わたしはかもめ2004年鴎の便り(7月)

便

7月28日

オリックス9−13千葉ロッテ(GS神戸)

ロッテは、今季5度目の4連勝で、2003年6月6日以来のオリックス戦3タテで、近鉄に並び4位に浮上した。ロッテは2回、西岡の犠飛と平下の2ランで3点を先制すると、8回まで毎回安打で13点を挙げ、今季11回目の2ケタ得点をマークした。オリックスも、4回に19イニング振りの得点を挙げると、7回には7者連続安打を記録して一挙5点を返し、3点差まで迫るが、反撃もここまで。

123456789R
千葉ロッテ03300241013
オリックス0002115009
薮田
「ブルペンで肩は作っていたので、何時でも行ける状態でした。とにかく逃げたらダメ、攻めて行くということと、1つ1つしっかりアウトをとって行こう、という気持ちでマウンドに上がりました。とにかく、連勝を止めなくて良かったですよ。」

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西村代理初白星

オリックスの猛追を何とかかわしての“お疲れ”勝利。危篤の知人の見舞いで一時帰国したバレンタイン監督に代わり、指揮をとった西村代理監督は「ホッとした。いつもより疲れたし、体によくない」。苦笑いを浮かべながら、初采配を振り返った。試合後は、最後を締めた小林雅がウイニングボールを代理監督の手に。「家に飾るしかないでしょう」。これには、満面の笑みがこぼれた。

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ロッテ13得点“お疲れ”勝利…西村代理監督ホッ[サンスポ]

オリックスの猛追をかわしての“お疲れ”勝利。バレンタイン監督不在のチームを白星に導いた西村代理監督は「ホッとした。いつもより疲れたし、体によくない」と苦笑いで初采配を振り返った。試合後は、最後を締めた小林雅からウイニングボールをもらって「家に飾るしかないでしょう」。これには満面の笑み。

清水直
「バランスがよくなかった。丁寧に行くべきところを、投げ急いでしまった。」
平下
「投げた瞬間、捕手がびっくりした声を出したから、失投だと思う。」

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ロッテ、代理監督で勝ち4連勝[スポニチ]

ロッテはオリックスの猛追を何とかかわしての“お疲れ”勝利。13−9の乱打戦を制して、バレンタイン監督不在のチームを白星に導いた西村代理監督は「ホッとした。いつもより疲れたし、体によくない」。苦笑いを浮かべながら、初采配を振り返った。これでチームは1分けをはさんで4連勝。試合後は、最後を締めた小林雅がウイニングボールを代理監督の手に。「家に飾るしかないでしょう」。これには満面の笑みがこぼれた。

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西村代理監督、勝利のボール飾る[ニッカン]

ロッテはバレンタイン監督不在の中、西村代理監督がチームを勝利に導いた。一時は8点リードして楽勝ムードだったが、オリックスの猛追を受け、一時は3点差に詰め寄られた。「ホッとした。いつもより疲れたし、体によくない」と苦笑いを浮かべた。試合後、抑えの小林雅からウイニングボールが渡されると「家に飾るしかないでしょう」と笑顔で話していた。

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黒木「ファンに申し訳ない」

◇ロッテ選手会も署名活動実施へ

ロッテ選手会も、オリックス・近鉄の合併反対の署名活動を行うことになった。腰痛のために2軍で調整中のロッテ選手会長小坂誠内野手が28日、ロッテ浦和球場で「12球団で力を合わせていかないと。僕が今こういう状況(ファーム)なんで、練習が終わってからでもマリンに行くことができれば」と、意欲的に話した。

署名活動は、労組日本プロ野球選手会から署名用紙が到着してからとなる。早ければ30日の西武戦(千葉マリン)、遅くとも8月初旬には行われる見通しだ。小坂のほか、同じく2軍で調整中の労組プロ野球選手会副会長の黒木知宏投手もかけつける。この日、浦和で汗を流した黒木は「とにかく選手会は12球団2リーグですから」と力を込めた。

