わたしはかもめ2004年鴎の便り(7月)

便

7月29日

ロッテ本音隠す[ニッカン]

◇「ダイエーへ打診」は否定も

ロッテ浜本英輔球団社長が29日、一部で報じられたダイエーへの合併打診を否定した。同社長は新宿のロッテ本社で会見。「全くそういうことはないです」と話した。だが今後のチームの方向性については、合併、単独存続を含め、全てにノーコメントを貫いた。他球団との交渉について聞かれると「9月8日(オーナー会議)に向け、色々な事が起こるかもしれない。私がそのプロセスを説明するのは適当でないと思います」と、慎重に話した。

可能性全てに否定も肯定もしない姿は、これまでロッテが打ち出してきたスタンスからは微妙に変化している。既に重光オーナー代行は「こちらから合併を持ち掛けるような、信義にもとるようなことはしない」と明言。だが浜本社長は「あの時、代行はそういう気持ちだったんでしょう。ただ、それ以後、事態は動いていく。その瞬間、瞬間で、私が同じこと(言葉)を繰り返すと、とんでもない(誤解を招く)ことにもなる」と、球団の明確な方針を示すことを避けた。同社長は、ナインに対しても「ある区切りがついた時に話をするから、フィールドの上の野球に専念して欲しい」と話していた。

◇ダイエー佐々木会長「接触ありません」

ロッテに球団合併を打診されたと一部報道されたダイエー側もロッテとの接触を否定した。29日朝、佐々木博茂球団会長がダイエー本社の高木邦夫社長に電話で事実を確認。佐々木会長は「高木社長は福岡で球団を継続保有する方針に変わりないと言っていた」と話した。ダイエー本社の土谷忠彦常務取締役も「当社は打診を受けていない。球団を継続保有する従来通りの考え方は変わらない。合併について検討したこともない」と全面否定。合併への動きがないことを強調した。

チーム側にも佐々木会長が説明を行った。王貞治監督、松中信彦選手会長に、球団合併の動きがないことが伝えられた。ここ数年、球団売却騒動に揺れ続けただけに王監督は「本社がないと言っているのだから、ないのでしょう。球団の経営体制も変わって、やる気になっているし、ダイエーは球団を手放すつもりはないと思うよ」と冷静に受け止めた。松中も「ないと言っているので、僕達はそれを信じるしかない」と話していた。

近鉄小林球団社長
「合併を打診?知らない。向こう(ダイエー、ロッテ)に直接聞いて。」
オリックス小泉隆司球団社長
「会社同士のことなので、私どもがコメントすることではない。前回の実行委員会で話が出た?出ませんでしたね。」
日本ハム小嶋武士オーナー代行
「ノーコメント。もう1つの合併の話については、何もお話しすることはない。ただどういう形になったとしても、うちが北海道に根差した球団を目指すというスタンスは変わらない。」
横浜峰岸進球団社長
「1リーグにしようとしているのかな。(経営)できるのに(合併)するのかな。」

◇小池パ会長「報告ありません」

パ・リーグ小池唯夫会長は29日、ロッテとダイエーの合併の可能性について「一般論として(合併の)選択肢の1つではある」と語った。合併そのものについては「相手があることだから。われわれとしては見守るしかない。まだ両球団から報告はない」とした。パ・リーグでオリックスと近鉄に続く第2の合併を模索している状況には「ダイエーがどうするか。あれだけの人気球団。当該球団がその気にならないと、急展開にならない。まだどうなるか分からない」と話した。

◇松原事務局長疑問

巨人の署名活動に立ち会った選手会の松原事務局長は、この日報じられたロッテからダイエーへの合併の打診について強い疑問を投げかけた。「合併の前に他の方法を探したのか。1リーグありきという捉え方をしています」。さらに「議論もなくおかしい点が多々ある」として、近日中にコミッショナー事務局へ抗議、質問などの文書を提出する意向を示した。

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千葉マリン営業特区、出店などOK!

