わたしはかもめ2004年鴎の便り(7月)

便

7月30日

千葉ロッテ2−11西武(千葉マリン)

西武が13安打で、今季15度目の2ケタ得点となる11点を挙げた。西武は1回、カブレラの2ランと中村のタイムリーで3点を挙げ先制すると、2回にはフェルナンデスが3ランを放ちさらに3点を追加する。ロッテはその裏フランコが2ランを放ち2点を返すが、西武は6回にフェルナンデスの2点タイムリーなどで3点、7回には中島の2ランで追加点を挙げ突き放した。西口は自身3連勝で昨季からロッテ戦4連勝。ロッテは連勝が4で止まり1日で5位に転落した。

123456789R
西武33000320011
千葉ロッテ0200000002
セラフィニ
「ゲームを作ることができなかった…。チームに迷惑をかけてしまった…。」
井上コーチ
「フォアボールが痛かったね。ソロホームランなら1点で収まるけれど、ランナーを置いてだと失点も多くなる。良くなっていっただけに、丁寧にいって欲しかった。」
フランコ
「ホームランが出ても、チームは負けたし、チャンスで打てなかった…。」

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ボビーお手上げ

1泊3日の弾丸日程で現場復帰したバレンタイン監督が大敗にお手上げだった。先発セラフィニが誤算で、2回までに6失点。「ゲームの分かれ目。3、4番の大型選手に失投を投げたら打たれる」。危篤の知人を見舞うため28日に緊急帰国。この日、試合開始3時間半前に再来日したばかりだったが、疲労感だけが残っていた。

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バレンタイン監督イライラ…セラフィニ9失点大乱調[サンスポ]

セラフィニが5回1/3を9安打9失点と大乱調。知人の見舞いで一時帰国していた米国から、直接球場入りし指揮を執ったバレンタイン監督もイライラの募る試合に疲労困憊の様子。「相手の長距離砲に対し失投があった。それが試合の分かれ目だった」と、序盤に浴びたフェルナンデス、カブレラの1発を悔やんでいた。

セラフィニ
「チームに迷惑をかけてしまいました。」

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指揮官ヘトヘト[スポニチ]

先発・セラフィニが5回1/3を9安打9失点KOで、打線もわずか6安打での完敗。バレンタイン監督も「セラフィニは3、4番に失投してしまった。打線も西口をとらえられなかった」と肩を落とした。指揮官は危篤状態の知人を見舞うため28日にニューヨークへ出発。この日午後2時50分に成田空港に到着し千葉マリンへ直行する強行軍で指揮を執ったが、4連勝でストップ。さすがに疲れた様子で球場を後にした。

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来季「千葉」ロッテだから?来季席販売へ[ニッカン]

◇シーズン席の販売準備着手

合併渦中にあるロッテが30日、来年シーズン席の販売準備に着手したことが分かった。この日、瀬戸山隆三球団代表が「もう確約を得ている得意先もある。こういうのは先手必勝。早い方がいい」と、シーズン席の販売準備に入ったことを明かしたもの。

パ・リーグで進行するもう1つの合併話、その先に見える1リーグ制移行−など、不確定な要素による影響も関係なかった。営業畑出身らしく、瀬戸山代表の掲げる数字はどこまでも強気。今季約4億円の売り上げだったが、来季は3倍の12億円へと目標を大幅いに上方修正した。「ダイエーが福岡に移った1年目、シーズン席だけで10億円売った。自信はあります」。例年より3ヶ月も早い9月にチケット販売をスタートさせるという。

当然、来季も千葉マリンを本拠地として戦うことを前提とする。日程に関しても、幕張メッセなど球場周辺のイベントに連動した集客作戦を計画中だ。前日29日にはダイエーへの合併打診が一部で報じられたばかり。「何が起こるか分からないが、球団社長もきっぱりと否定された」と、現場責任者として来季準備を滞らせる訳にはいかない。来季も千葉で球団継続−の腹積もりでロッテが営業活動にも着手する。

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球団社長が説明「合併ない」

ロッテ濱本球団社長がこの日、千葉マリンを訪れ、ダイエーへの合併打診報道に揺れる事態収拾に努めた。前日29日に「全くそういうことはない」と全面否定したが試合後、ナインと首脳陣をロッカー室に集め直接、状況を説明した。バレンタイン監督は「報道には事実が含まれていないと聞いた」と話し、小林雅は「野球に集中してくれと言われました」。濱本社長は沈静化に努める一方で「それ(野球)以外の部分は、自分達がやること」とも語った。

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ロッテ球団社長「グラウンドに集中して」[ニッカン]