署名活動は、かねて「10球団1リーグが理想」と公言している重光オーナーの考えに異を唱えることにもなる。それでも「球団がなくなるんですから。合併反対ですよ」という2人に迷いはない。黒木は「(合併は)ファンの皆さんに申し訳ないですよ。(オーナー達は)良いとか悪いとか、周りに流されず、もっと言ったほうがいいんじゃないかな。対話をしないと。阪神さんが孤立したようになってますけど、2リーグ存続の話はありがたかったですから」と真剣な表情で12球団のオーナー達へ訴えた。

ロッテ瀬戸山代表
「小坂からは『近々やります』という連絡がありました。(署名は)やって欲しいとは思わないですけどね。ただ、ナインの中には署名どころじゃない選手もいる。その間に練習した方がいい選手とかね。小坂には『やる時は事前に報告して、練習、試合には絶対に支障をきたさないように』と伝えました。」

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浅間、1ヶ月ぶり白星(ファーム)[ニッカン]

ロッテの2年目左腕、浅間敬太投手が約1ヶ月ぶりに白星を挙げた。プロ入り初完投した6月27日の湘南戦(ロッテ)以来の勝利となった。最速144キロの直球と鋭いカーブで、5回4失点。5勝目を挙げたが「スタートが悪かった。1回の中犠飛、細見に二塁打されたのが痛かった」と立ち上がりの失点を反省し、「走者を背負ってのピッチングが課題です」と続けた。

ロッテは打線が好調。この日も5回までに12安打7得点で試合を決めた。4回には腰痛で2軍調整中の小坂が1号3ランで、復調をアピール。5回で交代したが、3打数2安打と調子を上げてきた。

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ロッテ球団、ダイエーに合併打診[日経]

◇ダイエー側「継続保有変えず」

プロ野球の再編問題で、ロッテがダイエーに傘下のプロ野球球団、千葉ロッテマリーンズを福岡ダイエーホークスの合併を打診したことが28日、明らかになった。近畿日本鉄道とオリックスが合意した大阪近鉄バファローズとオリックス・ブルーウェーブの合併に続き、パ・リーグでもう1組の合併が実現すれば、プロ野球は現在の2リーグ制から1リーグ制へ移行する可能性が高まる。

関係者によると、合併はロッテ側からダイエー側に打診した。ダイエーの高木邦夫社長は28日夜、「球団は福岡を本拠地とし、継続保有する考えに変わりはない」と語った。

ロッテの球団運営事業は年間30億円以上の赤字。重光武雄オーナーは球団経営を安定化するには、かねて1リーグ制への移行が望ましいとの立場を取ってきた。ダイエーへの打診は、パ・リーグの人気球団で、ダイエーが、兄弟会社で球団も保有する韓国ロッテがある韓国に近い福岡市を本拠とすることが理由になっているとみられる。

一方、ダイエー球団は年間10億円程度の赤字を計上している模様。親会社のダイエーは、再建計画の一環として福岡市で運営するホテルと球場を米投資ファンドのコロニー・キャピタルに売却した際、球場と球団が30年の長期使用契約を締結しており、福岡から本拠地を移転することはできない。このため、ロッテが合併を志向すれば本拠地である千葉市から離れなくてはならない可能性がある。ダイエー側も米コロニーとの調整が必要になる。

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「合併凍結できない」[ニッカン]

◇選手会−機構、平行線

日本プロ野球組織(NPB)と労組プロ野球選手会の事務折衝が28日、都内で行われ、話し合いは平行線をたどった。オリックスと近鉄の合併を1年間凍結し、合併の是非を論議するため球団の命名権売買を認めることや、合併問題を検討する第3者諮問機関の設置など、同選手会臨時大会(10日)での決議に基づく要求事項4項目について、12球団実行委員会として文書で回答した。

同組織は、合併凍結要求などに対して「あらゆる方策を検討した結果の合併であり、現在の経済環境上、これを凍結することができない」と回答。これに対して、同選手会は納得できない部分があるとして、8月16日の12球団代表者会議までに文書にして同組織に提出する構えだ。同選手会は臨時大会で、要求が拒否されればスト権行使の可能性を示していた。会見した同組織の伊藤修実行委員会選手会担当顧問(中日参与)は「ストの話は出なかった。(選手会と組織の)両者の窓口を確保していきたい」と、議論の継続を明かした。

同選手会が再三、主張してきた特別委員会の開催については「何が何でも開催しない、という訳ではない」とした。同委員会の招集権のあるセ・リーグ豊蔵一会長は「従来通り検討中の立場は変わらない。色々考えていきたい」とし、開催可否の時期については「いつまでも考える訳にはいかない。タイムリーに決めたい」と語った。