ロッテが、本拠地千葉マリンの敷地内に「営業特区」を認められた。夏休み特別企画として29日、「エンジョイ・ボールパーク」の開催を発表。8月13日からのオリックス3連戦と同20日からのダイエー3連戦で、屋台風の出店が立ち並び、カードショーなどのイベントが開催される。これまで球場外の敷地内では営業活動が禁止されていたが、条例が一部緩和。同企画が晴れて解禁の第1弾。宮田編成部兼企画部長代理は「目指すのは大リーグのような、家族が楽しめる野球場」と構想を語った。

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ロッテ、ダイエーに合併打診を否定[スポニチ]

ロッテ・濱本英輔球団社長はダイエーに合併を打診したという一部報道を否定した。東京・西新宿のロッテ本社で報道陣に応対。「コメントすることはないが、含みがあると取られるのは困る。今回はそれ(合併)はないと付け加えます」と強調した。ただ球団としては以前から合併に前向き。今後には「色んなことがあるかも…。向こうから大きな船が来るかもしれないし、乗っている船がどうなるか分からない状態」と含みを持たせた。

また、ダイエー・佐々木博茂球団会長は福岡市内の球団事務所で「これまで通り福岡に本拠地を置いて継続保有する考えに変わりない」と話した。同会長は28日夜にダイエー本社の高木邦夫社長と電話で会談したことを明かし「打診はあるのかと聞いたが、これまで通り継続保有する考えに変わりないということだった。合併はちょっと難しい、と言っていた」と話した。

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新局面!「もう1つの合併」はロッテとダイエー?[サンスポ]

球界を揺るがす再編問題で、ロッテがダイエーとの球団合併に動いていた事実が29日、明らかになった。7月7日のオーナー会議で、西武・堤義明オーナーが「(パ・リーグで)もう1つの合併が進んでいる」と明かしたが、ロッテ側がこのほどダイエー側と接触、球団合併に向けた交渉をもちかけたもの。パ・リーグの小池唯夫会長もこの日、両球団の合併は1リーグ制移行に向けて「選択肢の1つ」と発言。球界は新たな局面を迎える。

球界再編のカギを握るのは、やはりロッテだった。球団合併に向けて、ロッテがこのほど、ダイエーと接触したことがこの日、分かった。ロッテの濱本英輔球団社長はこの日、東京・西新宿のロッテ本社で会見。ロッテがダイエーに対して合併を打診したとの一部報道について「(現時点で)そういう事実はありません」としながら、「9月8日(のオーナー会議)に向けて、色々なことを色々な方面で議論するときに、売買とか交渉とか、今ここでいうのは適当ではない」と打診を否定せず、合併が検討されていることを暗に認めた。

また、今後の見通しについても「何もないかもしれないし、向こうから大きな船が来るかもしれない。われわれの乗った船がどうなるかは分からない」と含みを持たせた表現で説明。ダイエーとの接触に関しては「商売の関係上、色々なやり取りはある。内容についてはコメントできない」と話した。

パ・リーグでは、近鉄とオリックスの合併交渉が明らかになった後、7月7日の12球団オーナー会議で、西武の堤オーナーが「もう1つの合併が進んでいる」と発言。10球団による来季の1リーグ制移行が急浮上した。新たな合併はダイエーとロッテが有力視され、西武も含めて大規模な球界再編が注目されていた。

パ・リーグの小池唯夫会長もこの日、「ダイエーとロッテの合併はあるのか」と質問され、「(1リーグ制への)方向性としては、選択肢の1つではあるのでしょうね」と説明。「いろんな組み合わせの模索は水面下であることはある。何もない訳がない」と、合併交渉が進行中である可能性を示唆した。

ペナントレースをよそに、さまざまな展開が続く球界再編問題。ロッテが合併に動く新局面は、球界全体に再び大きな波紋を広げそうだ。

◇ダイエー高木社長「合併はちょっと難しいな」

ダイエーは29日、佐々木博茂球団会長が報道陣に対応。本社の高木邦夫社長と電話で話した事実を明かした。その際、高木社長はロッテとの合併交渉については明言せず「合併はちょっと難しいな」と話したといい、水面下での交渉が難航していることをにおわせた。

これまで「合併はない」とだけ答えてきた高木社長がその可能性に言及したのは初めて。この日夜、千葉県佐倉市の自宅前で「福岡をフランチャイズとする、王監督を中心とするホークスを継続保有する姿勢に変わりはない」と改めて強調した高木社長だが、合併の可能性については「仮説の話にはお答えできない」というにとどまった。

オリックス・小泉球団社長
「会社同士の話ですし、色々とあるんでしょう。合併が好ましい?それに関しましては、私どもの立場ではコメントできません。」

◇千葉県知事「危機的状況」

ロッテがダイエーに球団合併を打診したとの一部報道について、千葉県の堂本暁子知事は「相当、危機的な状況に来ていると思う」と述べ、本拠地の千葉マリンスタジアムを運営する千葉市に対し「大胆に何か対策を練っていただきたい」と要望した。知事は「(球団に)残ってもらうためには広い球場を千葉県民で埋めなければ。一生懸命ロッテを応援しないといけない」と話した。

