ロッテが2試合連続となった延長戦を平下の適時打で制し、連敗を3で止めた。ロッテは1点ビハインドの8回に堀の3年連続自身7度目の2桁となる10号ソロで同点に追いつき延長戦に突入すると、迎えた11回に西武抑えの豊田を攻め2死一、三塁から平下が勝ち越しの適時打を放った。投手陣も先発小宮山が7回3失点で降板した後の中継ぎ陣が毎回走者を出しながらも無失点。西武は11回から登板の豊田が打たれ、今シーズン初黒星。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | R | |
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千葉ロッテ | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 4 |
西武 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
バレンタイン監督は「今日は本当に気持ちが入っていた」とまずは選手を褒めた。小宮山が好投し、リリーフ陣も粘った。延長11回には2死走者なしから井上、里崎、平下の3連打で勝ち越し、連敗を3で止めた。決勝打の平下は「三振だけはしない、転がせば何とかなると思っていた」と左前への一打を振り返っていた。
平下が延長11回2死一、三塁から値千金の左前タイムリー。「三振だけしないように、転がせば何とかなると思った」と笑顔で振り返った。サヨナラ負けの前夜のリベンジを果たしたバレンタイン監督は「大事なところでよく打ってくれた。今日はみんな気持ちが入っていた」と興奮気味にまくしたてた。
連敗を3で止めたバレンタイン監督は「今日は本当に気持ちが入っていた」と選手を褒めた。先発の小宮山が好投し、救援陣も粘りを見せた。延長11回には2死走者なしから、井上、里崎、平下の3連打で勝ち越した。決勝左前打の平下は「三振だけはしない、転がせば何とかなると思っていた」と会心の一撃を笑顔で振り返っていた。
小宮山が今季最多の120球と奮闘したが、7回8安打8三振3失点で降板。10日の近鉄戦に続く連勝は持ち越しとなったが、「まあまあです。いつも通り普通に投球ができ、先発としての仕事ができたと思います。次頑張ります」とショックはなし。味方が延長の末、勝利したことも励みになった。
西武の星野好男球団代表は17日、もう1組の合併について、来月8日のオーナー会議で表面化することでも、来季からの1リーグ制移行に十分間に合うとの認識を示した。同代表は「(合併の)形を見せればいい。8日に間に合わないといけないんで。今粛々とやっている」と話した。
前日の12球団代表者会議では、合併についての具体的な説明をしないパ側に対し、セ側が9月8日を最終期限とする考えを示した。今月30日には実行委員会が予定されている。同委員会で審議された後、オーナー会議で承認を得る形になるため、実質的には今月内を期限とする声も出ていた。星野代表は「間に合うように今の段階で1リーグについて案を出し合っている。日本シリーズやオールスターに変わるものについてもそういだし、あとはどれをチョイスするか」と話した。
この日の発言は、最終期限を提示し、2リーグ制を維持しようとするセに対抗するものといえる。星野代表は「セがどう、パがどうだなどと行っている場合ではない」と付け加えた。
労組プロ野球選手会の古田敦也会長が17日、協議交渉委員会の開催とは関係なく提訴の手続きを取る意思を示した。16日の12球団代表者会議で23日に協議交渉委員会開催が決まったが「それによって、提訴が23日以降になるとは限らない。用意はできている。如何せん時間がないから」と、次回の話し合いを待たずに提訴に踏み切る可能性をも示唆した。23日の交渉で劇的に状況が変わるとは考えておらず、末必要性も感じていないようだった。選手会としては、今後も近鉄とオリックス合併1年凍結、特別委員会の開催も継続して要求していく。古田会長は「昨日(16日)も何も決まらなかったんでしょ。本当のことは当事者にしか分からないし、言葉を濁している感じもする」と話していた。
西武・星野球団代表は“もう1つの合併”が9月8日のオーナー会議までにまとまる可能性が高いことを明らかにした。具体的な球団名については明言を避けたが「粛々と進んでいるのは事実。9月8日までにまとまる」と断言。16日に行われた12球団代表者会議の中では、セ側から今月中の発表を望む声が上がったが「11月2日にオーナー会議があるんだから、そこで承認されればいいんじゃないか。今は手作業じゃなく、パソコンで(試合日程を)決められるから、それからで十分でしょう」と話した。
