わたしはかもめ2004年鴎の便り(7月)

便

7月27日

オリックス0−1千葉ロッテ(GS神戸)

両チーム0−0の同点のまま延長戦に突入した11回の表、ロッテは李の2試合連続となる11号ソロで決勝点を挙げ、今季4度目の延長戦勝ちを収めた。ロッテ先発の渡辺俊は8回1/3を被安打5・奪三振4・四死球3、一方オリックス先発金田も被安打2・奪三振6の無四球と好投したが、オリックス3人目の山口が李の1発に泣いた。9回2/3から登板したロッテ3人目の小林雅は、6/23以来の4勝目。

1234567891011R
千葉ロッテ000000000011
オリックス000000000000
「2試合連続ホームランは素直に嬉しいけれど、まだまだやらなければいけない事がたくさんある。出来ていない事も多い。コーチや裏方さんなど周囲のおかげでバランスが取れてきている。感謝しています。力は出し切れていないけれど、少しずつステップアップしています。残りゲームで全力を尽くして、チームのためにやっていきたいです。頑張ります。」
渡辺俊
「とにかく今日は気合で投げました。足の方は、見た目より体が強いので大丈夫です。足へ打球を受けてから、より気持ちが入り、気迫を体中に出して、頭だけ冷静に投げました。」

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李2戦連発11号[ニッカン]

6番に入った李が2試合連続となる11号ソロを放ち、試合を決めた。0−0で迎えた延長11回表、先頭の打席。オリックス山口の146キロ直球をフルスイングし、打球を右中間スタンドまで運んだ。結局、これが両チーム通じて唯一の得点。お立ち台では「死球でも何でもいいから塁に出るつもりだった」と笑顔を見せていた。

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延長11回に李が劇弾[スポニチ]

李承Yの一振りが、息詰まる投手戦に決着をつけた。先頭打者で迎えた延長11回。真ん中に甘く入った山口の146キロを、右中間席へ力強く叩き込んだ。このところ、バレンタイン監督の信頼を失い、先発を外される日もあったが、2試合連続となる11号決勝弾で、ようやく復調気配も見えた。韓国の“国民的打者”は「ようやく期待に応えることができた」と安堵の笑みを浮かべた。

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バレンタイン監督28日帰国、知人見舞いで[ニッカン]

ロッテは27日、ボビー・バレンタイン監督が危篤状態の知人を見舞うため、28日から米国へ一時帰国すると発表した。再来日は30日で、28日のオリックス戦(ヤフーBB)、30日の西武戦(千葉マリン)は西村ヘッドコーチが代理監督として指揮を執る予定。

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ボビー一時帰国

ロッテのボビー・バレンタイン監督が、28日に米国へ一時帰国することになった。米国在住の25年来の友人が危篤状態となったため見舞いに行く。米国での滞在は数時間程度となる見込みで、友人と対面後はとんぼ返りし、30日午後の成田空港着便で再来日する。28日オリックス戦(ヤフー)、30日西武線(千葉マリン)は西村ヘッドコーチが代理で指揮を執る。プレーオフ圏を争っている大事な時期ということもあり、同監督は再来日する30日は球場入りする予定。

バレンタイン監督は27日のオリックス戦前に会見。「離れている間はずっとチームのことを考えている。大事な時期に離れるのは心苦しいが、会いに行く友人は長い時間をともにしてきた親友。会うのは最後になると思う」と話した。

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進行する「もう1つの合併」にロッテは…![サンスポ]

26日の実行委員会で西武・星野球団代表が「もう1つの合併は進行中」と発言したことで動向が注目されるロッテの濱本英輔球団社長は27日、東京・西新宿のロッテ本社で「どこかで交渉が進んでいるのかもしれないが、我々は知りません」と多くを語らなかった。しかし、10球団1リーグ制を改めて支持した上で「ロッテとしては球団の旗を降ろすつもりはありません」と明言。「ロッテという名前がなかったら意味がない」という重光昭夫オーナー代行同様、仮に合併する場合でも“吸収する側”の立場をとることを強調した。

◇ボビーが大事な友人見舞いに一時帰国

ロッテは27日、ボビー・バレンタイン監督が28日に、米に一時帰国すると発表した。危篤状態の知人ジョセフ・F・ロマノ氏をお見舞いするため。同監督にとってロマノ氏は、ビジネスパートナーとして25年来の付き合いがあり、兄とも慕う家族同然の存在。「色々な感情があり、難しい旅になると思う。しかし、離れている期間も常にチームのことを考えています」と同監督は語った。再来日は30日の予定。28日のオリックス戦(ヤフーBB)、30日の西武戦(千葉マリン)は、西村徳文ヘッドコーチが代わりに指揮を執る。

◇李の一振りで延長投手戦に決着

ロッテは李承Yの一振りで、投手戦に決着をつけた。先頭打者で迎えた延長11回。山口の146キロを、右中間席へ力強く叩き込んだ。このところ、バレンタイン監督の信頼を失い、先発を外される日もあった。だが、2試合連続となる11号決勝弾で、ようやく復調気配。韓国の“国民的打者”は「ようやく期待に応えることができた」と、安堵の笑み。