◇1リーグ阻止の議連結成へ

自民党内で29日、プロ野球の2リーグ制を維持し、1リーグ制移行を阻止するための議員連盟を発足させる動きが表面化した。小林興起衆院議員らが30日から党所属議員に参加を呼び掛ける。臨時国会の会期末となる来月6日までに、20〜30人規模の議連を発足させ、9月以降は「1リーグ制になればチーム数、野球選手が減り、子供に夢を与えるプロ野球界が衰退する」として、プロ野球関係者に1リーグ制移行の阻止を働き掛ける方針だ。

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パ小池会長、ダイエーとロッテ合併「選択肢の1つ」[報知]

ダイエーとロッテの合併を巡る動きが初めて表面化した。パ・リーグの小池唯夫会長は「一般論」とした上で「(両球団の合併は)選択肢の1つ」と可能性を示唆した。この日、ロッテがダイエーに合併を打診した、という報道について、両球団の首脳は「打診」を否定したが、水面下で球団合併の動きは進んでいる模様だ。パ・リーグの“トップ”でもある小池会長はダイエーとロッテの合併に関して「限られた話の中での一般論」と前置きした上で「方向としては、選択肢の1つになるでしょう」と前向きなコメントをした。

パ・リーグは一貫して来季からの10球団による1リーグ制への移行を訴えており、そのためにはオリックス・近鉄に続くもう1組の合併が最低条件となる。7日のオーナー会議では西武・堤義明オーナーが「もう1組の合併が進行している」と公表し、星野好男球団代表も26日の実行委員会で「(もう1組の合併が)進んでいる」と報告。合併へ向けて、4球団が水面下で話し合いを進めている状態だ。

新たな合併について「色んな組み合わせがある。水面下の打診、模索をしている」と小池会長は断言した。この日、ロッテがダイエーに合併を打診した、という報道が出たが「表に出てきた現象」と話した。

しかし、合併へ前向きな姿勢をみせているロッテに対し、ダイエーは単独による球団運営を主張するなど、双方が妥協しなければクリアできない問題が山積している。「ダイエーがNOと言えば、他の組み合わせが出来る可能性もある」と場合によっては、ダイエー・ロッテ以外の組み合わせによる合併話が浮上することも示唆した。

「(近鉄、オリックス以外の)4球団だから組み合わせは限られてくる。具体的に詰まれば連絡はあると思うが、どうなるのか情勢を見守っている状態」と小池会長。9月8日の臨時オーナー会議へ向けて、もう1組の合併話は確かに、進行している。

◇M濱本球団社長「事態は動く」

ロッテ・濱本英輔球団社長は合併について“沈黙”を貫いた。濱本社長は29日、東京・西新宿のロッテ本社で会見し、打診の事実を否定。その上で「9月8日のオーナー会議までに色々なことが起こるかも知れないが、そのプロセスに関してはコメントの限りではない」と質問を退けた。

ロッテは10球団による1リーグ制を支持。重光オーナー代行は8日に開いた会見で「(合併の)話があれば誠実に対応したい」と前向きな姿勢を示していたが、濱本社長は「事態は動いていくもの。何かが決まった時は説明しなければならないが、何もないかも知れないし、向こうから大きな船が来るかも知れない。我々の乗っている船がどうなるかも分からない」と全ての可能性を残した。

ダイエー・高木邦夫社長
「(ロッテから合併の打診?)私のビジネス感としましては、誰それがいつどう喋ったとかそういうコメントは一切しません。福岡ドームをフランチャイズとして王監督を中心とする福岡ダイエー・ホークスを継続して保有します。合併しても保有できる?仮説に対しては一切コメントはできません。私の見解は揺るぎません。」

◇ダイエー本社常務は「メリットない」

ダイエー本社のホークス管掌役員、土谷忠彦常務は29日、スポーツ報知の取材に応じ「(ロッテからの合併)打診はない。打診があれば、との仮定の話にはお答えできないが、球団を福岡で継続保有する考えに変わりはない。本業とのかかわりが深いし、合併のメリットはない」と、従来通りの方針を強調した。

