わたしはかもめ2004年鴎の便り(8月)

便

8月9日

右ひじ手術のミンチーが再来日[サンスポ]

米アラバマ州の病院で7月に右ひじの遊離骨除去手術を行ったネイサン・ミンチー投手が9日、成田着の航空機で再来日した。ロッテがこの日発表したもので、同投手は日本でリハビリテーションを行う。

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ダイエー、ロッテに球団合併断る[ニッカン]

近鉄とオリックスに続く合併が有力視されていたダイエーとロッテの本社関係者が先週初めて会談し、ロッテが球団合併を持ち掛けたのに対し、ダイエーが正式に断っていたことが9日、明らかになった。関係者によると、会談が持たれたのは6日で、具体的な条件面の話に入る以前にダイエー側が断ったという。ダイエー本社はこれまでも球団を単独で保有する意向を再三表明してきた。しかし、ロッテに対し正式に断ったことで、ダイエーとロッテの組み合わせでの球団合併実現は後退したとみられる。

経営再建中のダイエー本社は新しい再建計画の策定に入っているが、産業再生機構の活用を求める主力銀行との間で調整難航が予想されており「福岡ダイエーホークス」の取り扱いについても、先行きは不透明になっている。

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ロッテとダイエーの球団合併が“破談”に[サンスポ]

ロッテとダイエーの本社関係者が先週末に会談し、ロッテが球団合併を持ち掛け、ダイエーがこの申し出を正式に断っていたことが9日、明らかになった。両球団の合併は今回こそ実現されなかったが、既にダイエーはUFJ、みずほコーポレート、三井住友の主力3行が産業再生機構による支援要請の方針を固め、球団も売却の可能性が強まっているだけに、依然として予断を許さない状況が続きそうだ。

噂されていた両球団の合併は実現寸前までこぎつけていた。ロッテがかねてから伝えられていた合併相手“候補”のダイエーに正式に話を申し入れ、断られていたことが発覚した。

球界関係者などによれば先週末、ロッテ球団幹部が、ダイエー幹部と都内で合併について直接交渉を行った。これまで水面下で合併を打診してきたロッテだが、この席でダイエー側に正式に合併を持ち掛けたという。存続が危ぶまれる球団にロッテが手を差し伸べた格好だが、ダイエー側では「合併する意思はない」と申し出を拒否。この際には、合併した場合の具体的な条件面についての話し合いまでは行われなかった。

先月7日のオーナー会議で、西武・堤義明オーナーが「もう1つの合併が進行中」と明かしたが、当初から最有力とみられていたロッテとダイエー。ロッテとダイエーはメーンバンクも同じUFJで、これまでも取引銀行を介して水面下で話し合いが進められていたが、今回の直接交渉も銀行仲介説は根強い。

経営再建中のダイエーについては、既にUFJ、みずほコーポレート三井住友の主力3行は産業再生機構の活用の方針を固めており、球団は売却、もしくは吸収合併となることが濃厚。ロッテとの今回の合併は“破談”になったが、再生機構の活用となれば、ロッテとの合併が再浮上する可能性は決して低くない。本社、銀行を巻き込み、ダイエー球団の先行きは、依然として不透明なままだ。

◇選手会が合併凍結に向けコミッショナーに提訴へ

労働組合・日本プロ野球選手会会長の古田敦也選手は9日、近鉄とオリックスの合併凍結に向け、今週中にも根来泰周コミッショナーに提訴する考えを明らかにした。既に選手会では6日までに特別委員会の招集が決まらない場合、提訴するとしていたが、古田が改めて「その方向(提訴)で動こうと思っている」と語った。選手会側は、特別委の了承なしに実行委員会が合併を大筋で認めた決定は無効であると主張している。

またこの日、選手会は都内で近鉄とオリックスの合併問題などを討論するシンポジウム「プロ野球の明日を考える会」を開き、近鉄の1軍選手ら現役選手23人、パネリストとして古田会長、近鉄の礒部、広島の西山両選手会長らが参加、球団削減阻止を訴えた。

◇セ・パ両リーグの審判員もシンポに参加

シンポジウムにはセ・パ両リーグの審判員も参加した。セの橘高主任、パからは栄村、川口、柳田の計4審判員が出席。球団数削減や1リーグ制移行となれば、試合数減から選手同様に雇用問題に発展するだけに橘高主任は「雇用確保からいえば、我々は今まで通り(12球団、2リーグ)が1番。ただ動きようもない」。討論の行方を見守っていた。