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ロッテ球団社長、2組目合併「知らない」[ニッカン]

ロッテの浜本英輔球団社長は27日、東京都内のロッテ本社で、進行中のオリックス・近鉄に次ぐもう1組の合併について「知らない。必要があれば知らされるだろう」と語った。

2組目の合併については、前日26日の実行委員会で西武の星野好男球団代表が「話し合いは進んでいる」と報告。しかし、浜本社長は「こちらから西武には聞きません。ロッテは旗を降ろすつもりはない」との態度を示した。また、来季も2リーグ制維持を主張する阪神には「1年間のコストと今のままの利益を比較して考えるべきだ」とし、1リーグ制移行で一致するパ・リーグの意向をあらためて強調した。

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オリックスと近鉄、今週中にも合併調印[ニッカン]

オリックスの小泉隆司球団社長は27日、近鉄との球団合併について、今週中にも基本契約書に調印する見通しであることを明らかにした。合併後の新球団名や専用球場についても、既に両者間で合意しているが、具体的には「明らかにできない」とした。契約書には出資比率などとともに14、15項目が盛り込まれるという。小泉社長は「本社の取締役会などの社内手続きを踏み、できれば今週中に(調印したい)」と話した。

また近鉄の小林哲也球団社長は同日、両球団が現在本拠地としている大阪ドーム、ヤフーBBスタジアムへの説明について「まだしていない。どういうふうに納得していただくか、オリックスと相談しながらやっていきたい」と慎重な姿勢を示した。

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プロ野球選手会がHPで署名活動[ニッカン]

日本プロ野球選手会は27日、公式ホームページ上で、オリックスと近鉄の球団合併などに反対する署名活動を開始した。署名は9月上旬まで行う予定。選手会では、両球団の合併に始まった球界再編の動きが経営者の視点で進められ、ファンや選手の声が置き去りにされていることを憂慮。今回の問題をファンにも分かる形でオープンな場での議論を求めて活動を始めた。

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古田選手会長「2リーグでも可能」[報知]

◇シリーズ、球宴代替案賛成も

日本プロ野球選手会・古田敦也会長は27日、16日の実行委員会で出されたオールスター、日本シリーズの代替案について、「全部2リーグのままでもできること。1リーグにするメリットではない」と切り捨てた。

実行委員会では仮に1リーグ制へ移行した際の機構の財源確保のため、各球団がそれぞれ日本シリーズ、オールスターの代替案を披露。巨人が提案した日本、韓国、台湾、中国のリーグ覇者によるアジア・シリーズ構想など斬新なアイデアもあったが、古田会長は「面白そうな話で賛成ですけど、どれも2リーグでやれることでしょ?1リーグにするメリットとしてファンに納得してもらえるものではないと思う」とまず1リーグありきの姿勢を疑問視。財源確保の策であることについても、「ビジョンが寒いね。面白いからやるんじゃないの?」と批判した。

また、近鉄・オリックスの合併が今週中にも調印される可能性があることについては、「まだ(動きが)あると思いますけどね。ただ、何の説明もなく進めるのはとんでもない。スト?何度も言うが可能性はありますよ」と改めて徹底抗戦を宣言した。

◇2リーグ維持案「孤立してない」

古田会長は一方で、来季の2リーグ維持の可能性には前向きな見解を示した。阪神が巨人以外のセ・リーグ球団と結んだ反1リーグの共闘姿勢が崩れたとの見方もあったが、「直接じゃないが、実行委員会に出席した2〜3人の話を聞いたところ、新聞報道ほど孤立していないみたいですよ」と説明。「1リーグというのが誰かのシナリオかも知れないが、ここで立ち止まらないと」と話した。

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12球団監督の中で初めて若松さんサイン[ニッカン]

ヤクルト若松監督がついに動いた。27日、ヤクルト選手会の行った合併、1リーグ制に向けた急速な動きへ反対する署名活動の列に飛び入り参加。12球団の監督では初めて、しっかりと名前を記入した。「12球団で育って来たしね。なくなるのはやっぱり寂しい。あまりにも急ぎすぎているし、2リーグ制でやって欲しいからね。じっくり議論をして欲しいという気持ちを込めて書きました」。

これまでは「雇われの身だから何も言えない」と、慎重な姿勢を貫いて来た。しかし、球界再編の動きを気にかけていない訳ではなかった。ファンに署名を求めている選手達の後ろ姿を見ると、気持ちを抑えきれなかった。1度通り過ぎてから、引き返して署名した。テレビカメラが集まっていたところを避け、ひっそりと書こうとしたほど。アピールではなく、本心を記したかった。

この日は若松監督やコーチ、選手をはじめファン約300人がサインした。選手も17人が入れ替わりで署名を呼びかけた。労組プロ野球選手会の古田会長も「若松監督が署名した?ありがたいですね」。初めて態度を鮮明にした若松監督の行動に、感謝の意を表していた。

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あの人も署名、ヤクルトも1リーグ制反対活動開始[サンスポ]