また、不良債権の抜本的処理を迫られている主力取引銀行のUFJ銀行との関連についても触れ「銀行からダイエーの合併を打診されたことはない、と本社の窓口の人間に確認した」と、球団を手放す要請はないことを断言した。

球団側は佐々木博茂会長が、この日の早朝に本社の高木邦夫社長との電話会談。「高木さんに(ロッテからの合併)打診があったのかと聞いたところ、返答はなかった。福岡で球団を継続保有するのに変わりはないという返事だった。合併は難しいとも言っていた」と、電話でのやりとりを明かした。

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それでも「BW・Bu合併」来週にも調印

オリックス小泉隆司球団社長が29日、ヤフーBBスタジアムで、近鉄との合併の正式調印が来週にずれ込む見通しを語った。既に基本合意に達しており、両球団の社内調整を経て調印する運び。「もう、あと(今週は)金曜日しかないですからね。土、日は会社が休みですし。調印は来週以降?そういうことですね」と話した。週明けに勝因した後、8月30日の実行委員会で承認されれば9月8日のオーナー会議で承認される流れ。選手会の動きを無視する形で、手続きを進めている。

◇いくら集めても近鉄は立ち直れない

日本テレビ氏家斉一郎会長は29日、同局主催の記者懇親会に出席し、ロッテがダイエーに合併の打診をしたとの件について言及した。同会長は「噂の1つではある」としながら「100億の金が動くんだからそう簡単にはいかないよ」との見解を示した。1リーグ制移行の問題については「最終的にはオーナー会議で決まること。我々はその決定に基づいて準備するだけ」とテレビの立場を示すのにとどめた。一方で、この日巨人選手会が署名活動を行ったことについては「経営者が失敗してやめるのは自己責任で資本主義の妥当な流れ。署名を集めたところで近鉄が立ち直れるのかということ」との私見も述べ、1リーグ制移行の流れが強いことも示唆した。

◇今後も粘り強く

阪神野崎球団社長はこの日、1リーグありきの合併は認められない立場を、あらためて強調。パ・リーグでは近鉄、オリックスに続く合併が進行中とされ一部報道でその動きが報じられたが「仮にセ6、パ4になっても2リーグは可能と考えています」と重ねて言明。今後も粘り強く2リーグ存続を訴えていく。

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合併2球団の調印は来週以降に[スポニチ]

合併協議を続けるオリックスと近鉄との基本契約書への調印が来週以降に持ち越された。オリックスの小泉隆司球団社長が29日、「調印は来週以降?そういうことです」と明らかにした。同社長は26日の実行委員会終了後に「順調に基本契約書に合意しており、社内手続きをして調印をすると説明し(他球団に)分かりましたと言っていただいた。来週か今週になるでしょう」と語り、早ければ今週中の調印を示唆していた。また、パ・リーグ側が主張する1リーグ制への移行にとって「(もう1つの合併は)好ましいですか?」の問いには「私どもの立場ではコメントできません。我々の合併がどう受け止められているかも分かりませんし」と語るにとどめた。

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千葉県知事が会見「ロッテは危機的状況」[ニッカン]

ロッテがダイエーに球団合併を打診したとの一部報道を受け、千葉県の堂本暁子知事は29日の会見で、「相当、危機的な状況に来ていると思う」と述べた。知事は「(球団に)残ってもらうためには広い球場を千葉県民で埋めなければ。一生懸命ロッテを応援しないといけない」と話した。また、千葉マリンスタジアムを運営する千葉市に対し「大胆に何か対策を練っていただきたい」と要望した。知事は22日にも「県としてできることは最大限の協力をする」との考えを示している。

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堂本知事、ロッテの千葉残留に大胆構想[スポニチ]

近鉄、オリックスに続くもう1組の合併の動きが注目される中で、千葉県の堂本暁子知事は29日の会見でロッテの千葉残留へ向け、千葉マリンスタジアムを運営する千葉市に対し「大胆に何か対策を練っていただきたい。(球団に)残ってもらうためには広い球場を千葉県民で埋めなければ。一生懸命ロッテを応援しないといけない」と話した。

堂本知事は16日の日本ハム戦も千葉マリンスタジアムの右翼席に直接応援に出向いており、22日にも「県としてできることは最大限の協力をする」との考えを示したばかり。ロッテがダイエーに球団合併を打診したとの一部報道に「相当、危機的な状況に来ていると思う」と危機感を募らせている。