◇緊急シンポジウム

労組プロ野球選手会の松原事務局長はこの日、8月9日に都内でシンポジウム「プロ野球の明日を考える会」を開催すると明かした。通常はシーズンオフの12月開催だったが、今年はスケジュールを前倒し。パネリストには選手会会長のヤクルト古田らを予定しており、第3者の有識者やファンから意見を聞く。松原事務局長はこの日の事務折衝について「今日は最終回答ではない」とし「(特別委員会は)合併問題に対しての要望。急がないといけないので(結論が)出なければ、コミッショナーに提訴して判断を仰ぐことも考えている」と話した。

◇古田「残念な結果」

労組プロ野球選手会会長のヤクルト古田はこの日、神宮球場のクラブハウスで松原事務局長から事務折衝の結果の直接報告を受け「残念な結果です。これからも文書で訴えていきたい」と話した。オリックスと近鉄の合併を反対する立場には変わりなく、進行中とされるもう1つの合併についても「合併したくないところを無理やり合併させようとするのは、ルール違反」と牽制。スト決行の可能性にも「辞さず?もちろん」と否定しなかった。

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全労連がプロ野球選手会支援へ[ニッカン]

全労連(全国労働者総連合=熊谷金道議長、約108万人)は28日、東京都内で定期大会を開き、プロ野球再編をめぐる渡辺恒雄巨人オーナーの一連の発言について「労働者蔑視の発言だ」として、全国的な抗議行動に取り組むことを表明した。労組・プロ野球選手会を全面的に支持し、ファン不在のリーグ統合論議に反対する署名活動に取り組むとともに、読売新聞の不買運動を始めることを提案した。

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古田会長「ゼロ回答」に反発[スポニチ]

労働組合・日本プロ野球選手会と日本プロフェッショナル野球組織(NPB)の事務折衝が28日、都内で行われた。NPBは、選手会側が要求していた球団の命名権売買を認め合併を1年間凍結することなどを拒否する回答を伝え、特別委員会の招集は結論を先送りした。

事務折衝の結果を聞いた古田会長は「ゼロ回答か。非常に残念な結果です」と反発した。選手会は10日の臨時大会で合併問題を集中審議。NPB側に

(1)
命名権を1年認め合併を凍結する
(2)
特別委員会の早期招集
(3)
選手年俸高騰の対応策として減額制限緩和などの検討
(4)
オープンな議論をするための第3者機関の検討

を要求した。しかし、命名権売買は認められず、合併凍結も拒否。第3者機関の設置も「必要ない」とされた。労組選手会の松原事務局長は「いついつまでに回答を出してくれないとコミッショナーに提訴する」と怒りをあらわにした。古田会長はスト権行使については「“辞さない”ということ」と語るにとどまったが、選手会のイラ立ちと怒りは頂点に達している。

◇ライブ社長と対面へ

古田は29日に近鉄買収を表明しているライブドアの堀江貴文社長と初対面する。テレビ朝日系の討論番組「朝まで生テレビ!」(30日放送予定)で球界再編問題が論議されることになり、同収録が29日に行われ、両者がゲスト出演。この日も「近鉄は本当に売却先はないんだろうか?」と話していただけに注目の顔合わせとなる。

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特別委召集は見送りへ…選手会側の要求“門前払い”[サンスポ]

労働組合・日本プロ野球選手会と日本プロフェッショナル野球組織(NPB)の事務折衝は28日、都内で行われ、NPB側は、選手会側が要求していた球団の命名権売買を認めることや、第三者諮問機関の設置を拒否する回答を伝えた。特別委員会については結論を先送りしたが「経営権のことはなじまない」(豊蔵一セ・リーグ会長)とする見方もあり、改めて招集されない見通しが強まった。

選手会側は合併を1年間凍結し、その是非を問う議論をするための避難的な措置として、命名権の売却を認めることなどを求めていたが、経営者側は球団合併はあくまで経営の問題とし、回答書の中で「あらゆる方策を検討した結果の合併であり、現在の経済環境上これを凍結することはできない」としている。