ロッテの浜本英輔球団社長は30日、ロッテ−西武のナイター終了後、バレンタイン監督、選手、コーチ関係者らにロッテとダイエーの球団合併報道について説明した。ロッテの選手会副会長を務める小林雅英投手は同社長からの説明について「今の状況を話していただいた。(選手達は)グラウンドに集中してくれ。それ以外の部分は俺達がやることだから、と言われた」。危篤状態の知人を見舞うため28日に米国に一時帰国し、この日再来日したバレンタイン監督は「その(合併打診)報道には事実が含まれていない、ということは聞いた」と話した。

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ロッテ・濱本球団社長が首脳陣らに合併報道について説明[サンスポ]

ロッテの濱本英輔球団社長は30日、ロッテ−西武戦の終了後、ロッカールームでボビー・バレンタイン監督ら首脳陣と選手、スタッフなど関係者に対して、ダイエーとの球団合併報道について説明した。ロッテの選手会副会長を務める小林雅英投手は「今の状況について話していただいた。『野球に集中して欲しい。それ以外の部分は私達がやることだから』という話がありました」と話した。説明は約20分間にわたったが、選手側から質問はなく、フロントからの一方的な説明だけで終わったようだ。

◇ロッテと西武の選手会も署名活動へ

ロッテと西武の選手会も30日、巨人などに続いて、オリックスと近鉄の合併などに反対する署名活動を行う考えを明かした。ロッテは31日にも千葉マリンスタジアムで活動を開始。西武選手会は8月3、4日のオリックス戦前に西武ドームで署名を集める。この日は労組プロ野球選手会の松原徹事務局長が千葉マリンスタジアムを訪れ、ロッテ選手会副会長の福浦らにこれまでの経営者側との事務折衝経過と、署名活動などについて説明を行った。同事務局長によればインターネットでの署名は既に3万通を超えているという。署名は「(集まったら)12球団まとめて有効な使い方をしていきたい」(同事務局長)としている。

◇巨人・渡辺オーナー「喋る義務も義理もない」

巨人・渡辺恒雄オーナーはこの日夜、都内のホテルに姿を見せた。食事の後、2人のガードマンに厳重に守られながら報道陣の前に現れた同オーナーは、ロッテとダイエーの合併報道について「キミ達(報道陣)に喋る義務も義理もない。これだけコケにされて、喋る必要はない」と吐き捨て、帰りの車に乗りこんだ。

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今江骨折

今江敏晃内野手が右手薬指を骨折していたことが判明した。16日の日本ハム戦(千葉)で同個所に打球を受けて、痛みが引かず29日に都内の病院で精密検査を受けたところ、全治6週間と診断された。

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今江は右手薬指骨折、全治6週間[ニッカン]

ロッテは30日、右手薬指を痛めていた今江敏晃内野手が「右第4中手骨骨折、全治6週間」と診断されたと発表した。今江は16日の日本ハム戦(千葉マリン)で右手にボールを受け、痛みが引かなかったため29日に東京都内の病院で再検査を受けていた。

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4万人超の署名提出へ、選手会が国会を動かす [スポニチ]

労働組合・日本プロ野球選手会が集めている近鉄・オリックスの合併反対、2リーグ制存続の署名が国会に提出される可能性が出てきた。30日、ロッテ、西武の選手会幹部との話し合いのため千葉マリンスタジアムを訪れた選手会の松原徹事務局長は「国会も選択肢の1つというか、可能性は大いにあります。オーナー会議に提出しても無駄になる可能性がある。署名を有効活用するためにも、いい方法を考えていきたい」と署名の提出先として国会を考慮していることを明らかにした。

今回の球界再編問題に関する政界の注目度は高い。14日に民主党の川端達夫国対委員長が1リーグ制移行を進めているオーナー達の姿勢を批判。また、29日には自民党内で小林興起衆院議員らが臨時国会の会期末となる来月6日までに、20〜30人規模の議連を発足させることを明らかにしており、選手会が署名を提出する“窓口”は用意されている。松原事務局長は「連合、全労連からも話をいただいている。これだけ大きな波紋も広がっているし、国会で話し合ってもらって(選手会と機構側の)仲裁役となってもらえれば」という。

現在選手会は実行委員会に求めた合併凍結などの要求を拒否され、手詰まり状態。今後の頼みは“署名活動”だけだ。選手会の公式ホームページ上の合併反対署名は累計3万通を突破し選手会や応援団が集めた署名を加えると4万を超えている。今後、ダイエー、西武などでも署名活動を行うことが決まっており相当数が集まることは間違いない。署名の国会提出がオーナー達の厚い壁を崩す突破口になるかもしれない。

◇渡辺オーナー激怒

都内のホテルで会食を終えた巨人・渡辺オーナーは、警備員2人に囲まれながら報道陣を避けるように姿を見せた。ロッテとダイエーの合併話について問われると「ベラベラ喋る義理も義務もない。これだけコケにされて…。勝手なことを書きたまえ」。さらに巨人の選手会が署名活動を行ったことについて質問が及ぶと「君ら、いいかげんにしろ!」と激怒。最後は「相当(オーナー専用の)車も傷つけているし、物理的損害を受けている。賠償請求するから覚悟して待ってろ」と声を荒らげ車に乗り込んだ。