この日は千葉県、千葉市、千葉マリンスタジアム、ロッテ球団の関係者が夏休み特別企画「エンジョイ・ボールパーク構想」の企画会議を開催。これまで同スタジアム周辺では露店の出店が条例で禁止されていたが、7月1日の改正で県、市の後援を受ければ出店が認められるようになった。「初めての試みですが、マリンスタジアムを家族みんなが楽しめるところにしたい」とロッテ・宮田企画部長代行。イベントは8月13日からのオリックス3連戦と同20日からのダイエー3連戦で行われ約10店の露店のほか、選手によるサイン会なども検討している。

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選手会は「認められない」[報知]

労組・日本プロ野球選手会の松原徹事務局長は29日、巨人選手会による署名活動終了後、ダイエーとロッテの合併をめぐる動きに「1リーグありきで進んでいるのではないかと思う。選手会もそういう合併は認められないのでは。近鉄とオリックスの合併も認められていない。ロッテとダイエーについては売却先を探すなどの努力はしているのかということもあるし、認められないのでは」と話した。

28日に行われたプロ野球選手会と日本プロフェッショナル野球組織(NPB)との事務折衝で近鉄、オリックス合併の1年間凍結などの要求が拒否されたことにも「買い取りに名乗りをあげている企業があるのになぜ、会議にも上がらないのか。(合併)凍結をお願いしても話にならないのに、なぜ合併の話は通るのか」と不快感を示しもう1度、文書でのコミッショナー宛への通知を明言した。

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自民党に「1リーグ制反対」議連[ニッカン]

自民党内で29日、プロ野球の2リーグ制を維持し、1リーグ制移行を阻止するための議員連盟を発足させる動きが表面化した。小林興起衆院議員らが30日から党所属議員に参加を呼び掛ける。臨時国会の会期末となる来月6日までに、20〜30人規模の議連を発足させ、9月以降は「1リーグ制になればチーム数、野球選手が減り、子供に夢を与えるプロ野球界が衰退する」として、プロ野球関係者に1リーグ制移行の阻止を働き掛ける方針だ。

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古田会長、朝生で堀江社長と初対面[スポニチ]

労組・日本プロ野球選手会の古田敦也会長が、近鉄買収に名乗りを上げているライブドア社の堀江貴文社長と初対面した。テレビ朝日の「朝まで生テレビ!」(30日深夜)の収録にゲスト出演したもので、球界再編問題が論議された。

古田は、巨人の署名活動に「(経営者側に)ファンも2リーグは望んでないと言われた。“ファンの声は届きませんか?”と聞いたら“届かない”と。だったら署名を行った」と話し「合併より売る努力をして欲しい」とあらためて訴えた。また、古田の左隣に座った堀江社長は巨人・渡辺オーナーが買収に否定的な発言を続けていることに「うちが買うと言っているのにいりませんと」と不快感をあらわにした。

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古田&ライブドア社長、朝まで生テレビ[ニッカン]

労組プロ野球選手会の古田敦也会長が29日、テレビ朝日の討論番組「朝まで生テレビ!」(30日深夜2時10分から放送)の収録に臨んだ。討論会では政治評論家の三宅久之氏が、手紙を読み上げる形で、巨人渡辺オーナーが“飛び入り”参加。「合併に反対する人達は米球界が球団を増やし過ぎたあげくセリグ・コミッショナーのもと、球団削減に苦労しているのを知っているのか?(中略)セ・リーグの各オーナーにはマクロ的に考えてくれることを望みます」と訴えた。古田会長は2リーグ制を維持し、球団数を増やし、増やす分については公募で親会社を募ってはどうか−という私案を披露した。また近鉄買収に名乗りを上げたライブドア社の堀江貴文社長と同席。堀江社長は「2軍でも入れ替え戦があれば買う」と熱意を示したが、Tシャツ姿については出席者から総スカンだった。

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巨人選手会、25分で672人署名集める[ニッカン]

巨人選手会(高橋由伸会長)が29日、現在の急速な球団合併や1リーグ制への動きに異議を唱える署名運動を、試合前の東京ドームで行った。高橋由、上原、小久保、阿部ら1軍選手27人が参加。開場前の時間的制限もあって、25分間限定だったが、672人分の署名を集めた。午前9時半から列ができはじめ、約1500人が集まり、開始時間の午後1時を待たずに「受付終了」となった。近鉄、中日、阪神などに続く6球団目の活動で、集まった署名は労組プロ野球選手会を通じて、コミッショナー事務局に提出される予定。

