新垣が5試合連続完投勝利を収め、自身初の10勝目。ダイエーは2回に荒金の2点適時二塁打で先制。4回堀の6号ソロで1点差とされるが6回に松中のリーグ単独トップとなる34号3ランなどで一挙に4点を奪った。ロッテは先発清水直が11安打を浴び今季最多タイの6失点、自身のダイエー戦の連敗は5に伸びた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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福岡ダイエー | 0 | 2 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 1 | 0 | 7 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 |
ロッテは投打に精彩を欠いたが、それでもバレンタイン監督はさばさばした表情。まず先発の清水直に「不運な当たりもあったし、甘い球は松中の本塁打の1球だけ」。エースをかばい、3併殺打で2本塁打の2点だけに終わった拙攻にも「チャンスはあったが、大量得点につなげられなかったのが痛かった」。いつもと違い淡々としていた。
ロッテの主催試合の観客動員が102万3000人となった。主催48試合目での100万人突破は、千葉マリンスタジアム開場の平成4年の45試合に次ぐスピード記録。
3日のダイエー戦、清水直のアテネ五輪前最後の登板は7回を11安打6失点。2回に不運な内野安打も絡んで先制を許し、5回も失策絡みで失点した。「調子自体はよかったが、5回に踏ん張り切ることができなかったのが痛かった」。それでも10敗目を喫した右腕をバレンタイン監督は「不運な当たりもあったし、甘い球は松中の本塁打のたった1球」とかばった。清水直は「(他の投手が)やってくれると思う」と言葉を残し球場を後にした。
李が「アジアの大砲」の怪力を見せつけた。6回、バックスクリーンに一直線に飛び込む特大の12号ソロ。ベンチに戻り確認すると、何とバットが折れていた。新垣からは4月4日にも来日1号を放っており、その時も千葉マリンの右翼席場外に消える特大アーチだった。「前の打席(4回1死一、三塁)で三振したのがとても悔しかった。ガムシャラになって打ちました」と意地の1発になった。
ロッテ主催試合の観客動員数がダイエー21回戦(仙台)で100万人を突破。98試合目での大台突破は千葉に移転した92年に続き球団史上2番目の早さ。
日本ハム小嶋オーナー代行が、パ・リーグの各球団代表者で「極秘会談」を開いていたことをほのめかした。前日2日の動向について「パの代表者で2週続けて集まって会議していたんだよ」と話した。先週7月26日はパ理事会と12球団実行委員会は開かれたが、2日は会合が持たれたなどとは表面化していない。「皆さん(報道陣)が忙しくなるのはお盆すぎ」と、確信めいた口調で語っていた。
オリックスの小泉隆司球団社長は3日、近鉄との合併基本合意書の締結が来週以降になる見通しを示した。調印に必要な社内手続きについて「(両球団で)決裁の権限を持つ機関が違うので(決裁の日に)ずれが出る。今週中は無理ではないか」と話した。両球団に対しては、労組・日本プロ野球選手会が2日に「合併に関する基本合意書面締結に対する警告書」を送付。小泉社長はこの日、警告書を確認した上で近鉄の小林哲也球団社長と電話で話し合い「(近鉄も)同じスタンスです」と従来通り調印へ向けた準備を進める考えに変わりがないことを強調した。
選手会側は警告書で「基本合意を書面により締結する行為についての承認を得ているものではなく」と指摘しているが「9月8日(のオーナー会議)に合意していただけるということで進めている。基本契約書には、NPB(日本プロフェッショナル野球組織)の承認を得られなければ発効しないという条文も入る。基本契約書に基づき、最終承認をいただくということ」と語気を強めた。同社長は、選手会が要求している球団の貸借対照表などの公開や9日の「プロ野球の明日を考える会」への出席も「準備していない」と否定。提訴も辞さない構えを見せる選手会側の動きを“無視”する形で、合併の準備を進めている。