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ダイエー合併への3条件[報知]

◇本拠地は福岡、王監督指揮、継続保有

ロッテとの合併を巡る動きが表面化したダイエー本社の高木邦夫社長は30日、千葉県内の自宅前でスポーツ報知の取材に応じ、球団運営を継続していく上で「3点」のスタンスを明示した。

パ・リーグが訴える来季からの1リーグ移行へ、絶対条件となるもう1組の合併成立。前日(29日)にロッテから合併を打診されたと、報道されたダイエー本社のトップはこの日、改めて「福岡をフランチャイズとすること。王監督であること。福岡ダイエーホークスを継続保有すること。これに変わりはない」と、本社サイドとして絶対譲れない3点を具体的に挙げた。

しかし、裏を返せば、この3点がロッテと水面下で進める合併の「ハードル」だ。まず第1のフランチャイズは、ロッテ側も千葉にこだわりを見せているが、近鉄・オリックスと同様の「ダブル本拠地制」が認められればクリアできる。第2の監督問題も、両球団の了承が得られれば、異論はないはずだ。問題は第3の点にある。もし、ダイエーがロッテに吸収される形で合併し、球団名が「ロッテ」となった場合、応援セールなど、これまで通り、本業との密接な関連性が保てるのかどうかは不透明だ。

ダイエーが絡んだ合併問題は、不良債権の抜本的処理を迫られている主力取引銀行のUFJ銀行との関連性もあって、スムーズに動かない側面もある。同社長は銀行サイドとの話し合いの有無については「一切、話すつもりはありません」と口をつぐんだが、妥協点を見いだすための動きが、水面下で進んでいるのは間違いなさそうだ。

◇来季シーズン席ロッテ売り出す

ロッテは来季も千葉マリン?瀬戸山隆三球団代表は30日、来季のシーズン席の営業を本格化させる方針を示した。この日、千葉市内の球団事務所で「いくつかの企業から、来季の(シーズン席の)約束をもらっている。9月には準備をして始めたい」と話し、球界再編で揺れるなか、通常でも12月に始める営業を前倒しするプランも披露した。

今季から発売した後半戦限定のシーズン席「ドリームシート」は、企業を中心に既に8000万円を売り上げた。800万円分を購入した企業もあり、一部では来季のシーズン席の話にまで発展したという。今季の年間予約席は4億円の売り上げだが、ダイエーが福岡を本拠とした88年に約10億円を売り上げたという瀬戸山代表は、来季の目標を12億円に設定している。

ロッテは近鉄・オリックスに続く第2の合併の最有力候補に挙げられており、合併が実現すれば、本拠地・千葉を離れる可能性もある。だが、瀬戸山代表は「試合数が減るのではとか、どうなっているのですかなど聞かれるが、それはどうにでもなる。お客さんに見に来ていただくことが野球の基本」と話し、球団というソフトの発展にこだわることを強調した。

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署名活動の輪12球団に[報知]

労組プロ野球選手会の松原徹事務局長が30日、千葉マリンスタジアムを訪れ、試合前にロッテ、西武の選手会側とそれぞれ会談。12球団制維持の署名活動を行う日程を決定した。ロッテは31日か8月1日、西武は8月3、4日に署名活動を行う。日本ハムが同3、4日。広島が同5日に署名活動を行うことも合わせて発表された。これで31日から行うオリックスを含めると、全12球団が署名活動を行うことになった。

松原事務局長は「(29日に)巨人がやってくれたことが大きいね。先日(26日)のオーナー会議で(この議題には)ゼロ回答だったから、自分達でやるしかない」と話した。また、30日から12球団の選手全員が、12球団存続を願う12色のミサンガをつけることも明らかにした。

◇由伸当面続ける

巨人の全選手も30日の阪神戦(甲子園)から手首など体の一部にセ・パ12球団のチームカラーを彩った12色のミサンガをつけてプレーした。29日には試合前に署名活動を行ったばかり。高橋由選手会長は「僕からというより、選手会からの呼びかけです。いつまでかは分かりませんが、当面の間はやることになると思います」と説明した。

◇機構と選手会事務折衝延期

プロ野球実行委員会の伊藤修選手会担当顧問(中日参与)が30日、コミッショナー事務局を訪ね、8月9日に予定していた選手会との事務折衝を延期することを報告した。選手会は同日に「プロ野球の明日を考える会」を開く予定で、伊藤顧問は「シンポジウムで画期的な意見が出るかもしれないので、それを待って意見を聞く方がいい」と選手会側のスケジュールを考慮することになった。新しい期日は16日の12球団代表者会議までを理想としている。

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