ヤクルトで27日、近鉄・オリックスの合併に反対する署名活動が始まった。この日は約300人分が集まったが、若松勉監督も「2リーグ制で育ったし、もっとじっくり考えて」と署名。急速に進む1リーグ化に疑問を投げかけた。

神宮クラブハウス前に、机を並べてスタートした署名活動。17選手が集めた300人分の署名の1つに、『若松勉・57歳』の名前も記された。

若松監督
「2リーグで育ってきたし、このままだとファンも少なくなってしまう。急ぎすぎているし、もっとじっくり考えて欲しい。そういう意味を込めて、サインしました。」

若松監督は、労組プロ野球選手会会長の古田や真中、岩村らが、横浜戦の前に交代で署名を募る姿を目にすると、一般ファンにまじり参加。現場を預かる立場として、これまでは合併問題に関して明確な意見を述べることを避けてきたが、行動で『反対』の態度を示した。

古田も、危機感を募らせている。前日(26日)の実行委員会で既成事実化されつつある1リーグ制に「立ち止まらないとダメ。世間的には1リーグに反対している人が多いと思う」と抵抗。日本シリーズなどの代替案として、巨人から提案されたアジアリーグ構想にも「2リーグのままでも、できることでしょ」と異議を唱えた。

選手会による署名活動は近鉄、中日、横浜に続いて4球団目。署名活動は、近鉄とオリックスの合併が正式承認される9月8日のオーナー会議直前まで、継続される予定。労組選手会では、署名の最終提出先も検討しながら、徹底抗戦を続けていく。

◇ダイエーもやる

松中選手会長がこの日、福岡ドームで署名活動を行うことを明らかにした。「(30日からの)3連戦のいずれかで、時間的には練習後から試合前の間になると思う」。署名活動に参加するのは、主力の10人程度になる予定。

◇広島は慎重

広島・西山選手会長は「これだけセ・リーグの他球団がやっているから、ウチだけやらないという訳にはいかない。ただ、明日(28日)、事務折衝があるんで、その報告を聞いて、どうするか考えたい」。28日の経営者側と選手会の事務折衝の内容を受けて、最終的な判断を下す。

◇西武・星野代表「1リーグにせざるを得ない」

西武・星野好男球団代表は実行委員会の内容を前夜のうちに堤オーナーに報告。この日は、10チームによる1リーグ制の必要性を改めて強調した。「パ4チーム、セ6チームの2リーグ?やれるならいいよ。ウチはやれないと思うから(1リーグが)いいと言っている。対戦相手が3チームでどうやるんだ。私達は球団を減らそうとしているのではない。そうせざるを得ない状況なんです」と語気を強めた。

◇自民党・安倍幹事長も「ベストな案を考えて」

自民党の安倍晋三幹事長は27日の記者会見で、プロ野球の再編問題について「しっかりとファンの気持ちをくんでベストな案を考えてもらいたい」と述べ、ファンの意向を尊重した上で慎重に結論を出すべきだとの考えを示した。同時に「政治の場でどうこういう問題ではない。既に日本プロ野球機構や選手会が議論を始めているので、ファンの意見を十分くむ形で進めてほしい。それをしっかりと見守っていきたい」と強調した。

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オリックス選手会も合併反対活動に立ち上がるが…[サンスポ]

オリックス選手会が31日から、ヤフーBBスタジアムで、近鉄との合併反対の署名活動を行うことが27日、分かった。一方、小泉隆司球団社長は、今週中にも合併への合意文書に調印する準備が整ったことを明らかにした。合併反対への署名活動に、立ち上がろうとしたその時に…。「手の内は、向こうも見せてこないんですね」と三輪選手会長。31日以降、本拠地での試合前、合併反対の署名活動を行うことを決めたが、この開始日よりも先に、近鉄との合併に関し、球団間での合意文書が調印される可能性がある。「それでも、オーナー会議で正式に認められた訳ではない。あくまで合併反対で動いていく」と三輪会長。

一方、小泉社長は、各球団で始まっている署名活動に関し「お願いする立場の選手が座り、お客さんが立ってる。本末転倒」とバッサリ。選手会の“抵抗の声”をよそに合併への道程を、着実に進んでいる。

◇オリックスと近鉄、今週中にも合併調印

オリックスの小泉隆司球団社長は27日、近鉄との合併について、「本社の取締役会などの社内手続きを踏み、できれば今週中に」と今週中にも基本契約書に調印する見通しであることを明らかにした。合併後の新球団名や専用球場についても、既に両者間で合意しているが具体的には「明らかにできない」とした。契約書には出資比率などとともに14〜15項目が盛り込まれるという。

◇労組・選手会はコミッショナー側と事務折衝

近鉄、オリックス両球団の合併を1年間凍結するように主張する労組・日本プロ野球選手会は28日、コミッショナー側と事務折衝を行う。選手会側はこれまで、特別委員会の開催などを求める要望書を提出しており、コミッショナー側はこの席で開催についての回答を文書で伝える方針だ。