台風接近で、一時、強い雨が降ったが、関係なかった。東京ドーム正面の22番ゲート前では、署名開始予定時刻の午後1時を待たずに、何度も同じアナウンスが繰り返された。「署名の列は定員に達しております。並ばれている方で既に打ち切りです」。30分を目安に人数制限しても収まりきれないファンが、何重もの人垣となってゲート前を囲んだ。午後1時、選手が登場すると大きな歓声が沸き上がる。署名活動というには似つかわしくない一大イベントだった。

3交代で27人の選手が机の前に立ち、次々にファンが自らの名前を書き込んでいく。選手会に所属しないペタジーニやローズら外国人選手も自主的に机の前に立った。列は25分間でなくなり、672人分の署名を集めて終了。最後には、選手会長の高橋由がハンドマイクを握ってあいさつに臨んだ。「今日は皆さんありがとうございました。今日署名できなかった方も、選手会のホームページで署名活動を行っていますので、ぜひ見てください。今後ともご声援よろしくお願いします」。巨人の歴史の中でもおそらくなかったであろうシーンだった。

6球団目とはいえ影響力はさすがだった。署名できた人、できなかった人、選手を、人だかりを見に来た人も含め、1500人以上が押し寄せた。集まった署名は、労組プロ野球選手会がまとめてコミッショナー事務局に提出する予定。同選手会の松原事務局長も「やはりジャイアンツの影響力は大きいですからね」と話した。この日、西武が署名活動を行う意向を示し、今後もダイエー、広島などが署名運動を実施する。活動は全球団に広がりを見せており、署名の総数は相当なものになるとみられる。高橋由は「多くの方が色んな関心を持って集まってくれた。12球団でしっかり話し合ってつなげていきたい」。副会長の仁志も「みんなが力を貸してくれた。その気持ちが伝わってきた」と、手応えを強調した。

盛り上がる署名活動の裏で、合併への流れは加速しつつある。署名自体には何の拘束力もなく、どれほどの効果があるのかも分からない。それでも上原は「これが本当のファンの声だと思う。上に届けばいい」と話した。球界再編への動きは止まる気配を見せないが、他球団に続き、球界の盟主巨人の選手会も議論の流れに一石を投じた。

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巨人選手会「合併反対署名」は30分で672人[サンスポ]

巨人選手会は29日、近鉄とオリックスの合併並びに1リーグ制移行反対の署名活動を行った。午後1時から東京ドーム正面ゲート付近にテーブルを設置。『私はファン不在で進む急速な球団合併、1リーグ制への動きに反対−』などと記された用紙を前に選手会長の高橋由をはじめ、上原、仁志ら27人が交代でファンに署名を呼びかけた。約30分間で女性ファンを含む672名分の署名が集まり、人数制限も行ったために大きな混乱もなく終了。集まった署名の活用法は今後、検討される。

◇日本ハム選手会は8・3札幌ドームで署名活動

日本ハム選手会が来月3日の近鉄戦(札幌ドーム)の前に、同ドームで近鉄、オリックスの合併反対を訴える署名活動を行うことが正式に決まった。4日が五輪日本代表の集合日で、小笠原選手会長と金子副会長がチームを離れるため、この日になった。基本的には一軍選手全員で行う予定。

◇労組・選手会事務局長、コミッショナー事務局に意見書送付へ

労組・日本プロ野球選手会の松原徹事務局長は29日、近鉄とオリックスの合併問題など球界再編に絡む話し合いの過程に矛盾があるとして、近日中にコミッショナー事務局に意見書を送付する考えを明らかにした。同事務局長は「先日の実行委員会でも加盟料問題など、議題に上がらない項目がある一方で、合併話だけが進んでいたりする。色々な矛盾を感じるので、細かく文書にして提出します」と話した。また、一部で報道されたロッテとダイエーの合併についても「もしそうであれば、明らかにまず1リーグありきという気がする。承認されるとは思えない」と不快感をあらわにした。

◇合併調印は来週にずれ込みそう

オリックス・小泉隆司球団社長は、近鉄との合併に関し、両球団間で交わす合意文書の調印が来週にずれ込む見通しを明らかにした。今週中に両本社で文書が正式承認される予定だったが、手続きに時間がかかったためのもので「調印は来週中になるでしょう」と同球団社長。ただ、両球団間で合意文書が交わされても、9月8日に予定される臨時オーナー会議で正式承認されない場合は「合意は無効」の旨の項目が入っている。

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