自民党と民主党が3日、球界再編問題に関する議員連盟を4日に発足すると発表した。自民党は7月29日に小林興起衆院議員らが臨時国会の会期末となる6日までに、20〜30人規模の議連を発足させることを明かしたことを受け、また民主党は先月14日に川端達夫国対委員長が1リーグ制移行を進めるオーナー達の姿勢を批判したことを受け超党派で組織する「日本プロ野球の更なる飛躍・発展とスポーツ文化振興による地域活性化を推進する会」の設立を決めた。
選手会の松原徹事務局長は「社会現象として今回の1件が大きく波紋を呼んでいる。国会でも話し合ってくれるのは嬉しいこと」と話した。選手会が現在展開している近鉄、オリックスの合併反対、2リーグ制存続の署名を国会に提出することも視野に入れているだけに、議員連盟との協力態勢を築く可能性も出てきた。
オリックスと近鉄の合併で、基本契約書調印時期が来週以降にずれこむ可能性が高くなった。3日、オリックスの小泉隆司球団社長が「今週中は無理ではないか」と見通しを明かした。調印への必要な社内手続きで「(両球団で)決裁の権限を持つ機関が違うので(決裁の日に)ずれが出る」と説明した。
また2日に労組・日本プロ野球選手会から基本合意書の締結の即時中止を求める警告書が送付されたことについては「基本契約書には、NPB(日本プロフェッショナル野球組織)の承認を得られなければ発効しないという条文も入る。基本契約書に基づき、最終承認をいただくということ」と、従来通り調印へ向けた準備を進める考えに変わりないことを強調した。
労働組合・日本プロ野球選手会の古田敦也会長は3日、オリックスと近鉄の合併問題で、選手契約に関する事項を話し合う特別委員会の開催要求が6日までに受け入れられない場合、「提訴になる可能性が大きいですね」と話し、野球協約に基づいて提訴する可能性を示唆した。選手会は2日に日本プロフェッショナル野球組織(NPB)に対して7項目の要求書を再度提出。オリックスと近鉄の両球団にも、合併に関する基本合意書の締結中止を求める警告書を送付している。
日本プロ野球選手会は3日、球団合併や球界再編が進んでいる事態に対応する緊急シンポジウムを9日に東京・原宿で開催すると発表した。例年、オフに実施している「プロ野球の明日を考える会」をシーズン中に開催するもので、キャスターの小倉智昭氏、スポーツジャーナリストの二宮清純氏らをパネリストに招き、選手会の古田敦也会長らを交えて討論するという。
労組・プロ野球選手会の古田敦也会長が3日、神宮球場で、9日にもコミッショナー提訴へ踏み切る可能性が高くなったことを明かした。前日2日、近鉄とオリックス両球団に対して合併に関する基本合意締結の中止を求める警告書を提出。同時に根来泰周コミッショナーに対しても「両球団の違反行為を即座に中止すべき」と指令を求めた。
古田会長は、この日根来コミッショナーが現状でアクションを起こさない考えを口にしたと、報道陣から伝え聞いた。「本音じゃないかもしれないし…そう期待しています」としつつも、選手会が回答期限に設定した6日までに特別委員会開催を決定という要求は、通らない可能性が高くなった。この場合、再度要求していくのではなく「提訴する可能性が高い。ずっと言ってきたことだし、(オーナー会議が開催される)9月初旬まで時間もない」。翌7日から週末に入り関係各所が休みのため、週明けの9日に手続きする。
この日、札幌ドームを訪れた、選手会の松原徹事務局長は「(野球協約に)ないものをつくるのがコミッショナーの仕事でしょ。そんなんじゃ困るよね。みんな逃げ回っているだけ。期待はしたいですけれど」とコミッショナーの対応を批判。古田会長も「何でちょっとぐらい立ち止まって考えられないのか。ファンの声を聞いてから決めてもいいんじゃないですか。1番心配しているのは(ファンが)野球に嫌気をさしてしまうことです」と、熱っぽく語っていた。