◇選手会HPでも署名受け付けます

日本プロ野球選手会は27日、公式ホームページ上で、オリックスと近鉄の合併などに反対する署名活動を開始。選手会では、両球団の合併に始まった球界再編の動きが経営者の視点で進められ、ファンや選手の声が置き去りにされていることを憂慮。今回の問題をファンにも分かる形でオープンな場での議論を求めて活動を始めた。署名は9月上旬まで行う予定。選手会のアドレスは次の通り。

◇来季10球団1リーグなら144試合

来季10球団で1リーグに移行した場合、各カード16試合、シーズン144試合制で公式戦を行う意見が12球団中、多数を占めていることが27日、分かった。26日の実行委員会に出席した球界関係者が「9チームとそれぞれ16試合を行う総当たり戦の提案を行う球団が多かった」と明かした。

実行委では1リーグ制に移行した場合に消滅する日本シリーズ、オールスター戦の代替案を出しあった。その際、公式戦試合数は各カードともホーム、ビジター各8試合で戦う方式を、多くの球団が提案したという。セ・リーグは現在、各カード28試合(ホーム、ビジター各14試合)。1リーグに移行すれば、巨人戦のホームゲームは今季より6試合減り、1試合1億円以上といわれる放映権料が、大幅に減少することになる。

◇小池パ会長、「10球団1リーグ制」の運営方法をチラリ

パ・リーグの小池唯夫会長は27日、パ連盟事務局で前日に行われた実行委員会の内容の一部を明かした。議論は『来季10球団1リーグ制』になった場合の運営方法について大半の時間が割かれたとし、「対戦9チームがそれぞれ16試合を行う総当たり戦の提案を行う球団が多かった」と話した。

◇近鉄社長、専用球場は「決まっている」

近鉄は小林哲也球団社長がこの日、大阪・上本町の本社前で取材に応じて、合併合意書に記載する専用球場について「基本的に決まっている」と話した。現時点では、大阪ドームの大阪市とヤフーBBスタジアムの神戸市に説明していない段階といい、「両自治体にどう納得してもらうかでしょうね」。ただ、大阪ドームに対しては「(2本拠地制で)今より試合数は減るが、相当数の試合が必要でしょう。(負債を抱える)ドームを再建することができなくなりますからね」という見解を示した。

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巨人選手会が署名活動へ、オーナー牽制[ニッカン]

巨人選手会は27日、東京ドームで会合を開き、オリックスと近鉄の球団合併や1リーグ制移行に反対する署名活動を行うことを決めた。高橋由選手会長は「今段取りを考えているところ。日にち的にやれる日がなかなか無いので、その(29日)あたりになるかな。12球団の選手会で話し合って決めた方向性だから」と行動を起こす理由を説明した。

球団の方針と反する選手会の動きに巨人の渡辺オーナーは「高橋君は若いし、まだものを知らないのも無理はない。俺が話をする時間があれば、そんなバカなことはせんだろうが…。そういう大衆迎合的な真似はやめた方がいい」と牽制した。またヤクルト選手会はこの日、神宮球場のクラブハウス付近で球団合併などに反対するファンから署名を集めた。選手会による署名活動は近鉄、中日、横浜に続いて4球団目。宮本内野手ら主力選手が入れ替わりながら30分ほど活動し、若松監督も署名に協力した。

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新たな波紋!G選手会も1リーグ反対署名活動でオーナーは?[サンスポ]

巨人選手会が27日、広島戦が行われる29日に東京ドームで、近鉄とオリックスの合併や1リーグ制移行に反対する署名活動を行うことを決めた。1リーグ移行を前提に具体案を打ち出している巨人球団としては、アリャリャ…の事態。G党から「反対」の声が殺到した場合、どうする?渡辺恒雄オーナーは「大衆迎合的なマネはやめた方が」と不気味な警告を発した。

思い悩んだ末に、巨人選手会が決断した。決起する。各球団選手会が次々とファンに署名を呼びかけている。巨人でもこの日、広島戦の試合前に、ロッカーで選手会長の高橋由、副会長の仁志、上原ら役員に、桑田らベテランが加わって対応を話し合った。

「12球団の選手会として、方向性として、やっている訳ですから」。高橋由が署名活動を実施する決意を明かした。29日の試合前、東京ドームでファンの前に立つ。方法や場所、参加選手については、28日に改めて協議することになった。

まさかの決起だ。労組選手会が10日に行われた臨時大会で、最終手段としてスト権行使も含め、合併反対へ12球団一致の決議を行った。合併阻止、2リーグ維持を「ファンの支持」を背景にして訴え続ける方針で、合併の当事者である近鉄以外にもすでに中日、横浜、ヤクルトが署名活動を展開している。それでも巨人選手会が動くのは困難と見られていた。他球団にはない苦悩。球団は渡辺オーナー以下「10球団なら1リーグ制」と再編を推進している。署名に参加すれば、いやおうなく注目され、立場は苦しくなる。主力ならいざ知らず、若手の参加は難しい。

労組選手会の古田会長も「圧力がかかる恐れもあるし、無理をしなくていい。(署名を)やらないからといって、合併に賛成だとはだれも思わない」と、全球団の参加には否定的だった。それでも「12球団が協力して動くのに、巨人だけやらない訳にはいかない」(上原)と、抗戦を決意した。