特別委員会の招集について、伊藤修選手会担当顧問は「開催しないということではなく、タイミングを見計らっている面もある」としたが、実行委議長で招集権を持つ豊蔵会長は「なかなか難しい。合併自体のことは経営権のことだから(選手側が入る特別委は)馴染まないだろうという含みはある」と発言。事実上、招集は見送られる方向だ。

日本プロ野球選手会・松原徹事務局長
「納得できない部分が多いので、こちらの考えをきっちりと文書にして実行委員会あてに提出します。特別委員会については当然、開催されるものと思っています。」
労組日本プロ野球選手会・古田敦也会長
「命名権についても諮問機関についても必要なしということで、非常に残念です。(今後は)文書を出していきたい。他の選手会長もみんな納得していないと思う。ストも辞さず?もちろんそういうこと。考えは変わりません。」
野球協約第十九条(特別委員会)
実行委員会の審議事項中、選手契約に関係ある事項については特別委員会の議決を経て、これを実行委員会に上程する。特別委員会は両連盟会長、両連盟の球団代表委員各二名および両連盟の選手代表委員各二名計十名をもって構成する。特別委員会は、実行委員会議長が議長となり、議長が必要と認めたとき随時招集される。(以下省略)

◇全労連が選手会を全面支援

全労連(熊谷金道議長、約108万人)は28日、都内で定期大会を開き、球界再編をめぐる巨人・渡辺恒雄オーナーの一連の発言について「労働者蔑視の発言だ」として、全国的な抗議行動に取り組むことを表明した。労組・日本プロ野球選手会を全面的に支持し、ファン不在のリーグ統合論議に反対する署名活動に取り組むとともに、読売新聞の不買運動を始めることを提案した。全労連は27日に労組・選手会の事務局と意見交換、選手会を激励するとしている。今後、選手の人権無視、ファン不在の統合論議に反対する署名活動に組織を挙げて取り組む構え。また、この問題では連合の笹森清会長も選手会の全面支援を表明している。

◇巨人選手会が29日に署名活動決行

巨人選手会は29日、東京ドームで近鉄とオリックスの合併などに反対する署名活動を決行する。選手会長の高橋由伸外野手らが28日、活動の詳細について協議し、外国人選手も含めた1軍登録28選手が参加することが決まった。

当日は広島戦の試合前練習に先立ち、午後1時東京ドームの22番ゲートで行われる予定。署名活動については27日に渡辺恒雄オーナーから「大衆迎合的な真似はやめた方がいい」と警告を受けていた。三山秀昭球団代表は「球団行事ではないので、詳細は知らない。練習に支障がないようにするしかない」と話している。

この日は阪神の選手会が甲子園球場の新室内練習場で署名活動を行い、ユニホーム姿の選手10人が参加し、約30分間で443人の署名を集めた。近鉄、中日、横浜、ヤクルトに続いて5球団目。選手会長の今岡は「ファンと一緒にいい方向に進めれば」と話した。また、日本ハムの選手会も署名活動に乗り出す考えを明かした。選手会長の小笠原がこの日、明かしたもので、早ければ8月3〜8日の本拠地・札幌シリーズ中に行うとしている。

◇選手会がシンポ開催へ

労組・日本プロ野球選手会は東京都内で近鉄・オリックスの合併問題などについて討議するシンポジウムを、来月9日に都内で開催することを決めた。オフに開いている『プロ野球の明日を考える会』を緊急開催するもので、古田会長を含む選手代表と数人のパネリストが出席。選手会では9月7日の臨時オーナー会議まであらゆる手段を講じて、球団の削減などに反対する姿勢を強調している。

◇ヤクルト・多菊球団社長が改めて2リーグ制指示

ヤクルトの多菊善和球団社長は28日、改めて2リーグ制維持が望ましいとの見解を示した。パでもう1つの合併が実現した場合「(新たに選手)を8人引き受けなきゃならん。ウチだって赤字になる」。さらに1リーグ制移行後は「経営が成り立つ球団は1つか、2つ」との見通しを語った。また選手会が要望する特別委員会の招集にも「必要あるかも」と一定の理解を示した。

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NPB側が選手会に拒否の回答[報知]

