わたしはかもめ2004年鴎の便り(7月)

便

7月31日

千葉ロッテ9x−8西武(千葉マリン)

ロッテが7点差を逆転し、今季4度目のサヨナラ勝ち。7点を追うロッテは6回、李のタイムリーなどで2点を返すと、7回にはベニーの3ランなど打者一巡で一挙5点を返し、同点に追いつく。同点で迎えた11回、里崎が1死三塁からレフト前へ自身初のサヨナラタイムリーを放ち、今季4度目のサヨナラ勝ちを収めた。ロッテは千葉マリンでの連敗を3で止め、4位近鉄とのゲーム差を0.5に縮めた。西武は7点の大量リードも中継ぎ陣が乱れ今季3度目のサヨナラ負け。

1234567891011R
西武520010000008
千葉ロッテ01000250001x9x
里崎
「おいしいところを譲ってもらいました。プレッシャーは全くなかったです。初球ウェストしたので、ストレートが来るだろうと思っていました。そのストレートを打ちました。ピッチャーも踏ん張っていたので、何とかしないとは思っていたんですが。後半最後まで諦めない姿勢が結果につながりましたね。ヒーローでマイクを持ったのは自分から。手を伸ばすのが大変そうだったから、自分で持った。でも、興奮し過ぎて早口で喋り過ぎたのは反省しないと(笑)。」
高木
「勝ててよかったです。僕は不甲斐ないピッチングでチームに申し訳ないです…。」
バレンタイン監督
「今シーズン、最高の勝利だ。疲れは全くない。ブルペンも諦めなかったし、打線もずっと攻撃をしてくれた。」

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Mの熱く長い1日…

◇西武に7点差逆転勝ち!

16時15分
署名開始、延長延長で1860人
17時45分
署名終了
18時01分
プレーボール
1回表
いきなり5失点
5回終了
7点差…イヤ〜なムード
7回裏
同点だ!!打者一巡猛攻
22時54分
試合終了…里崎11回決勝打、サヨナラで締めた!!

お立ち台の里崎が、インタビュアーからマイクを奪い取る。「夏休みはこれからなんで、花火のように打ちまくります!」。アドレナリンが出過ぎて早口になったという絶叫に、右翼席を埋め尽くしたファンが地鳴りのような大声援で応えた。7点差をひっくり返す「今年のベストゲーム」(バレンタイン監督)に試合後も観衆は酔いしれた。

「ここまで来て、負ける訳にはいかない」。11回裏1死三塁で“お祭り男”里崎が、ファンから力をもらった。代打で登場の7回には中堅フェンス直撃の同点適時二塁打。この打席でも2球目の144キロ外角直球を迷わず振った。割れんばかりの応援に後押しされ「緊張はありませんでした。ストライクが来たら振ろうと思ってましたから」。積極性を忘れず、左前サヨナラ打につなげた。

左手首には12色の糸で紡いだミサンガが巻かれている。試合前には近鉄・オリックスの合併、そして1リーグ制移行に反対する署名活動を行った。選手会副会長の小林雅が音頭を取り、外国人選手、先発の高木を除く全選手が参加。2軍からは黒木も駆けつけた。時間の経過も忘れ、当初予定していた30分の時間は3倍に延び、午後6時の試合開始15分前まで行われた。終わってみれば、この日まで活動した全8球団中、最長の1時間30分で最多1860人の署名を獲得。「長かったですねー」と笑う里崎も、汗を垂らしながら必死にファンに呼びかけた。

3位の日本ハムとは3ゲーム差。里崎は「粘り強さ、最後まで諦めない姿勢が、結果につながりました」と手応えを口にした。そして「これからもチーム一丸でやっていきたい」と宣言した。次なる合併候補としてさらされるロッテ。だがチーム存続もプレーオフも絶対に諦めない。里崎の言う「チーム」には、もちろん支えてくれる熱狂的なファンも含まれている。

ベニー
「期待に応えられて、自分自身でも興奮しているよ。」(7回に1点差に迫る3ラン)

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里崎サヨナラ打!4時間53分の熱戦制す[サンスポ]