球団にとっても、タイミングが悪い。前日(26日)の実行委員会で、巨人は1リーグ制でのオールスター、日本シリーズの代替案を次々と提案。再編の流れは加速している。巨人の人気選手がスタンドに立てば、ファンが殺到するのは必至。もし「巨人ファン」から数千の署名が集まった場合には、巨人の目指す1リーグに「ノー」を突きつけることになる。

渡辺オーナー
「高橋(由)クンは若いし、まだモノを知らないでいるから無理もない。オレが話をする時間があれば、バカなことはせんだろうが、話をするヒマがない。高橋クンは、そういう大衆迎合的なマネはやめた方がいい。」

その渡辺オーナーはこの日、ネット裏で会心の逆転勝利を見届け、「サイコーです!!」と阿部の決めゼリフで駐車場に現れた。表情は余裕でも言葉には嫌悪感が込められていた。1リーグになれば「ファンに新たに面白いカードを提供できる」と話す同オーナー。それも巨人ファンの「ノー」が多くなれば、前提は否定される。再編の流れは変わらずとも、新たな波紋を呼ぶのは確実だ。

巨人・三山球団代表
「明後日(29日)やるとは聞いた。選手会の問題だ。」

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巨人ナインが合併反対に立ち上がる[スポニチ]

巨人選手会(高橋由伸会長)は27日、東京ドームで試合前に選手会ミーティングを開き、29日に東京ドームで近鉄、オリックスの合併反対、12球団存続の署名活動を行うことを決めた。この日はヤクルトが署名を開始。阪神、広島も近日中に行う予定となっている。1リーグ制移行に積極的な巨人・渡辺恒雄オーナーは“身内の反乱”にも冷静に対応、高橋由選手会長を牽制した。

合併反対を願う人にとって、これ以上の援軍はない。試合前練習を終えた巨人ナインは選手サロンに集まった。高橋由選手会長を中心に「署名開始」で意見が一致。29日に署名活動を行うことが決まった。高橋由会長は「12球団の選手会としての方向性を決めてやっていることですから」。上原副会長は「12球団が協力してやっているのに巨人だけが仲間外れという訳にはいかない」と説明した。

合併反対、12球団存続を願う選手会の署名活動は、今月上旬の近鉄を皮切りに中日、横浜と続き、この日は労組日本プロ野球選手会の古田会長がいるヤクルトでも始まった。その中で、渡辺オーナーが1リーグ制移行に積極的な巨人の選手会が署名活動を決行するかどうか注目が集まっていた。

署名活動は10日の選手会臨時総会で古田会長ら執行部や、近鉄の礒部選手会長らが提唱。巨人・高橋由会長は12日に「巨人の一員であると同時に12球団の一員」と前向きな姿勢を示していた。しかし、高橋由は急性胃腸炎で欠場が続き、ようやくこの日の試合前にミーティングが実現。選手の賛同を得て署名決行に踏みきった。

26日の実行委員会ではパ・リーグ6球団が、阪神の唱える2リーグ維持、交流戦採用案を一蹴。巨人もパが4球団になることを前提に1リーグ制移行を強硬に主張している。それだけに巨人ナインの置かれている立場は微妙だ。仁志副会長は「うちの場合は中心になっているのがオーナーだから誰に歯向かうとかそういう見方、偏見がない訳じゃない。その辺は由伸も悩むところだと思う。全員でやる訳にはいかない」と署名活動は実績のある主力選手を中心としたメンバーに絞り行うことになりそうだ。

合併、1リーグ移行が強行された場合、労組選手会はスト権行使も視野に入れている。選手会関係者は「署名活動でも12球団が足並みを揃えないとストまでいかない可能性もある。だからこれ以上ない援軍」という。球団経営者サイドで急速に進む1リーグ制移行の流れを変えることができるか。巨人ナインの熱意にかかっている。

◇古田会長、ストの可能性明言

労組・日本プロ野球選手会の古田敦也会長は27日、球団合併が強行された場合、10日の選手会臨時大会で決議した通り、スト権を行使する可能性をあらためて明言した。合併協議を進めるオリックスと近鉄が今週中にも基本契約書に調印することになったことを受け、古田会長は「炎天下で署名してくれたファンの気持ちを無視するもの。さらに“1リーグありき”の新たな合併話が進められている。ここで立ち止まって球界全体が考え直さないと駄目」と言及。その上で合併強行の場合には「もちろん、ストライキをやる可能性はある」と強い姿勢を示した。

選手会ではこの日から公式ホームページ上で、ファンを対象とした球団合併、1リーグ制反対のネット署名を開始。9月8日の臨時オーナー会議の直前まで行われる予定で、古田も「時間がなくなってきているので、できるだけのことはやりたい。まだ(合併阻止の)方策はあると思う」とキッパリ。また、巨人選手会が29日にも署名活動を行うことには「みんな選手の気持ちは同じなので頑張って欲しい」と話した。

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巨人選手会立つ[ニッカン]