◇古田会長に参考人出席要請

球界再編問題で自民党と民主党を中心とする国会議員有志が発足させた議員懇談会の代表が9日、選手会と会談、日本野球機構の監督官庁である文部科学省に関連する国会委員会への古田会長の参考人出席を要請した。民主党の渡辺周衆院議員は「公の場で意見を聞きたい」と招致の理由を説明。古田会長は「(日程など)調整がつけば行きます」と前向きな姿勢を示した。

◇10日にも合併調印…近鉄・小林球団社長

近鉄の小林哲也球団社長は9日、オリックスとの合併に関する基本合意書について「社内手続きが明日たぶん完全に終わる。調印するかは分からないが、多分すぐだ」と10日にも調印することを示唆した。基本合意書には合併後の球団名、専用球場などが明記されるが、同社長は「発表はまだだろう。諸情勢があるから、いつまでも言わないという訳にはいかないが」と時機を見て発表するもよう。両球団の本拠地である神戸市、大阪市に対しては「基本的に必要なこと、説明できるものは説明する」と調印後に内容を説明すると話した。オリックスの小泉隆司球団社長も「近鉄さんがそう言っているんだったら、それでいいのでは」と否定しなかった。

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ダイエー身売り問題、今週がヤマ[スポニチ]

ダイエー本社の経営再建で、UGJ銀行、三井住友銀行など主力3行は9日、産業再生機構を活用する方針を確認。一両日中にもダイエーに通告することになった。再生機構の活用が正式に決まれば「福岡ダイエーホークス」の“身売り”は避けられないものとなる。

今後、ダイエー球団の売却先をめぐる動きに拍車がかかることは確実だ。ダイエーがロッテから合併を持ち掛けられ、6日に両本社の関係者が会談していたことがこの日明らかになった。ダイエー側は具体的な条件提示を受けることなく、合併を断ったという。しかしその後、主力3行がダイエー本社の再建に産業再生機構を活用することで合意。最終的に再生機構活用が決まれば、ロッテとの合併が再燃する可能性は高い。ただ福岡ドームを所有する米投資会社コロニー・キャピタルが合併に難色を示しているとの情報もあり、新たな企業への売却を模索する動きもある。いずれにしても、ダイエー身売り問題は今週中がヤマ場となる。

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古田会長が国会参考人招致前向き[ニッカン]

「プロ野球再編国会」の開催が高まった。超党派の議員連盟で構成する「プロ野球の発展を考える会」は9日、都内で労組・プロ野球選手会側と意見交換を行い、古田敦也会長の参考人招致を要請。古田会長も「国会登板」に応じる意思を明らかにした。文教科学委員会で球界再編問題について意見を求められる予定で、実現すれば、現役プロ野球選手の国会出席は初めてとなる。

古田会長が国会に乗り込み、合併、性急な1リーグ制移行反対を訴える動きが浮上した。この日、民主党の仙谷由人議員を発起人とした「考える会」の有志が、古田、松原事務局長ら選手会関係者と意見交換を行った。選手会が国会関係者と直接、会合の場を持つのは初。「考える会」は古田会長に、国会への参考人招致を打診した。

古田会長
「(参考人招致は)やぶさかでないとの言葉をいただきました。公の場で意見を披露してもらえれば、より効果も大きいと思います。」

会合に出席した渡辺衆院議員(民主党)は、古田から快諾を得たことを明らかにした。現役プロ野球選手が参考人招致されるのも初なら、シーズン中に国会に足を運ぶのも異例といえる。古田も「まだ具体的には決まってないが、日程的に調整できたら行きたい」と前向きだった。

◇文教科学委員会

招致を要請するのは、スポーツや文化をテーマにする文教科学委員会。現在、国会は閉会中だが、「世論が大きければ閉会中審査ということで、開催も可能」(渡辺議員)と、8月中にも臨時開催することは可能。オーナー会議が9月8日に迫っており、近鉄とオリックスの合併調印が間近に迫っていることから、緊急に委員会が招集されてもおかしくない。