◇「合併は経営問題」

労組・日本プロ野球選手会と日本プロフェッショナル野球組織(NPB)との事務折衝が28日、東京都内で開催された。選手会側が要求していた近鉄、オリックス合併の1年間凍結などの要求に対して、NPB側は拒否の回答を示した。

選手会側は今月10日の臨時大会で合併の是非を議論する時間を作るため1年間命名権売買を認めること、第3者による諮問機関「合併問題検討委員会」の設置、野球協約に定められた特別委員会の招集などを決議。これを実行委員会の議題とするようNPB側に文書で提出していた。

今回、NPB側は「合併は経営問題」と位置づけ、「あらゆる方策を検討した結果の合併であり、現在の経済環境上、これを凍結することはできない」とした。また、特別委員会については、招集権者である実行委員会の豊蔵一議長(セ会長)が「必要性を検討中」と開催に含みを持たせた。

出席した伊藤修・実行委選手会担当顧問(中日参与)は「選手会、また個々の選手が不安を抱くのは理解できる。(来月)16日の(12球団代表による)会議ではそのことは伝えたい」と話した。

実行委員会・豊蔵一議長(セ・リーグ会長)
「回答した通り、(特別委員会開催は)検討中です。強いて言えば合併ということは経営権の問題で馴染まない、という含みはある。時期ははっきりと明示できないが、いつまでも、という訳にはいかない。どこかでタイムリーに、という考え方です。」

◇選手会の6項目の決議事項

(1)
1年間の命名権売買を認め、来季合併を凍結。合併の是非を検討する。
(2)
合併承認に至る手続きとして特別委員会開催を求める。開催なしに合併承認の場合はコミッショナーへの提訴など法的手段を講じる。
(3)
合併強行の場合、ストライキ実施も視野に入れる。
(4)
選手の年俸高騰の対応としてメジャー方式の贅沢税導入、高額年俸者の減額制限緩和も検討する。
(5)
経営状態改善のため、ドラフト、フリーエージェント(FA)制、放映権料などの見直しなど求める。
(6)
「合併問題検討委員会」の設置を求める。

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選手会「残念」今後も粘り強く活動[報知]

◇回答の矛盾など改めて文書提出

選手会臨時大会で決議した要求がほぼ全面的に却下されたことを受け、選手会は今後も粘り強く話し合いの場を求めていく方針を固めた。古田敦也会長は、試合前に事務折衝に出席した松原徹事務局長と神宮クラブハウスで会談。「ほぼゼロ回答とのことで、非常に残念ですね」と表情を曇らせながらも、「納得いかない部分をまとめて、改めて文書の形で提出します」と冷静に今後の活動を説明した。

文書は近日中、遅くとも次回折衝が予定されている8月9日までに提出する予定で、主な要項は

(1)
合併を急ぐ理由
(2)
近鉄の売却先は本当にないのか
(3)
リーグにするために無理やりもう1組の合併を行っていないか
(4)
特別委員会開催の再度要求

さらに古田会長は「(近鉄・オリックスの)合併がまだ承認されていないのに、凍結もできないというのはおかしい」と、機構側の回答に存在する矛盾も指摘していく予定だ。

一方、松原事務局長は急速に広がっている選手による署名活動などの状況確認と現状報告のため、この日から12球団への訪問を開始。9日には都内で古田会長ら選手に加え、識者を招いたシンポジウムを一般公開で開催する。地道な活動を続けながら合併阻止の突破口を見いだすつもりだ。

◇阪神20分で署名443人

主力10選手が28日の試合前、新室内練習場付近で、合併反対を訴える署名活動を行った。約20分間で443人もの署名が集まっただけに、今岡選手会長は「心温まるというか、勇気づけられた時間となりました」と感慨深げ。野崎球団社長も「経営者の立場とはまた違いますが、ファンの気持ちはよく分かる」と納得の表情を浮かべた。選手会による署名運動は今回限りとなるが、今後も選手個人による反対活動が検討されている。

◇ロッテ30日にも始める

小坂誠選手会長と、プロ野球選手会の副会長を務める黒木知宏投手が中心となり、早ければ30日から合併反対を訴える署名活動を行う。「力を合わせていきたい」と小坂。黒木は2軍調整中だが、先頭に立って参加。重光オーナーは1リーグ制を支持しているが「12球団で2リーグという立場で突き進んでいきたい。オーナー側も(立場の)強い球団に流されているのではないか。阪神さんのように頑張ってくれているところもある」と力を込めた。