巨人選手会も、オリックスと近鉄の存続を訴える署名活動を行うことが、27日に決まった。会長の高橋由伸外野手と副会長の上原浩治投手が中心となり、29日の広島戦前に、東京ドームで行う。球団が「練習に支障ないように」、東京ドームが「開門後は控えて欲しい」という要望を出したため、正午すぎから練習開始までという異例の時間になる。近鉄を皮切りにすでに4球団で署名活動を行っているが、渡辺恒雄オーナーが1リーグ制移行を推進しているだけに、大きな影響を及ぼすことは間違いない。

選手会長の高橋由が、試合前、署名活動を行う方針を全選手に説明した。29日、東京ドームの入り口付近で高橋由と上原が中心となって行う。高橋由は「選手会が一致団結してやるということで、今回、巨人軍の選手会も署名活動を行うことになりました」と語った。上原も「12球団で協力して動くと決めたのだから、巨人もやります」と話した。

既に近鉄、中日、横浜、ヤクルトの4球団が署名活動を実施。阪神、ダイエーなど4球団が今後行うことを表明しているが、なかでも巨人選手が与える影響は大きい。渡辺オーナーは球界再編のキーマンで、1リーグへの移行を推進している。オーナー側との直接会談を希望した労組・プロ野球選手会会長のヤクルト古田に対して「たかが選手」と暴言を吐くなど、選手会の考えとは相いれない。それだけに、今回の巨人選手会の動きによって選手会全体の団結が一層強まり、ファンにも強いインパクトを残すことは間違いない。

ただ、すんなりとはいかない。問題となるのは活動時間。他球団は練習後に行ってきたが、東京ドームで球団との窓口になる企画部が「大勢のお客さまが訪れる時間帯では、人の流れが止まってしまう」と話したように、午後3時半の開門時間までという制限を通達。これでは他球団のように練習後に活動はできない。

さらに巨人球団は三山球団代表が「練習に支障がないならば構わない」と語っている。練習は午後2時から4時まで。球団、球場の要望を守るには、練習前しかできない。やむを得ず正午すぎになった。午後6時の試合開始まで時間が空きすぎており、人出が心配される。だが、逆に、その時間に多くの署名が集まれば、ファンの声が分かるという面もある。参加選手に対して解雇、トレード、減俸といった「報復行為」も懸念される。そのため、あくまで参加は強制はしない。ただ、すでに巨人選手会は、「12球団で一致団結」という選手会の意向に賛同する意思を確認し合っている。

近鉄、オリックスファンや選手会の声、近鉄買収に名乗りを上げたライブドアの出現、阪神の2リーグ存続案など、これまでの動きでは合併→1リーグ移行の流れを止めるには至っていない。影響力の強い巨人選手会の決断に、野球ファンの3割以上を占めるといわれる巨人ファンがどう反応するか。その結果が経営者側に届くか注目される。

◇渡辺オーナー「高橋君まだ若い」

巨人渡辺オーナーは巨人選手会の動きに、余裕の笑みを浮かべながらもくぎを刺した。東京ドームでの広島戦を観戦。「高橋君はまだ若いし、物を知らないでいるから無理もないよ。俺が話しをする時間があればそんなバカなことをせんだろうが」と穏やかな口調で語った。「俺も学生時代は共産党だった」と振り返りながら「大衆迎合的なものはやめた方がいい」と否定的だった。

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BW球団社長「おちゃらけじゃないの」

オリックス小泉隆司球団社長が27日、ヤフーBBで12球団選手会の「合併反対」の署名活動を批判した。

小泉社長
「選手会のメンバーじゃない(中日)バルデスが座って署名活動をやっていた。お願いするのに座ってですよ。ファンが立っているのに…。本気でやってるんじゃないでしょ、と。おちゃらけじゃないのかな。それで本当にファンを大事にしているのかな。時間も短いですし。それで『やってます』と言っても社会的に見て訴える力がないですよ。言っていることとやっていることが違う。」

一方、オリックス選手会長の三輪は同社長に対して「合併反対」の署名活動を31日から始めることを通告。「球界発展、共存共栄のためもっと議論して欲しい。早急な合併は反対です」と話した。

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久万オーナー、パを猛批判[ニッカン]

◇経営下手くそ、勝手、早よ言えや

阪神久万俊二郎オーナーが27日、来季1リーグ制で固まるパ・リーグ側を非難した。大阪市の電鉄本社で野崎球団社長から前日の実行委員会などの報告を受けた後、パの強硬姿勢を激しく責めた。

「5球団でも(リーグ)運営が難しい?初めて聞いた。よっぽど下手くそですな、経営が。これは冗談ですけど」。付け足すようにフォローしたが、口が滑っただけではない。さらに「次の合併は1リーグが前提?偉そうに言わんと、(パがセに)頼まんといかんこと。勝手ですな」と、もう1組の合併を進め1リーグ制になだれ込もうとするパ側の手順をばっさり切り捨てた。

