここにきて阪神を中心にセ・リーグで2リーグ制存続の動きが強まっていることについては「9月8日になったら言うよ。それまでは言わん」と話し、次回のオーナー会議まで積極的な発言を控える考えを明かした。

23日の阪神との会談に関し問われると「まあ、国会だってガタガタすんだ、色々。最後までは」と余裕の表情。球界の水面下での動きについても「知らないことはないよ」と話し、笑みを浮かべて車に乗り込んだ。

◇近鉄・小林球団社長「パとして意見はまとまる」

近鉄の小林哲也球団社長は20日、阪神などセ・リーグ球団から2リーグ制維持の動きが出ていることに対し、26日の実行委員会の前に、パ・リーグ6球団の意見を1リーグ制導入などで統一する方向で調整が進んでいることを明らかにした。

同社長は「周りが急に違う方向に行っている気がするので、今週中に意見を調整する。パとして意見はまとまるでしょう」と話した。阪神が2リーグ制維持のためセ、パ交流試合などの案を挙げたことには「何年も強硬に否定してきておいて今更、というのはパの全球団が思っていると思う」と不快感を示した。

◇ダイエー・高橋球団社長「10球団で2リーグ制は難しい」

ダイエーの高橋広幸球団社長は、パ・リーグでもう1つの合併が具体化して4球団になった場合「セ6球団とパ4球団なら2リーグ制は難しいでしょう」との認識を示した。また「(ダイエーの)スタンスは変わらない」と話し、ダイエー本社が単独で福岡に球団を保有する方針に変化がないことを強調した。

◇ロッテ・濱本球団社長「1リーグ制がいい」

ロッテの濱本英輔球団社長は、東京・西新宿のロッテ本社で「プロ野球の発展のために1リーグ制がいい」と、改めて1リーグ制移行を求める考えを示した。また、この日は「今後、どんな動きがあるかは分からないが、仮に何かあった場合でも、交渉のプロセスをお話しすることはできないし、『何もありません』の繰り返しでは嘘をついてしまうということにもなってしまう」と報道陣に要請する場面も見られた。

◇オリックス・宮内オーナーは改革の必要性を強調

オリックス・宮内義彦オーナーが、ニューヨークで開かれた日本商工会議所日本クラブ主催の講演に出席。プロ野球選手の年俸抑制など「緊急事態に対応する次善の策をつくるべきだ」と改革の必要性を強調した。

◇ヤクルト・多菊球団社長が若松勉監督に意向を説明

ヤクルトの多菊善和球団社長は、神宮球場のクラブハウスで若松勉監督に対し、「来季も2リーグ制維持」という球団の意向を説明した。また、労組・日本プロ野球選手会会長を務める古田にも同様の説明を行い、ヤクルト球団として合併を考えていないことも明言した。同社長は、オリックスと近鉄の合併には「賛成ですよ」と理解を示したが、1リーグ制移行には「我々は今の形でやりたい」と改めて反対意思を明かし「1年間じっくり検討しないといけない」と話した。

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いまさら交流試合!?パ6球団がセに対抗へ[スポニチ]

近鉄の小林哲也球団社長は20日、阪神が2リーグ制を維持するためにセ、パ交流試合などの案を挙げたことに「何年も強硬に否定してきておいていまさら、というのはパの全球団が思っていると思う」と強く反発した。セ、パ交流戦は、パ側がかねて申し入れながらセ側に拒否されていた。実現できなかったことがパ各球団の経営を苦しくする一因にもなった経緯がある。

阪神は2リーグ制維持のための具体案の1つとして交流戦を提案。すでに広島、中日の同意を得て、23日にはヤクルト、横浜、巨人と会談する。26日に予定される実行委員会までにセ各球団の意向をまとめようという考えだが、パ・リーグもこの動きを睨み、対応に入った。小林社長は「周りが急に違う方向に行っている気がするので、今週中に意見を調整する。パとして意見はまとまるでしょう」とパ6球団が実行委員会に向けて意思統一する方針を強調。この日、月間MVPの表彰で福岡ドームを訪れたパ・リーグの村田事務局長は「今は(パの)各球団に意思固めをお願いしている」とし、ダイエー側と意見調整を行った。

巨人以外のセ球団が1リーグ移行を前提とする合併に反対していることにも小林社長は「オーナー会議で決めた方向が球界の方向と理解している。(合併反対は)セの特定の球団が言っているだけ」と語気を強めた。1リーグ制移行を求めるパ6球団と、2リーグ制維持でまとまる巨人以外のセ5球団。対立の構図が一段と深まってきた。

◇9・8まで言わん

巨人・渡辺オーナーは都内のホテルで岩見隆夫・毎日新聞東京本社特別顧問らと会食。その後、報道陣に球界内で2リーグ制維持に向けた動きが加速していることを問われ「(オーナー会議が開かれる)9月8日になったら言うよ。それまでは言わん。何も」と強い口調で答えた。23日には巨人・土井球団社長が阪神・野崎球団社長と会談するが「国会だってガタガタすんだ、最後までは。(会談の内容は)知らないことはないよ」と言い残し車に乗り込んだ。

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「パで意見統一へ」と近鉄球団社長[ニッカン]

近鉄の小林哲也球団社長は20日、プロ野球実行委員会(26日)の前にパ・リーグ6球団の意見を統一する方向で調整が進んでいることを明らかにした。阪神などセ・リーグ球団から2リーグ制維持の動きが出ていることに対抗するもので、同社長は「周りが急に違う方向に行っている気がするので、今週中に意見を調整する。パとして意見はまとまるでしょう」と話した。阪神などが1リーグ移行を前提とする合併に反対していることには「オーナー会議で決めた方向が、球界の方向と理解している。(合併反対は)セ・リーグの特定の球団が言っているだけ」と牽制した。

また阪神が2リーグ制を維持するためにセ、パ交流試合などの案を挙げたことには「何年も強硬に否定してきておいて今更、というのはパの全球団が思っていると思う」と不快感を示した。

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