◇広島は来月5日広島で

1リーグ制へ向けた急速な動きに反対するため、西山秀二選手会長は28日、広島も合併反対の署名活動を行うことを決めた。8月5日の横浜戦(広島)の前、午後4時20分から球場正面玄関前で約30分間署名運動を行う。西山選手会長は「やりたいというのは前々から決めていた。ファンの方の署名による協力を求めたい」と話した。鈴木清明球団本部副部長は「選手会が決めてやることを、こちらから口出すことは何もありません」と選手会の意思に任せる意向だ。

◇日本ハム考えてはいます

小笠原道大選手会長は、選手会による署名活動を行う方向であることを明かした。「署名活動?考えてはいます。(本拠地に戻る)8月3日から?まだ決まっていません」と話した。またこの日、選手会事務局から12色のミサンガが届き、各選手が身につけ試合に臨んだ。

◇近鉄合併反対CD製作を計画

近鉄の選手会が“合併反対CD”を製作する計画を明かした。大阪ドームで流れるBGMを演奏するロックバンド「AXBITES」の協力を受け、近鉄の選手がパ・リーグ連盟歌「白いボールのファンタジー」を歌うというもの。枚数は未定だが、CDを署名活動の現場で無料配布する方針だ。この日、大阪ドームを訪れた同バンドのリーダー・前田英勝さんは「ぜひ、来年も12球団でやってほしいですから」と全面支援を約束した。

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Ys多菊球団社長が合併の準備不足指摘[報知]

ヤクルト・多菊善和球団社長は28日、合併にともなう余剰選手の救済と引き受け球団の財政問題の解決策を、早急に話し合う必要があると訴えた。

26日の実行委員会では、1リーグに移行した場合のオールスター、日本シリーズの代替案について話し合われたが、「1リーグの前に、人と金の問題を何もしないでどうするのか。2組合併したら選手を(1チーム)8人は受け入れないといけない。悲鳴を上げる球団は出てくるし、ウチも赤字になる」と、合併に対応する準備が手つかずになっている現状を指摘。「1リーグだと、儲かる球団は1つ2つだけになってしまう。それは球界にとってよくないし、現在経営できている(セの)6球団はそのままにしておくべきでは」と提案した。

また、パ・リーグで検討されているもう1組の合併についても「(近鉄のように)経営的に行き詰まった訳でないのに、反対だ。何が何でも1リーグというのはお客さんを無視している。1年間しっかり考えればいい」と不快感を表した。

◇代表者会議でも"野崎案"提案へ

2リーグ制存続を訴える阪神・野崎勝義球団社長は28日、来季10球団になった場合は、各球団が14試合ずつの交流試合を入れてカードを組むことを、8月16日の代表者会議で訴えることを決めた。それによると、リーグ戦を含めた全試合数はセが146試合、パが144試合になるが「試合数は国際試合やイベントなどを入れることを考慮し、減らしてもいい」と、早ければ06年に開催される野球スーパーW杯への参加も示唆した。また、前日(27日)に巨人・土井誠球団社長に謝罪の電話を入れたことについて「(個別交渉した)順番のこととかです」と説明した。

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ノムさん「12球団維持&地方分散」提唱[報知]

シダックス・野村克也GM兼監督が28日、都内で行われた同社のイベントに出席し、合併問題に揺れる球界について「12球団で共存共栄を図るべき」と12球団維持を唱えた。「時代に隆盛を成すIT企業などに売却して、固定観念に縛られずやってみたらいい。トップはもっと柔軟な思考で、ファンのことを基本に(球界の)発展に尽力して欲しい」とオーナー達に苦言を呈した。

さらに「プロ野球は(球団数を)減らすんじゃなくて増やすべき。都会集中でなく、四国や北陸、東北のような地方にもチームがあれば、みんな『おらがチーム』で応援する」とフランチャイズの地方分散を強調。選手会が行っている署名活動に対しても「気持ちはよくわかるよ。私もいちファンだからね」と語った。

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署名活動、虎は立つ[ニッカン]