「(経営を)辞めるんは簡単ですが、みんなに影響があることで(再編の)答えは出るんか。この間、初めて聞いて、すぐに出る訳がない。来季からというなら、もっと早よ言えや、いうことですね」。7日のオーナー会議で西武堤オーナーが「もう1つの合併が進行中」と発言したことは寝耳に水で、議長の巨人渡辺オーナーの「4球団では無理なので1リーグで」にも「答えを出すのが早すぎるかな」と疑問を抱いたという。「日本の需要では、1リーグの限度は8球団ということ」とあらためて繰り返し、10球団での1リーグより、セ6球団・パ4球団とアンバランスでも2リーグを主張した。

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阪神案ほとんど“1リーグ”

◇パ4球団で60戦&交流戦84戦

来季の2リーグ制維持を訴える阪神野崎勝義球団社長は27日、西宮市内の球団事務所で、前日の実行委員会で総当り1リーグ制に限りなく近い「究極の交流試合」を提案していたことを明かした。セ6、パ4球団となった場合に同一リーグでセが18回戦、パは20回戦制で行い、交流試合を14回戦制とするもの。セは146、パは144試合制となる。「1リーグ制とほとんど同じ試合数で、セとパの伝統も守れる。それでも1リーグでないとダメなのでしょうか」と、パが4球団となっても2リーグ制は成立する根拠として。

当初は交流試合が6試合ずつの日程を用意していたが、パ側の強い1リーグ制志向を感じとり究極プランを提示した。ただし、この案だと、セは同一リーグとの対戦が90試合、交流試合が56試合の計146試合に対し、パは同一リーグ60試合、交流戦試合84試合の計144試合。パは交流試合の方が多くなり「2リーグ」といえるか疑問符もつきそうだが、性急な1リーグ移行を止めるための大幅譲歩のようだ。

◇10球団1リーグなら、16戦×9=144戦

パ・リーグ小池唯夫会長は27日、あらためてパの窮状を説いた。前日の理事会、実行委員会で、パとして1リーグ制移行を求めることで意見がまとまったが、同会長は「長い間、赤字で色々な意味で限界にきた。このへんで生き残り策を考えなければいかんということ」と語った。10球団1リーグなら「総当りの16試合×9で、144試合という意見が多かった」と説明した。また1リーグ制移行の決定時期について「9月8日の臨時オーナー会議が時期的な期限」という見方を示した。

◇西武、セから手応えあり

西武星野球団代表は、目指している1リーグ制について、セ・リーグ球団も理解を示し始めているとの感触を示した。前日の実行委員会の内容を堤オーナーに報告。これまでの会議などで、10球団1リーグ制移行への理解が得られているかと問われ「それはあります」と手応えを感じている様子だった。「(球団を)減らすことが前提ではない。損得だけではなく、将来の球界のためと思っている」と説明した。

◇ロッテ、改めて1リーグ

ロッテ濱本球団社長は、あらためて1リーグ制移行を支持した。新宿のロッテ本社で、阪神が唱える来季2リーグ制維持については「1年間(リーグ再編)凍結の場合、パ・リーグが5チームになった時に傍題な人の失望を買う」と、収入面などでのパ各球団に与えるダメージが大きいことを示唆した。

◇近鉄、選手に説明不要

近鉄小林哲也球団社長はこの日、大阪市内の近鉄本社で山口昌紀本社社長らに合併問題に関する前日の実行委員会の内容を報告した。オリックスとの合併基本合意書の調印については「できるだけ早くと思っている」と、既定路線通り合併を進めていくことを強調。ただ、合併に反対している選手には「既に基本的なことは説明している。情報は伝えてますから」と、あらためての説明は必要なしの姿勢を示した。

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阪神・野崎球団社長『ほぼ1リーグ』案[報知]

◇26日実行委員会で提案

阪神・野崎勝義球団社長が、実質的に1リーグ制と何ら変わりない「珍プラン」を26日の実行委員会で提案していたことが27日、分かった。同社長がこの日、球団事務所で記者会見を開き明らかにしたもの。10球団による“総当たり交流戦”で、この究極案を叩き台に2リーグ制維持を訴えていく考えだ。

来季の2リーグ制堅持を声高に主張し、自らセ・リーグ5球団への「説得行脚」にまで乗り出した野崎社長。セ・リーグ6球団、パ・リーグ4球団でも2リーグは維持できると自信たっぷりに言い切り、練りに練って用意したはずの“野崎試案”だったが、ふたを開けてみればその中身は完全な“肩透かし”だった。

「究極の交流試合は2リーグを残したまま、1リーグ制と同じような試合を組むこと」と実行委員会の席で提案したのは、11球団の誰もが想像すらできなかった交流試合プランだ。

一例としてセ・リーグは同一リーグの5球団と各17試合、交流戦をパ4球団と各16試合行って合計149試合。対するパ・リーグは従来のリーグ戦を3球団と各17試合、セ6球団との交流戦を各16試合行って合計147試合。この試案を実現に移せば、パ・リーグ各球団が手にするドル箱カードの巨人戦は16試合。野崎社長からすれば、巨人戦をちらつかせることで、来季からの1リーグ制で一致団結するパを切り崩せるとの読みもあったろうが、この案には問題点が多すぎる。