延長11回1死三塁から途中出場の里崎がサヨナラ打。最大7点差をひっくり返し、4時間53分に及んだ熱戦を制した。「押せ押せだったし、狙ってました。ここに立てて幸せです」。7回に同点打も放っていた里崎は今季初の本拠地お立ち台でニッコリ。バレンタイン監督も「年間を通しても最高の勝利の1つだ」と終始ゴキゲンだった。

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ロッテ選手会が合併反対署名活動…90分で1860人[サンスポ]

千葉のファンの強い思いが形となって表れた。ロッテ選手会が7月31日、試合前の千葉マリンスタジアム正面玄関横で、オリックスと近鉄の球団合併や1リーグ制移行に反対する署名活動を行った。予定時間を1時間もオーバーする90分間の実施で、1日としては最多の1860人の署名を集めた。また、この日のオリックス選手会と合わせて、署名活動を行った球団は8球団となった。

小林雅が、清水直が、2軍調整中の黒木までが声を張り上げ、頭を下げた。「(署名運動は)12球団選手会の総意。ロッテ選手会も同じ方向に向かっていかないと」。選手会副会長・小林雅が中心となった署名運動は予想以上のファンを集め、予定より1時間オーバーの90分間。1860人分の署名が集まった。「あれだけファンが集まってくれたら、やめるにやめられなかった。非常にありがたいこと」と小林雅も感謝の言葉を口にした。

7月7日のオーナー会議で西武・堤オーナーが「もう1つの合併が進行中」と発言。オリックスと近鉄の問題は対岸の火事とはいえない状況。1リーグ制移行を希望する重光オーナーに異を唱えることになっても、選手達は迷いなく立ちあがった。この日は外国人選手と先発・高木以外の25人が参加。2軍から駆けつけた黒木は「やるべきことはやらないと」と決意を語った。署名運動は1日も引き続き行われる。「あとはこの思い、誠意を(オーナーが)どうとってくれるかです。なんとかプロ野球の火を消さないようにしたい」(黒木)。現場、ファンの声を無視し、会議室で話が進む再編問題。現場で集めた多くの“気持ち”は、オーナー達に届くのだろうか。

◇オリックス選手会が署名活動…15分で257人

オリックス選手会が31日、ヤフーBBスタジアムで近鉄との合併などに反対する署名活動を行った。練習終了後の午後4時から26選手が球場前でファンに署名を呼びかけた。台風の影響で小雨が降るなか、約15分間で257人の署名を集めた。参加した谷は「たくさんのファンに集まってもらって嬉しい」と手応えを語った。

オリックス・小泉隆司球団社長
「(署名活動は)選手会で決まったことなので、私から言うことはない。(近鉄との合併は)オリックス社内で手続きを踏んでいる段階。」

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里崎がサヨナラ打[スポニチ]

打球が左翼へ抜ける前に里崎はもうバンザイだ。延長11回1死三塁。カウント0−1から田崎の144キロ直球をはじき返す。ロッテが7点差を大逆転。4時間53分の熱闘に終止符を打つ殊勲のサヨナラ打だ。

里崎
「ここまで返して負ける訳にはいかなかった。必死でみんなでつないだ結果。オレで決めてやると思っていました。」

今季初の本拠地お立ち台に声が震える。無理もない。5回が終わって1−8の絶望的な試合をひっくり返す立役者となったのだから。6回に2点を返し、7回には1点を返してベニーが左越え24号3ラン。1点差で迎えた2死一塁から中越え同点二塁打を放ったのも代打で出た里崎だった。「年間を通じて最高のゲームの1つ。ネバーギブアップでやってくれた」とバレンタイン監督も興奮だ。試合前に90分もの合併反対の署名活動を行い、そして5時間近い激闘。帰らずに声援を送り続けてくれたファンへの最高の恩返しとなった。

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ロッテがマリンで署名活動[スポニチ]

ロッテ選手会が31日、千葉マリンスタジアムの一塁側チケット売り場横で午後4時15分から署名活動を行った。腰痛で2軍調整中の小坂選手会長は欠席したが、小林雅副会長、労組日本プロ野球選手会の黒木副会長ら、外国人選手をのぞく1軍25選手が参加。当初は30分間の予定だったが、黒木が「もっとやろう」と呼び描け、試合前ミーティングに参加する野手をのぞく投手陣を中心に、90分間の署名活動で1860人の署名を集めた。