労組・日本プロ野球選手会の古田会長が、16日の12球団代表者会議について「みんなお茶を濁したコメントばかり。正直、よく分からない」と話した。23日には協議交渉委員会が開かれることになったが「話を聞いてみないと今後の対応は決められない。でも協議交渉委員会は特別委員会の代わりじゃない。全く別もの」とあくまで特別委員会開催を要求していく構えだ。また、コミッショナー提訴については「用意はできている」と話した。
巨人・渡辺前オーナーの後任のオーナー会議議長がセ・リーグから選出されることが17日明らかになった。16日に開かれた12球団代表者会議で根来コミッショナーが野球協約に従い、セのオーナーから選ぶよう求めたもの。豊蔵セ・リーグ会長がセ各球団オーナーと話し合い人選を進めるが、巨人・滝鼻新オーナーが引き継ぐ可能性もある。野球協約では議長は1年ごとにセ・パが交互に務めることになっている。
日本プロ野球選手会・古田敦也会長は17日、日本プロ野球組織(NPB)が提案した23日の協議・交渉委員会に出席する考えを明かした。選手会がストライキ権を確立したことで、初めて直接交渉の場が設けられることになったが、「1歩前進?それは話の内容によるでしょう。僕達の考えは一貫してある訳ですし、向こう(経営者側)も本当のことを話してくれるか分からないから」と慎重な反応。「(セ・パ)両会長が出席しないのに、これが特別委員会の代わりだと言われても困りますよ」とクギを刺すことも忘れなかった。
また、古田会長は特別委員会開催を求めるコミッショナー提訴についても、「23日以降だとは限りません。いかんせん時間がないので。いつでもできる用意はしています」と改めて実行の可能性をにおわせた。
9月8日に開かれる臨時オーナー会議で、巨人・渡辺恒雄前オーナーの辞任により空席となる議長が、セ・リーグのオーナーの中から選出されることが、17日までに有力となった。
渡辺前オーナーの後任については、16日の12球団代表者会議でも話題に上がった。議長はセ・パで1年ごとに交代することになっているが、今年はセの選出年にあたっていたこともあり、根来泰周コミッショナーが「セ・リーグから選んだ方がいいのでは」と発言していた。手順としては、オーナー懇談会を開催して互選するのが原則だが、スケジュール調整の問題もあり懇談会の開催は未定。電話などで連絡を取り合って、選ぶこともありそうだ。
西武・星野好男球団代表が第2の合併について「今は(表に)出せなくて申し訳ないが、粛々と進んでいる」と話した。30日の実行委員会までに発表できるのかという問いには「9月8日のオーナー会議でいい。そこから(1リーグ議論)では大変だから今、話し合っており、時間的な問題は解決される」と、通常なら実行委員会を経て、オーナー会議で承認されるところを、先にオーナー会議で議決し、のちに実行委員会が承認する異例の形式を示唆した。さらに「コミッショナーも代理店に(1リーグ移行時の)試算を出させたようだ。もうセ・リーグとかパ・リーグとか言っている場合じゃない」と強調した。
ダイエー・佐藤球団代表が、スト突入の場合は選手会側に損害賠償を請求する方針を示し、1試合あたりの損失額の見積もりを始めることを明かした。「どれぐらいの損失が出るかをはじき出して、これぐらい掛かるよと(選手会長の)松中に伝えるつもりです」と、この日の日本ハム戦(札幌ドーム)の試合前に話した。ダイエーの場合は、1試合あたりの損失額は放映権料などを含めて6000万円程度となる見込みだ。
ロッテ・重光武雄オーナーは17日、球界再編の結論が9月8日のオーナー会議以降にずれ込む可能性を示唆した。都内で取材に応じた同オーナーは、1リーグ制移行を巡る動きについて「9月8日のオーナー会議に結論を出したい?伸びるでしょう」と話した。
16日の12球団代表者会議では、2リーグを主張する巨人を除くセ・リーグと、1リーグ移行を望むパ・リーグとの間で議論は停滞。瀬戸山球団代表は「(もう1組の合併は)粛々と進んでいる」と強調したものの、ロッテは7月にダイエーに合併を打診して断られた経緯があり、作業は難航していると見られる。だが、自身の合併の可能性については「(詳しいことは分からない。(ロッテの方向性が)決まればお知らせします」と話すにとどまった。
日本ハム・小嶋オーナー代行が、札幌ドーム敷地内の球団事務所でダイエー・佐藤代表と面会。内容については「合併統合の話をしたよ」と冗談で煙に巻いた。タイムリミットといわれる9月8日が迫ってきているが、自信満々に「パは4球団でやることしか考えていない」と話し、もう1つの合併が成立し1リーグ制へ移行する流れに変わりがないことを強調。終始、余裕の笑みを見せていた。
16日の12球団代表者会議で選手関係委員会の委員長に任命された瀬戸山隆三球団代表が、選手会のスト権行使の阻止に意欲を見せた。23日にも開催される協議・交渉委員会に出席し、選手会側と話し合うことを明言。これまでもチーム選手会長の小坂と話し合いを重ねている瀬戸山代表は「ストは何としてでも避けたい。(球団、選手側)どちらにとっても得にはならない」と話した。