同社長は「2リーグの伝統を残しながら、日本シリーズもオールスターも視聴率取れる」と胸を張ったが、果たしてそうか。パは同一リーグとの51試合の約2倍、96試合をセと戦うことになり、セとパが日本一をかけて雌雄を決する「日本シリーズ」の存在意義は薄れる。また、この方式でパの最高勝率チームを優勝球団と考えていいかなどの矛盾も消せない。何よりも、これだけ交流戦を組めば、断固反対する1リーグと何ら変わらない。

実行委員会の席で、野崎案に対する他球団の反応が皆無に等しかったのも当然か。8月16日の12球団代表者による会議以降、野崎社長はこのプランを叩き台にした議論を求めるが、1リーグへの流れに歯止めをかけるのは難しそうだ。

◇久万オーナー「野崎案に不満ある」

阪神・久万俊二郎オーナーは27日、大阪・野田の電鉄本社で行われた球団役員会に出席。野崎球団社長から前日(26日)の実行委員会での討議内容に関する報告を受けた。来季の2リーグ制維持の提案が継続審議となったことに関しては「よくやったと思う」と一定の評価を下したが、事前の根回しについて「巨人さんに1番先に(話し合いへ)行けばよかった」と、批判した。

巨人サイドでは、野崎社長がセ・リーグ各球団と個別に会い“反巨人同盟”を形成したことに強い不快感を示しているだけに「私らでも(野崎案の)あちこちに疑問は持っています。野崎社長のやり方に不満?そりゃ、いっぱいあります。(報告を受けている)さっきまで、腹立てていましたから」と、阪神としての総意でないことを強調した。

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野崎「交流試合案」を久万オーナー後押し[ニッカン]

阪神の野崎勝義球団社長は27日、12球団の代表者による26日の実行委員会で、1リーグ総当たり戦に限りなく近い形の「交流試合案」を提示したことを明らかにし、この案を叩き台に2リーグ制維持を訴えていく考えを示した。

野崎社長は球界再編問題で対立するパ・リーグに対して最大限に譲歩した「究極の案」(同社長)をあえて提案し「1リーグと同様の試合数を設定しても、2リーグの形を保てば球宴や日本シリーズは維持できる」と主張したという。具体的な交流試合数は示さなかったが、セ6、パ4の想定で140試合プラス数試合で設定しているとみられる。

野崎社長は「1リーグのメリットは1つもない」と断言し、今後の実行委では「どうしてパは1リーグでなければ駄目なのかを聞きたい」との考えを強調した。また同日、野崎社長から実行委の報告を受けた阪神の久万俊二郎オーナーは「よくやったと思う。今のままでやればいい」と話した。

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1リーグなら16試合総当たり144試合制か[ニッカン]

プロ野球の再編問題で、来季10球団で1リーグに移行した場合、各カード16試合のシーズン144試合制で公式戦を行う意見が12球団中、多数を占めていたことが27日、分かった。26日の実行委員会に出席した球界関係者が明らかにした。

実行委では1リーグ制に移行した場合に消滅する日本シリーズ、オールスター戦の代替案を出しあった。その際に、公式戦試合数は各カードともホーム、ビジター各8試合ずつで戦う方式を多くの球団が提案したという。セ・リーグは現在、各カード28試合(ホーム、ビジター各14試合)で行われている。来季1リーグ制に移行すれば、巨人戦のホームゲームは今季より6試合減り、1試合1億円以上といわれ、その収入が球団経営を支える放映権料が大幅に減少することになる。

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山本アマ連盟会長アジア・シリーズ全面協力[報知]

全日本アマチュア野球連盟の山本英一郎会長は27日、巨人の三山球団代表が26日の実行委員会で提案したアジア・シリーズについて、2005年秋から開催は可能との見方を示し、全面協力を約束した。

アジア・シリーズは、日本と台湾、韓国、中国などでアジア王者を決めようという構想。この日、都内の事務所で取材に応じた同会長は「アジアの国との交流は何年も前から訴えてきた。韓国、台湾、中国に豪州も入れて、日本が旗振り役になるべきだ」と熱く語った。

同会長は、アジア野球連盟会長でもあり、プロアマを問わずアジア各国とのパイプは太い。02年には、韓国を訪れ韓国野球委員会幹部と交流。今月23〜26日には中国・上海でプロ球界関係者と意見交換してきたばかりだ。台湾については自身が台北一中出身で、戦前の甲子園大会に出場した経歴の持ち主。台湾棒球協会とも特に深い親交がある。

同会長は1リーグか2リーグかで混迷するプロ球界を静観する方針に変わりはないが、アジア・シリーズ実現に日本が動き出した場合には、積極的に協力する意向。「今年中に方針が決まれば、来年11月にはできる」と自信をのぞかせていた。

◇王監督も賛成

ダイエー・王監督が、メジャーのプレーオフ進出をかけた「アジア・シリーズ構想」を支持した。元々1リーグ制移行はやむなしとの見解を示していた指揮官。「すぐにメジャーから認められる訳はないけど、世界に向けてまずアジアからやっていくのはいいことだ」と、26日の実行委員会で巨人が提案した、日本、韓国、台湾の覇者によるリーグ戦プランに共感。自らも台湾球界とは太いパイプを持つだけに、実現を楽しみにしていた。

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