1日では、これまで各球団の選手会が集めた署名数の中で最多。もう1つの合併の渦中の球団の選手会として無言の抗議となった形だ。「選手、ファンの思いは1つ。それが(機構側に)伝わればいい」と小林雅。黒木も「僕達の声、ファンの声をどう受け取ってくれるか。選手とファンは一致団結してます」と話していた。

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劇勝打里崎「花火みたいに打ちまくる」[ニッカン]

ヒーローインタビューでマイクを奪い取って「これから、花火みたいに打ちまくります!」。里崎が7回の同点打に続き、延長11回にはサヨナラ打。ようやく本領を発揮した。ひざの故障などに苦しみ、出場はまだ41試合目。だが、ここ1番での強さは、やはりチーム随一。サヨナラ機では「ここでチャンスを潰す訳にはいかない」と気持ちを高め、力強く田崎の速球を左前にはじき返した。両手を突き上げて一塁を駆け抜けると、ナインの手荒い祝福。それでも、笑顔が絶えることはなかった。

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オリックスとロッテが1リーグ反対署名[ニッカン]

オリックスとロッテ両選手会が31日、オリックスと近鉄の球団合併や、1リーグ制移行に反対する署名活動を行った。署名活動は7、8球団目となる。合併の当該球団でもあるオリックス選手会はヤフーBBスタジアムそばで約15分間、26選手が参加して257人の署名を集めた。ロッテ選手会は千葉マリンスタジアムで、1軍24選手に2軍で調整中の黒木知宏投手も参加。予定の30分間を大きく上回る1時間半で1860人の署名を集めた。

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近鉄ナイン、街頭署名で1800人[ニッカン]

オリックスとの合併に反対している近鉄の川尻、岩隈ら6選手が31日、大阪府堺市内のイベントに参加し署名活動を行った。青年会議所の協力も得て地元の祭り「堺大魚夜市」に参加。この日まで8球団の選手会が署名活動を行ったが、球場以外の街頭では初めてという異例の“場外アピール”となった。川尻は「これだけ社会問題になっている。野球ファン以外の人、大阪府民に(合併反対を)アピールするいい機会になった」と手応えを感じた様子。約30万人の人出もあり、1時間で1800人分の署名を集めた。岩隈も「これだけのファンが反対を応援してくれるのは心強い」と、あらためて合併反対を強く訴え続ける決意を固めた。

週明けにもオリックス、近鉄の合併が調印される方向だが、川尻ら選手は「オーナー会議でも承認されていないのに調印なんておかしい。常識的に考えられない」と疑問視。その上で川尻は両球団の調印前に「何らかの動きがあると思う」と、プロ野球選手会が合併阻止に何らかのアクションを起こすことを示唆。これを聞いた古田会長は「(川尻の発言の)趣旨がよく分からないので何とも言えない」とした上で「川尻に確認します」と語った。

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ダイエー再建計画に球団売却含まず[報知]

◇高木本社社長が明言

球界再編でロッテとの合併が取り沙汰されているダイエー本社の高木邦夫社長は31日、千葉県内の自宅前でスポーツ報知の取材に応じ、銀行団に提示する本社の再建計画のなかに球団売却を含まないことを明言した。一部報道によると、ダイエー本社は約1兆円の有利子連結負債を3年後をめどに4000億円台に削減するため、3000億円の金融支援要請を含む新再建計画案をまとめ、主力取引銀行のUFJ銀行などに提示した。その内容に関し、高木社長は「まだ、作成中です。球団売却?考えていない。球団経営に全く影響はない」と、改めて本社の経営再建へホークスが欠かせないとの方針を示した。

◇星野SDかみつく

阪神・星野仙一オーナー付シニアディレクターは31日、1リーグ制を主張するパ・リーグ各球団にかみついた。大阪市内のホテルで講演した後、野崎球団社長の唱える、セ・パ交流試合を行っての2リーグ存続への反対意見に対し「反対するなら代替案を出すべき」と話した。1リーグ制でも東西対抗戦を行っての日本シリーズや、出身地別のオールスターなどが検討されているが「今の日本シリーズと球宴で、いくらの純利益が出てると思ってるんだ」と話すなど、1リーグ制では球界のメーンイベントを盛り上げるのは難しいと主張した。

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