阪神選手会が28日、中日戦試合前の甲子園球場で、オリックスと近鉄の合併に反対する署名活動を行った。選手会長の今岡誠選手を筆頭に豪華メンバーが顔を並べた。八木、矢野、桧山、金本、片岡、赤星、藤本らレギュラー級がほぼ揃った。投手陣からもエース井川と下柳が参加し、計10人が署名を呼びかけた。参加選手は今岡の指名という形だったが「ボクが話すまでもなく、先輩方も率先して出席してもらった。皆が、今の体制を維持していきたいと強い意思を持っている」と一致団結して行動を起こした。

甲子園球場に隣接する室内練習場前。事前告知なしの開催だったが、観戦に来たファンが次々に足を止め、署名の列に並んだ。約20分の間に443人もの署名が集まった。直立してファンの署名を見守った今岡は「ファンの人達も一緒になって、これからの野球界を良い方向に進めて行きたい」と語った。阪神は球団も2リーグ制の堅持を主張する主導的な立場にあり、野崎球団社長は「経営者としての立場は別にして、ファンの気持ちが理解できます」と、多くの署名が集まったことに喜んでいた。

◇BW社長発言に立浪ら不快感

中日の立浪、バルデスが28日、オリックス小泉球団社長が合併反対の署名活動に「おちゃらけじゃないのかな」などと27日に発言したことに不快感を示した。立浪は「詳しく聞いた訳じゃないんですけど、くだらないこと(発言)ですね」。また「選手会のメンバーじゃないバルデスが座って(署名活動を)やっていて」と名指しされたバルデスは「ボクは中日のオーナーが2リーグ制を支持していることを知っている。もし、10チームになったら、なりたくてもプロになれない選手も出てくる。だから参加した。ファンは球場に選手がプレーするのを見に来る。観戦するオーナーを見に来るんじゃない」と話した。チームはこの日から12色のミサンガを手首に巻いて試合に出場する活動を始めた。

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Gは交代制で全員参加[ニッカン]

巨人選手会が29日、広島戦の試合前に近鉄とオリックスの存続を訴える署名運動を行う。午後1時から東京ドームの正面ゲート(22番)外側を予定。高橋由伸選手会長、上原浩治副会長が中心となり、交代制で1軍選手全員が参加する。

球界再編の中心にいる渡辺オーナーの存在もあり、選手会の動きは他球団よりも慎重にならざるを得ない。だが28日の試合前に選手間で話し合いを持ち、1軍選手全員の参加が決まった。2軍調整中の清原は不参加だが、1軍は全員参加となり、高橋由は「みんな選手会の一員だし、みんなでやるということになってよかった」と安堵の言葉をもらした。小久保も「みんな選手会に属してるんだから、由伸や上原だけじゃなくみんな足並み揃えてやりましょうということ」と決意を口にした。

◇ヤクルト、400人集まる

ヤクルト選手会が前日27日に続き署名活動を行った。試合前練習を終えたナインが交代で署名を呼び掛け、ファンの列は最後まで途切れなかった。署名数は前日を上回る約400人。真中選手会長は「(署名活動は)明日と(8月3日からの)巨人3連戦でもやります。あとは流れをみて継続していきたい」と話した。

◇広島は8・5実施

広島選手会は28日、都内のチーム宿舎でミーティングを開き、8月5日の阪神戦(広島)の試合前に近鉄・オリックス存続を訴える署名活動を行うことを決定した。西山選手会長が「やりたいというのは以前から決めていた。ファンの皆さまにぜひ協力していただきたい」と説明した。8月5日は、午後4時20分から広島市民球場・正面玄関で、西山選手会長をはじめ、選手約15品が参加する予定。

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選手ボーカル、モー息子。結成[ニッカン]

近鉄選手会とミュージシャンがタッグを組み「合併反対CD」を自費制作することになった。28日、大阪ドームを訪れたロックバンド、AX BITESを中心としたミュージシャンがバックバンドとなり、近鉄選手(人選は未定)がボーカルを務める。13日に行われた「大阪の未来を考える会」で知り合い、同バンドに協力を呼びかけた川尻は「彼らは自分達のホームページでも署名活動をやってくれてるし、今回も協力してもらうことになった」と説明した。制作費は近鉄選手会が捻出し、ミュージシャンはノーギャラ。人選が決まり次第レコーディングし、8月中のCD完成を目指す。

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