渡辺議員は「ファンも支持しており、ここで挙げた拳を振り下ろすのをやめたら、新たなファン離れを招く」と、合併反対に同調した。また選手会はこの日、特別委員会を経ずに実行委員会で決議された事項は無効、と今週中にもコミッショナー提訴を決めた。その後、シンポジウムに参加した古田は「いかんせん時間がないので、強い気持ちを持って頑張りたい」と球界縮小の動きを阻止するため、あらためて全力投球を誓った。

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選手会シンポジウム

労組・プロ野球選手会主催の緊急シンポジウム「第5回プロ野球の明日を考える会」が9日、パネリストにキャスターの小倉智昭氏、スポーツジャーナリストの二宮清純氏らを迎え、選手会から古田会長、近鉄の礒部選手会長ら24選手、広島の西山選手会長と新井が出席して都内で行われた。ファン197人も見守る中で活発な討論が展開され、二宮氏は「ストに出なければ選手会は死に体。一生オーナー会議に反対できない」とスト決行を提案。またパネリストの1人で、経済産業研究所の上席研究委員、広瀬一郎氏は「合併について株主代表訴訟を起こせば、近鉄本社に必ず勝てる」とブチ上げた。ファンからは「球団を増やして3リーグ制」「セ、パで毎年数球団を入れ替える」などの意見も出た。なお球団サイドにも参加を呼びかけたが、出席はなかった。

◇礒部「団結を」

1軍全員(外国人、五輪組を除く)が出席した近鉄選手会は、終了後に古田選手会長、松原事務局長に、さらに12球団の結束を高めるよう要請した。近鉄選手会の礒部会長は「みんなに行き届いていない。12球団の気持ちを1つにしましょう、と伝えました」。また、シンポジウムでは北川が「なくなっていくチームのために、何で頑張れなければいけないのかと思うことがある」と苦しい胸中を語った。

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古田会長が私案、5年以内に20球団制[スポニチ]

労組・日本プロ野球選手会主催の緊急シンポジウム「第5回プロ野球の明日を考える会」が9日、東京・渋谷区で現役23選手、ファン、招待客197人の計220人が参加して行われた。同会の古田敦也会長は2リーグ制維持を前提に5年以内に全20球団化とする球界改革私案を披露した。異例のシーズン中に開催された「プロ野球の明日を考える会」。1リーグ、球団合併反対を訴える古田会長が披露したのが2リーグを前提とした球界改革私案だ。

「古田私案」で大きな核となるのは、30球団を持つメジャーにならった球団数の拡大。古田会長は「球団を持ちたいという地方自治体が2、3あると聞いている。そういう意欲のある新規参入組を妨げてはいけない」と語り、3年以内を期限に新球団を公募する。それによりセ、パ各8球団の全16球団化。さらに韓国、台湾、中国のプロチームのリーグ加入を促進して、5年以内に最終的に全20球団化するというもの。「この私案をもっと煮詰めて、今後、選手会の案として(機構に)提出したい」と話した。

シンポジウムの前には控室で「プロ野球の発展を考える会」の民主党・渡辺周議員らと約30分の初会談。席上、文教科学委員会における参考人招致の正式要請を受けた古田会長は「ここで上げた拳を振り下ろせば、かえってファン離れが進む」と快諾した。来週早々に連合の笹森会長と会談することも予定され、渡辺議員は「署名を集めるなどというのは政治的活動。選手の皆様がグラウンド以外で神経をすり減らしている。何とか試合に集中できる環境をつくってあげたい」。近鉄買収を表明していた「ライブドア」が“門前払い”されたことで公正取引委員会にかけるなど法的な補助、指導も含めた全面バックアップを約束した。古田会長はシンポジウムであらためてスト権行使の可能性にも触れ、「我々にできることは数限られている。そのうちの1つがストライキ。スト権を使わずに球界の衰退を招くのは悔いが残る」と言及。1リーグ移行阻止に全身全霊をかけて挑む。

◇本音発言相次ぐ

本音ともいえる過激な発言がシンポジウムでは相次いだ。近鉄ナインを代表して大村が「逆指名で入った若い選手にとって、1、2年でチームがなくなれば半分詐欺にあったようなもの」と糾弾。また巨人・渡辺オーナーの「たかが選手」発言について、古田会長は「3年前ぐらいに“いつか殺されるぞ!”と言われていたんで免疫はついてます」と苦笑していた。