根来コミッショナーがこの日、選手会が要望している指令について現時点で対応する用意のないことを明言した。「合併は商法上のことだから、やめろというのなら合併差し止めの訴えをおこすとかしないといけない」と指摘。野球協約9条にあるコミッショナー職権の指令についても「どういう時に出せるのか具体的に書いていない」として、あらためて持論である協約改正の必要性を説いた。「合併や1リーグ問題にしろ、不用意な発言でミスリードすると反論もできなくなる。そこが難しい」とあくまで慎重な姿勢だ。
日本プロ野球選手会は3日、球団合併や球界再編が進んでいる事態に対応する緊急シンポジウムを9日に東京・原宿で開催すると発表した。スポーツジャーナリストの二宮清純氏らをパネリストに招いて、選手会の古田敦也会長らを交えて討論する。また、シンポジウム観覧希望者150人を招待する。日本プロ野球選手会のホームページで申し込みを受け付ける。
根来泰周コミッショナーは3日、労組・日本プロ野球選手会が近鉄とオリックスの両球団に合併中止を求める警告書を送付、日本プロフェッショナル野球組織(NPB)にも特別委の招集などを求める文書を提出した問題で「前にも(選手会側に)回答したが、合併は商法上の問題。訴えるなら(コミッショナーへの提訴でなく)正式に合併取り消しなどで(裁判で)争えばいい」とする見解を示した。
さらに根来コミッショナーは「私は(コミッショナーとして)近鉄球団にはモノをいえるかもしれないが、親会社(近畿日本鉄道)への権限は野球協約には書かれていない。2リーグか1リーグかは経営者の判断」と静観する姿勢を強調。選手会は文書で今月6日までに特別委の招集を決定するよう求めているが、今回のコミッショナーの発言で、招集が極めて困難な情勢であることが改めて浮き彫りとなった。
労組・日本プロ野球選手会のヤクルト・古田敦也会長は3日、オリックスと近鉄の合併問題で、選手契約に関する事項を話し合う特別委員会の開催要求が6日までに受け入れられない場合、野球協約に基づきコミッショナーに提訴する可能性を示唆した。古田会長は期限とした6日までに返答がない場合は「提訴になる可能性が大きいですね」と話した。
労組・日本プロ野球選手会の松原事務局長は3日、札幌ドームで根来コミッショナーを痛烈に批判した。日本ハム選手会の署名活動に立ち会った同事務局長は「(一連の球界再編問題で)コミッショナーが何もしないのはどういうことか。どうなっちゃうんだろう、日本の野球は」と話した。また、特別委員会の開催が6日までに決定されない場合は「提訴する?そういうことです」と改めて強気の姿勢を見せた。
パ・リーグの小池唯夫会長は3日、東京・銀座の連盟事務局で球界再編に絡む、もう1組の合併などの状況について「今月16日の12球団代表者会議まで特に動きは何もないと思う」との見通しを語った。巨人・渡辺恒雄オーナーら球界トップが夏の休暇を取っていることを挙げ、「時の人はいないからな」と話した。
プロ野球の根来泰周コミッショナーは3日、労組・日本プロ野球選手会が近鉄、オリックス両球団に対し「合併に関する基本合意書面締結の中止を求める警告書」を送付したことを受け、「合併は商法上の問題であり、(選手会側が中止させたいのなら)合併取り消しの訴訟とか、きちっとした手続きを取るべきではないか」との私見を示した。
選手会側は野球協約に定められた特別委員会の開催を経ずに合併の基本合意を締結することを問題視。また、コミッショナーと実行委員会宛にも今月6日までに特別委を開催しない場合、コミッショナーへの提訴等の手続きを取る、としている。「選手会も頭を整理して、ムードに流されているだけの議論だけだはダメだ」と根来コミッショナー。また、自らは野球協約に定められるところの存在で、球団には指導的立場にあるが、その親会社までは権限が及ばないことも付け加えた。
日本プロ野球選手会・古田敦也会長は3日、6日までに特別委員会開催が決定されない場合、コミッショナーへの提訴を実行に移すことを改めて強調した。根来泰周コミッショナーは「1リーグ、2リーグというのは瑣末なこと」と合併問題には関与しない姿勢を見せているが、「それは本音じゃないと期待したいですね。また(特別委員会開催の)要望書を送る考え?いや、提訴の可能性が高いと思います」と明言。「再三言ってきたことだし、期限のないことじゃないから」と9月8日のオーナー会議が迫ってきたこともあり、実力行使で現状を打開する構えだ。