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選手会、コミッショナーへ提訴決定[報知]

◇シンポジウム「プロ野球の明日を考える会」

労組・日本プロ野球選手会が主催するシンポジウム「プロ野球の明日を考える会」が9日、都内で行われ、近鉄、広島の現役選手23人、ファンら約200人が参加した。話し合いでは球界改革に向け、古田会長の「私案」が文章で示され、合併反対に向けてストライキ行使を視野に入れていることを改めて明言した。また、選手会は合併の一時凍結などを目的に週明けにも根来泰周コミッショナーに提訴を行う方針を示した。

選手会が、コミッショナー提訴へ踏み切ることになった。シンポジウム後の記者会見で古田会長は「いついつに提訴するとは決まってませんが、その方向で検討したいと思います」と強い決意を語った。

選手会は2日にオリックス、近鉄の両球団と実行委員会に対して、合併締結の中止と、特別委員会を経ていない実行委員会決議を無効とし、「8月6日までに特別委員会の開催を決定しない場合は、既になされた実行委員会決議の無効を争い、提訴等の手段を講じる」との文書を送付していたが、この日まで明確な回答を得られなかった。また、参加を呼びかけたシンポジウムにも実行委員会側が姿を見せなかったため、提訴は避けられない状況になった。しかし、野球協約第20章に提訴の条項があるものの、選手会と実行委員会が争った前例はなく、条文があいまいなため、現在は選手会側が検討を重ねている。選手会の松原徹事務局長は「今週中をメドに検討する」と話していることから、16日の12球団代表者会議後にも提訴の手続きを取ることになりそうだ。

◇議員懇談会と初接触

プロ野球界の再編問題について議論する民主党を中心とした議員懇談会は9日、古田氏らプロ野球選手会と初めて接触。メンバーの鈴木寛参院議員ら数人が、選手会シンポジウム前の約30分、お互いの活動内容を報告。「合併反対」「2リーグ制維持」を訴えていくことで一致した。

シンポジウムにも参加した高井美穂衆院議員は「米大リーグでストライキが起こったときも、米議会で話し合われたと聞いた。我々にも何かできることがあるはず」と述べた。既に民主党は、4日の衆院文部科学委員会で、笠浩史衆院議員が渡辺オーナー、古田会長らの参考人招致を要求。古田氏はこの日、「予定が合えば行く。別に悪いことした訳じゃないし」と、応じる姿勢を改めて示した。国会は閉幕したが、懇談会は閉会中審査も求めていく方針だ。

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BuBW合併調印「今週の前半に」[ニッカン]

近鉄とオリックスとの合併を文書化する基本合意の調印が、10日にも行われることが分かった。9日、近鉄小林哲也球団社長が「今週の前半までにはできる。水曜日までに?そう」と語った。調印の手続きを進めていることを7月26日に明かしてから2週間。「内容は変わっていない」とし、時間がかかったのは両球団の本社の「社内調整に手間取ったため」とした。

基本合意書には合併後の球団名や専用球場などが明記され、9月8日のオーナー会議での承認を条件とするという一文も入ることになっている。調印は「お互いに判を押して、封書でやりとりする」という。

また同社長は、もう1組の合併についても言及。「決まるんちゃうかな。9月までに?そう。パ・リーグはそう思っている」と自信ありげに語った。

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BWBuはバレたけどもう1組は電撃?

ロッテ瀬戸山代表が、オリックス・近鉄に続く、もう1つの合併について意味深な発言を行った。同代表は千葉・幕張の球団事務所で報道陣に対応。「あれ(オリックス・近鉄)は、もうちょっと、きっちりと決まってから発表しようとしてバレたんでしょ。もう1組は『ポーン!』があるかも知れんよ」と電撃的な合併発表がある可能性を口にした。さらに「パは不退転の決意で4球団にしようとしてますから」とあくまで10球団1リーグにこだわっていく姿勢を見せていた。

◇でもオーナー無言

ロッテ重光武雄オーナーが貝になった。“もう1つの合併”問題噴出当初、「他球団からの申し入れがあれば考えます」など、気軽に報道陣に対応していた。だが、今月2日以降、マスコミに口を開いたのは、自社製品のガムをPRした時だけ。この日も、自宅前で待つメディアを横目に、無言のまま帰宅した。

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